インド太平洋関連

ロシアと北朝鮮の相互支援、韓国はウクライナに対する武器支援を再検討

ロシアのプーチン大統領は19日に北朝鮮を訪問、金正恩総書記との会談後に発表された包括的戦略パートナーシップ条約には「一方が攻撃を受けた際の相互支援条項(直接参戦ではなく軍事支援)」が含まれており、韓国政府は20日「ウクライナへの武器支援問題を再検討する」と発表した。

参考:S. Korea hints at potential arms supply to Ukraine in response to N.K.-Russia treaty
参考:정부, 북러 조약에 “우크라 무기 지원 문제 재검토”

ウクライナに対する武器支援には様々なオプションがある

北朝鮮と対峙する韓国は冷戦終結後も「テロとの戦い」ではなく「伝統的な対称戦」に資金を投資し続けたため、重装備や弾薬を大量生産するための強固な生産基盤が維持されており、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は2023年2月「韓国と武器支援に関する交渉が進んでいる」「韓国が置かれた状況を理解しているが、ロシアが我々との戦争で負ければ北朝鮮への影響力を失うため韓国の役に立つ」と、ゼレンスキー大統領も「韓国からの武器供給が実現するなら前向きに検討する」と述べたため、現地メディアも「ゼレンスキー大統領が韓国からの軍事支援に期待感を示した」と報じていた。

出典:Президента России

韓国は米国が求める「155mm砲弾の輸出」に応じてきたが、ウクライナへの直接供給は「ロシアが北朝鮮との結びつきを強化する口実になる」という理由で拒否してきたものの、19日に発表されたロシアと北朝鮮の包括的戦略パートナーシップ条約には「一方が攻撃を受けた際の相互支援条項(直接参戦ではなく軍事支援)」が含まれており、韓国政府は20日「ウクライナへの武器支援問題を再検討する予定だ」と発表、現地メディアは「殺傷兵器を提供しないという政策転換を示唆した」と報じている。

因みに韓国政府の高官は「ウクライナに対する武器支援には様々なオプションがあり、具体的にどうするかをロシアに教える気はない」「(条約に対する対抗策が)徐々に判明してこそ最大の圧力になる」とも述べた。

関連記事:韓国のハン首相、ウクライナに対する殺傷兵器の支援はまだ決めていない
関連記事:ウクライナ大統領府顧問、韓国と武器支援に関する交渉が進行中と明かす
関連記事:韓国が米国要請の砲弾購入に応じる方針、ゼレンスキー大統領も韓国の軍事支援に期待感
関連記事:米国が韓国に155mm砲弾の追加輸出を要請、ロシアの反発は必至
関連記事:米国が韓国から155mm砲弾を購入か、ウクライナ提供分の補充目的

 

※アイキャッチ画像の出典:Президента России

ルーマニア陸軍がK9導入を決定、競合したPZH2000やT-155を破る前のページ

米国、他国が発注したパトリオットシステムをウクライナに回す予定次のページ

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コメント

    • 折口
    • 2024年 6月 20日

    韓国政府、今までの弱腰が嘘みたいに強火な物言いになってますね。やはり北絡みの問題は彼らの中では別の枠なのか…。ロシアは韓国保守派の尻尾を派手に踏んでしまったんですね。これが呼び水になって日本の世論も動いてくれればいいんですが

    38
      • 平八郎
      • 2024年 6月 21日

      これだけ経済大国になっても韓国の外交って良くも悪くも北と米国と日本(それとちょっと中国)しか頭にないのではないかとよく言われてますからねえ。
      欧州に武器を売りまくってると言ってもあくまで商売相手という関係性ですし。
      彼らにしたら「これでやっとわかりやすくなってきたじゃねえか」って感じじゃないでしょうか。

      4
        • 折口
        • 2024年 6月 21日

        外交分野の主権意識や国家の自我の芽生えって、国威や経済力とは必ずしも連動しないですからね。平成中頃までの日本もそうだったと思います。

        ただ、外交での公園デビューではなく軍事分野でのパワーゲームに関しては韓国は日本の経験はそう変わらないです(どちらも巧者とは言えませんが)。そして今回は特にロシアが北朝鮮に何の技術を供与するかによっては、日本の国防も多大な影響を受ける可能性があります。そういう意味では日本は全く他人事ではなくて、6カ国協議時代の経緯まで踏まえれば日米韓3カ国で何らかの共同声明を出して出してもいいぐらいの事態だと思うんですよね。

        8
      • hiroさん
      • 2024年 6月 22日

      日本の世論が動くって、日本がウクライナに武器供与をするということ?
      かねがね疑問に思っていたのは、それで日本に何かメリットがありますか?
      ウクライナにとっては誤差範囲位の装備に過ぎないし、日本にとっては明確なロシアの敵対国に成るということだと思いますがそれでも望みますか?

      1
    • F-117A
    • 2024年 6月 20日

    天弓を提供してプーチンをプッチンさせようぜ

    15
    • はる
    • 2024年 6月 20日

    ロシアと北朝鮮との関係強化で日本の世論が動くわけないしウクライナ支援に対する考えが変わるわけない
    というかウクライナ支援という底なし沼にこれ以上入り込む理由もないし願くば日本は引き返せるところに居続けてほしいね

    23
      •   
      • 2024年 6月 20日

      日本とウクライナは既に二カ国間条約を結んじゃいましたよ
      残念でしたね

      28
        • 落ち着け
        • 2024年 6月 20日

        法的拘束力のある条約ではない。
        協定ですらない「アコード」と名付けられた、よくわからない位置付けのモノ。

        しかも相手国の同意なしに通知すれば6ヶ月後に解除可能。
        これに関しては、外務省はよくやったとしか。。。

        31
          •   ada
          • 2024年 6月 20日

          まあ日本は条約を守るでしょうね
          そうやって信用を得てきたので
          残念でしたね

          29
            • 名無し
            • 2024年 6月 20日

            だから条約じゃないじゃん、終了既定あるじゃん
            まあ日本は条約からだって脱退するからね、国際捕鯨取締条約から脱退したのが記憶に新しい
            残念でしたね

            25
          • mdw
          • 2024年 6月 20日

          G7首脳会議での宣言に基づく協定なので、提唱国が、ましてや日本が離脱するなんてのはまずあり得ないでしょうね

          28
            • 落ち着け
            • 2024年 6月 20日

            可能性はどうとでも。
            一般的に認知されていないであろう法的位置付けを記載したのみ。
            少なくとも「条約」でもなければ「協定」でもない。

            諸兄にはこれらの事実、なぜそのようなイレギュラーな対応になったのかを踏まえて今後を予測して頂きたい。
            まあ、何事も起きなければそうそう破棄する事はないでしょうが、保険をかけないで安心できる案件ではない。

            なおG7で出した「ウクライナ支援に関する共同宣言」は法的拘束力がある。
            で、これと二国間のアコードは別モノ。

            16
              •  adm 
              • 2024年 6月 20日

              離脱して欲しいのは分かりましたが、根拠がなければ願望でしかありませんよ

              17
                • 落ち着け
                • 2024年 6月 20日

                すみません。
                離脱してほしいとも、離脱するだろうとも思っていません。
                てか台湾有事を念頭に置くと、感情だけならガチガチの協定にして欲しかった位ですね。

                ただし想定外の事態が起きた場合の保険の必要性は感じています。
                その意味で、外務省はよくやった、と言う評価です。

                17
      • 匿名11号
      • 2024年 6月 21日

      韓国同様、「敵の味方は敵」「敵の敵は味方は敵」というシンプルな原理が働くだけの話。
      戦争前から中国とつるんで本邦を威嚇していましたからねえ。

        • 匿名11号
        • 2024年 6月 21日

        「敵の味方は敵」「敵の敵は味方」でしたな。

        1
    • たむごん
    • 2024年 6月 20日

    日本にとって、ロシア=北朝鮮の関係強化は、極めて厄介な事態ですね。
    日本外交が、北朝鮮制裁を強化する事により圧力をかけていく方針でしたが、ロシア(常任理事国)が反対すれば安全保障理解の決議はドンドン剥がされていくことにります。

    韓国は、対北朝鮮の戦争を考えた時に、ロシアから弾薬の補給が現実的になっただけでなく。
    核兵器・軍事衛星・ロケット・SLBMなど、色々な技術向上のリスクがありますから、本当に厄介なことになりましたね…

    19
      • 落ち着け
      • 2024年 6月 20日

      嘆いてばかりいても先には進めない。
      ウクライナ自身が諦めていない時に、他国が見捨てる世界よりはまだマシだった。
      ベストではなくても最悪ではなかった。

      権威主義国家は、自らが劣勢である時以外はそうそう協力できるモノではないし、長続きするモノでもない。
      そもそも国家存亡の危機でもないロシアが、自らの優位な立場を揺るがすレベルの供与を行う可能性は低い(今後要観察)。
      仮に高度な技術を与えたとした場合でも、北が兵器レベルを上げれば中華も対応せざるをえない(もちろんロシアも)。
      イランも含めて三竦みにする方法もあるだろうから、我が国も世界各国も、強かに立ち回ってほしい。

      極端な話、既に機能不全になっている委員会が複数あるのでこれを機に国連再建でもいいし、グローバルサウスを援助するだけの余力がないと宣言して拡大G7を作るでもいい。
      中華の経済力?
      欧米相手に稼いでるから今の経済力があるのであって、欧米との貿易が途絶えたらエネルギーも資源も足りない老人が溢れる人口が多すぎる国。インド、インドネシアははまだまだ人口ボーナスが続く。

      12
        • たむごん
        • 2024年 6月 20日

        G7の経済力は、昭和~平成前期と違って、暴落している現実があるんですよね。
        日本の貿易相手国、輸出入は中国が20%の圧倒的トップ。

        原粗油輸入相手国2022年は、サウジアラビア約40%、UAE約38%、クウェート8%、カタール7.2%です。
        液化天然ガス輸入相手国2022年は、豪州43%、マレーシア約15%、ロシア8%、米国約7%です(日本企業が出資、近隣から上手に調達しています)。

        日本は、G7域内だけでは経済が完結しないので、グローバルサウスと上手にやっていく必要があるのが現実ですね。
        G7特に欧州は、再生可能エネルギーばっかり注文をつけてきて、エネルギー資源調達に何の役にも立たないのが現実だなあと…

        (日本の原粗油輸入相手国上位10カ国の推移 税関)
        (日本の液化天然ガス輸入相手国上位10カ国の推移 税関)

        10
          • 落ち着け
          • 2024年 6月 21日

          G7の暴落した経済力をどの国が奪ったのか?その国が稼いでいる市場はどこか?と言う単純な話です。
          中華を含め、グローバルサウスも欧米市場で稼いでいるからこその経済規模。
          欧米は割高ではあるものの相手を変える事で(相応の出血は避けられないが)対応出来る。
          既に中華を中心にサプライチェーンの変更は動き始めている。
          じわじわと、だが確実に新たなブロック経済への移行が始まっている。
          実際に2023年の対中輸出はマイナス13%。2年連続2桁減。輸出だけでなく輸入まで7.9%減という状況。
          まあ、環太平洋と欧州で別ブロックになる可能性はあるし、そもそもドイツとフランスが仲良くできる保証はない。

          ぶっちゃけ原発再稼働を前提に、米国がシェールを全面再開して西海岸に積出港を整備して、クリーン石炭を容認すれば、日本の多くのエネルギー問題は事実上ほぼ解決する。
          一部の高級豚肉、トマト加工品などを除き、食糧の輸入も環太平洋でほぼ賄い切れる。

          7
            • たむごん
            • 2024年 6月 21日

            G7の経済力=世界に占めるGDP割合が、シンプルに下がったということですね。

            昭和~平成前期、2023年のGDPを比較するだけで、そんなに複雑に考える事でもないと思いますよ。

            >G7の暴落した経済力をどの国が奪ったのか?その国が稼いでいる市場はどこか?と言う単純な話です。

            7
              • 落ち着け
              • 2024年 6月 21日

              そのG7の購買力がグローバルサウスを支えていると言う単純な話です。

              5
                • たむごん
                • 2024年 6月 21日

                G7の世界経済に占める割合が下がれば、G7の購買力が占める割合も下がりませんかね?

                グローバルサウス同士の取引、グローバルサウス各国の内需が伸びているのが統計の実体かなと。

                5
                  • 落ち着け
                  • 2024年 6月 21日

                  違います。GDPは国内での付加価値であり、輸入は逆に引かれます。
                  例えば同じ金額のモノを購入していても、自国産のものから最終製品の輸入に切り替えたらその製品分のGDPは加えられません、と言うか逆にまるまるマイナスされます(0ですらない)。
                  この時、GDPはマイナスになっていますが、購買額に変化はありません。
                  グローバルサウスや西側諸国の貿易統計をご覧ください。
                  グローバルサウスは外需の「最終」需要(見かけの輸出先が別のグローバルサウスでも最終需要は西側諸国が多い)の多くは西側諸国と中華になっています。
                  (原材料をグローバルサウスに輸出→輸出先国で製品を製造→西側諸国や中華へ輸出、等)
                  また投資も西側諸国と中華にその多くを頼っています。
                  つまりGDPの中身を見ると、西側諸国と中華の市場と投資にかなりの部分を頼っています。
                  そして中華も内需だけで回しているわけではなく、西側諸国の市場と投資に依存しているのはご存知の通りです。
                  米国経済が傾くとグローバルサウスの経済も傾くのが現実です。
                  この状況下で、西側諸国の市場から遮断され、投資が断たれたらどうなるかお分かりいただけるかと思います。

                  もちろん、西側諸国もただではすみません。それが現在のグローバル経済であり、デカップリングを進めている理由でもあります。

                  5
                    • ras
                    • 2024年 6月 22日

                    横からで少し話がずれるコメントですみませんが、購買力の話がありましたので書かせてください。
                    生産力と購買力の関係はおっしゃる通りですが、だからこそ購買力が高く工業生産も高いロシアに対しての制裁は、外資で満たされていた内需を国内企業が埋めることになり大きな成果とならなかったのですよね。
                    特に現代のグローバル経済では現地生産によるコスト低減を重視しているので、このようなリスク時には当然現地から生産設備を残したまま撤収することになり、その生産設備は現地企業に流用されることになる。
                    グローバル経済では保険・金融分野での制裁は(回避策があるとはいえ)大きな効果がありますが、企業経済への制裁はその国の内政・資源・内需が強い大国には実に限定的です。
                    もちろん、おっしゃる通り中小国の場合は大打撃になるでしょうが、グローバルサウスの大国の回復力は侮れないと思います。

                    2
                • たむごん
                • 2024年 6月 21日

                追記です。
                もし、ご興味があれば。

                (2024.04.24 佐久間 啓 IMF「世界経済見通し」から見る世界の動き~PPP(購買力平価)でみると2021年からG7<BRICs>第一生命研究所)

                3
        • ななし
        • 2024年 6月 21日

        西側諸国の圧倒的経済力と工業力とハイテク兵器でロシアを圧倒して経済封鎖でロシアは破綻してウクライナ圧勝とか言ってたのと変わらないレベルの空虚でご都合主義全開の願望ですね

        13
          • たむごん
          • 2024年 6月 21日

          仰る通りです。

          平成前期までならば、有り得たかもしれませんが、現実はなかなか厳しいですね…

          5
          • 落ち着け
          • 2024年 6月 21日

          よく読んでください。
          西側諸国が世界を支配する、と言う構図じゃないんですよ。
          西側諸国が世界から手を引いて引きこもるって話なんですよ。
          米国のもしトラ、欧州の極右勢力躍進もこの流れに逆らいません。

          7
          • 通りがかりさん
          • 2024年 6月 21日

          ある程度は間違ってないと思います。ただ、挑戦されるぐらいには西側が下手をしてるのも間違いないです。
          トランプのままだったらと思ってしまいますね

          7
        •    
        • 2024年 6月 21日

        >権威主義国家は、自らが劣勢である時以外はそうそう協力できるモノではないし、長続きするモノでもない。
         西側の経済制裁や体制批判の圧力がロシア・中国・イランを接近させているし。
         西側の経済制裁や体制批判が、短期で無くなる予定があるのだろうか? ないから長続きしてしまう。
         また、約束を守っていたっぽいイランに対するトランプの制裁とか、西側の信用度が落ちている。

        >欧米との貿易が途絶えたらエネルギーも資源も足りない
         中国はオーストラリアから石炭や鉄鉱石を輸入しているけど。資源もエネルギーもロシアから輸入は可能。ブラジルも南アフリカ、アフリカの国々も、西側に合わせて中国に制裁するか、怪しい。
         欧米と貿易しなくても、普通にそれらの資源国と貿易して輸入すれば良い。 ドルを兵器化したため、ドル以外の決済が進んだし。
         ロシア、中国、イランが接近し、アフガンが反米になったため、中央アジア諸国の親米への選択肢が消滅してしまった。
         経済力・資源力・技術力で旧東側を上回る危険性が高いよ。

        >欧米相手に稼いでるから今の経済力があるのであって、欧米との貿易が途絶えたらエネルギーも資源も足りない老人が溢れる人口が多すぎる国。
         これは日本のことなんだよ。アメリカ、韓国、台湾相手には黒字だけど。EUには赤字。
         アメリカへの依存が凄まじい。もうNOとは言えない。

        9
          • 落ち着け
          • 2024年 6月 21日

          モノがロシアに余っていても、カネがなければ輸入出来ないんですよ。
          中華が海外から輸入出来ているのは欧米への輸出で稼いでいるから。
          稼ぎがなくなれば、モノがあっても輸入はできない。
          単純な話です。

          今時、資源も食料も安全保障も一国で全てを賄うのは無理。
          だから多国間で同盟を組まざるを得ない。
          日本の経済規模からすると、メインとして組める相手は米国、中華、ドイツ位しかない。
          米国とドイツは同盟組んでるし英国も付いてくる、そもそも人権も環境も中華より米国のほうが圧倒的にマシ。
          別に好き好んで米国についている訳じゃない。
          現実を前にパートナーを選ばねばならない状況で、マシな方を選択しているだけ。

          中華は相手を貶すだけでなく、そろそろ「自分はあなたのメリットになりますよ」と言うアプローチを覚えたほうがいいと思う。

          8
            •    
            • 2024年 6月 21日

            >モノがロシアに余っていても、カネがなければ輸入出来ないんですよ。
             ロシアが中国に輸出して、元を得て、その元で中国から輸入すれば、ほぼ解決でしょ。
             中国から見ればロシアに輸出してルーブルを得て、輸入の支払いにルーブルを使えば良いだけ。

            >中華が海外から輸入出来ているのは欧米への輸出で稼いでいるから。
             途上国にも製品売ってますよ中国は。そして、途上国から資源を輸入している。

             現在はドル以外でも取引可能になったし。
             たむごんさんとの議論を見ていると、どうも欧米中心にしか世界を見ていない。
             昔は先進国←→発展途上国の貿易・人的交流がメインで。発展途上国間の貿易は僅かだったけど。 21世紀になってからは、途上国間の貿易が激増した。
             途上国は、金がないので先進国の高性能品よりも中国の安い・コスパ重視の製品を買う。その一方、中国は資源を買いまくるから、売り手買い手としての中国が重要になる。

            5
            •   
            • 2024年 6月 21日

            >モノがロシアに余っていても、カネがなければ輸入出来ないんですよ。
            >中華が海外から輸入出来ているのは欧米への輸出で稼いでいるから。
            >稼ぎがなくなれば、モノがあっても輸入はできない。
             なぜ欧米を絡めないといけないのか?
             普通にロシアと中国が貿易すれば良いでは。中国とロシアは補完関係になり得たので、接近を阻止しないといけなかった。
             西側の貿易赤字(特にアメリカ)が中国・ロシアの貿易黒字要因(GDPかさ上げ要因)なのは間違い無いのですが。黒字要因がなくなったからと言って、経済が壊れるわけでは無い(GDPの低下は起きるが)。

             たむごんさんとの議論でも感じるのですが。
             20世紀は先進国・途上国の貿易が大半で、途上国間は僅か。21世紀は途上国間の貿易が激増。
             途上国は金がないので、先進国の高額・高性能製品ではなく、中国の中性能・高コスパの製品で多くは済んでいる。しかも中国は膨大な資源を購入するので、元不足で中国製を買えないということはない。

             トランプの嫌がらせで、中国経済崩壊と言われてけど、不景気になったレベル。
             西側の経済制裁でロシア経済崩壊と言われたけど、生活レベルが少し下がった程度。当初はスーパーから物が消えると言われたけど、そんなことはなし。
             西側は軍事だけではなく、経済力・工業力全般を読み間違えている。
             グローバルサウスの国々は、それらを明確に見ていて、欧米の脅しが通じなくなり始めている。グローバルサウスは欧米の顔色伺いをやめ始めていると思う。

            5
              • 落ち着け
              • 2024年 6月 21日

              途上国同士の貿易額が増加したのはその通りですが、同じように途上国と先進国の貿易額も増加しているのですよ。
              グローバルサウスの一例として中華と貿易額の大きいASEANを例にとると(1国だと個別理由に左右されますし変動も大きいので)、例えば2003年から2021年のデータを同時比較している内閣府のデータだと、ASEANからASEAN域内への輸出比率は24.8%から22%とほとんど変化していません。なんなら減少してるかも?って数字です。
              明らかに比率が増加しているのは対中貿易位なんです。

              また同資料には、世界に対する各地域の最終財と中間財の比率が掲載されていますが、世界の最終財のうちASEANが占める比率は1995年の5%から6.5%に上昇していますが、同様に中間財も2018年の4.7%から5.6%に上昇しています。

              工業力についてはご指摘のとおりかと。

              4
      • kitty
      • 2024年 6月 21日

      いや、外務省の中の人も北朝鮮が制裁決議で少しでも動くなんて欠片も思っていないと思われ。
      ただ仕事していないと思われるとマズいのでポジショントーク的に出してるだけ。
      ロシアに拒否権発動されても、動議するだけでお仕事は終わっている。何も困らない。

      2
    • つぐみ
    • 2024年 6月 20日

    かつては冷戦世界を二分したソ連帝国の残滓がズタボロの独裁国家に頭を下げて武器供給をお願いするって何とも無様だな

    冷戦後の世界で唯一の超大国を自称したアメリカも未だにウクライナ戦争を決着させられてないし、アメリカもアメリカで随分衰退したなと感じさせられる

    18
      • モノリス
      • 2024年 6月 21日

      北朝鮮が言うほどズタボロなのかという問題だな。
      昔のボロボロイメージがあるが旅行者によると韓国レベルに追いついてきているという話。
      ロシアは冷戦後ズタボロになったがここまで復旧したのは大きい。
      むしろ西側の方がやばいんじゃないか?

      7
      • 犬の〆
      • 2024年 6月 21日

      >頭を下げて武器供給をお願いする
      それができて、相手にも華を持たせて一緒に担げる神輿を作ったのは評価できると思いますよ。
      また、北朝鮮も張りぼてかもしれませんが今の指導者になってからは核装備、弾道弾の開発と十分すぎるほどの躍進を見せています。
      それに比べて、自由主義国家はマイノリティーやジェンダーに配慮しすぎた結果、自らのアイデンティティーを失いつつあり、これは国家の求心力の低下を意味します。
      どちらがよりヤバいかということであれば、個人的な意見とお断りをしたうえで、今の時点では自由主義国家のほうがヤバいと思いますね。
      ただ、この先、G7をはじめとした自由主義国家が新たな思想やシンボルを持つことができれば、十分対抗できるとは思いますが、今のところ望み薄だと思います。。。

      4
    • HEAT信奉者
    • 2024年 6月 20日

    とりあえず天弓2が欲しいところ
    次に天橆と玄武2と玄武3だな
    KGGBやK9やK2もいいな

    12
    • 金 国鎮
    • 2024年 6月 20日

    ユンソクヒョルは韓国の軍事技術を理解していないが、何かそれらしきことをを何時も話している。
    ムンジェイン・パククネも同様だった。
    それでも韓国の産軍共同体は大きくなった。これが一番大事な話。
    誰かは知らないがしっかりとした技術者が世界を見て対応しているはずだ。

    北がロシアの軍事技術を導入する、やればいい。
    北の金正恩がいくら核ミサイルを叫んでも、それでは北の軍事力の強化にはならない。
    プーチンは北が核ミサイルを使うことを許す男ではない。
    日本の大手マスコミはいつもプーチンが悪でバイデンが善というパターンだ。

    韓国のロシア大使館、ロシアの韓国大使館をウクライナの軍事紛争とは無関係にしておけば問題はない。

    • NHG
    • 2024年 6月 20日

    先月ぐらいに「韓国はウクライナに兵器を供与してなく評価する」ってプーチンが韓国に言及したのに自分で虎の尾を踏んでいくスタイル
    一応、これで韓国がウクライナに兵器類を供与しない理由が消え、スウェーデンやノルウェーがNATOに加盟したのと同じくプーチンの言動が世界を色分けしていくトレンドがさらに強固に

    15
      • paxai
      • 2024年 6月 20日

      既に砲弾は出してるし今更大して変わらんと思うけどね。韓国だってアメリカには逆らえんから結局ウクライナが苦しくなったら武器出すだろうし。

      12
        • NHG
        • 2024年 6月 20日

        アメリカ軍のみの利用という条件でアメリカに渡した形だし(米は塗装とペイントやり直してウクライナに提供してるみたいだけど)、韓国の供与能力から考えると本腰で支援してないってことじゃないかな
        今回のアメリカは大甘で、あくまで任意の要請の域はでてないから今回の件がなかったらのらりくらりと断ったと思う(日本のサハリンもまだ取引してるはずだし、米のモスクワ取引所への制裁が決まったのは今月だったりと明らかにアクセルの踏み込みが甘い)

        8
    • Authentic
    • 2024年 6月 20日

    実際ロシアはどこまで北に技術提供する気なのかね
    研究用にイスカンデルやICBM用の固体燃料ロケットエンジンを提供したって憶測もあったけど
    22年の11月頃だったかに核開発に使える特殊鋼をウズベキスタン経由で北朝鮮に密輸しようとした業者を摘発したって話もあったり
    意外にもロシアはウクライナ進攻以降も北の核開発を積極的に阻止しようとしてたみたいだから
    どこまで本気なのかよく分からないな
    客観的に見るとなかなか良いパートナーだからいっそもっと強化して欧米に嫌がらせするのも手だと思うけど
    やっぱプーチンはこれ以上黄色人種に核を持たせるのは嫌なのか
    あるいはもう割り切って対米戦力になるならそれでもいいのか

    5
      • a
      • 2024年 6月 20日

      核開発は覆されることがない不可逆なミリタリーパワーですから、ロシアにとって苦渋ではあるでしょうね。
      ただ、この連携が不都合な国は韓国、日本、中国の順でしょうから…韓国との対立をするロシアざまぁみたいな平和ボケしてられないですけどね。

      8
        • たむごん
        • 2024年 6月 21日

        まさに仰る通りです。
        北朝鮮は、日本海に向けてミサイル試射を繰り返しており、津軽海峡を超えて発射した事もありました。

        核戦力、特に報復核戦力が強化されるのは、非常に厄介です。

        ウクライナ戦争の事例を見ても、ミサイル技術・報復核戦力まで強化されれば、(米国はあまり関与せず)日本一国が前面にでる可能性が高まります…

        1
          • 落ち着け
          • 2024年 6月 21日

          人それぞれなんですね。
          むしろ同盟すら結んでいない、欧州のように地政学的直接脅威もない米国が、PDAで米軍備蓄を吐き出し、USAIで新たな武器弾薬を製造し、予備的にレンドリース法まで可決し。。。
          PDAやUSAI、つまり有償ではなく無償でばら撒いている状況にびっくりしていますわ。

          7
            • たむごん
            • 2024年 6月 21日

            本当に、仰る通りです。

            ウクライナ戦争直前まで、バイデン大統領は早々に、軍派遣しない事を明言していました。
            あまり、やる気を感じなかったんですよね…

            意思決定の経緯・目的、今後明らかになるものを含めて、色々と注目したいと思います。

            (2022/2/11 バイデン氏、ウクライナ退避で「軍派遣しない」明言 産経新聞)

            2
              • 落ち着け
              • 2024年 6月 21日

              逆です。
              中東のような米国の国益に直接絡む地域なら別ですが、関係の薄いウクライナにこれほど手を突っ込むのか?って話です。

              今や米国に世界の警察を担う余裕はありません。

              7
    • あおい
    • 2024年 6月 21日

    これで韓国がウクライナに支援する名目ができたね
    韓国なんて軍需輸出力入れてるのに
    プーチンもスウェーデンといい、あまり賢くないことするな

    9
      • ななし
      • 2024年 6月 21日

      韓国の世論的にそれはないと思うよ

      6
    • ポンポコ
    • 2024年 6月 21日

    ロシアはもともと北朝鮮への制裁などに賛成してきていた。しかし、ウクライナ戦争は、ロシアを中国と北朝鮮に接近させてしまった。

    これは日本の安全保障にとっては、かなり悪い。ロシアの核がプラスされたら、同盟があってもアメリカは手を出さない確率が高くなる。

    韓国に関しては、ウクライナにかなりの防弾を出している。対北朝鮮の備蓄なので初めは渋っていたが、アメリカから見返りがあったのだと思う。

    その見返りは日本のフッ化水素など3品目の規制緩和だと、私は個人的に推測している。トランプの時に、韓国を通してフッ化水素がイラン等に流れるのを防ごうとしたのだが・・・。

    今回のプーチンの北朝鮮訪問での韓国の強気の反応だが、韓国のウクライナ支援は増えるのか。

    これは微妙だと思う。北朝鮮との緊張が高まれば、砲弾の備蓄を減らすわけにはいかない面もある。

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