日本関連

豪空軍「F/A-18A/B」が日本に展開、日豪共同訓練「武士道ガーディアン18」が始まる!

日本の航空自衛隊は、オーストラリア空軍と9月10日から日豪共同訓練「武士道ガーディアン18」を、初めて国内の拠点で実施する。

参考:日豪共同訓練の実施について

レガシーホーネットの勇姿を見られるのもあと僅か?

日本の航空自衛隊は9月10日から28日まで、北海道千歳基地、青森県三沢基地周辺空域でオーストラリア空軍と共同訓練「武士道ガーディアン18」を実施する予定で、航空自衛隊からは北部航空方面隊が、オーストラリア空軍からは第81航空団、第77飛行隊を主体とする訓練部隊が参加する。

オーストラリアの国防大臣、リンダ・レイノルズ氏は今回の「武士道ガーディアン18」について、日豪の特別な戦略的パートナーシップを強化するための重要なステップだと話し、オーストラリア空軍の司令官は、この演習は訓練上、大きな利益をもたらすだろうと述べた。

今回、オーストラリア空軍は初めて日本へ「F/A-18A/B」を派遣するため、これを記念して9月20日、千歳基地にて「F/A-18A/B到着式」を行うとオーストラリアメディアが報じているが、この式典が一般向けに解放されたものになるのかは不明だ。

出典:public domain F/A-18E/F

日本でも見かける機会が多かったF/A-18A/BやF/A-18C/Dは、F/A-18E/Fの原型機で「レガシーホーネット」と呼ばれるタイプだが、いつの間にかF/A-18E/Fで更新されていき、日本では岩国基地に展開する米海兵隊所属のF/A-18C/Dぐらいしか見かけなくなった。

オーストラリア空軍でも、2020年までにレガシーホーネットは全機退役し、F-35Aで更新することが決まっており、退役後はスペアパーツ取りの機体としてカナダに売却(既に2機が引渡し済みで、2021年までに23機が引渡される予定)される。

出典:public domain ブルーエンジェルス

米海軍では2019年2月、空母の飛行甲板からレガシーホーネット(F/A-18C/D)が姿を消しF/A-18E/Fに統一されたが、米海軍のアクロバット飛行隊「ブルーエンジェルス(2021年までにF/A-18E/Fへ機種転換を行う予定)」と、本土所属の予備役部隊でレガシーホーネットの運用が続けられているものの、前線への復帰や実戦投入されることは、もはや無いだろう。

海外の導入国(カナダ、スペイン、フィンランド、スイス等)でも、後継機の検討が始まっており、もう十年もすれば最前線の部隊から、レガシーホーネットは消えることになるかもしれない。

しかし、一つだけ例外がある。

米海兵隊のレガシーホーネット(F/A-18C/D)は、F-35B/Cに置き換えられる予定だが、全てのF-35を受け取るまでには時間が掛かるため、米海兵隊はF/A-18C/D(98機)の搭載レーダーを「AN/APG-79(V)4」にアップグレードすることを決定したので、もうしばらくは最前線に踏みとどまり続ける。

このように、いつの間にか「レア」な存在になってしまった感があるレガシーホーネットだが、もし今回の「F/A-18A/B到着式」が、一般にも公開されるなら是非、見学してみたいものだ。

 

※アイキャッチ画像の出典:public domain オーストラリア空軍のF/A-18A/B

KFXでは対抗不可?韓国、日本の空軍力強化には「ゲームチェンジャー」で対抗前のページ

英国主導の第6世代戦闘機「テンペスト」にイタリアが参加を表明次のページ

関連記事

  1. 日本関連

    オスプレイ運用を継続する米海兵隊と陸自、飛行停止した米空軍との違いは操縦方法

    米空軍はクラッチがスリップする現象のためオスプレイ全機に飛行停止を命じ…

  2. 日本関連

    日本政府がアフガニスタンへの自衛隊機派遣を決定、派遣先の同意が得られなくても問題なし

    日本政府は国家安全保障会議を開催、国際機関で働く日本人や日本大使館や国…

  3. 日本関連

    防衛装備庁が公開したUUV、高出力レーザーシステム、島嶼防衛用新対艦誘導弾

    防衛装備庁は取り組んでいる研究開発事業(UUV、高出力レーザーシステム…

  4. 日本関連

    日本にとって朗報、インドが防衛装備品の輸入に課していたオフセットを停止

    インド政府は海外製防衛装備品の輸入に課していたオフセット条項を停止する…

  5. 日本関連

    日本の岸田首相が今日中にキーウ訪問、ゼレンスキー大統領と会談予定

    NHKは「インド訪問を終えた岸田首相がウクライナに向かっている。今日中…

  6. 日本関連

    防衛装備庁、航空自衛隊の練習機T-7とT-4の後継機検討に必要な情報を募集

    防衛装備庁は今月19日、航空自衛隊の初等練習機T-7と中等練習機T-4…

コメント

    • 匿名
    • 2019年 9月 11日

    そういや海兵隊はF-4Sをずっと使ってたもんなあ
    それにしても生でオージーホーネット見られる人が羨ましい

    • 匿名
    • 2019年 9月 12日

    それにしても名前がw 来年は芸者カウガールか?

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  2. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  3. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  4. 米国関連

    米空軍の2023年調達コスト、F-35Aは1.06億ドル、F-15EXは1.01…
  5. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
PAGE TOP