インド太平洋関連

インドネシアへのKF-21輸出、スビアント大統領が訪韓時に輸出協約へ署名か

韓国とインドネシアは2025年6月「KF-21プログラムにインドネシアが参加するための協定改定に署名した」と発表していたが、聯合ニュースは19日「今月末に予定されているプラボウォ・スビアント大統領の国賓訪問の際、KF-21×16機導入のための輸出協約(予備合意)が締結される予定だ」と報じた。

参考:한국형 전투기 KF-21, 공동개발국 인도네시아에 16대 수출
参考:Indonesia could become first export customer for KF-21 during upcoming Subianto Korea visit

この契約をまとめることが出来れば韓国防衛産業界の粘り勝ちで、初輸出に成功したという実績は次の輸出機会を切り開くのに役立つだろう

韓国とインドネシアは2009年に戦闘機の共同開発に関する意向書に署名、韓国で2015年までに次期戦闘機=KF-X(現在のKF-21)の研究段階が完了し、本格的な開発に移行すると両国は「韓国が開発費用の80%を分担し、インドネシアが残りの20%を負担する」「インドネシアは2016年4月から負担する開発費用=総額1.6兆ウォンの支払いを開始する」「その見返りとして韓国航空宇宙産業はインドネシア人技術者100人を受け入れて開発に関与させ、プロトタイプと技術データへのアクセスを確保する」という合意内容に署名したが、インドネシアは2017年後半から支払いを停止してしまう。

出典:KAI

表向きは「経済的な問題に直面して支払いが困難になった」「協力内容や支払い条件を見直したい」と主張していたが、インドネシアは韓国との協力を停止している間に正面装備への投資を飛躍的に増やしており、フランスとラファール調達契約を、トルコともKAAN調達契約を締結し、この2つだけ見ても投資額は200億ドルを軽く超えるため「経済的な問題」というのは方便に過ぎず、韓国とインドネシアは2025年6月「KF-21プログラムにインドネシアが参加するための協定改定に署名した」と発表。

JanesやBreaking Defenseは「インドネシアは2016年の合意に反して何年も開発費用の支払いを拒否してきた」「2024年8月に韓国は開発費用の負担を1.6兆ウォンから6,000億ウォンに減額した」「この協定改定に署名した防衛事業庁も『インドネシア側は分担金支払いのための行政手続きを開始した』『支払いが再開されれば両国の防衛産業協力は再び勢いを増すだろう』と述べた」と報じていたが、韓国の聯合ニュースは19日「今月末に予定されているプラボウォ・スビアント大統領の国賓訪問の際、KF-21×16機の輸出協約(予備合意)が締結される予定だ」「最終金額の調整プロセスを経て上半期中に契約締結式が開催される」と報じた。

出典:Dinas Penerangan TNI Angkatan Udara

FlightGlobalも20日「インドネシアの大統領が訪韓中にKF-21輸出契約に署名する可能性が出てきた」「我々の取材に韓国航空宇宙産業は『インドネシアと協議中で現時点で詳細は確定してない』『具体的な内容が確認されたら情報を開示する』と回答した」「KF-21への正式なコミットメントはインドネシア空軍強化計画をより明確なものにするだろう」と報じ、インドネシアが輸出協約に署名すれば紆余曲折した両国の関係とKF-21の輸出に弾みがつくはずだ。

そして本契約(資金保証(韓国輸出入銀行など第三者による輸出信用融資)が付与され拘束力を伴う実施契約)をまとめることが出来れば韓国防衛産業界の粘り勝ちで、初輸出に成功したという実績は次の輸出機会を切り開くのに役立つだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:KAI

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コメント

  • コメント (10)

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    • せい
    • 2026年 3月 23日

    最近の韓国製兵器は景気いい話が続いてるけど、KF-21はどうなんやろ
    インドネシアとのやり取りは文書化されても眉唾物な所があるから、物を渡して運用されるまで何とも言えないな

    14
      • 他人事では無い
      • 2026年 3月 24日

      真似られて、商売敵だらけになる。

      3
        • u
        • 2026年 3月 24日

        インドネシアレベルの国が真似られるならどこの国も苦労はしないよ

        9
      • nachteule
      • 2026年 3月 25日

       現状で正式なスペックが確定していないし、普通の国が欲しがるのはマルチロールのBlock2。KF-21が売れる条件はF-16以上の各種性能を持つ、双発第4世代として高過ぎずお手頃価格である事、一般的な欧米兵器の運用能力を持つ事だと思うし韓国がどこまで実現出来るかで引っくり返る可能性有るんじゃないの?
       F-35みたいな蓋を開けてみたら問題だらけ、ポーランドのFA-50遅延みたいなケースがあるからインドネシアは契約に何かしらの条件を入れている可能性はあると思う。

       インドネシア向けとしか思えないような輸出用KF-21SAの存在もあるし実際に顧客仕様にした上で渡されて1年位運用してからの評価でその後は決まるんじゃないか。一年間特に大きな問題が起きなければ韓国の実力は本物、セールス上は大きなプラスになると思う。

      1
    • 名無し
    • 2026年 3月 23日

    使う方からすれば、同じクラスの機体をポロポロ入れて面倒見られるのかね?

    10
    • たむごん
    • 2026年 3月 23日

    インドネシア空軍も、結局どうなりますかね。

    ウクライナ戦争の戦訓として、色々な装備が混じれば、訓練マニュアル~部品調達~整備員育成などにまで支障をきたすわけですし。

    7
    • ブルーピーコック
    • 2026年 3月 23日

    署名したから大丈夫などという、ナイーブな考えは止めろ(GCAP並感)

    26
    • Kaeru
    • 2026年 3月 23日

    全額先払い受注生産じゃないと相手したくねーわなインドネシアなんか

    24
    • 寒い
    • 2026年 3月 23日

    開発当初の予定ではインドネシアは48機購入でした。追加購入しないのであれば、実質手切れ金なのだと思われます。逃げるインドネシアの袖を韓国が何とか引きちぎったくらいなのかと。

    7
    •  
    • 2026年 3月 24日

    この約束って我々の知ってる約束と同じ効力を持つんだろうか…?特にインドネシアでは

    5

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