小泉防衛相とマールズ国防相はメルボルンに停泊したもがみ型護衛艦の艦上で「汎用フリゲート3隻の建造契約締結」と「もがみ覚書への署名」を発表し、豪国営放送ABCは「今回の契約規模は数十億豪ドル」と報じ、汎用フリゲート建造計画の総費用についても興味深いことに言及している。
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三菱重工業が獲得する建造契約が当初金額(100億豪ドル)を超えて最大200億豪ドルになるという意味ではない
小泉進次郎防衛相とリチャード・マールズ副首相兼国防相は18日、メルボルンに停泊したもがみ型護衛艦の艦上で「オーストラリア海軍向け汎用フリゲート3隻の建造契約締結」と「これを後押しする政治的なコミットメントの再確認(もがみ覚書への署名)」を発表し、両大臣は建造を請け負う三菱重工業の幹部らとともに契約と覚書への署名を祝った。
護衛艦「くまの」の艦上でオーストラリアのマールズ副首相兼国防大臣@RichardMarlesMP と覚書の署名をしました。正式にオーストラリアと「もがみ型護衛艦」の契約完了を確認できたことを嬉しく思います。日豪両国の全ての関係者の皆さんを心から誇りに思います。ありがとうございました! pic.twitter.com/mjK2HAZq2f
— 小泉進次郎 (@shinjirokoiz) April 18, 2026
豪国防省の発表と豪国営放送ABCの報道をまとめると「オーストラリア政府は商業上の機密事項として改良もがみ型フリゲートの契約額を公表しない」「今回の契約がカバーするのは三菱重工業が建造を請け負う3隻のみ」「契約規模は数十億豪ドル」「汎用フリゲート1番艦の引き渡しは2029年12月で、豪海軍での就役は2030年を見込んでいる」「残り8隻の建造は西オーストラリア州パースのヘンダーソン造船所に移管され、豪Austalが建造を請け負う」となり、ABCは汎用フリゲート建造計画の総費用について興味深いことに言及している。
共同通信など日本メディアは概ね「もがみ型能力向上型をベースにした新型艦開発に今後10年間で最大200億豪ドル(約2.2兆円)を投資する」と報じているが、ABCは「2024年時点で汎用フリゲート建造計画の総費用は今後10年間で100億豪ドルだった」「今月16日に発表された統合投資計画の中で汎用フリゲートへの投資額は今後10年間で150億豪ドル~200億豪ドルと言及された」「政府は総費用が当初予定から大幅に超過したわけではないと主張している」「150億豪ドル~200億豪ドルの中にはヘンダーソン防衛特区の再開発費用や造船インフラ整備費用が含まれている」と指摘。
要するに「2035年までに汎用フリゲート建造計画へは最大200億豪ドルの投資が見込まれるものの、これは『三菱重工業が獲得する建造契約が当初金額(100億豪ドル)を超えて最大200億豪ドルになる』という意味ではない」となり、新型FFM1隻あたりの取得コストは約1049億円(船体の建造費用428億円+搭載装備品の費用621億円)なので11隻の建造費用が100億豪ドル=約1.1兆円というのは妥当なところなのかもしれない。
他にもABCは日本メディアがカバーしていない情報として「一部のアナリストはオーストラリアが複雑な国内建造プロジェクトを遂行できるかどうかに懐疑的だが、マールズ国防相は残り8隻の汎用フリゲートは国内で建造されると断言し、これが2030年代における豪造船業界の基盤となると述べた」「小泉防衛相も『日本はオーストラリアでの汎用フリゲート建造に前向きに応じるのか』という再三の質問を受け流し『日本としては既存の契約に基づく義務の履行に注力している』と述べるに留めた」と報じている。

出典:Australian Defence Force/Jay Cronan
ちなみに、中東諸国は防衛契約の内容や金額を公表しないよう売り手側に要求することが多いが、西側諸国において「防衛契約の金額を公表しない」というのはかなり異例で、オーストラリアは基本的に防衛契約の金額を公表しているため、今回の措置は日本側の意向によるものかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:Australian Defence Force/Rodney Braithwaite





















日豪ともに、関係者の方々おめでとうございます。
オーストラリア造船業界の基盤整備ならびに建艦、日本は全力で支えていきたいですね。
日本国内の調達価格が1隻1050億円の時に、(例外的な条件でない限り)外国が同価格で購入できるわけないので、3隻輸入+8隻国内建造で、オーストラリア国内でのインフラ&人員への投資まで含めて150-200億豪ドルの範囲に収めるというのは、やや楽観的な見積もりのように感じます。
特に総額150億豪ドルというのは「11隻すべて日本からの輸入で、最小限のサポートでいいならギリギリ可能かも」ぐらいの数字ではないでしょうか。
まずは実績作りなのでしょうね。
向こうでの建造については、別にオーストラリアが投資する計画なんでしょうね。
> 150億豪ドル~200億豪ドルの中にはヘンダーソン防衛特区の再開発費用や造船インフラ整備費用が含まれている
なので込みの額です。
結局無理な気がします。
結果できなくて困るのはオーストラリアで、過去のやらかしに懲りて独自要求による改修を避けて選択したのがこの事業でこの見積もりなので、戦訓は踏まえてるでしょう。
日本としては日本建造分の3隻(場合によっては同仕様の6隻をきっちり作って納入するのが大事かと。
取りあえずは日本から送り出す3隻を完璧に仕上げないとね
豪州側の造船業界を疑ってもしょうがないし
まぁ、技術力は兎も角、一人当たりの国民所得で倍近い国で造る訳ですし同じ値段じゃ無理でしょう。
最初の3隻で3,000億
現地の8隻で12,000億
設備投資で5,000億
余裕を1割見て総額2,2000億
こんなもんでしょ
そもそも07VLA以外の弾薬は渡さないでしょ
米帝さんから直接買ったらいいし帳面消しになるし
12LWT→mk54
17SSM→NSM
見かけなら安くなると思うよ
てか最大200億豪ドルは「今後10年」の事業費で、11隻の建造10年では終わらんよね。
日本国内建造の3番艦の納入が2034年とか言ってたし。
台湾で消耗した場合に備え、オーストラリアでも作れると心強い。
> 我々は、防衛産業協力全般における着実かつ前向きな進展を振り返った、
我々は、「防衛物品及び役務の提供に関する覚書」の下、有人機との連携を可能とする無人機に係る取組を日豪間で正式に実施するための枠組みを構築する、MQ―28A「ゴーストバット」に関する実施取決めの最終化を歓迎した。
豪州はまた、防衛装備移転三原則及びその運用指針の見直しに向けた日本の取組を歓迎するとともに、地域及び国際社会の平和と安定を確保するため、信頼できるパートナー同士が防衛装備品を提供し合うことの重要性を認識した。
(日豪防衛相会談共同声明2026年4月18日、オーストラリア・メルボルン)
何の実施か分からんな…。
マールズ国防相は「機密情報の共有」的なことを言ってたと思うけど(通訳は「機密であるゴーストバットに関する情報の共有」と訳してた)。