インド太平洋関連

韓国製の防空システムが中東で実戦を経験、驚異的な命中率を記録

韓国製の弾道弾迎撃に対応した防空システム=Cheongung-IIはアラブ首長国連邦、サウジアラビア、イラクから受注を獲得していたが、UAE軍のCheongung-II中隊は先月28日に始まった米国・イラン戦争で実戦を経験し、韓国メディアは「96%という驚異的な命中率を記録した」と報じている。

参考:UAE seeks early delivery of South Korea’s Cheongung-II interceptor missiles
参考:이란 미사일 공습 막아낸 ‘천궁-II’ 중동 실전서 요격 성능 입증
参考:[영상] “이란 미사일 96% 요격”…중동국가들, 천궁-II에 긴급 SOS
参考:“천궁-II 빨리 보내달라”…중동 사태에 K방산 불기둥
参考:[단독] 실전 효과 봤나…UAE, 천궁-Ⅱ 추가 구매 긴급 요청
参考:유용원 “UAE 수출 천궁-II 이란 대규모 미사일·드론 공습에 60여발 96% 압도적 명중률”

これが事実ならCheongung-IIはアラブ首長国連邦で実戦を経験し、終末段階の弾道ミサイル迎撃に効果的だと実戦を通じて証明したことになる

韓国製のCheongung-II(天弓2、KM-SAM-II、MSAM-IIとも表記される)は能力的にパトリオットシステム、SAMP/T、S-400と競合する中・長距離防空システムで、使用される迎撃弾もPAC-3弾と同じ直撃方式(hit-to-kill)を採用し、航空機や巡航ミサイルだけでなく弾道弾の迎撃にも対応しており、韓国軍はCheongung-IIをパトリオットとTHAADの間の中間迎撃として運用している。

さらにCheongung-IIは競合との競争にも勝利し、2022年1月にアラブ首長国連邦、2023年11月にサウジアラビア、2024年9月にイラクから受注を獲得、韓国国防部は2023年2月に「アブダビを訪問した李鐘燮長官がCheongung-IIを運用する部隊を訪問した」「Cheongung-IIは現地でのテストを終えて砂漠環境における性能を確認した」と発表、UAE国防省も「ムハンマド皇太子がCheongung-II、Pantsir-S1、THAAD、パトリオット、ミラージュ2000-9、F-16E、GlobalEye、A330MRTT、C-17などを視察する様子」を昨年5月に公開し、Janesも「韓国製防空システム=MSAM-IIの引き渡しが確認された」と報じていた。

LIG Nex1が3ヶ国と交わした契約額の総額は95億ドル=1.4兆円(現在のレート換算)以上にもなり、管理人は当時「この地域特有の不安定な事情を鑑みると実戦を経験するのも時間の問題で、その評価次第で新たなチャンスを掴むかもしれない」と予想していたが、米国とイスラエルが2月28日にイランへの大規模な共同攻撃を開始し、韓国メディアは一斉に「UAEのCheongung-IIが実戦を経験した」と報じている。

出典:Ministry of Defence of the United Arab Emirates

国会の国防委員会に所属する柳勇元(ユ・ヨンウォン)議員は「最近の交戦でUAEに配備された2個中隊のCheongung-IIは約60発の迎撃ミサイルを発射し、96%という驚異的な命中率を記録したと確認された」と明かし、韓国メディアは「UAEがイランの攻撃を90%以上も阻止するのにCheongung-IIは決定的な役割を果たした」「軍事アナリストらも今回の成果は単なる幸運ではなく技術的優位性の結果だと主張している」「特に多数の無人機と変則軌道の弾道ミサイルが混在する状況で90%以上の迎撃率を達成した事例は世界的にも稀だ」と報じた。

一個中隊分のCheongung-IIは指揮統制車両、レーダー車両、発電車両、発射機(ランチャー)車両×4~6(迎撃弾の装填数は32発~48発)で構成され、UAEは10個中隊分のCheongung-IIを35億ドルで発注し、まだ2個中隊分しか納入されていないため、UAEは「契約上の納入スケジュールを前倒ししてほしい」と要請したものの、韓国政府は「自国向けに加えてサウジアラビア(10個中隊分)やイラク(8個中隊分)への納入義務も履行しなければならず要請に応じるのは難しい」と難色を示している。

LIG Nex1も「Cheongung-IIの製造には3社(LIG Nex1が戦闘管理システムと迎撃ミサイル、Hanwha Systemsがレーダー、Hanwha Aerospaceが発射システム)が関わっているので納入スケジュールの前倒しに応じるのは難しい」と述べており、UAEは「Cheongung-II本体の納入スケジュールを前倒しするのが難しいなら、Cheongung-IIで使用する迎撃ミサイルだけでも納入スケジュールを前倒ししてほしい」と要請しているらしい。

因みに韓国メディアは「Cheongung-IIの信頼性を実戦データで立証できた点が最大の収穫」「韓国軍も同じもの導入中なので北朝鮮のミサイル脅威に対しても十分な抑止力を発揮できると期待できる」「今回の結果は中東市場だけでなく国際市場でCheongung-IIの輸出に繋がるかもしれない」とも指摘している。

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※アイキャッチ画像の出典:وزارة الدفاع |MOD UAE

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コメント

  • コメント (18)

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    • マサキ
    • 2026年 3月 09日

    正直羨ましいね。
    うちの国は、03式が試験はしていても、実際に当たるかは、来てほしくない本番まで分からないものね。

    日本では「国策で兵器輸出を!」とは、できないので、ある程度は仕方ないにしても、兵器輸出に関しては周回遅れ。
    最近ようやく「日本の兵器を輸出して人を殺したら〜」と言う意見が減っただけでも昔よりマシだけど、逆に言えば、そんな綺麗事を言っていられる余裕がなくなったとも言える。

    少しずつでも、日本の兵器も「国外で」経験を積んでもらいたい。

    78
      • たむごん
      • 2026年 3月 09日

      ほんと仰る通りです。

      他国との友好関係を深めるために、非常に有益ですから、ドンドン環境を整えて欲しいものですね。

      25
      • nachteule
      • 2026年 3月 10日

       正直、世の中の迎撃ミサイルなんていくつもの標的の迎撃試験をしてナンボの話で実際に迎撃出来るか本番まで分からないと言うのは暴論でしょう。PAC-3だって試験をした上で実戦配備したし、日本のライセンス生産したPAC-3だって実際に米国に持ち込んで試験をして問題無いか確認している訳だし、そう言う実績があっての日本ライセンス品の米国輸出に繋がっているんでしょう。

       03式が弾道弾迎撃能力を持つにしても米国でSR-19 標的ミサイルを迎撃するのか国内で無理矢理やるのか分からないけど確証が得られるまで試験はするでしょう。そしてCheongung-IIが迎撃した結果は事実としてあるが、そのターゲットが豊富なイラン製ミサイルのどれであったかでも評価は変ってくると思う。これが最新のマッハ12のハジ・カセムとか迎撃で起点なら脱帽するしかないし最高のアピールになるでしょう。

      6
    • 田中太郎
    • 2026年 3月 09日

    これで韓国製兵器の株は一層上がるだろうな。
    韓国に限らず何処の国の兵器にせよテストやカタログスペックは優れていても結局実戦という霧の中でしか有用性を証明出来ない。
    日本も手っ取り早く武器輸出国に名を連ねたいなら結局実戦という環境で日本製装備が使える事を日本自身が証明するしかない。
    それ以前に中国の輸出規制で自前の装備を生産できるかの問題が立ちはだかっているが。

    36
    • たむごん
    • 2026年 3月 09日

    韓国防衛産業、実戦を経て、さらに武器市場を開拓しそうですね。
    韓国も、中東からの原油輸入・LNG輸入に頼ってるわけですが、韓国製武器の活躍により貢献を示したと言えます。

    日本では、『対話による中東外交』を過剰に評価する風潮も感じますが、国家防衛に直接関わるのに比べると弱いんじゃないかなあと感じる面もあります。

    日本=韓国が、民間ビジネスで競合する分野があるわけですが、安全保障分野の協力格差によりどういった影響が出てくるのか少し気になる所ではありますね。

    13
      • たむごん
      • 2026年 3月 09日

      追記です。

      イラン、またトルコ領空に弾道ミサイル打ち込みしたが(2025年3月9日)、ほんと統制とれてるんでしょうかね…。

      トルコを狙ったミサイルという報道ではなく、『トルコ領空』という表現で報道されてますから、かなりヤバい事を繰り返してるなあと。

      5
    • Ard
    • 2026年 3月 09日

    民主主義の兵器廠韓国ちゃん生産頑張れ

    36
    • toah
    • 2026年 3月 09日

    今回の件でPAC3が三発直撃外してそのまま米軍の基地に弾道ミサイル着弾してる動画もあったからな
    素直に拍手だし、どんどん売れるだろうね

    17
    • 戦車
    • 2026年 3月 09日

    確か、Cheongung-IIは、ロシアのS-400の技術をベースに開発してるんでロシア、アメリカの双方に睨まれる無い様に輸出しないといけないんですよね。

    17
      • T.T
      • 2026年 3月 09日

      対空防衛コンツェルン・アルマズ・アンテイ
      実績はもちろん、社歌も格好いいと思います。
      日本もロシアと組めば絶対いい物が作れるのに・・・!

      3
        • 特盛
        • 2026年 3月 10日

        仮想敵国と組むのは流石に無いかな
        日本が備えなければいけない相手がまさに中国とロシアなので…

        9
        • 匿名11号
        • 2026年 3月 10日

        中韓もそうだが隣国でさえなければねえ。

        価値観やものの考え方が違い過ぎても組む選択肢はあったと思うよ。

        1
    • 朴秀
    • 2026年 3月 09日

    これ以上ない宣伝になりましたね

    10
    • SB
    • 2026年 3月 09日

    これ2番目とか4番目の韓国メディアが紛らわしい書き方してるけど、「命中率」じゃなく「迎撃成功率」じゃね?

    12
      • バーナーキング
      • 2026年 3月 11日

      どーゆーことだろ。
      60発「撃って」96%(59/60)だから命中率、であってると思ってたけど。
      目標については「ミサイルやドローンに対し」としか書いてない様な?

        • SB
        • 2026年 3月 11日

        逐次射撃(1発ずつ撃つ)ならその通りですが、防空ミサイルは通常サルボ射撃(複数発同時に撃つ)を行うのが基本で、現実的には余裕がある時に逐次射撃も組み合わせるという運用です
        今回は目標数が分かりませんので仮定するしかないですが、それでも簡単な二次関数で命中率は計算できます

        目標数: 命中率
        25: 72.3%
        30: 80%
        35: 89.0%
        40: 92.6%
        45: 94.2%

        3
    • 匿名希望
    • 2026年 3月 10日

    韓国の兵器産業が実戦の実績まで積み始めたか…

    • 1.44スキー
    • 2026年 3月 10日

    やはり実戦をしてのデータは貴重だもんなぁ。
    これは価値が上がるか。

    2

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