韓国の国防科学研究所=ADDは「有人戦闘機とチーミング可能な無人戦闘機を2025年までに初飛行させる」と言及、大韓航空の航空宇宙部門も2022年8月「ADDが主導するステルス無人編隊機の開発を受注した」と発表していたが、今月25日にステルス無人編隊機=LOWUSのプロトタイプ1号機を発表した。
参考:미래 유·무인 복합 전장으로의 첫걸음
参考:KF-21과 편대공격..무인편대기 시범기 첫선
参考:South Korea’s Loyal Wingman Air Combat Drone Unveiled
今年中に初飛行を実施し、2027年中に有人機パイロットがLOWUSを直接制御する有人・無人チーミングの試験を行うことを目指して
米空軍のNGAD、米海軍のF/A-XX、仏独西のFCAS、英伊日のGCAPには有人戦闘機に随伴可能なウイングマン(自律的飛行が可能な無人戦闘機)が設定され、有人戦闘機の代わりにリスクの高い任務の一部を肩代わりしたり、有人戦闘機の認識力や戦場に運搬するペイロードを拡張したり、価格高騰で減少傾向が続く航空戦力の量を補完できると期待されているが、ウイングマンの運用は次世代戦闘機のみが利用できる固有要件ではなく、第5世代機や第4世代機向けに実用化が相当前台しされている。

出典:General Atomics Aeronautical Systems, Inc.
米空軍が開発を進めているウイングマン(米空軍は有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機のことをCollaborative Combat Aircraft=CCAと呼んでいる)はNGADから独立した存在で、第1弾調達=CCA Increment1としてAndurilが提案したFuryとGeneral Atomicが提案したXQ-67AベースのCCAを採用、第2弾調達=CCA Increment2の実施も決まっており、CCA Increment1は2020年代後半に実用化され、F-35Aや第4世代機と共に運用される予定だ。
フランス国防省も昨年10月「Rafale F5規格とF5規格で作動するステルス無人戦闘機の開発」を発表、ルコルニュ国防相も「Rafaleのコックピットから制御可能なステルス無人戦闘機はnEUROnの開発結果に基づいて開発され、Rafaleよりも先行して敵地侵入の道を切り開くのが主任務だ」と述べ、2030年代前半にF5規格とステルス無人戦闘機の配備を開始する予定で、英国とドイツも同じタイミングで「戦闘機に随伴するプラットホーム分野での協力」を発表し、タイフーンやF-35で作動するウイングマンを共同開発する可能性が高い。
韓国でも国防科学研究所=ADDが「有人戦闘機とチーミング可能な無人戦闘機を2025年までに、ステルス無人偵察機を2027年までに初飛行させる」と言及、大韓航空の航空宇宙部門も2022年8月「ADDが主導するステルス無人編隊機の開発を受注した」と発表し、同社は「ADDと共同で有人機と無人機が同じ任務を遂行する有人・無人チーミング技術を開発する。ステルス無人編隊機は有人機の支援や護衛だけではなく、単独で電子妨害任務や精密攻撃を行う能力を備えている」と説明していたが、今月25日にステルス無人編隊機=LOWUSのプロトタイプ1号機を発表した。
LOWUSは米空軍が開発を進めているCCA=ウイングマンとほぼ同じ位置づけで、今年中に初飛行を実施し、2027年中に有人機パイロットがLOWUSを直接制御する有人・無人チーミングの試験を行うことを目指しており、最終的なゴールはKF-21やFA-50とLOWUSの組み合わせを2030年までに実用化することだろう。
関連記事:大韓航空、韓国軍から有人機とチーミング可能な無人戦闘機の開発を受注
関連記事:韓国、有人戦闘機とチーミング可能な無人戦闘機を2025年に初飛行させる
関連記事:米空軍向けの無人戦闘機を披露、Lockheed Martinは現行のCCAに否定的
関連記事:ロッキード・マーティン、独自に有人・無人チーミングの概念を発表
関連記事:米空軍が開発中の無人戦闘機、来週のイベントで実物大モックアップを披露
関連記事:米空軍、無人戦闘機の初回開発にAndurilとGeneral Atomicを選定
関連記事:米空軍、次世代戦闘機や無人戦闘機の開発に今後5年間で284億ドルを投資
関連記事:米空軍が1,000機調達予定の無人戦闘機、ボーイングなど5社で競争試作を実施
関連記事:第4世代機とウイングマンの組み合わせ、英国とドイツが共同開発を発表
関連記事:第4世代機に対するフランスの投資、F5規格とステルス無人戦闘機を開発
関連記事:Rafaleと無人機の組み合わせ、スペインはフランスの動きに警戒感
※アイキャッチ画像の出典:국방과학연구소
日本の、ウィングマン開発はどうなってんの?。
米と共同開発と言う話だと記憶してるけども。
とんと、話が聞こえてこない。
GCAPの機体設計の話も出てこないし。
2030年代に間に合うのか?。
ワシが生きてるうちに、日本主導のオリジナルの戦闘機を見せてくれ。
2020年の産経の記事より
『まずは実験用の無人随伴機といった飛行実証の関連機材の製造を始める。防衛省は3年度予算の概算要求で次期戦闘機関連に約772億円を計上しており、この一部を製造費にあてる。その後、6年をめどに、まず飛行速度の遅いヘリコプターなどを母機に用いて編隊飛行を行う試験を実施。パイロットが遠隔操作で無人随伴機に指示を送り、制御するプログラムなど基礎的技術の確立を目指す』
また、防衛省のPDF「自律向上型戦闘支援無人機の機能性能及び運用上の効果に関する研究試作」では2035年までにチーミング可能な無人機を実現させるとの事。機体をどうするかについては未記載。
確か2024国際航空宇宙展で明らかにされたんですが三菱重工業が開発中のAI搭載の戦闘支援無人機を今年中に試験飛行を行うらしいですね。
コンセプトの模型も2種類出てましたよ。
無人随伴機を戦闘機の定数に含めるか否かで防衛省と財務省の折衝が続いていて大きな動きが取れないんですよ、きっと。
冗談です。
冗談に決まっているでしょう。
冗談で済むと思いますよ。
まぁ念のため少々は覚悟しておけ。
防衛省が公表したのは「無人航空機へ適用するAI技術に係る日米共同研究」の事業取り決めへの署名であって、「次期戦闘機と連携する無人機等に適用する」ことを期待してのものです。署名が2023年12月ですから、何らかの具体的成果の公表があるとしても早くて数年先でしよう。
現段階では、戦闘支援無人機の日米共同開発は今後の協議次第で有り得るかも、というレベルです。ですから、技術基盤レベルからですが、日本独自の研究開発も同時進行で継続的に行われています。
GCAPについては基本設計が確定した段階(1~2年後)でイメージ図や機体緒元ぐらいは公表されるでしょう。BAEが技術実証機を担当し数年の内に飛行させるという観測もあります。飛行試験に最低限必要な機能を備える原型機の初飛行は2030年前後というところですかね。
重大な失敗が許されない厳しいスケジュールですが、GIGOは日英伊協力下において2035年のデリバリー開始を目標として事業推進することが求められています。
そもそも技術協力が共同開発扱いで良いのかって感じはする。元々のF-3は米国と共同開発で英国は技術協力とかの話だったし、その後は英国との技術協力があったから共同開発に発展した。CCAの日米豪強力に関してはエンジン・素材・レーダーとかの部分的な物でトータルで一つの物を作るって感じじゃないと思う。
去年三菱が発表した自社コンセプトの機体二種かは分からないが今年には飛行試験する話はある。自動着陸の要素技術はSUBARUだが無人機研究システムで得ている筈。戦闘機型のベーシックな方はエアインテークの位置からして高機動を想定してウェポンベイの容量稼ぐ為にそうしている感じはする。
自衛隊がシュミレータでaiコンテストをやっているよ。
コクピットのところにエアインテークが来てるのか?
人間工学を省くとまとまりが良くなるのはなんとも
今年中の初飛行とは野心的だがいずれにしろ非常に楽しみ
ウィングマン機体への性能要件がどんなものになるか不透明な現段階では開発しづらいですね。
しかしおそらくは性能要件がはっきりしてから開発しては手遅れになる。複数開発してどれか当たることを祈ることになるでしょう。可能な限り高精度な予測を立てるべきですが、外れたのが予算無駄遣いと非難されることはありませんように。
複数開発しておいて、必要な時に迅速な改造と製造と補充を行えるのも必要になるでしょうか。
初飛行を早めるのは具体的にどんな戦闘能力が必要か不透明な現段階では、より基本的な航空機としての性能や操縦指令だけでも成熟させておくために有用だと思います。
この手のは何か難しいですね。操作・・を戦闘機乗りにやらすのはしんどそうだし完全自立だと責任誰がとるのか分からんし。自立とか遠隔でリモコン出来るなら有人戦闘機要らないし。無人の指令・中継機と無人の攻撃機でいいのかな?戦場に人要らないのでは。
戦闘機の複座が見直されるんじゃないでしょうか
ウイングマンのAIが今すぐ良くなるとは思えないので、戦闘機の2人目が操作するやり方が取っ掛かりになるのかなぁと
GCAPはまだ仕様が決まっていませんが、複座型はあった方が良いと思うんですよね
J-20には複座型があって、これがウイングマンの操作をやるんじゃないかと予想されてますね
韓国のウイングマンは、独自開発なのかな? 事情通な人、誰か教えて。
この機体にどういう役割を持たせるつもりなんだろう?有人機の拡張能力?先行してのレーダー等の捜索やミサイル発射の母体?無人機を先行させて有人機の代わりに被害担当かなぁ
当面は有人機(と、ネットワークで情報共有してるシステム)の視野拡張が主になるんじゃないかな
あと今のウクライナではF-16が防空(対ドローン)に飛んでるらしいから哨戒とか
最低限要求される性能は有人機と同等の作戦行動半径、巡航速度、ステルス
ストライクパッケージの規模を誤認させるレベルは欲しいよね
トルコとかで揚陸艦とペラ機の組み合わせが流行ってるけど
その舐めプはどの程度の国まで通用する想定なんかな
しかし、韓国はなんだかんだと問題抱えて紆余曲折を経ても製品を完成させるのは素直にスゴいな。
K-2も足回りとか散々馬鹿にされても開発続けてレオパルドと競合するレベルにまで持っていった。
KF-21も今更4.5世代機開発かよと小馬鹿にされているけど、予定通り最終的には立派な第5世代のステルス機になるのかもしれない。
初号機というより量産機みたいなフォルムしてますな
韓国のもアメリカのもえらく似たフォルムですが、ステルス性と飛行性能への要求が近いと必然的に似通ってくるんでしょうね。まともに製造できて物積める必要もありますし。
人がいないからコックピットが無くせて直感的に操縦できる必要もないので、円盤だったりAD-1みたいな斜め翼だったりのゲテモノになるのが見たいんですけど、大きな性能向上が見込めることもないんでしょうからリスクは取れないですよねえ。火砲のように一つの完成形としてこういう航空機が定着するのかも。
センサー類や空中給油プローブの出っ張り処理はアメリカの方が上に見えますが、今のアメリカの兵器開発のポンコツぶりからすると、やっぱりスペースをなるべく確保しつつステルス性を高めようとか、インテグレーションを難しくするあまりに全然飛ばない米帝病に感じちゃいますね……。
計画を立ち上げるパワーはすごいな
気になるのは、これはどこまでの完成度なのだろう?
KF-21のお披露目時は悪い意味で凄い状態だったが…
計画が遅れて第5世代機仕様のKF-21が完成した頃には、主要国は第6世代機?に移行済みなんだろうけど、どこの国でもそんな高価な機体を揃えられるわけもなく、K-9みたいに小国相手の意外なベストセラーになったりする可能性も。
本当は、ロシアのチェックメイトなんかもその市場を狙っていたんでしょうけど。
ライバルはトルコのKAANか。
商気がある限りは、メーカーも第五世代機のラインを閉じたりしないと思う
ダッソーなどでもそうだけど、ラインを閉じるのは「近年もう全然売れない。これはもう売れないな」と判断した時だけだからね…
それにインドのラファールではないけど、中小国がライセンス生産や販売権込みでラインごと買うというパターンもあり得るわけで
あとライバルはトルコもそうだけど、インドもでは?
テジャスは米国製GE F404エンジンが二年も届かず、生産配備が遅れているというニュースがありましたが、韓国も同じ条件のはず。
こういうので米国製品の信頼性が落ちていく。
でっかい巡航ミサイルみたいな風貌だな
弾道ミサイルがロケットの一種である様に、
巡航ミサイルは自爆型UAVの一種ですからね。
韓国関連はメインコンテンツなのでもっと取り上げて欲しいです