蔡総統は2022年12月「基礎軍事訓練の延長」と「予備役訓練プログラムの刷新」を発表し、アナリスト達は「唐突な兵役延長が訓練の深刻なボトルネックになる」と指摘していたが、Washington Postは3日「台湾は中国の侵略に備えて国民を訓練しているものの上手く行っていない」と報じた。
参考:Taiwan is readying citizens for a Chinese invasion. It’s not going well.
戦う準備が本当に出来ているかどうかは「正面装備の数」や「弾薬の備蓄量」だけでは推し量れない
米国の保守系シンクタンク=Defense Prioritiesは2021年「米国の政治的指導者達は高まる中国の脅威に対して台湾の安全保障を拡大するよう求める傾向が強く、米国の識者も米軍兵士を台湾海峡で戦死させることに熱心だが、この恐ろしいほどリスクの高いアプローチへと踏み出す前に『台湾人自身が自国防衛のためにどれだけ命を掛けられるのか』を考える必要がある」と指摘したことがある。
台湾は2018年に徴兵制度を完全廃止して志願制に移行したものの満18歳の男子全員に課している基礎軍事訓練(4ヶ月間)に嫌悪感を抱く若者が多く、過去3年間で予備役に課していた義務的訓練を放棄したとして1,000人が起訴され、台湾軍の戦闘部隊に必要な人員は60%しか確保されておらず、Defense Prioritiesは「本当に台湾人は自国防衛に命を捧げる気があるのか?」と疑っており、台湾人が自らの命を自国防衛に捧げる気がないのなら「中国との戦争に米国人が台湾人の代わりに死ぬことを強制されされるのは不道徳だ」と主張した。
この懸念はDefense Prioritiesのみが抱いているのはではなく、米国と台湾の政府当局者や軍事アナリストも同様の懸念を抱いていおり、台湾の蔡総統は2022年12月「徴兵改革=無意味な4ヶ月間の兵役期間を1年に延長する」と発表したが、Atlantic Councilのキッチュ・リャオ氏は「兵役期間を延長する決定は評価できるものの抑止力の核心である軍事力の問題に取り組んでいない」と警告し、この問題は「兵役期間の延長」と「殆ど機能していない予備役戦力の再建」が台湾軍の訓練リソースを大幅に上回っている点にある。
蔡総統の発表と同時に台湾国防部は「国民から『徴兵者は実戦で役に立たない』とか『軍弱体化の象徴』などと揶揄されてきた非効率な訓練プログラム(銃剣訓練など)の見直し、徴兵者にもスティンガーやジャベリンなど近代的な兵器の取り扱いを学ばせる」と説明したが、このプログラムは「殆ど機能していない予備役戦力の再建」のため考案されたもので、リャオ氏を含む国内外のアナリスト達は「唐突な兵役延長が訓練の深刻なボトルネックになる」と指摘。
台湾軍の徴兵者向け訓練プログラムは前時代的な内容で構成されており、このプログラムで育成された予備戦力は数だけ多いものの「現代戦に適した知識やスキルが備わっている」とは言い難く「予備役戦力の再建のため考案されたプログラムに大量の新兵が流れ込むと訓練リソースがパンクする」という意味で、リャオ氏は「突然これだけの人数に訓練を施せと言われても必要なリソースをどこで確保するつもりなんだ?訓練の順番が回ってくるまでに何ヶ月も待たされることになるだろう」と述べていたが、この懸念はどうやら的中してしまった。
Washington Postは3日「中国軍の侵攻描く台湾ドラマ(ZERO DAY)の予告編が先週公開され、あるインフルエンサーは『台湾人は戦うべきではないし、どうせ勝てない戦いだ。私たちが戦場に行くことを望む人々は私たちの苦しみなど気に留めていない』と言う。これはフィクションかもしれないが、中国軍の侵攻描くドラマのネガティブな評価は5月に就任した頼総統が直面している現実的な問題に触れている」と指摘、以下のように報じている。
“台湾政府は習近平主席に武力行使を思い止まらせるため国防政策を転換し、義務的訓練期間を延長と予備役の訓練プログラムを刷新したが、この呼びかけに台湾の若者は応じず、顧国防部長(国防相)も装備と教官の不足で訓練プログラムが遅れていると認めた。台湾は現役15.5万人を補完する予備役部隊を創設したいと考えており、2005年以降に生まれた男子全員に1年間の義務的訓練(実質的な徴兵)を導入し、約200万人の予備役兵士にも2年毎の再訓練を実施するはずだった”
“今年実施される1年間の義務的訓練に応じた若者は適格者の僅か6%=6,936人に過ぎず、多くの人間は大学を理由に訓練を延期したため、2005年の生まれの対象者が訓練を終えるのは2027年になる予定だ。今年訓練を受ける対象者も予定されていた無人機、対戦車ミサイル、地対空ミサイルの使用方法を学べずにいる。この訓練強化に関する取り組みの遅さは米国と台湾のアナリストを懸念させており、彼らは中国との戦争抑止にため迅速な行動を取るよう求めている”
“トランプ政権で安全保障担当副補佐官を務めたフーヴァー研究所のポッティンジャー氏は「台湾が最も避けたいのは中国と米国の最高指導者が『台湾自身による自国防衛へのコミットメントを疑うことだ』『そのためには優秀な軍人を採用と教育に投入する政治的意志と先見性が必要だ』と述べ、こうした犠牲を台湾が受け入れることを強く望んでいる」と述べた”
“米国は武器販売を通じて台湾の防衛強化を支援することを法律=国防権限法案で義務付けられているが、中国の攻撃に介入することは約束していない。バイデン大統領は台湾有事の際「米軍を派遣する」と繰り返し述べているものの、そのような約束をトランプ前大統領はしていない。先月のインタビューでも台湾問題について「台湾は米国から9,500マイルも離れているため台湾は保護料(米軍の作戦費用)を支払うべきだ」と回答した”
“二ューヨークに拠点を置くTaiwan Security Analysis Centerのフーシン所長も「台湾はトランプ前大統領が再選すれば『国防予算の大幅な増額』や『戦争に備えたもっと積極的な行動』を要求されるだろう」「その中で訓練の改善は台湾が軍の即応体制に真剣に取り組んでいると示す重要なアプローチになる」と指摘したものの、台湾の新しいプログラムは資金、教官、装備の不足に直面し、参加者からは訓練の質について苦情が頻繁に寄せられている”
“予備役向けに新しく設定された2週間の訓練プログラムを受けたのは対象者の1/5に過ぎず、大半は5日間か7日間の訓練プログラムに参加し、5日間のプログラムに参加した台湾人でさえも「準備が整っていないことを公然と認める退役軍人から話を聞くだけで完全に時間の無駄だ」と、予備役の訓練を監督する担当者も「200万人の予備戦力を整備することは台湾防衛にとって非常に重要だが、予備戦力は軍の主力ではないため予算配分は常に最後尾だ」と語った”
“頼総統は前任者の改革を推し進めて軍の即応体制を強化すると誓っているものの、新政権は訓練に関して銃剣やガチョウ足行進を廃止した以外に新たな変更を発表出来ずにいる。さらに立法院でも多数を占める国民党から激しい反発に直面し「民主進歩党は台湾を火薬庫にしようとしている」と非難されており、頼総統の弱体化を望む中国も「国民を砲弾の餌にしようとしている」と主張しているが、米国と台湾のアナリストの間では「台湾は最悪のシナリオ=台湾島内での長期戦に備える必要がある」との声が高まっている”
“ジョージ・メイソン大学で軍事改革を研究している元海兵隊員のハンゼカー氏も「台湾の予備役兵士らは戦闘が起っている場所で戦闘が起きている最中に動員されるだろう」と予測したが、訓練の終えたばかりの兵士らは「そのような準備は整っていない」と訴える。31歳の台湾人女性(職業軍事人として6年勤務)は女性の予備役入隊が許可されると直ぐ訓練に参加を申し込んだものの「僅かな改善があったが訓練に対する軍の取り組みは遅すぎる」「もし戦争が勃発しても自分の立場で何をすべきなのかさえ分からない」と答えた”
“多くの台湾人は義務的訓練の期間延長を支持しているが、だからと言って訓練が時間や公的資金の有効な使い方だとは思っていない。7月に2週間の訓練プログラムに参加した30歳のサラリーマンは「人々にはそれぞれの生活や家庭がある。私が訓練に参加する間は妻が仕事しながら1人で子供の面倒をみなければならない」と語ったが、それでも予備役兵士の訓練を強化する政府の方針を支持し「脅威が高まるにつれて対策が必要になるのを避けるわけにはいかない」と述べた”
人類がウクライナとロシアの戦争で思い出したのは「人的資源の動員力」が総力戦を支える重要な要素で「国や主権を守る戦いには国民参加が欠かせない」という点だ。要するに台湾は「自国防衛のための血を流す覚悟がある」と示すことが習近平主席に武力行使を思い止まらせることに、次期米大統領から支援や協力を引き出すことに繋がるという意味で、戦う準備が本当に出来ているかどうかは「正面装備の数」や「弾薬の備蓄量」だけでは推し量れない。
義務的訓練や予備役兵士の訓練状況が改善を見せず、頼総統が掲げる国防改革に否定的な態度を取り続ければ習近平主席は「戦う準備が整っていない」と解釈するかもしれないし、次期米大統領や米世論は「米国人が血を流してまで台湾を守る必要があるのか」と考えるかもしれないし、台湾有事が差し迫ったものになればワシントンにいる中国の代理人達は「台湾人の代わりに米国人が海峡で死ぬだろう」とアピールするはずで、これは議会だけでなく多くの米国人からも共感を得るだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:中華民國陸軍
台湾は、もう世界有数の先進国ですからね。
世界最後の半導体をトップシェアですし、それを支える分厚い高度教育の基盤があります。
先進国共通の問題、兵役に対する拒否感、少子化もありますから難しい問題ですね。
先進国だけど、米国としては国家として認めてないし、中共リスクも高すぎて、日韓とは扱いが全く違う。もう既に米国はTSMCを奪取する環境を着々と進めているし、万一有事が起きても領土を守ることはないだろう。先端工場を先に潰して中共に奪われないようにするくらい
言っていることは理解できますが、なぜ台湾が中国から軍事侵攻を受ける前提でお話をされているんですか?
台湾はウクライナと違って中国の中の特別経済区の1つに過ぎない場所だと思っていますが
別に同盟国でもNATO加盟国でもありませんよね、余計なお世話では?
日本にとって「台湾はウクライナと違って中国の中の特別経済区の1つに過ぎない場所」にシーレーンの関係でとどまらないから他人事ではいられないと思いますよ。
海図上の地理的な要因も含めて太平洋への窓口ができれば、深海を手に入れることに繋がり原子力潜水艦を忍ばせることが容易になりますし。
>>シーレーンの関係でとどまらないから他人事ではいられないと思いますよ。
クリミアや黒海の安全保障のために戦うロシアみたいな理由
分離独立派を支援する
ドネツク人民共和国ルガンスク人民共和国への集団的自衛権行使したロシアの側ですよね
もとを辿れば安保理決議無き武力行使でユーゴスラビア破壊してコソボ独立させて良いとしたのが元凶ですかね…
ロシアだけじゃないですよ。太平洋や大西洋の島々の多くもアメリカやイギリスの海上保安上の観点からですし、ジブラルタが未だにスペインに返還されないのも同項です。
残念ですが。
台湾も一枚岩ではなく、独立派:現状維持(中立):再統合派に分かれてますからね。
割合は 3:4.5:2.5 くらいをイメージしてますが、それぞれが政治勢力と呼べるだけの数を有しており、『台湾が中国から軍事侵攻を受ける前提』でアメリカと交渉している独立派がいるので、余計なお世話、とは若干違うのではないかと。
ただ、現状維持派にとってはおっしゃる通り、“台湾は中国の中の特別経済区の1つ”という曖昧な立ち位置でも、内政干渉されないだけの自治権と経済的平和があれば十分なのでしょう。しかし、再統合派にとってはそれでは不十分に。
台湾の内紛、中国と米国の代理戦争の場、どちらの要素も含んでいますね。
釣られてコメントしておきます。
独立宣言したら、習近平が面目を潰されてブチきれたら困るからです。
中国共産党の面目を保つために、台湾は一応独立国ではない建前になっていますが。
建前は別にして、既に台湾は事実上の独立国ですよ。
パスポートも通貨も政府も軍隊も全部別です。
現中国の成り立ちからすると亡命政府であった台湾の方が正当性はあったんですよ。
米国がいらんことしたので、知らないフリだけはやめてほしい。
内戦によって中国大陸から追い出されたから清の後継国家が中国共産党となるのは自然な気がする
革命が不当だと言うなら愛新覚羅に大政奉還するのが正当になっちまいますわな
今の台湾島にある政府は南ベトナム政府が島一個だけ保持して今もベトナム政府自称してるようなもんですし
清の後継が共産党であったとしても、国の分裂と見るのが正しいと思いますけどね。また革命が不当だとまでは言いませんよ。
ただ、島一個だろうが国土と国民を保持できているのであれば国の要件は満たしていると思いますけどね。
制圧していない地域を条約を交わすでもなく、領土主張するのはちょっと弱いと思います。
>制圧していない地域を条約を交わすでもなく、領土主張するのはちょっと弱いと思います。
日本「竹島のことでせうか?」
軍などの政府機関以外の居住実態が無い竹島と人口2000万が暮らす事実上の独立国である台湾を同列に扱うというのは些か乱暴が過ぎますね
日米含め、ほぼ誰も
国家承認してないのが現実
あくまで国だと言うなら
沿ドニエストルとか
かつてのドネツク、ルガンスクも
主権国家として認めないといけなくなる
国家承認がされてなくとも、台湾を認めて独自交流している国なら少なくないですよ。
持論ですが国として立つには土地と人(必然的に政府も)を守れれば良く、国際交流はその次だと思います。勿論大事ですが国際社会は他者との関わりでしかないので。
同時に国際社会が種々の地域を国と認めるのが難しいのも分かります。混乱の元ですからね。悪名高いISISとか。ここも一応は政治を敷いていたんですよね。
ともかく、台湾は国連で認められている国ではないでしょうがその姿形は国をしている、という意見で納得いただけますかね。
ドネツク、ルガンスク
沿ドニエストルなんかも
事実上の独立国だから
国家としてお認めなのであれば
その意見にも一理あるので
否定はしません
私の立場とは異なりますが
やけに拘りますね。見解としては2014より独立戦争継続中ではないかと。
正直、融和にしろ制圧にしろ統治ができてないのは一体性が揺らいでいる証拠でしょう。
そもそも台湾人の皆さんが「台湾を独立国だと言うな!」と激怒しているのに、勝手に台湾を独立国にしてしまうのはどうかと思いますよ。
そのような意見の人もいるのは知っていますが、台湾政府の見解を元にしています。
>>台湾政府の見解を元にしています。
台湾政府は自らが台湾なる大陸中国とは異なる大陸中国から分裂した独立国家である等と言う見解は表明していませんね
主語がでかい
それは大人の事情で色々あって、台湾自体が独立宣言をしてないから当然です。台湾の政府は中華民国で、中国本土の正当な政府という立場ですから。
国家として認めるか否かは些細な話です。今の中国に忖度して台湾と断交したふりをすれば、かなりのお金もらえますから。
完全に大人の事情です。
どちらにせよ、実態としては、台湾は完全に独立国ですよ。
ドネツク、ルガンスクは実態が伴ってなかったというだけです。地続きの小さな地方が独立を守るのは無理でしょう。
>>制圧していない地域を条約を交わすでもなく、領土主張するのはちょっと弱いと思います。
制圧してれば領有を正当化できるってそれ武力による現状変更を是認する事に成るんですけど正気ですか?
完全に論点が外れております。
是認も何も領土とはそういうものですよ。
例えば、北方領土は日本の領土だと、主張してみたところで、ロシアには返還する動機が無く、日本も本気で取り返す意思が無い。何れ世代を重ねれば既成事実化していくでしょう。竹島もまあ、そうなるでしょうね。
領土を保持するためには、意志と能力が必須です。
今までの中国には、どちらも無かったのです。その間に台湾は事実上独立国となってしまいました。
それが現状です。
しかしにわかに国力をつけた中国は、武力による現状変更を試み始めました。
日米台(最近はフィリピンと韓国も)が苦心してるのは、その試みを如何にして阻止するか。しかも可能な限り平和的に。です。
経済特区と言うなら何かしらの税が本土に納められるのが筋だろうしある程度は中国コントロール下でより中国にプラスになるように邁進しているのかな?
自国の経済特区で警察力でもない一定の軍事力持った組織がある事自体無駄が大きくおかしな話だろう。その軍事力はどこに向いているんだって話じゃないか?
さすがに4ヶ月だけの兵役期間の人たちを予備役としてアテにするのは無理がありますもんね
日本なんかもっと悪い。訓練の実施さえ出来ないぞ。
殆どの国民は、銃を撃ったこともない。
私自身、40年ミリオタだが、何も出来ない。
予備自衛官なり、いるにはいるけど
韓国みたいな強制的なもんでも無いし
日本人は口だけ達者だから
やりたがらないし…根本を変えないと訓練云々なんて言ってられないでしょうな。
そもそも論、訓練してまで守る価値がある国とは思えませんね。
あいにく、日本人の生命財産を守る義務のある国は本邦だけなんでね。
世界が弱肉強食というなら、なおさら守る価値はありますな。
日本という国家が日本人の生命財産を守ってくれるとは到底考えられませんね、個人的には守って貰おうとも思いませんし、よって守る価値などないですね
守る価値があるという人達は自分達だけで血と汗流して守れば宜しいでしょう
俺様はこう思ってる。のは分かりますが、それを一般化してはダメでしょう。
払い損だから税金払いたくない。払う価値が無い。
と言ってみても通じないのと同じです。
日本に徴兵制が無いのは、憲法で禁じられてるからではありません。
周辺環境的に大量の陸上兵力が必要ではなく、徴兵するほどでも無いからで。
日本と同様(いやそれ以上に)敗戦国だったドイツは、終戦当初は軍備の放棄を謡ってましたが、あっさりと撤回し国民皆兵へと回帰しました。
大切なのは、幸運にも徴兵制が不要な今の状況を如何にすれば維持できるか。ですよ。
そんな貴殿の生命財産ですら、日本人である以上は守られるべき対象となるわけだから、日本人にとっては十分有難い存在であり守る価値があるというものです。
それに、貴殿がそのような立場に確信的にあぐらをかいていること自体は、価値の有無には無関係ですしねえ。
日本にも徴兵制が必要だよなあ
理由1 志願制だと貧困層ばかりが命をかけることになる
理由2 国際法を学ばせないと、戦時に知らず知らずのうちに戦闘員資格を得てしまう者が出てくる
理由3 戦傷者の応急手当ができない
理由4 身の程をわきまえずに大陸と戦争して敗戦、自民党関係者が捕虜となった姿を見たいw
しょうがない
中学から軍記物呼んでた俺が軍師として参加してやるよ
???「よし!参謀の貴様にはこの天にも届くほどの書類の山をさばいてもらう!!指揮官の補佐役として期待しているぞ!!」
小学生の頃に公園を落とし穴だらけにしていた私が難攻不落の地下要塞を掘り抜いてご覧に入れますぞ!
ミリオタならミリオタらしく技能を活かせる場とかはあるんじゃないの?
少なくとも自分はサバゲレベルであるなら身体能力も相まって、1人残っていれば多人数相手にゲームをひっくり返すのはしょっちゅうだったが。
地形を読むとか何を盾にするのが最適かとかサバイバルの知識、倒す優先順位とか、状況にあった手榴弾の投げ方とか知ってれば多少なりともまともな戦力にはなるんじゃないだろうか。
やっちゃダメな事を知っているだけでもだいぶんマシ。
幾ら個人の技能があろうとも、リソースの欠如と上層部の怠慢によって、あるいは相手側の潤沢なリソースと戦場の適応化によって、いとも容易く無力化される事を嫌というほど見せつけられたのが、今回のウクライナ侵攻の個人的な学びです。
余談ですが、自分の好きなゲーム作品にて、装備という飴を与えて、飴が無くなった後で価値観という鞭を振るって戦場へ縛り付けるという旨の台詞が出てくるのですが、結構気に入っている警句です。
その疑似体験が現実の体験にならない事を祈るばかりです。
地形を読むとか、戦闘車輌の見分けくらいは出来るけどね。
まあ、仕事柄出来ることもあるが。
日本でも安保法案で国会が荒れた時に野党議員に解釈改憲でそんなことできるなら苦役を課されない権利を解釈改憲して徴兵制でも導入できるようになるだろって批判されて
保守派は現代の戦争では徴兵は役に立たないから必要ないとうそぶいてたけど掌返しで徴兵制導入を唱える議員が出てきそうだな
>「台湾が最も避けたいのは中国と米国の最高指導者が『台湾自身による自国防衛へのコミットメントを疑うことだ』『そのためには優秀な軍人を採用と教育に投入する政治的意志と先見性が必要だ』と述べ、こうした犠牲を台湾が受け入れることを強く望んでいる」と述べた”
台湾の核開発を潰して自分だけでは中国に対抗できないようにしたのはアメリカだろうに今更なに言ってんだか
確かに我々から見れば台湾が中国に取り込まれるのは困りますし、現状の秩序を守るために中国に最後通牒を突きつけられたら戦って欲しいとは思うわけですが、台湾は別に中国に取り込まれても死ぬわけでもなく、それなり程度にはやっていけるのですからわざわざ膨大な血を流して実りの薄い戦争は嫌でしょうね。
ましてや現在進行形で戦いを選んだウクライナが生き地獄を味わっているわけです。西側が図体の割に頼りにならないことも判明しています。また、台湾は人口密集地帯ですから大規模戦争となればウクライナをはるかに凌ぐ民間人の死者が出るでしょう。
沖縄には「命どぅ宝」という言葉があるそうですが、実際米中の覇権争いに巻き込まれても碌なことはなさそうですし、我々も生命優先で行った方が合理的に思えてきました。
一人で今から中国のヤマト族になれば、日本占領時には名誉中国人として権勢をふるえるかもよ。
うん、そりゃあ無理でしょうなあ。
大陸の専制全体主義国家にとっちゃあ、辺境の少数民族にそんな立場を尊重する動機も義務もないですからねえ。
ここの皆さんのコメント欄は大変参考になります
おそらく日本国籍をお持ちの方が多いと予想しますが、日本の歴史を反映した現代日本人らしいコメントですね
私のモデルに合致していますので、この先も見守って行きたいです
中華民国軍に関して言えば、制度も問題ですが軍自体が全体的に古い部分に引っ張られている感じですよね。F-CK-1やラファイエット級のような現役世代の正面装備を保有する一方で、沿岸230ミリ砲台や砂浜に穴を掘ってパットン戦車を埋める戦術も未だに運用している国ですし。(目立つ最新装備を少数だけ買って基盤整備を怠ってきたのは日本も一緒ですが!)
台湾は外貨収入で言えば過去最高に景気がいい時期ですが、陸軍は基本が国内調達である以上は金だけあっても何かが劇的に改善する見通しはないんですよね。金で解決できるはずの装備輸入も政治的障壁で長年阻まれてきました。正直、予備役200万体制で沿岸・地上阻止戦をやるという戦略は政治的な打算か妥協だと思っています。本音を言えばSAMシステムとSSMで美麗島を不沈空母ならぬ巨大イージス艦にしてしまいたいのでは。そのほうが省力かつ恫喝に対して強靭ですし。
そもそも現行の世界秩序の維持にどれだけ価値があるのかって話にもなるよな
案外中露やグローバルサウスの言う多極化世界の方がくだらねぇ秩序に雁字搦めになってる日本も成長や活力を取り戻すかもしれないぜ
欧米が強制する社会に繁栄と成長はあるか?
パリオリンピックのひもじさを見てみろよ
言うほど秩序もありませんしね
西側の安保理決議無き武力行使は良い武力行使、西側の占領は良い占領
その程度の理屈でしかなかったのはイスラエルを見れば一目瞭然
ゴラン高原と東エルサレム、ヨルダン川西岸を手放すまで制裁掛けて締め上げたりしなくて良いんですかねと
国際秩序や法の支配とは何だったのかと
平等無くして法秩序など保てません
「中露が強制する社会に繁栄と成長はある!」とも言えませんしなぁ。
政治経済や価値観の観点から日本は欧米側に付くしか選択肢がありません。
経済的には欧米では日本を支えるだけの資源無いので、中東もロシアも捨てられませんよ
極東ではアメリカ寄りでも中東では独自外交やってる(そしてそれが許されている)理由ですね
そして中東だけだと中東戦争起きたら死ぬのでサブも必要とサハリン保険
まあ価値観的にはアメリカもロシアも大差無いと思いますけどね、国柄としてはシーパワー勢のアメリカの方が気風が合いますが
古くはトンキン湾にナイラ証言にコントラ事件、新しくはシリアのガス田占拠やイスラエル武器支援と見ればアメリカもやってる事大概ですし
極東は比較的平和なので忘れがちです
某漫画で世界は一問一答で出来ちゃいないって台詞があるけど、正にそれですな
ロシアの言ってる新しい世界秩序かなんかしらんが
今の戦勝国特権を死守したままもっとデカイ顔をさせろと言ってるだけで実際は新秩序でも何でもないし日本には1ミリの得もない
せっかくイスラエルやロシアのやらかしで欧米で連合国戦勝史観が邪魔になってる時に抗日戦争大祖国戦争をアイデンティティにしている国に媚びる選択肢はあり得ない
中国と台湾、仕事で住んでたことありますが
日本のネット界隈が想像してるほど
反目してなかった印象ですね
財界はガッチリ繋がってるし
親戚同士の往来もあれば
台湾の大物芸能人なんて
みーんな本土に稼ぎに行ってるし
台湾の人たちは賢いから
ナショナリストの扇動で滅亡に向かってる
いまのウクライナを見たら、
逆に冷静になってんじゃ無いのかな
危機はあれど、うまく舵取りしている印象はあります。経済的に強かったのも理由ですが。
このまま現状維持が望ましいのですが、一つの中国、がいつ爆発するかは恐れておいて良いかと思います。
本土側もそうあってくれることを祈るのみだな
台湾なんか守るくらいなら中国人になったほうがましだわ
腐れゆく帝国主義を後生大事に抱えて死ぬなら共産党員に抱かれたい
中国史を見てたら征服された側の末路なんか容易に想像できるのだが?
想像力を働かせようね
うちにあるもの、値段が高いものを含め、中国製ばっかりなんだけどな。メーカーがどこの国だろうが関係ない、メイドインチャイナ。穏便に済ませてほしいね。
中国潰れたら、その役回りが日本に来るとか思ってる人いるけど、そりゃ無いね。東南アジアとかその他の中心国、途上国に行くだけ。日本人が思う良い時代を通過する国はいくらかあるけど、永遠には続かないし、過ぎたら帰っても来ない。欧米と日本のシンプルな関係とか幻想にすぎないと思う。それに、中国が困るということを強調する人は多いけど、それで欧米も困るという人は案外少ない。途上国を取り込む?それを選ぶのは途上国だしね。もう昔じゃない。
中国を脅威に思う人らは、別にいい思いするためにそう考えてるわけじゃないでしょ
必死に工作してるや
中国が全てにおいて諦めれば平和になるよ。なんでできないの?
カルチャーごちゃまぜ14億人の権力闘争バトルロワイヤルを勝ち残った皇帝(習近平)が統治している国だから帝国は膨張し続ける…
アメリカが全てにおいて諦めれば平和になると思うよ
まあ、ぶっちゃけ、中国もハードな正規戦を避けるために台湾侵攻能力を整えているという矛盾はあると思う。
いざという時に台湾を滅ぼす能力を保持しているからこそ、あいまいな関係を続けられている。
フィリピン・ベトナムなんかに対する超限戦的対応こそが本領なんでしょう。