英伊日が開発を推進する次世代戦闘機=GCAPについてポーランドメディアは「目前の脅威に間に合わないので投資するな」と言及していたが、これは米国、欧州、日本が「想定する安全保障上の脅威」「その脅威に直面するまでの時間枠」「限られた資金をどこに投資すべきか」が異なるためだ。
参考:Canada seeking observer role in sixth generation fighter project
参考:Forget about next-generation fighter jets. The future of war is a drone force, not an air force
参考:Rebuilding American Airpower: Balancing the Air Force’s Combat Forces for Peer Conflict
欧州の温度感も加味しながらGCAP報道を見ていくと新しい視点に気づけるかもしれない
朝日新聞は3月31日「日本政府の関係者は『カナダを次期戦闘機計画=GCAPの枠組みにオブザーバー国として加える方向で調整している』と明かした」「オブザーバー国はGCAPへの将来的な参画を検討するため、英伊日から情報を得られる仕組み」「購入や製造、条件次第では開発段階の参画も拒まない想定」「3カ国は7月にも英国で防衛相会談を実施し、カナダのオブザーバー参加について発表する方向で検討を進める」「カナダがGCAPの枠組みで開発した戦闘機を購入するかどうかはオブザーバー参加後に判断する」と報じ、Financial Timesも4月10日「カナダはGCAP参加を目指してロビー活動を行っている」と報じた。

出典:小泉進次郎
カナダ政府関係者はFinancial Timesの取材に「GCAP参加への動きは防衛装備品調達の多様化と同志国とのパートナーシップ拡大に向けた取り組みの一環だ」「すでに英国には正式な要請書が送付され、日本とイタリアにもまもなく送付される予定だ」と明かし、GCAP関係者は「カナダの参加はほぼ確実に承認される見込みだが、当初3カ国間では参加国を拡大するかを巡って意見の相違があった」と、日英当局も「GCAPのオブザーバーステータスという役割は中核3カ国の枠組み拡大に伴う複雑で時間のかかるプロセスを回避しつつ、新たな国が数十億ドル規模のGCAPプログラムに参加するための道筋として考案された」と述べたらしい。
カナダがオブザーバーの立場でGCAPに参加後「購入国になるのか共同開発国になるのか」は決まっておらず、日本当局はGCAP開発のさらなる遅延を懸念して「新たなパートナーの追加」には消極的な姿勢を示してきたが、GCAPプログラムに詳しい関係者は「2035年という期限には十中八九間に合わないだろう」と、あるプロジェクト関係者は「資金調達の問題やコスト超過が避けられなくなるにつれ、中核3カ国は少なくとも6カ国の追加パートナーを招き入れる必要に迫られるだろう」と指摘した。

出典:GlobalCombatAir
中核3カ国の当局者は「購入国もしくは戦闘機開発への参加に関心を持つ可能性がある国」としてオーストラリア、サウジアラビア、ポーランド、シンガポール、スウェーデン、ドイツなどの名前を挙げており、これまでの国際共同開発におけるオブザーバー参加は「参加費用」の負担が必要になるものの、その額は開発費用の足しになるようなものではなく、まだ実機が存在しない、量産機の完成は早くても10年先、取得価格がいくらになるのかも分からないGCAPを「今すぐ購入する」と決断して金を先払いする国などいるはずがなく、いくらオブザーバー国を増やしたところで英国の資金不足を解消するような特効薬にはならないだろう。
つまり「カナダのオブザーバー参加」はプログラムへの出資を引き出すための布石と考えるのが妥当で、共同開発国としてのフル参加か開発への関与を制限した製造参加のどちらかを想定している可能性が高く、どちらになってもワークシェア比率の再配分が必要になるため、2035年までに量産機を配備するという目標の達成は難しいのかもしれない。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Matthew Arachik
さらに言うと「購入国もしくは戦闘機開発への参加に関心を持つ可能性がある国」に挙げられたポーランドのディフェンスメディア=Defence24は「限られた資金は現在入手可能なシステムの強化に充てるべき」「将来登場するかもしれないシステムに投じるべきではない」「ポーランドと同様の安全保障脅威に直面する他国でも『既存システムへの投資』に資金を集中させている」「短期的な防衛力強化と並行して数十億ユーロ規模の長期プログラムに資金を割けるのは一部の超富裕国だけだ」「これは冷徹な現実である」と指摘。
カナダでも「GCAPへのオブザーバー参加」に関する報道は非常に少なく、Globe and Mailが9日「カナダはGCAPプログラムのオブザーバーとしての地位を獲得するため英国、日本、イタリアと協議を進めている」「この取り組みは将来的にGCAPの購入やプログラムへの本格参加の前兆になるかもしれない」「カナダの防衛関連企業にGCAPプログラムへの部品供給やサービス提供の機会が与えられるかもしれない」と報じたが、英国人アナリストもGlobe and Mailに対して「次世代戦闘機のことは忘れてドローンに投資すべきだ」と指摘していたことがある。

出典:Edgewing
ニューラインズ戦略政策研究所の上級顧問を務めていたジェームズ・スネル氏は「NATOの作戦計画は極めて高度で財政を疲弊させるほど高価な有人戦闘機による航空優勢の確保を前提としている」「これらの戦闘機は製造が困難を極め高コストであるため多国間で共同開発・製造・改修が行われる」「英伊日は共同で第6世代戦闘機計画を推進しているものの量産機の初飛行は早くて10年先の話だ」「同盟国間でコストを負担し、共同調達によって1機あたりの単価が下がったとしても『現在の戦場で起きていること』と比較すると過剰に精巧で高価なものに見えてくる」と指摘し、以下にように勧告している。
“西側諸国にとって有人戦闘機は戦争計画の要石だ。紅海を海賊行為から守るための国際的な取り組みの一環として行われたフーシ派に対する攻撃、つまり全面侵攻に至らないレベルでの敵対目標に対する攻撃において、有人機は不可欠な存在だ。しかし、米国がこれまでの公約から乖離し、デンマークとカナダという2つのNATO同盟国に対して威圧的な態度をちらつかせるにつれ、新たな議論が湧き起こり始めている。その議論はすでに公の場にも波及しており、カナダの国防当局や欧州軍に近い関係者らはF-35導入見直し、あるいは発注数の削減を検討し始めている”
Polska kupiła Starlinki, które przekazała Ukrainie. Płacimy i dalej będziemy płacić abonament za internet satelitarny dla Ukrainy. Nie wyobrażam sobie, że ktoś może zdecydować się na zerwanie umowy biznesowej za usługę komercyjną, której stroną jest Polska.
— Krzysztof Gawkowski (@KGawkowski) February 22, 2025
“ウクライナ戦争が証明したように兵器の供給国はどのように使用されるか、それが生死に関わる問題であっても重大な発言権を有している。スイス製のシステムは再輸出禁止の対象となりウクライナでの使用が妨げられた。ポーランドと米国の資金によって保証されていたはずのStarlinkも海外の当事者の気まぐれによって重要な局面で通信が遮断された。そのスイッチはカリフォルニアやテキサスで押されているのだ。
“米大統領が同盟を結びたがっているように見えるロシアと欧州とカナダだけのNATOが戦うことになった場合、米国がやることはソフトウェアのアップデートを拒否し、スペアパーツの供給を拒否し、世界規模のバリューチェーンの利用を拒否することだけだ。そうすれば高度で扱いが難しいシステムはすぐに機能不全に陥り無力化してしまうだろう”

出典:Helsing
“これは理想的な状況とは言えない。しかし見方を変えれば好機でもある。時代遅れとなりつつある有人戦闘機という概念に固執するのではなく、国産のドローン部隊にオールインするチャンスなのだ。この考えは決して荒唐無稽ではない。防衛テクノロジー界隈ではすでに真剣に議論されている。多くの防衛関係者はシリアやリビアにおいてトルコが運用するドローン、シリアの反体制派が使用するドローンを目の当たりにし、そこに未来を見たのだ。F-35を1機調達するコストで何千機もの安価なドローンを購入できる。特に今の状況下においてどちらがより良い選択肢だろうか?”
“組織というものは保守的である。英国はもちろんだが、それよりマシなカナダの硬直化したシステムにおいても空軍はドローンの活用を繰り返し軽視してきた。英国防省の公式ドローン=ウォッチキーパーは高価な失敗作に終わった。あらゆる面で失敗し、あらゆるテストに落第したウォッチキーパーはまもなく退役する予定だ。空軍をドローン部隊に置き換えるという考えは決して第一の選択肢ではなかったが、ワシントンにいる人間の気まぐれで決断が下される以上、我々はこの方向性を真剣に検討せざるを得なくなる可能性が極めて高い”

出典:Peter Russell LBIPP/OGL v1.0
“ウクライナは決して裕福な国ではないが、そのドローン生産のペースは驚異的である。彼らは製造、適応、実戦配備のすべてを国内で完結させている。将来においてNATOが存在し続けるとするならば、同じような頑強さ、回復力、適応力を示す覚悟を持たねばならない。そして彼らと同じ戦力ツールを使用することも検討すべきであろう”
スネル氏の指摘は「既存の有人戦闘機を廃止してドローンに置き換えよう」という意味ではなく「米国に依存するF-35への投資は米国抜きのNATOにとって政治的にも軍事的にも信頼できる手段ではない」「欧州独自の第6世代戦闘機が戦力として計算できるようになるのも早くて10年先の話だ」「しかも同盟国間でコストを負担してもドローンに支配された戦場のことを考えると第6世代戦闘機は複雑で高価すぎるように見える」「そして戦場の支配は有人戦闘機に航空優勢によって決まるという定義自体が時代遅れになりつつあるので新しい概念に切り替える好機だ」という意味だ。

出典:Edgewing
スネル氏の言っていることは極端でも、その本質はDefence24が言っていることに近く「米国依存から脱却するためGCAPプログラムに投資するというアプローチも理解できるが、これが完成するまで脅威は待ってくれない」「ブルー・スカイの戦いだけで航空優勢が担保できるか怪しくなっているのに限られた資金を10年先の次世代戦闘機に投資するのが賢い選択なのか」「価格、回復力、適応力に優れたドローン戦力を既存の航空戦力に統合したほうが政治的にも戦場の現実的にも手堅いのではないか」となり、欧州で語られている「限られた資金は短期的に入手可能なシステムの強化に投資すべき」という文脈に近い。
フランスは無人戦闘機との協調能力を備えたラファール F5開発に約50億ユーロ=約9,300億円(今後5年間の総投資額)を、ドイツ、イタリア、スペインもタイフーンTranche4やTranche5の調達(120機以上)に240億ユーロ以上=約4.4兆円以上を投資する予定で、英国とドイツは2030年までに既存の戦闘機へ無人戦闘機を統合すると、フランスも無人戦闘機がラファール F5と協調可能になる時期を「2033年」と言及していたが、フランス空軍のタルディフ副参謀長は最近「市場で入手可能な無人戦闘機の導入を前倒しする」と述べている。

出典:Dassault Aviation
Defence24がポーランドのGCAP参加に関連して「ポーランドと同様の安全保障脅威に直面する他国でも『既存システムへの投資』に資金を集中させている」と指摘するのは英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインが既存の航空戦力への投資を増やしているためで、こういった欧州の温度感も加味しながら「カナダのGCAPオブザーバー参加」や「購入国もしくは戦闘機開発への参加に関心を持つ可能性がある国」の報道を見ていくと新しい視点に気づけるかもしれない。
ちなみに、スネル氏が言及する「ドローンという言葉」はFPVドローンや自爆型無人機など特定のシステムを指しているのではなく「ドローン戦力全体」や「航空優勢の概念」のこと、つまり「デュアルユース技術と市場で入手可能な商用部品を積極的に採用した低コストシステムによる量という質の確保」や「制空権はブルー・スカイだけではなくエア・リトラルを含めた領域の争いになる」という意味なので、この話を次世代戦闘機や無人戦闘機を含む各種ドローンのスペックで語っても無意味だが、将来の防衛産業に対する投資や雇用の視点でも語って話が変わってくる。
日本が中国と紛争を想定するなら航空優勢ではなく接近拒否に限られた資金をより多く投資すべきだと思う
米空軍大学は2024年9月「エア・リトラルをめぐる争い」という報告書の中で「小型無人航空機システム、移動式防空システム、そして自爆型ドローンの普及は戦争の性格を急速に変貌させており、米国の敵対者は空域を争うための新たな手段を手にしている 。制空権はブルー・スカイ(戦闘機や爆撃機が通常運用される中・高高度のこと)で決まるという伝統的な概念はもはや時代遅れだ。たとえ空軍がブルー・スカイにおける制空権を獲得したとしても、それ以下の高度の空域、つまりエア・リトラルと呼ばれる領域(有人機が飛行する高度と地上の間に広がる空間のこと)は依然として争われたままだ」と警告。

出典:U.S. Air Force
ミッチェル研究所は最近、台湾海峡を舞台にした戦い=中国人民解放軍の台湾上陸作戦(2035年想定)における米空軍の戦力構成を評価するウォーゲームを主催し、これに参加した約60人の米空軍、業界関係者、同盟国関係者(英空軍、オーストラリア空軍、航空自衛隊の将校)がまとめた報告書を公開し、この中で「米空軍の能力と戦力は国防戦略で定められた本土防衛や核抑止任務と同時並行で『対等な敵対国による侵略』を打ち破るための『バランスの取れた能力の組み合わせ』と『キャパシティ(能力容量』を必要としているが、30年以上にわたる慢性的な資金不足でそれがない」と指摘し、中々興味深い勧告を行っている。
このウォーゲームは「2035年までに予定されている近代化計画が順調に進んだ場合の戦力構成=チーム・ドゥーリトル」と「議会が次世代能力の獲得加速のため2035年まで積極的な資金供給をおこなった場合の戦力構成=チーム・ミッチェル」の2つでシミュレーションされており、台湾上陸作戦を阻止するための前提条件は「接近拒否戦略」ではなく「航空優勢確保」に設定され、その理由について「接近拒否戦略を採用するとウクライナとロシアの戦いのように消耗戦に陥る」「この消耗戦において台湾海峡の地理的条件は中国に著しく有利だ」「そのため台湾上陸作戦で中国に勝利するには航空優勢の下で戦うことが絶対条件だ」と説明。

出典:Northrop Grumman B-21
チーム・ドゥーリトルが台湾海峡を舞台にした戦いに投入できる有人戦闘機(F-15E、F-15EX、F-16、F-22、F-35A)は852機、CCAは500機、爆撃機(B-52J、B-1B、B-21)は98機で、チーム・ミッチェルが投入できる有人戦闘機(F-15E、F-15EX、F-22、F-35A、F-47)は680機、CCAは755機、爆撃機(B-52J、B-2B、B-21)は143機で、後者の方が次世代能力の点で有利な構成だ。
台湾海峡を舞台にした戦いの推移を省いて結論だけ述べると「チーム・ドゥーリトルは次世代能力の不足で台湾上陸作戦の阻止に失敗」し「チーム・ミッチェルは恐らく僅差で台湾上陸作戦の阻止に成功する」となるが、両構成とも侵攻初期段階の阻止作戦における消耗率が甚大で、作戦の長期化に対するリスクヘッジとして割り当てられた戦力の一部を温存しなければならなくなり、この措置によって航空作戦の有効性が低下して空中および地上での消耗率がさらに加速し、結果的に中国人民解放軍の戦場の優位性を明け渡すことになった。

出典:Mitchell Institute for Aerospace Studies
どちらの戦力構成であっても侵攻初期の阻止に必要な作戦要件を満たすのが困難で、温存措置を講じても作戦の長期化に対応した予備戦力のニーズを満たせず、このような戦力の回復力や戦略的縦深性の欠如は台湾上陸作戦の阻止に成功しても「米空軍が戦力を著しく疲弊するため台湾侵攻を継続する機会」を与えることになった、つまり「チーム・ミッチェルなら僅差で台湾上陸作戦の阻止に成功して戦術的勝利を収めることが出来る可能性があるものの、中国の武力による台湾統一に対する政治的意思を挫くのには失敗するため両構成とも戦略的勝利には失敗する」と言う意味だ。
ミッチェル研究所は報告書の中で「今回のウォーゲームで重要なことはどちらの戦力構成であっても、米国の国防戦略が要求するような迅速かつ決定的な勝利を収める戦力規模を持っていなかったことである」と指摘し、大雑把に言えば「中国との戦いが長期化することに備えて戦力規模=特に次世代能力の獲得規模をもっと加速せよ」「とにかく低コストのCCAや無人機戦力を迅速に大量に開発・配備して消耗耐性を高めろ」「航空作戦の有効性低下を防ぐ特効薬はミサイル防衛能力を強化した第⼀列島線内の基地能力の維持だ」と勧告している。

出典:U.S. Air Force
ミッチェル研究所が主催したウォーゲームは「台湾海峡を舞台にした戦いにおける問題点や課題」を洗い出すことが目的で、公開された報告書の内容も機密が解除された内容に限定されており、台湾上陸作戦を阻止する前提条件=航空優勢確保が本当に米空軍が採用する戦術なのかどうかも不明だが、中国に著しく有利な戦場=台湾海峡で航空優勢確保によるスタンドイン=貫通型ステルスによる航空戦術は米空軍に甚大な損耗を引き起こすため「量より質の追求」から「量と質の追求」に転換する必要がある。
そして米国も資金や時間が無限ではないため量と質を同時に追求するには、どこかでトレードオフをしなければならないだろう。

出典:Pratt&Whitney
米国も欧州も「想定する安全保障上の脅威」や「その脅威に直面するまでの時間枠」が異なるため採用するアプローチや考え方も異なり、これを同じ視点と基準で語るのは無意味だ。そもそも貫通型ステルス戦術は米空軍しか採用していないため、この結果や勧告を日本が参考にしていいのかも謎だが、航空優勢確保において第5世代機も第6世代機も特効薬でないことだけは確かで、どれだけ質が優れた戦力も(脅威に対応した)量が伴わない場合は有事の初期段階で消耗するだけだろう。
だからこそ質と量の間で「限られた資金をどこに投資するか」が重要で、個人的に日本が中国と紛争を想定するなら航空優勢ではなく接近拒否に限られた資金をより多く投資すべきだと思う。
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※アイキャッチ画像の出典:GlobalCombatAir





















出来ることなら、複数の同盟国で分担できれば一番なのにね
比較的人口、経済力のある国が高度な兵器担当でそうじゃない国では安価なドローン担当とか
もしかしたらNATOなら出来るかも知れないけど、日本は地理的に難しいよなぁ
東南アジアと同盟レベルまでいければワンチャンあるか?
他国に頼るのも良いですけど、近年の欧州のグダグダ振りが酷いですし。
他国に頼れるないおかげと言うか、世界の中では珍しい一通りの兵器が一応自国で生産可能な国になってますからね。自国で一通り生産可能な国はアメリカ、中国、ロシア、フランス、日本くらい?
ロシアという共通の敵がいても東西で温度差があるNATOのグダグダさを見てますと、アジアはもっとひどいことになりそうです。中露朝の3国と国境を接している日本とは温度差があり過ぎかと…
もちろん同盟国は多い事に越したことは無いですが、兵器の共同開発に関しては船頭が増えると等比級数的にゴタゴタも増えそうです。
平時において軍事費は無用の長物もいいとこなので、各国ともに経済効果を発揮するために少しでも自国産業に結びつけたいでしょうから、分業は難しいんではないでしょうか。
ドローン担当国が敵に懐柔されて出荷できなくなったりしませんかね…
やはり日本人としては、高度10000まで上がってB29に対応できるか、低空でムスタングに対応できる航空機がしっかりとそろっていれば、もっと違う展開があっただろうにと思ったりします。
現在でいえば、もしF35的な航空機がイランにあれば、どうどうと領空内から爆撃されるような状況に対応できたのではないか。そんな簡単な話ではないのでしょうか。皆さんのお考えは、どうでしょう。
2年の投資と15年の投資の選択肢があるのであれば、なおのこと15年かかるものを投げ捨てては危ない気がします。かといって大艦巨砲主義の再来になる恐れがあるのもわかる。
答え合わせは10年後するしかないですかね。そんな答え合わせはしたくないなあ。
「接近拒否に限られた資金をより多く投資すべきだと思う」と書いてあるけど、そもそも日本が投資してるのは基本的に接近拒否の方で接近拒否アセットを局地的航空優勢で守るためのGCAPでは?
日本が次期戦闘機を構想したのは2010年代、紆余曲折の末に次期戦闘機計画をイギリスやイタリアと統合してGCAPを発表したのが2022年12月、つまりウクライナ戦争の最大教訓ともいえる量という質の確保が反映された計画といえない。
GCAPの研究・開発フェーズ1~2(概念評価、予備設計、本格開発)の開発コスト負担が1カ国あたり186億ユーロで、開発作業完了までにあとどれぐらいの開発コストがかかるのか不明な上、これとは別に量産機の取得コストや維持コストは別に必要で、GCAPが接近拒否アセットだとしても1つのアセットにこれだけの資金を集中させるべきなのか、それだけの価値があるのか再検討した方がいい。
日本が脅威に直面するまでの時間枠をどこに設定しているのか明確になってないけど、GCAPの量産機配備を2035年に設定しているんだから、そのあたりに日本は安全保障上の脅威に直面するんだろう。
それに遅れる可能性がでてきてるんだから、GCAPに投資する資金を別の接近拒否アセットに投資するのは悪い考えじゃない。最悪なのは日本が関与した第6世代戦闘機を開発することが目的になって限られた資金が安全保障上の脅威に間に合わず無駄になることだ。
もう次期戦闘機を構想してGCAPを発表した頃とは何もかもが違ってきてるんだから、どこに限られた資金を投資すれば接近拒否を最大化できるのか日本の立場で見直すべきだよ。とにかく始めたんだから第6世代戦闘機をなんとしても開発するのが正解じゃないし、GCAPが接近拒否アセットだとしても資金は無限じゃないなら優先順位は存在するよ。
じゃあ逆に聞きますけどGCAPやめて何を優先するんです?
通りすがりさんはGCAPを中止しろとは書いてないですよ。GCAPへの資金供給ペースを落とすだけでも資金は節約出来ますからね。
その結果、おんぼろF-15爺さんで、中国のJ-20に立ち向かうんですね。
なので、貴殿がおんぼろF-15爺さんに乗って J-20に立ち向かってくださいな。
F-35でよいのでは。
F-35 Block4が使い物になるの、30年代後半かそれ以降になったりして。
他の方もおっしゃってますが、スタンド・オフ・ミサイルが必要性が高いと感じます。なのでスタンド・オフ・ミサイルが必要→発射機として生存性の高いGCAPが必要だと思いますが、おっしゃっるとおり無人機の発展が著しいですから、GCAPじゃなくても…という選択肢も出てきていると思います。
ただ、F-2の寿命がマズイのもあって対艦ミサイルを撃てる後継機は必須ですし、F-15の代わりにアラート任務する機体も必要なので、少ないお金であれもこれもやらせようとすると結局GCAPが必要なんじゃないでしょうか?
石破さんがF-2のライン閉じずに後期型開発しとけば良かった気もしますが、頭が痛いですね。
10年前、今の戦場の状況を想定出来なかったように、10年後の戦場を正確に想定するのは不可能だと思います。
ここでも散々書かれましたが今のドローンの優勢は既存兵器がマッチング出来ていない事が原因です。
これから物凄いスピードで対ドローン兵器が登場してくる事、既存兵器がドローンに対応してくる事、そしてアンチシステムに対応するためにドローン自身が高額化していく事考えると、今の状況がそのまま続くとは思えません。
ベトナム戦争前あったミサイル万能論で外した機銃を結局は再装備しました。2026年現在も塹壕戦をやってます。
刻々と変貌する戦場において選択肢を狭めるのは得策とはいえないと思います。
まして戦闘機開発は莫大な開発資金と長い開発期間が必要です。やっぱり必要となった場合取り返しがつきません。
>GCAPの量産機配備を2035年に設定しているんだから、そのあたりに日本は安全保障上の脅威に直面するんだろう。
2035年は、F-2の退役・減勢が始まる時期から設定されたものかと。
防空面で穴が拡大していくと共に、国産ASM運用母機の減勢という方向でも効いてくるので、間接的には安全保障面にも関わるかもしれませんが。
日本が安全保障上のリソースを最大限振り向けるべきは(達成すべき政治目標)
中国に台湾有事に日米+同盟国の連合軍で勝つ事ではなくて
中国に台湾有事を起こさせない事だと思います。
中国側が日本に何をやって欲しくないか考えた場合、ドローンを買い込む事ではなく潜水艦戦力とスタンドオフ兵器の拡充です。そういう意味で現在、日本がドローンよりスタンドオフミサイルの整備を優先してるの間違っていない戦略だと思います。(接近拒否に最大限リソースを割かなければいけないのは台湾では)
現状、ASM-3を撃てる航空戦力はF-2のみです。将来的なスタンドオフミサイルの航空プラットフォームを考えた場合、GCAPは絶対に必要な戦力だと思います。
(洋上のどこからわからない所から発射されるスタンドオフミサイルは明確な脅威です)
限られた資金をどこに投入すべきかという意味では、GCAPより総額1兆円を超えると言われてる、いつ配備されるかわからないF-15JSIの中止なんじゃないかなぁ…ついでにJASSM-ERの購入も断念して。
今の有人機はF-15の未改修機を中心に旧式機を処分して、浮いたリソースと新規予算は全部無人機分野や防空システムに全投資すべきだと思う。
今の日本の国力や能力では全部やろうとして全部失敗するのが目に見えてるから、一点突破に活路を見出すしかないと思う。
その象徴としてGCAPは中止されるべきだと思う。
接近拒否と言っても、守れるのは重要施設とその周辺にすぎず、都市機能を支えるインフラやシーレーン防衛、水上艦艇が活動を制約される可能性を考えると、どれかを切り捨てる決断をしない限り航空優勢が必要になります。無人機、有人機どちらにしろ、消耗前提の機体と高度なセンサーを持った機体とのハイ・ローミックスとなるでしょうから、少なくとも、GCAPを推進して関連技術の開発を進める事に意味はあるかと思います。
F-15はともかく、次世代機はF-2の後継機で、F-2の機体の引退が待った無しなんで中止はまず無いんですよね。
アメリカから買うと言っても、アメリカ自身が各兵器の生産の目処を立てて無いですし、日本の対艦ミサイルは世界的に見ると、かなり変態的な性能がしてますから。
既に防空システム等にはある程度資金投入してますから、金を投入すれば良いと言う訳でも無いですし、F-15を引退させてF-35をスクランブルに投入するとステルスの飛ばす維持費でお金が掛かるんですよね。
>次世代機はF-2の後継機で、F-2の機体の引退が待った無し
建前はそうですが所詮は次の戦闘機を早く作りたいからの方便だと思うんですねよ。
F-2開発の時も似たようなこと言って開発が遅れるやF-1やF-4の寿命伸ばしたように今回もF-2延命で当分しのぐんじゃないかと。
F-2は主翼の問題もあるみたいですが最悪主翼だけでも再生産して近代化の方向でいいのかも
資金は作業が遅れているF-15改修を中止してF-15は現状で使いつぶせばいいかと。
残りの寿命が乏しいF-2に対して、12式地対艦誘導弾能力向上型を運用するために、能力向上型のプログラムを適用した程なので、
自前で統合作業出来る有り難みを実感しているのかも。
スクランブル用途にも使える国産ミサイルの運用母機が欲しいのでないかな。
(うろ覚えですが、有人機開発する理由として、無人機だとスクランブル対応が困難との見解を、2010年代に示した事があったと記憶しているので)
炭素系複合材の一体成形な主翼についてはF-2が先例で、寿命に関する知見は無いから、F-1やF-4の様な寿命延長は難しいと思います。
寿命延長するなら、触れられている様に、主翼の換備が必要になるでしょうね。
>資金は作業が遅れているF-15改修を中止してF-15は現状で使いつぶせばいいかと。
スイスみたいに、払い込み済みの資金を他の用途に回されて回収出来なくなる、なんて事が起きないと良いけど。
Pre-MSIPに至っては使い潰そうにも使い物にならないレベルなので早急に置き換えが必要なのだが。
そもそもまさに記事で取り上げられてる米国のレポートにドローンだけじゃ駄目って書かれてるでしょうが
また君か。本当に君はなんでそう極端な発想に行ってしまうのか。
何度も言っているがGCAPの直面する問題は、共同開発では想定の範囲内だし、単独開発で同等のものをこれ以上の短期間で完成できるとは思えない。
今更中止とか言い始めるのは完全に正気の沙汰ではないし、君のいつもの傾向として稚拙な否定や鼻につく皮肉が多すぎる。
今中止したとして、代わりになるものを今すぐ一から作り直してどれだけかかる?
旧式機を処分して新型機を入れず、ドローンに全てを賭けろと?陸自のヘリ全廃も攻撃ヘリ再評価の流れで失敗感が漂っているのにまた同じ過ちを戦闘機で繰り返すことになっていいのか?
イランのやられっぷりを見るに、ステルス有人機の有用性が失われたわけではありませんが。
日本の場合、現在保有の戦闘機で自由に無人機と統合出来る機体が無い事、アメリカ偏重の装備になっている事などが問題。
平時の監視、高強度の紛争対応、両方別の無人機配備と訓練、インフラ整備を急がないと。
イギリスは、本当にお金がないですからね。
富裕層増税により、彼等が海外流出して、全体の税収が減ったという話しもあるようです…。
国際プロジェクト・国際開発と言えば聞こえはいいですが、実体はなかなか難しい面を感じます。
人間が、他人の全てをコントロールできたないのと同じで、国家が他国の全てをコントロールできないからです。
『自分は自分しかコントロールできない』現実に立ち返った時に自国単独でできる、南西諸島へのミサイル配備、シェルターの建設整備など現実的な施策だなと感じています。
追記です。
日本=西欧では、安全保障の想定が基本的に違うと思っています。
日本は中国が隣国であるのに対して、西欧はロシア本国との間に緩衝国家が多数あるからです。
中国がステルス機を大量配備200機以上してるのに対して、ロシアはそうでもないですから、厳しい環境だなと感じています。
良記事だが長いな
前半と後半で分けて記事2本にしたほうが良かったのでは?
いや…今投資しなくていつ投資するんだよ
いろいろ語られてますが対中国でステルスキラーが欲しいというのは妥当な判断だと感じますよ。
予算節約という意味でもGCAPだったんでしょう。
メディアは本当に悪く悪く解釈するよね。「ロバを売りに行く親子」を思い出す。
「参加候補国が増える」と「要求仕様ガー!」「ワークシェアガー!」
それに対して「現地メディアが否定、無反応」だと「開発段階のGCAPなど誰も相手にしていない!」
「GIGO契約が6ヶ月遅延」すれば各国個別の契約で開発は動いてるのに「最大1年の遅延!」
「DIPが少なくともあと2ヶ月は望み薄で個別契約の資金枯渇の危機…をつなぎ予算3ヶ月でセーフ」なら「自転車運営!」
「オブザーバー参加の枠組み形成」なら「何の足しにもならない!」
いや参加候補国が増えれば選ぶ余地ができるし、オブザーバーでも現実に名前が並べば少なくとも条件交渉の材料にはなる。
兆円規模の出資になる事業、現地の全メディアが諸手を挙げて大歓迎する訳ゃないだろう。
英の契約のもたつきはいただけないが、それでも資金を切らさず現場の手を止めずにつないだのは大ファインプレイだ。
総じて順風満帆とは言い難いが、波瀾万丈とも言わないだろう。
正直始まる前から出口が見えず予想通りかそれ以上の迷宮にハマり込んでる独仏さんとか
大将が自ら「モンキーモデルなら売ってやるぞガハハ」で顧客を蹴散らかしてる米さんの事業よりは比べようもないくらいマシな状況だと思うけどなぁ。
三菱重工が肝心のインテグレーション能力を獲得できるのか不安になってきた。
ダッソーとエアバスみたいにならないといいけど
Su-57に制空権握られてから「だから!遅すぎたといっているんだ!」では話にもならないのですけどねぇ……
欧州はいつも「会議は踊る」ですからね。