台湾は18日に開幕した台北航空宇宙防衛博覧会で19の無人システムを披露、国家中山科学研究院もAndurilと自律型無人水中機=Dive-LDや自律型水中エフェクト=Copperhead-Mに関する協定を締結し、低コスト巡航ミサイル、無人潜水艦、自律型魚雷の共同生産を台湾で行うらしい。
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参考:Taiwan Spotlights Anduril Drones, Software in New Arms Deals
参考:At Taiwan arms show, vendors bank on cheap weapons for big damage
参考:TADTE 2025: NCSIST plans to modify, produce Anduril underwater vehicles for Taiwan
台北航空宇宙防衛博覧会で最も注目を集めたのは無人システム、台湾はAndurilとの協力関係を強化
台湾は18日に開幕した台北航空宇宙防衛博覧会で19の無人システムを披露し、この中には国家中山科学研究院が開発してきた勁蜂=Mighty Hornetシリーズも含まれ、Mighty Hornet-Iは台湾版Switchblade300、Mighty Hornet-IIはMighty Hornet-Iより大型の徘徊型弾薬、Mighty Hornet-IIIは帰還機能が追加された台湾版Switchblade600(1発あたり150万台湾ドル=約700万円)と言ったところで、Mighty Hornet-IVは国家中山科学研究院とKratosが共同開発したMQM-178ベースの長距離攻撃兵器だ。

出典:Military News Agency, ROC
国家中山科学研究院は「実績のあるMQM-178をベースにしたことでMighty Hornet IVは機動性、俊敏性、操作性に優れ、打者を三振に仕留める変化球のような性能を備えている」「Mighty Hornet IVはペイロードを変更することで偵察機、囮機、標的機、攻撃機として使用できる」「米国で実施されるテストに合格すれば来年に量産を開始するかもしれない」「量産機には国産の消耗型エンジンを採用する予定」「Mighty Hornet IVの調達コストをMQM-178の約半分=30万ドル=4,400万円以下に抑えることが目標」と述べている。
さらに台湾はAndurilと低コスト巡航ミサイル=Barracuda-500(射程804km)に関する協力協定も締結済みで、国家中山科学研究院はAndurilとの協力についても「Barracuda-500生産のためのサプライチェーン全体が台湾に構築される」「我々の目標は戦争や封鎖が始まっても自国を守る武器を自国で製造できるようにすること」「1発あたり25万ドル以下で生産したい」「Barracuda-500を地上発射型と運用したい」と明かし、台北航空宇宙防衛博覧会では自律型無人水中機=Dive-LDや自律型水中エフェクト=Copperhead-Mに関する協定も締結した。
Dive-LD(全長5.8m、重量2.7トン、作動範囲580km、最大深度6,000m)はペイロードを交換することで海中戦における偵察・監視・情報収集、海底地形図作成、対機雷戦、対潜水艦戦など多目的な任務に対応でき、最大10日間の自律的なミッション遂行能力を備え、豪海軍のGhost Shark=特大の自律型無人水中機(大型の無人潜水艦)を開発する試験機として使用されたAUVで、Copperhead-MはDive-LDのようなプラットフォームから運用する魚雷サイズのAUV(俗っぽく言えば自律型の魚雷)だ。
Janesは「2025年末までに国家中山科学研究院とAndurilはDive-LD台湾向けバージョンの開発作業を開始する」「台湾向けバージョンには機雷や潜水艦を探知するためのマルチビームスキャン機能を統合する予定」「Copperhead-Mについても台湾の要求要件に適合させるようカスタイマイズされる」「最終的に両者はDive-LDとCopperhead-Mを共同生産することを目指している」「この契約は2025年末に締結される予定」「契約規模や台湾軍の調達数については機密扱いで公開されていない」と報じ、台湾は米企業(特に自律制御のソフトウェア開発で優位性をもつAnduril)との関係を大幅に強化してきた印象を受ける。
因みに国家中山科学研究院はウクライナが黒海で使用している無人水上挺と同じ方向性のKuai-Chi USV(約3トン/40ノット以上)も披露し、体当たりによる自爆攻撃や徘徊型弾薬をを運搬するプラットフォームとして利用でき、Defense Newsは「台湾が披露した兵器=徘徊型弾薬、USV、低コスト巡航ミサイルなどは米国が「地獄のような光景」と呼ぶ台湾海峡の状況を作り出すのに役立つだろう」「この戦略は全領域で無人システムを活用し中国軍を飽和攻撃することだ」と指摘した。
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※アイキャッチ画像の出典:Anduril





















なんだかんだ米国の台湾への協力体制は揺らがなそうで何より
台湾海峡さえ封じられればいくら中国の物量が圧倒的でも即占領は難しい
海は偉大だね
フーシ派ですら米空母をあんだけ苦しめられるんだから
洋上から沿岸に向かって戦うのはとんでもなく不利ではある。
中国は本土自体は結構近い所にあるのが違うけど、最終的には
上陸作戦発動しないとダメだから相当キツイだろう。
特に強襲上陸作戦って実行された例が少なすぎて戦術の
アップデートがあんまり無いまま来てると思うんだよね。
各国の訓練の様子見ても大体一緒だし、どういう揚陸艦がいいかに
ついて議論が多すぎるのも現実のフィードバックが無い故だと思う。
特に無人機をお互いに利用しあう環境でヘリボーンとか
エアクッション艇とかが通用するのかは全く不明だわ。
戦史において、ノルマンディー上陸作戦をアップデートできる可能性があるのは間違いなく中国軍による台湾島上陸作戦でしょうね。
まあ現実には少数のコマンド部隊を浸透させて破壊工作や斬首作戦による台湾政府無力化の可能性もあるので大規模になるのは条件が絞られますが。
少数のコマンド部隊を浸透とかもロシアがウクライナに仕掛けて失敗してるし相当難易度高い作戦である事は変わらないでしょうね
youtubeの deepdive cast(小泉悠さんがやってるやつ)によると巨大な足つき桟橋船を大量に作ってるらしいよ
ドローン空母とかも開発してるし人も腐るほどいる(ドローン操縦などの人員を大量確保しやすい)から、新しい手法を考え実行する土壌はあるかと
今の1人1ドローンで発進から突撃までコントロールする無駄の多い仕組みから、子ドローンはドローン空母(1人が操縦)で戦域まで運ばれて放出される仕組みにすると操縦効率は倍以上に上がるから物量で飲み込んできそうな気はする
エレガントな解決は諦めてロシアがやった空中消耗戦をやるんじゃないの
台湾では海上消耗戦も勃発すると思われるが
バトルオブブリテンみたいな空中消耗戦はロシアやってないですよ。
ミサイルや自爆ドローン投げまくる消耗戦という意図でしたら、中国はコスパとしてやりたくないと考えてるでしょうし、今後もそう思わせる程度の迎撃・反撃能力が必要だから台湾がこういう取り組みをやってるのかと。