米国のコルビー国防次官は26日、訪問先の韓国で「李大統領の国防費増額(3.5%)決定は賢明で現実的な判断だ」「トランプ大統領の意向を最もよく理解して実践している国が韓国だ」「だから最初の訪問先に選んだ」と述べ、韓国の次に訪問する日本で防衛費増額を要求する可能性が高い。
参考:국방부장관, 엘브리지 콜비 美 정책차관 접견
参考:국방장관, 美 콜비 차관 접견 “핵잠수함 건조, 전작권 전환 등 논의”
参考:“李대통령 국방비 증액 현명”…美전쟁부 차관 무슨 말?
現在、日本に求められているのは正論ではなく、トランプ大統領の意向に「従うのか」「従わないのか」という政治的決断の表明
国防総省は23日に発表した国家防衛戦略(NDS)の中で「トランプ大統領が述べたように米軍の最優先事項は米国本土を守ることである。したがって、国防総省は西半球全域における米国の利益を守ることを含め、本土防衛を優先する」と言及し、2026年版NDSにおける優先順位の上位4つは「米国本土の防衛」「対決ではなく力によるインド太平洋での中国抑止」「同盟国およびパートナーへの負担拡大」「防衛産業基盤の強化」で、インド太平洋よりも米国本土を優先すると国内外に宣言した。

出典:U.S. Department of Defense
米メディアは朝鮮半島と欧州からの米軍削減について「国外に展開していた戦力を本土に戻す動き」と、インド太平洋地域に関しても「トランプ政権は中国抑止にかかるコストの多くを同盟国やパートナーに負担させたいと考えている」と見ており、NDSは「あまりにも長い間、同盟国やパートナーは我々に自国の防衛を肩代わりさせてきた」「その結果、政治家が体裁を整える一方で実際のコストを負担してきたのは一般の米国民だった」「我々はNATO首脳会談で国防支出の新たな世界基準=総額5.0%(国防支出3.5%+軍事インフラとしても活用できる分野への投資1.5%)を提示した」と言及。
要するにNATO加盟国が合意した総額5.0%は「米国の同盟国およびパートナーが負担すべき新たな基準額」という意味で、国防総省は24日「トランプ米大統領の力による平和政策を推進する取り組みの一環としてコルビー国防次官が今週末、日本と韓国を訪問する」「これは両国との同盟関係の重要性を示すものだ」と発表し、日本メディアは「防衛費の引き上げ議論か」と、韓国メディアは「原潜建造、戦時作戦統制権の回復、国防費増額などを議論する見込みだ」と報じている。
NDSの中で言及した「国防支出の新たな世界基準=総額5.0%」「日本、韓国、台湾、オーストラリアに対する『総額5.0%』もしくは『総額5.0%を構成する純粋な国防費=3.5%』への要求」は半年以上前から登場しており、台湾は昨年8月「2026年までに3.5%、2030年までに5.0%を達成する」と約束、韓国は昨年9月の米韓首脳会談で「国防予算を3.5%まで段階的に引き上げることで合意した」と言われており、オーストラリアは米国の要請を拒否して2033年~2034年までに2.4%(現在は2.02%)まで引き上げる方針を堅持した。
日本は当時の石破首相が「防衛費は日本が決めるものだ」「他国に言われて決めるものではない」との姿勢を崩さず、高市首相は所信表明演説の中で「防衛費2.0%への引き上げを2年前倒して今年度中に実現する」と表明したものの「2.0%以上への引き上げ」については議論が始まったばかりで、インド太平洋地域の同盟国やパートナーの中で「国防費増額への取り組み」が最も遅れている。
韓国国防部は26日「韓国を訪問したコルビー国防次官が安国防部長官と会談した」「朝鮮半島情勢、原潜取得、戦時作戦統制権、国防力強化など韓米同盟の懸案について協議した」と発表、コルビー国防次官も会談の中で「就任後初めての海外訪問国に韓国を選んだ」「模範的な同盟国の韓国と国防協力を強化するため今後も努力する」と述べて国防費増額に言及しなかったが、26日午後に行われた世宗研究所での演説で「李大統領が国防費をGDP比3.5%まで増額し、防衛責任を従来よりも拡大すると決定したことは非常に賢明で現実的な判断だ」「これは長期的に韓米同盟をさらに強固にする選択だ」と言及。
“トランプ大統領は長年「同盟は一方的な依存ではなく共同責任に基づくべきだ」と強調してきた。これを最もよく理解して実践している国が大韓民国だ。だからこそ私は戦争省(国防総省のこと)の政策次官として最初の海外訪問先に大韓民国を選んだのだ。インド太平洋地域はグローバルな成長の中心地で、大韓民国を含む製造業の中核拠点であり21世紀の地政学的な中枢だ。この地域の動向は米国の長期的な安保、繁栄、自由を決定的に左右することになる。アジアの安定はいかなる国家もこの地域を支配できないようにする勢力均衡を通じてのみ維持される”

出典:首相官邸
高市首相は米国がNDSの中で言及した国防支出の新たな世界基準=総額5.0%について25日「米国側から正確な数字を直接聞いていない」「日本が自国を防衛するため必要なものを積み上げていく」と述べ、毎日新聞は「外務省高官は『米国が5.0%に上げろと言ったからといっても、すぐにやるわけではない』と話した」「当局者は防衛費増額や防衛活動の拡大を求める圧力が高まる可能性を警戒している」と報じている。
現在、日本に求められているのは「防衛費を現行の2.0%から3.5%もしくは5.0%に引き上げる財源がどこにあるのか」「大幅に増額することになる資金を何に使うのか」「巨額の国防投資が持続可能なのか」という正論ではなく、トランプ大統領の意向に「従うのか」「従わないのか」という政治的決断の表明であり、そのためのコストは「増税」か「社会保障の削減」という形で国民が負担するのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Cpl. David Poleski





















韓国や台湾を見ていても来年からすぐ5%にしないとダメだという話ではないので、
日本も先々その水準を目指すということで意思表明するしかないと思います。
衆院選中に来なくてもって気はしますが。
選挙期間中、たしかに仰る通りですね。
(飴と鞭といいますか)先日アメリカがレートチェックして、日米共同介入を匂わせて円高誘導したのも少し驚きました。
アメリカ目線、高市政権に好意的なのではないかと思う面もあるわけですが、今後どうなるのか見守っていきたいと思います。
従ってるふりをしながらも「一生懸命上げようとしてるんです」って全力で時間稼ぎをする、しかないような気がする
まぁ上げるにしてもまずは自衛官の待遇をよくしてあげてほしいかな。ちゃんと手取りが増えるように。
いずれ来年度の安全保障三文書見直し後の対応になりますよ。
普通なら2026年末頃~年度末までの閣議決定でしょうから、2027年度予算に反映するには補正予算に組み込むことになるのかと。
2027年度はせいぜい2%台前半達成が限界でしょう。韓国同様に段階的に3.5%に引き上げるてな回答が限度で、米側もそれで了承するんじゃないですかね。
韓国には何時も先手を取られるな~
はぁ・・
韓国の左派は戦時統帥権返還→自主国防→米韓同盟破棄→赤化統一を目指していますから、途中まではトランプと同じルートなんですよね。防衛費増額について日本より政権内の抵抗が少ないのかもしれませんね。
韓国の左派政党は伝統的に米軍との関係を切って重武装自立を目指しているので現在のイ・ジェミョン政権にとっては武装強化と在韓米軍の削減は渡りに船の状況でしょ。
恐らく対北朝鮮を全面的に韓国が引き受ける代わりに台湾問題への不介入とそれに伴う在韓米軍削減の受け入れ、そして原潜建造の為の高濃縮ウランの供給等々を取引材料にするんじゃないかな。
そうすれば中国に対しても在韓米軍撤収を『功績』として頭を撫でてもらえると計算するだろう。
問題はトランプが韓国の台湾問題不介入を了承するかだけど、そこは厳しいんじゃないかな~。
韓国の目指す先は好むと好まざるとに関わらず地獄なので
そんな先取りはせんでよろしい
確かに
韓国主要メディアによると韓国経済は完全にボロボロで、成長率1%予想
軍需産業にかけるしかないのかもしれない
日本もこうならないようにしないといけないという意味でも興味深い
また対米投資200億ドルの一時凍結、という宣言も日本にとって興味深いふるまいだ
アメリカが韓国にどう対処するのかでトランプ関税の一面が確認できるのはとても助かる
ああ。ごめん。
もう発表有って、自動車、木材、製薬とその他韓国に対する相互関税が15%から25%に引き上げる
トランプ政権の反応早い
本当に韓国は悪い意味で先手とるな
「日本もこうならないようにしないといけないという意味でも興味深い」って、日本はそもそも韓国より成長率低いんだが…1%の経済成長率って韓国では低いと叩かれるけど、日本では高いと万々歳する数値だよ。
所得レベルで同等以上の国に成長率負けてる日本の方がやばくないか普通に?今年なんかダブルスコアで成長率負ける予定なんだが
韓国は日本と違って富の蓄積が間に合ってないので
成長率1%は大打撃なんですよ
あと所得は別に日本と同じではない。借金しまくって不動産に全ツッパするしか未来がないからそう見えるだけ
そうやって、また表面的な数値しか見てないんだよなぁ
韓国の成長率1%っていうのが問題視されてるのは、『半導体が非常に好調だったにもかかわらず、1%でとどまってしまった』ことなんだ
半導体は上がり下がりが結構あって、いってみれば「大当たりを引いたのに、だめだった」という点
このサイトでは、軍需産業が取り上げられてるから勘違いされがちだけど、韓国経済はどこまでいっても半導体産業で喰ってる構造になってる
今の韓国の自動車や軍需産業の規模では、製品がいくら売れてもそこからくる程度の利益では、韓国という準先進国の巨体を支えるには全く足りてないんだよ
だから、大問題になってるんだ
さらに言えば富の蓄積や構造がが全く違う
日本は、外国への投資などの国際金融での膨大な利益があり、そこがある種の安定資産化してる
そしてため込まれた外貨は膨大で、アメリカへの投資も(負担に感じるが)できないわけじゃない
韓国は民族資本が非常に弱くて、金融は外資に牛耳られてる構造のままでその手の安定的な資産や利益がない
そして通貨であるウォンは常に外国投資家から玩具にされてる
(そしてそれらから相場を守るために頻繁に介入してドルを溶かしてる)
その結果、外貨が全くない。トランプ関税の避けるための対米投資をしたくでもできないし、実際、凍結宣言をだしてしまった
「アメリカにドルスワップしてその金でアメリカに投資を」などというアメリカからすれば「寝言を言ってんじゃねーぞ!?」って話を平気で持ち出す、持ち出さないといけない経済火の車国なんだ
日本を比較対象として持ち出すならその辺りの内情を判断してからでないといけない
あとまあ、「経済は中国、安保はアメリカ」なんて国家政策を結構長くやっちゃったから、アメリカでの政治・経済の伝手がかなり弱まってしまったのも痛い
中国全振りみたいな感じで、アメリカから手を引いた部分も結構ある
ところが中国の経済が急激に悪くなったうえに、中国製品の質が上がり韓国製品をさっぱり購入しなくなったから、あわててアメリカにすりよろうとしてる、してた
しかしアメリカからすれば「中国寄りの姿勢を隠そうとしないくせに、アメリカにたかってくる。安保ただ乗りしてる」っていう印象を与えてしまってるから、肝心なところでアメリカからの信用が足りない
まあ、韓国は国際社会に対して「●●の支援のために●●ドルを拠出する」っていう話をしても実際に実行されないことが結構ある(特にそれが前の政権での約束だったら、ほぼ確実になかったことになる)
だからアメリカも待ってくれないんだよなぁ…
その結果、関税が跳ね上がって余計にやばくなった
韓国経済の景気回復の芽が…と不安視されてるわけで
言われたままに軍事費増やせば米国製の装備を売り付け米軍の軍事的プレゼンは減少させる腹積もり
アメリカが得をするだけ
韓国は、特に今の大統領はアメリカの戦略に従うつもりはない、とはっきりとアメリカの戦略への協力を拒否してる
そしてアメリカ軍の撤退が悲願なのでお互いに願ったりかなったりなだけ
オバマ政権時代ですら対外的に防衛費増を要求してきた経緯があるので、世界情勢が変化しない限り負担増は避けられないのでは。
正論で返してはダメとはその通りで、過去の経緯はもはや関係なく、何かしらの形で納得させないと捨てられるだけではという危機感があります。
これを機に日本の自衛隊の表向きの役目を、本土防衛からハワイ以西の西太平洋の防衛に転換してもいいのでは
何をどうするにせよ、日本の国家予算に占める分厚い社会保障費にメスを入れない限り、景気(税収入)次第の風見鶏対策しか打てません。
我が国の社会保障費比率はまさに平和の配当が礎ですので、聖域でもなんでもなく、次世代に向けて、自助共助で足りない層に限定する意気込みで削減しないと、沖縄本島すら中国に盗られかねません。
と言う危機感を国民に周知するにはどうしたら良いんでしょうね
安楽死制度導入。
韓国の大統領、中韓首脳会談は自撮り、日韓首脳会談はドラムで上手にアピールしてますね。
米韓が上手くやりつつ、安全保障が絡むEU圏への武器輸出も進めてますから、かなりの手練れだなあと。
韓国の株価指数(KOSPI)が、サムスン電子・SKハイニクスなどの半導体株を中心に牽引、1年間で2倍近くに上昇しておりビジネスも順調ですね
日本も、自衛官・海上保安官の待遇向上をガンガン進めつつ~設備更新・インフラ投資も進めて、防衛費増額を将来への投資として積極的に増額していって欲しいですね。
中国の経済状況、急速に進む少子化を考えると野心的な戦争に出られるのはここ10~20年間だと思ってます。
その間だけでも力の均衡の為に防衛費の増額は必要だと思います。
冷戦が冷戦で終わったのは東西両陣営が力の均衡を維持する為の準備を怠らなかったからです。
戦争になればこの何倍、何十倍の損害がでます。人的損害については取り返しがつきません。
これはトランプへのお土産ではなく日本の未来、安全への投資です。
以下全部ざっくり数字です。
今は1.6%くらいで9兆円が防衛費。これを5%にということは30兆円にすると。たとえば自衛官の給与を倍にします。それでも2.2兆円しか増えません。たとえばインフラ投資9兆円を高速道路の滑走路化(北欧みたいですね)と称して使ったとしても使えるかもしれませんが意味がないですよね。9兆円あったらリニア新幹線が完成してしまいます。
そもそも30兆円というのは日本の国家予算の四分の一以上になるわけで、社会保障費が大きすぎるのはそのとおりですが、それを削ってどうこうなることではないです。
そういう意味で管理人さんがアンケートを募ったのは正解でありまして、異次元の施策を強いられようとしているけどどうする?ということです。
ちなみに私は賛成です。三菱重工など既存の「防衛産業」でないところに賢く投資するという大前提がありますけど。
何が問題って、防衛費増額した後のシナリオが日本に全く無い事なんだよ
言われるがままにやっていたら酷い目に遭うが、時間稼ぎばかりしていても負担は避けられない
拡大した軍事力を使って国民に利益をもたらして行く形にしないと、思わぬ反発と崩壊が国内で発生してくる
地獄の自転車操業突入だな
シナリオライターとしては、仮に2つの方向にあり得るとして、
・相手側によい仕事をさせない
・自分側が良い仕事をできるようにする
前者は、防衛産業の国内構築となりそうです。
後者は、核保有ができないならば、電磁波兵器とか、衛星兵器の開発みたいなSF方面ですかね。
要塞の構築もロマンがありますね。
>要塞の構築もロマンがありますね。
アルバニアみたく、各地に廃墟のトーチカが出来る未来が来るのかもしれない
けど、戦争が起きるよりは余程いい未来だ
第4世代原子炉、次世代火力発電とかにガンガン投資して早期実用化してエネルギー輸入額を削減してそれを防衛費に回すのでそれまでは国債発行で凌ぎますで良くね?財源確保ってそんなに難しいか?確かエネルギー輸入額ってコロナ禍は高騰したけどざっくり20兆円前後だったか、仮に10兆円程度しか削減出来なくてもかなりの額が浮く事になるし
それでも足りなけりゃ意味わかんねぇNPOとかの予算を回せば宜しいのでは?それに国内に回る形での防衛費増ならそう悪い話ではないない気もする、本当に使い道次第ではあるが
ほんと仰る通りですね。
今でも、原発ひたすらに止め続けて、何十兆円もの国富を失っているのは本当に無駄だなあと感じています…。
その方向性は正しいのですが、投資が回収できるのには、10年以上かかります。
しかし既に国の借金が多すぎるため、10年ものの国債の金利がかなり上がってて、
国債の発行は金融引き締めと同じ効果をもたらしますので、これ以上は無理でしょう。
米国が慌てて助け船をだしてくれて凌ぎましたが、これ以上国債を発行するとそれこそトラスショック再来となってしまいます。
率直に増税しか手は無いと思います。
公明党が年金資金に手を出す案を出してますが、年金に対する事実上の増税ですねこれは。
で朝起きたら韓国に関税25%とか言ってるし・・・
これがトランプ流”ディール”なんだよね
台湾戦争が発生したら、防衛のための準備をしていなかったことを後悔することになるのは日本国民です。
増税と社会保障削減を覚悟してでもやるしかないでしょう。
ただし、できるだけ国内でカネが回るようにする努力と
そして武器の輸出で資金を稼ぐことや生産能力を高めることは必須だとは思います。