米国の防衛企業で、米海軍の最新鋭「ジェラルド・R・フォード級空母」に採用された「電磁式カタパルト」や「新型着艦制動装」を開発したゼネラル・アトミックス社が作成した、海軍仕様のF-35Cが運用できる海上自衛隊の「いずも型護衛艦」改造案がネットに流出し話題を呼んでいる。
いずも型護衛艦にアングルド・デッキと電磁式カタパルトを採用しF-35Cを運用?
日本の海上自衛隊が運用中の「いずも型護衛艦」は、海兵隊仕様(STOVLタイプ)のF-35Bを運用可能な空母へ改造することが決定しており、いずもは2020年度に、かがは2022年度に空母化工事が実施される予定になっている。

出典:海上自衛隊 いずも型護衛艦
F-35Bの運用に限定された日本の空母と、米海軍が保有するニミッツ級やジェラルド・R・フォード級空母との大きな違いは、固定翼機運用のための航空支援装備や、船首方向に対して斜めに配置された飛行甲板(アングルド・デッキ)の有無が挙げられる。
日本がF-35Bを運用するため「いずも型護衛艦」に施す改造は、主にF-35Bのジェットエンジンが排出する高温の排熱に飛行甲板が耐えられるよう耐熱強化を行ったり、着艦時に加わる衝撃に耐えられるよう構造を強化したり、F-35Bに補給するための燃料や搭載兵器を貯蔵する燃料タンクや兵器庫を設置することで、カタパルトやアレスティングワイヤなどの航空支援装備やアングルド・デッキなどを採用する予定はない。
米国の防衛企業で、米海軍の最新鋭「ジェラルド・R・フォード級空母」に採用された「電磁式カタパルト」や「新型着艦制動装」を開発したゼネラル・アトミックス社が作成した、海軍仕様のF-35Cが運用出来るよう航空支援装備を装備し、アングルド・デッキまで取り入れた「いずも型護衛艦」の改造案がネットに流出した。
ゼネラル・アトミックス社が作成した「いずも型護衛艦」の改造案では、アングルド・デッキを取り入れ、エレベーターは全てデッキサイド式に変更し、艦載機を射出するための「電磁式カタパルト」が2基設置(全て船首向き)されており、イラストでは描かれていないが「新型着艦制動装(アレスティングワイヤ)」も搭載されていると見られ、資料には海軍向けのF-35Cや早期警戒機のE-2Dなどを運用できると書かれている。
問題は、このような改造が本当に可能なのかという点だ。

出典:public domain 空母「ジェラルドR.フォード」
いずも型護衛艦の基準排水量は2万トン程度で全長は約250mしかなく、ジェラルド・R・フォード級空母は基準排水量約10万トンで全長は337mもある。
しかも、いずも型護衛艦はアングルド・デッキを取り入れた設計になっていないので、これを後から取り付けるとなると重心や重量バランスが崩れるので大掛かりな改造が必要となり、重量が大きく増え、そうなると速力が低下することになるので、機関の増強も必要になってくるのは目に見えており、ここまで手をいれるのなら、新しく建造し直したほうが早いだろう。
仮に、船体の改造が上記通り完了しても、搭載できる艦載機(恐らく20機程度)が少なすぎて、本格的な航空支援装備が宝の持ち腐れ(費用対効果が悪い)になる可能性が高く、このような改造案が防衛省に提案されても採用されることは無いだろう。
ただ「ロマン」だけは十二分に伝わってくるので、このような改造は個人的に嫌いではない。
※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 いずも型護衛艦
いずも型の改造と言うか、次期中型空母をもし造るなら、こんなんどう?
っていう提案みたいなもんなんでしょうかね
艦の形が変わってるし、無理過ぎますね
いずも型軽空母2隻+中型空母2隻の体制になる可能性はあると思います
何だか、流失したというよりは流失させて反応を見た、という感じがしますね。空母保有に対する反応チェックでしょうか。
流出だろ?
元記事を見ると「スライド写真がソーシャルメディアに掲載」と有りますが、案として作成してみたものの防衛省が採用する可能性は限りなく低いのであえてリークしてみた、という感じでしょうか。
確かに、これなら新造したほうが早くて安い、としか思えませんよね。新造したところで御社のカタパルトは動くのかい?と問いたくなりますが。
なんだか、「F-2スーパー改」の時を彷彿とさせる記事でした。
どこの国にもアホはいるとほっこりしつつも、“Japan has grand ambitions to upgrade one of its largest warship into full-fledged aircraft carrier.” とか誰も思ってないし恥ずかしいのでやめて欲しい。
相手は、アメリカ人だから、大袈裟に行こう。
トランプ大統領「カタパルトは蒸気式が一番だゾ」
そもそも電磁式はいつ使い物になるんだ、しかも輸出されるのか
一応、インドがヴィシャル用のEMALSの販売許可貰ってる。
日本が主体でなく、日本の金でアメリカがいざというとき使いたい空母を作るとこんな感じにしたいだろうと思う。イギリスはQE級レンタルの重要あるとしてるけど、F-35B使うならワプス級・アメリカ級の制海仕様で十分だし、やはりC型と早期警戒機が使えないとね。
新規建造なら、といっても日本にはアングルド・デッキを装備した護衛艦の設計実績がない。設計するにしても米国のノウハウを導入しなければならないだろう。さらにカタパルトと着艦制御装置のノウハウもない。そこまでして空母を揃える必要自体あるのか、という問題にもなる。
日本で改造するんじゃなくて、以前のタワラ級売却案と同じで日本にお金だけ出させて、アメリカの造船所で改造するんないかな。
その案なら日本側が反対するでしょうね。自国の産業を蔑ろにしてまで空母を保有する必要性はないですから。
一応、かつて横須賀に配備されていたミッドウェイを改装した経験は有るし、その改装案通りにすると動揺が酷くなると日本側が警告したと伝えられている
結果としてそのまま改装され、日本側の懸念通り動揺が酷くなって、冷戦終結も関係しているだろうが、同艦の退役が早まったとも
もしも空母や強襲揚陸艦が必要なら新しく作るよなぁ……
そもそもうちとこはこれから3000t級の潜水艦を年一隻、3900t級のフリゲートを年二隻起工しながらいずも型の改修をやりつつ次期DD・DDGの検討もやるんだから、空母に割けるリソースはないよ
ロマン100%。現実的ではないからこそ、素敵。
どうせなら、角度が変わる可変デッキとか。
韓国あたりでやらないかな。
蒸気も電磁カタパルトも米空母は核動力だから可能なんだと思うけど通常働力でも使用できるの?
電磁を採用させたいのは日本に電磁のデータ取りさせたいだけでしょ。
そもそも論、ガスタービンで電磁式カタパルトに必要な電力って賄えるの?
CATOBAR仕様のクイーン・エリザベス級のEMCATやズムウォルト級に搭載するレールガンはMT30ガスタービン1基で電力賄う予定だね。
確か、米国の新鋭駆逐艦……ズムウォルト級が、統合電気推進方式だけれど……原子力艦に準じるレベルの発電能力を持っていたと思う。
いずも型ヘリ空母(軽空母に改装予定)の発電能力で、電磁式カタパルトに必要な電力を賄う事は、当然無理だろうけれど、次期艦計画案として見るなら……当初から予定した新造艦なら、ガスタービン方式だから……電磁式カタパルトに必要な電力は賄えない、という事はない……とも思う。
単純に今の日本の護衛艦……こんごう型や、あたご型、まや型…(中略)…ひゅうが型や、いずも型等が大電力を必要としておらず、結果として大電力を発電する能力を有しない艦ばかり……と、いう事ではないかな?と。
なんだかカタパルト使うと電灯がチカチカしたり、レーダーが明滅を繰り返す悪夢ががが。
そんな訳ないでしょうけれど。
カタパルトあるとE-2が運用できるんですけど、其れだけに使うのは費用対効果悪いし、故障などを考えるといらないという結論かもしれません。
あ、着艦用のケーブルだけ装備して、RATO再生産でE-2を無理矢理飛ばすってのはどうだろう。(もはやカタパルトの話ではなくすみません)
「改装空母」は結構活躍する吉例からすると改造結構かもですが現実問題として要りませんな
何年ドックで寝かせる気だよ……
新造するほどの大改装を長期実施し投入できる戦力を減らすくらいなら最初から専用艦を新造したほうがいいのです
「改装空母」が吉例とは言いますけれど、昔の日本で改装空母と言うと……
赤城(巡洋戦艦→空母)、加賀(戦艦→空母)、信濃(戦艦→装甲空母)、剣埼→祥鳳(潜水母艦→軽空母)、高崎→瑞鳳(給油艦→軽空母)、千歳(水上機母艦→軽空母)、千代田(水上機母艦→軽空母)、大鯨→龍鳳(潜水母艦→軽空母)、
橿原丸→隼鷹(貨客船→軽空母)、出雲丸→飛鷹(貨客船→軽空母)、春日丸→大鷹(貨客船→軽空母)、八幡丸→雲鷹(貨客船→軽空母)、新田丸→冲鷹(貨客船→軽空母)、シャルンホルスト→神鷹(ドイツの客船→軽空母)、
あるぜんちな丸→海鷹(貨客船→軽空母)、しまね丸(タンカー→護衛空母)
辺り……ですっけ?結構……沈められている艦が、多い様にも思いますけれど。まぁ、此処(の一覧)に……近い内に、いずも型護衛艦が加えられる訳ですね。
いずも(ヘリ空母→軽空母)、かが(ヘリ空母→軽空母)
って……感じに。
え?
沈められちゃうの?
電磁式カタパルトは未完成じゃなかったっけ
そしてF35Cはいずもには載せんでしょう あくまでB運用
世の中には中国とまともに戦う想定してる人いるけどそりゃ無理だわw
中国の口車(ww2の悪夢を忘れてはならない!日本は再び凶暴になる 等)に乗って空母反対!とかいうバカが減ればいいなぁ。
こんな空母で攻撃できっかよw
いずも、かがは最初から空母に変更する事を想定して、ウェイトアンドバランスを組んでるのは明白。
アングルドデッキとカタパルトは実装するだろうね。
そもそも、今のままの仕様だとアンダーヘビー過ぎるわ。
で、F35Bとの抱き合わせでFA18を買わされる。
そこまでの未来は見えた(笑)
重心が低い事は、安定性……という意味で、良い事じゃないかな?
そんなにトップヘビーにして、横転させたいのだろうか?
そもそも…空母の保有を禁じたのは…どちら様でしたっけ?
誰か禁止とかしたっけ?
ちなみにアメリカは海自創設時、空母要るならあげるけどどうよ?って言ってきたことがある。
日本側が金が無いから無理と断った。
ここまでやるんなら新造艦にしたほうがいいって話になるだろうな、いつもの
コンスティテューション級を改装して1701にするようなもので良く言って実験艦ですな
成功すればコンパクト空母への道を開くけど電磁カタパルトが胡乱である現状では予算の浪費
無理は置いといて、まずパイロットと造船所などが打合せするところから始めよう。日本の優秀なパイロットの技術が生かせるものを造ろう。カタパルトがあれば空母が小さな基地化して、三沢基地等からのスクランブルよりも迅速な対応ができる。滑走距離を短縮でき、燃料やミサイルなどの補給が速くなる。F-1レースのマシンを空母に置き換えると理解できるだろうか?また、空母の弱点にも配慮しなければならない。
無理は置いといて、まずパイロットと造船所などが打合せするところから始めよう。日本の優秀なパイロットの技術が生かせるものを造ろう。カタパルトがあれば空母が小さな基地化して、三沢基地等からのスクランブルよりも迅速な対応ができる。滑走距離を短縮でき、燃料やミサイルなどの補給が速くなる。F-1レースのマシンを空母に置き換えると理解できるだろうか?また、空母の弱点にも配慮しなければならない。