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GCAP資金問題、英伊日は6カ国の追加パートナーを招き入れる必要に迫られる

Financial Timesは10日「カナダはGCAP参加を目指してロビー活動を行っている」「2035年という期限には十中八九間に合わない」「資金調達の問題やコスト超過が避けられなくなるにつれ、英伊日は少なくとも6カ国の追加パートナーを招き入れる必要に迫られるだろう」と報じた。

参考:Canada pushes to join UK-Italy-Japan advanced fighter jet project

もう「資金調達」と「開発コスト高騰」という現実的な問題に対処するため「新たなパートナーの追加」は避けられないように見える

朝日新聞は31日「日本政府の関係者は『カナダを次期戦闘機計画=GCAPの枠組みにオブザーバー国として加える方向で調整している』と明かした」「オブザーバー国はGCAPへの将来的な参画を検討するため、英伊日から情報を得られる仕組み」「購入や製造、条件次第では開発段階の参画も拒まない想定」「3カ国は7月にも英国で防衛相会談を実施し、カナダのオブザーバー参加について発表する方向で検討を進める」「カナダがGCAPの枠組みで開発した戦闘機を購入するかどうか、カナダがオブザーバー参加後に判断する」と報じた。

出典:小泉進次郎

“この議題はマーク・カーニー首相とともに日本を訪問していたデービッド・マクギンティ国防相と小泉進次郎防衛相の会談(3月6日)の議題に上がっていた。首相官邸の関係者は「カナダは米国との関係が緊張状態で、GCAPへの関心は安全保障上の米国依存を引き下げるためのアプローチかもしれない」と述べた。新たなパートナーの参加には潜在的なメリットがあるものの、日本はより多くの国が開発プロセスに参加し発言権を持つようになれば停滞を招き、2035年という重要な配備目標を危うくする可能性があると懸念している”

“正式に新たなパートナーを追加するにはGIGOに関する条約を改正しなければならず、日本は開発遅延を防ぐためGCAP創設国の3カ国のみ次期戦闘機を開発するべきという立場をとっているが、2035年の配備目標はすでに不確実なものとなっている。2025年末までに予定されていたGIGOとEdgewingの契約締結は英国の状況により夏以降にずれ込む見込みで、防衛産業関係者の中には次期戦闘機の配備が2040年以降にずれ込む可能性を考える者もいる”

この報道について小泉防衛相は31日「関係国との関係があるのでお答えできないことを御理解いただきたい」「一般論としてGCAPは日英伊3か国にとっての同盟国や同志国との協力を念頭に置いて進めてきたものであり、第三国との協力についてもGCAPがより良いプログラムとなるように英国とイタリアと連携して取り組んでいきたい」と述べていたが、Financial Timesも10日「カナダは英国、イタリア、日本が共同で進めるGCAP参加を目指してロビー活動を行っている」と報じている。

カナダ政府関係者はFinancial Timesの取材に「GCAP参加への動きは防衛装備品調達の多様化と同志国とのパートナーシップ拡大に向けた取り組みの一環だ」「すでに英国には正式な要請書が送付され、日本とイタリアにもまもなく送付される予定だ」と明かし、GCAP関係者は「カナダの参加はほぼ確実に承認される見込みだが、当初3カ国間では参加国を拡大するかを巡って意見の相違があった」と、日英当局も「GCAPのオブザーバーステータスという役割は中核3カ国の枠組み拡大に伴う複雑で時間のかかるプロセスを回避しつつ、新たな国が数十億ドル規模のGCAPプログラムに参加するための道筋として考案された」と述べたらしい。

出典:GlobalCombatAir

カナダがオブザーバーの立場でGCAPに参加後「購入国になるのか共同開発国になるのか」は決まっておらず、日本当局はGCAP開発のさらなる遅延を懸念して「新たなパートナーの追加」には消極的な姿勢を示してきたが、GCAPプログラムに詳しい関係者は「2035年という期限には十中八九間に合わないだろう」と、あるプロジェクト関係者は「資金調達の問題やコスト超過が避けられなくなるにつれ、中核3カ国は少なくとも6カ国の追加パートナーを招き入れる必要に迫られるだろう」と指摘した。

中核3カ国の当局者は「購入国もしくは戦闘機開発への参加に関心を持つ可能性がある国」としてオーストラリア、サウジアラビア、ポーランド、シンガポール、スウェーデン、ドイツなどの名前を挙げており、もう「資金調達」と「開発コスト高騰」という現実的な問題に対処するため「新たなパートナーの追加」は避けられないように見え、それに伴って2035年までに量産機を配備するという目標も現実的でなくなりつつあるのだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:Edgewing

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コメント

  • コメント (35)

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    • 足柄
    • 2026年 4月 10日

    決定事項でよろしくだな

    4
    • SB
    • 2026年 4月 10日

    オーストラリアは十分有り得そう、サウジも分かるがポーランドとスウェーデンってGCAPいるんだろうか
    シンガポールはGCAP運用できるとは思えないしドイツは…

    23
      • ブルーピーコック
      • 2026年 4月 10日

      ポーランドとスウェーデンはロシアの5世代機を上回るであろう6世代機が手に入るなら欲しいでしょう。問題は口だけでなく金も出せるかですが。
      シンガポールはマレーシアと領空・領海問題を抱えている上に、シーレーン防衛は日本以上に死活問題なので、欲しがる理由はそれらかと。

      9
      • 他人事では無い
      • 2026年 4月 11日

      ポーランド、スウェーデンは対ロシア、シンガポールも東南アジア諸国が仮想敵だから。
      何れもF-35を運用出来るので、問題はない。
      特にシンガポールはF-35Bも買うので、クロスデッキも出来る。
      オーストラリアもF-35Bを買って欲しいが、F-111の様な運用が出来るGCAPは、オーストラリアの戦略に合っている。

      12
      • バーナーキング
      • 2026年 4月 11日

      ポーランド(やスウェーデン)はGCAP完成機の購入やその開発への参加ではなく、GIGO条約の50条に定められてるGCAP成果物(品目や情報)の移転の方が可能性が高いんじゃないかな。
      ポーランド国務省資産部副大臣発言は「ポーランドは航空機を生産してこなかった。我が国の航空産業は発展を必要としている」であって「大型戦闘機が必要だ」とは言っていないかと。

      12
    • 足柄
    • 2026年 4月 10日

    性能より納期だと言ってんのに

    36
    • ガテマヌ
    • 2026年 4月 10日

    35年に間に合わないとしたら、本機を待たずに先行して無人機開発も必要なんじゃないかな

    7
      • 無印
      • 2026年 4月 10日

      十中八九、無人機の方が先に完成するでしょうね
      空自はゴーストバットに興味アリアリ、オーストラリアも日本に売りたいそうですし
      国産でも計画は始まってるそうですし

      27
    • 黒丸
    • 2026年 4月 10日

    2035年までに導入できないと分かった時点で、日本の防空能力を支援するという名目で
    購入国・購入予定国から順繰りに戦闘機部隊を日本にローテーション配備してもらうようにすれば
    中国に対する牽制・安全保障になると思うのですが、可能性はあるのでしょうか

    4
    • 無印
    • 2026年 4月 10日

    シンガポールってまた新しい名前が
    お金は持ってそうだけど、航続距離の無駄遣い過ぎる…
    F-15SG持ってるし、今更か
    でもここが導入しても多くて50機ぐらいかな?

    9
    • YF
    • 2026年 4月 10日

    カナダのニュースがあった時点である程度覚悟してましたが、GIGOの範囲で調整出来るならそこまで遅れる事はないのでは、ただEdgewingの方を調整となるとさらなる開発費のを高騰と開発期間の延長を余儀なくされるので、続報待ちですかね。

    3
    • ブルーピーコック
    • 2026年 4月 10日

    F-35みたく各国でパーツ製造じゃなくて、それぞれの国か地域に一貫製造工場を作るならまあ。
    何もかんもブリカスとポシャったFカスが悪い。

    10
      • NHG
      • 2026年 4月 11日

      政治で技術や生産の分担が決まるんじゃなく、得意分野を持った各企業が自前の技術を持ち寄って早く・安く作ろうっていう当初のテンペスト計画が懐かしい

      11
    • Mr.R
    • 2026年 4月 10日

    さっきからGCAPの事チラチラ見てたよな?

    13
      • ブルーピーコック
      • 2026年 4月 10日

      インド「いや見てないですよ。なんで見る必要があるんですか」

      11
        • 半分の軍事費の国から
        • 2026年 4月 11日

        ヴィクラマーディティア(バクー)とヴィクラントで運用出来る様に、空母艦載機バージョンをインドで開発してくれるのですね??

        • 特盛
        • 2026年 4月 14日

        見たけりゃ見せてやるよ(展示飛行)
        とできるように早く開発してほしいですね

        3
    • ザコ
    • 2026年 4月 10日

    返して…FCASの事を笑っていられたあの日々を返して…

    14
      • 無印
      • 2026年 4月 11日

      GCAPは喧嘩しているわけでは無いので

      …これからは分からないですけど

      5
    • バーナーキング
    • 2026年 4月 11日

    >正式に新たなパートナーを追加するにはGIGOに関する条約を改正しなければならず

    朝日はGIGO条約まともに読んでないんですかね。
    てか入りたがる国が多いのは「選べる立場」になるのだから基本的にはいいことだし、フルパートナーにはお互いする気もなる気もないからこそのオブザーバーなんだろうに、言ってることの筋が全然通ってない。
    手持ちの情報をひたすら悪い方に悪い方に解釈して寄せ集めてるみたいに見える。

    39
    • せい
    • 2026年 4月 11日

    35年に間に合わないからって40年以降でいいかとはならんからね
    間に合わなくてもできる限り早く実戦配備する方向は変わらない
    まあその前に英が続けるかどうか次第だろうけど

    9
    • のひと
    • 2026年 4月 11日

    旧英領で、英語圏である豪・加を加えるのが現実的だと思う。

    10
    • 58式素人
    • 2026年 4月 11日

    記事の内容がホントなら。ここは。力技で行くべきでは?。
    日本からの資金注入という形で。英/伊に借金背負ってもらって。
    FCASやF47に取り込まれる?よりはマシ、では?。
    なにせ、求める機体の最終形がそれぞれ違うだろうし。
    注入した資金は、後で完成機販売という形で回収でkjいる?かな?。
    あと、朝日の言うことは、信頼できるのかな?。

    19
    • 通りすがり
    • 2026年 4月 11日

    超大国であるアメリカと組むか、さもなければエンジンはアメリカ調達で済ますなりあれこれ割り切り妥協しても、日本単独でやるべきだった
    欧州は国力が相対的に小さい日本よりなお小さい。負担を減らそうと駆け引きするわ、その癖リターンは多く得ようとするわでグダグダ
    技術開発ではなく政治で時間が掛かる。前者ならまだ価値はあるが、後者で時間使ったってただの時間の浪費で有害なだけ
    人であれ企業であれ国であれ、金ないのを当てにしちゃ駄目

    11
      • 特盛
      • 2026年 4月 15日

      6カ国入れる必要なんてのはメディアが勝手に言ってるだけなのにまたGCAP否定論者が出てきてる…
      現状そこまでGCAP否定する要素ないでしょ

      5
    • AKI
    • 2026年 4月 11日

    早く完成させたかったのなら、電子装備とシステムインテグレーションのみを英国に協力してもらい、他は国産すべきでしたね。
    当然、機体のみが先に出来上がってしまいますし、性能も下がって負担コストは増えるでしょうが。

    パートナーが増えるのは仕方ないでしょうし、後20年くらいはかかるのも仕方ないでしょうね。

    日本に先に必要なのはスクランブルに対応出来る足が長くて、なおかつそこそこ早いジェット無人機と思いますので、そちらを早く準備するしか。

    8
    • 2026年 4月 11日

    この様子だとドイツの参入は確実のようだ

    1
    • あうあうあー
    • 2026年 4月 11日

    英国の懐事情に引きずられて、3カ国共同開発から多国間共同開発に移行するリスクを抱え込むのは噴飯ものです

    2035年に間に合わないのはほぼ確実って…それを予算問題でスケジュールの遅延を引き起こしてる当の英国人が他人事のように言いますかね?

    F-35の国際分業体制では、サプライチェーンの冗長性が不十分であったためにポストCOVIDインフレによる悪影響が直撃しており、GCAPのモデルとするには問題が多いでしょう
    ユーロファイターの国際分業体制は、そもそもからして非効率・高コストで、この面でラファールにすら差をつけられており、これも論外。

    生産効率と冗長性のバランスを取るだけでもタイヘンなところ、多国間での出資比率に応じた生産分業なんて言い出すとどこまで状況が悪化することかわかったものではないでしょう

    困ったものです

    18
    • 名無しさん
    • 2026年 4月 11日

    朝日の言う事をどこまで鵜呑みにするかはともかく。
    要は「カナダがオブザーバーとして参加する可能性が高い」という話ですよね。
    オブザーバーのレベル次第で歓迎も不満足もあるでしょうが販路拡大のメリットだけでなく、政治の話でややこしくなってきたねという印象。広報として今それくらいしかやれることが無いのかもしれんが。

    オブザーバーが増えるのはいいとしても、どんどん後回しになるんなら、せっかくの長年準備してきた技術も陳腐化しませんかね。国益に反する部分は無条件に呑み込んじゃ駄目ですよね。

    • 名無しさん
    • 2026年 4月 11日

    遅延のレベルによりますがね。
    日本の事情としてはステルス機キラーの大型戦闘機が早めに欲しい訳で。後日のバージョンアップも含めた取り敢えずの日本向け機種の先行開発を強く主張し英に協力してもらいたいところ。これこそが政治力でしょう。

    英伊は自国産業が儲かれば嬉しいという側面がかなり強めに見えるので、他国に販売できる機種の開発をGCAPの根幹に徐々にすり替えていっても文句は言わんかも。
    F35Aを性能的に凌駕するSTOVL機とか日英伊も含めて皆欲しいでしょうし日本も凄い勉強になる。
    じっくり時間かけても誰からもクレームは入らない。
    STOVL機は極端な例ですがオブザーバー達に欲しい機種をじっくりヒアリングしてもいい。

    4
      • バーナーキング
      • 2026年 4月 12日

      仰る通り「オブザーバー(観測者)」なんですから、意見の反映に時間を掛けても問題ないし、何なら「ほうほう、なるほど参考にいたします」でスルーしても構わないんですよね(朝日の記事によれば開発への参加もあり得るとはいえ、当然それには三国全ての合意が必須)。

      ただSTOVLは要らないというか入れちゃダメかな。
      GCAPは「全部盛りの万能機」を求めず最高速度や最大旋回能力等、優先度の低いものは妥協して軽量、大ペイロード、長航続距離を目指してると思うので、それをそのまま活かしたSTOLならいいけどSTOVLだと色々かなり邪魔になる。
      そして「大型化」も言い換えれば「コンパクト性の妥協」で、これも捨てられないので無理してSTOVL化したところでサイズ的に艦載には不向き。
      こうした報道やモデルからだけでも伝わってくるGCAPの引き算の哲学を理解できないオブザーバーはそのまま見てるだけのオブザーバーさんでい続けてもらうのかお互い幸せかと。

      脱線するけど、なので「GCAPは大型だから高くなる!」の言説は根本的に的外れだと思うんですよね。F-35やラファールは小型に納めるために少なからぬコストを掛けてる訳で「F-35の倍大きいからコストも2倍(以上)」はあまりにも雑でしょう。「双発だから高くなる」は分かるけど。

      8
    • もへもへ
    • 2026年 4月 12日

    このボロボロの実態が隠しきれなくなって、必達納期にも間に合わないことが確定した計画にいつまでも固執して予算とリソースを浪費することこそが、以前の記事で管理人が指摘してた

    ”依然として開発・調達資金は「最高の兵器」に集中しているように見え、もう戦場トレンドの素早い変化に政策や方針が追いついてない”

    とうことそのものではないか。
    このまま続けるのであれば、あと10年以上も批判のネタを提供してくれるということでありがたいっちゃ有難いが、真面目に安全保障を考える稀有な人はとっとと中止に追い込むべきでしょうな。

    3
      • 特盛
      • 2026年 4月 15日

      何度も言っているがこれは共同開発では想定の範囲内であり、現状では最適解と言って差し支えないものだと思う。単独開発でここまでのものをこれ以上の短期間で完成できるとは思えないし、アメリカに乗っかるのも不確実性+主導権の放棄でベストとは言えない。
      特に今更中止とか言い始めるのは完全に正気の沙汰ではないし、君のいつもの傾向として稚拙な否定や鼻につく皮肉が多すぎる。

      4
    • Kaeru
    • 2026年 4月 12日

    (あ、これ完成しない奴だ)

    2
    • バーナーキング
    • 2026年 4月 12日

    >one person with knowledge of the project said that as financing issues and overruns become inevitable, the core trio would probably need to introduce at least six additional partners.

    しかし何度読んでも意味不明なんだよなぁ。
    「少なくとも6カ国の追加パートナーが必要」って何を根拠にどんな計算をしたのか全く提示されていない。
    追加のパートナーが何%負担するか、数%から初期3カ国と対等まで幅があるだろうし、既に伊が予算を増やしてる様に日本も相当までの予算増には対応してくるだろう。
    「日英伊はそれぞれ開発費増にどこまで対応するのか」「追加パートナーはそれぞれどれだけ負担するのか」そもそも計算の時点で「いくら足りない」と仮定したのか、分母も分子も何も示さずに「少なくとも6カ国」なんて具体的かつ途方もない数字が突然転がり出てくるのは識者の発言として不自然過ぎる。
    「one person with knowledge of the project」とやらが実在して何か言ったのだとすれば「資金不足でパートナーの追加が必要になる、候補は今の時点で6カ国、これからも増えるだろう」とかそんなんで、記者が誤解したか悪意で曲解したかじゃないかなぁ。

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