ロイターは14日、匿名の関係者3人の話を引用して「日英はF-X計画とテンペスト計画と統合するため合意に近づいており、英国は18日に開幕するファンボロー航空ショーでテンペストに関する最新情報を提供する予定だ」と報じている。
参考:EXCLUSIVE Britain and Japan aim to merge Tempest and F-X fighter programmes
参考:日英、戦闘機開発計画の統合検討 年内の合意目指す
両国間でデザインに多少の違いがあっても「共通の次世代戦闘機」を作ることを目指す
ロイターの報じた内容を要約すると「両国は日本のF-2後継機開発(F-X計画)と英国のタイフーン後継機開発(テンペスト計画)を統合して共通の次世代戦闘機を作ることを目指しており、完成した戦闘機の海外輸出でも両国は協力を行い日本はアジア市場、英国は欧州市場を担当する」というもので、研究・開発コストの削減や輸出による調達コストの引き下げを実現して国防予算の効率化に役立てるらしい。
関係者の1人は「両国間で(次期戦闘機の)デザインに多少の違いがあるかもしれない」と述べているが、基本的には「共通の次世代戦闘機を作る」という伝え方なので「F-X計画とテンペスト計画の統合」は現実味を帯びてきた。
ただ日英が次世代戦闘機を共同開発しても「米軍との相互運用性を確保するため通信やデータリンクなどで米国製コンポーネントが必要になる」と指摘されており、テンペスト計画に協力することで合意したスウェーデンやイタリアが「統合された開発計画」でどのような役割を果たすのかも不明だが、防衛装備庁は「年内に協力範囲の全体像を決めたい」と述べている。
因みにロイターの日本語版とInternational版では報じている内容が若干異なり、日本語版でのみ「日英が部分的に協力を行い別々の戦闘機を開発する可能性も残っている」と言及、逆にInternational版でのみ「海外輸出でも両国は協力を行い日本はアジア市場、英国は欧州市場を担当する」と言及している。
関連記事:日本が次期戦闘機を日英開発に転換した理由、米国が乗り気ではなかった
関連記事:空自の次期戦闘機F-Xは日英共同で開発、年内の正式合意を目指す
※アイキャッチ画像の出典:財務省 令和2年度防衛関係予算のポイント
次期戦闘機ブログの人も驚いている。というか驚いてない人がいない
自分は統合されるべきと思ってたので計画統合自体には驚いてないです(キリッ
でも、この段階まで統合せず独自開発って言ってたのに方針変えるのかっていう驚きは多少あるけど
私は統合させるべきではないと考えており、今回の記事が真実ならとても残念です。
前回のF2開発が成功したのは既に米国が完成させていたF-16をベースに日本が開発し直したからであって、そもそも完全な合同開発じゃないんですね。当時日本は純国産で開発を進めていましたが米国の圧力を受けて、その計画を眠らせてF-16を受け入れたわけです。因みに今回日米共同開発ができなかったのは、日本が嫌がったっていう単純な話ではなく、ベースにできる機体がFー35しかなかったからです。複数の戦闘機を導入するのは一機種に不具合があった時に冗長性を持たせるためであり、既にFー35を導入している日本にF-35ベースは使えなかったんですよ。
今回は英国のテンペストも日本のF3も独自のエンジンを開発し機体を設計しているわけですから、円滑に統合するにはどちらかが身を引いて相手に合わせねば、技術の差やコンセプトの違いがもろにバッティングしてしまいます。こうなると優先されるのは実績で上を行くロールスロイスになるのは明確です。日本はせいぜいキャノピーの一部か尾翼の片方を作らせてもらえばいい方で、F-3開発は陽の目を見ることなくまた眠りにつくことになります。
そして致命的なのはテンペストが新規開発だということ。戦闘機の技術はその国にとって重要な国家機密であり、同盟国といえど開示できないのが当たり前です。一世代前の型落ちならともかく最新鋭ならすべてがブラックボックスです。技術情報を開示できないのは日本も同じなので、事実上日本はただの出資者兼購入者という立ち位置になると思います。F-3と呼ぶのもアホらしい仕上がりとなるでしょう。
海外輸出で日本はアジア市場、という話ですが中国の圧力で英国がビビればどうなることやら。
全部憶測になりますが、ブラックボックスうんぬんというのはあまり考えなくていいと思いますよ
なぜなら決定権は英国でも米国でもなく日本が握ってるわけだから、日本が求める条件が満たされないなら拒否すると思います
ワークシェア(どういう枠組みなのかも不明だから言及するのも野暮だけど)も、もうすでにエンジン・レーダーの共同研究で合意してるのにキャノビーや機体の一部しか作らしてもらえないというのは悲観的すぎると思います
この待遇を甘んじなければならないほど日本は追い込まれてますかね?
同感です。
もともとテンペスト計画の発表時から国旗をわざわざ掲げるなど日本にラブコールを送っていたのは英国ですし、各要素の共同研究開発から発展して開発統合という流れなのだから、日本の技術が入らない方が難しい。
少なくとも日本が卑下するような技術レベルではないことは、これまでの経緯からもあきらかですしね。
同意します。
相手にしても当時の米帝様と今の英国じゃ比較になりませんしね。
経済力も工業力も桁が違うし「日本に掛けられる圧」に至っては次元が違う。
そして素材系では日本の方が技術的に強い分野も多々ある上に、
仰る通り既に戦闘機の核心的構成要素の内3つ、ミサイルとエンジンとレーダーでおおっぴらに共同研究・開発を進めてるのにそこら辺のワークシェアから日本外すとか非合理的・非効率的過ぎです。英国にそんな余裕があるとは思えませんね。
>日本はせいぜいキャノピーの一部か尾翼の片方を作らせてもらえばいい方で、F-3開発は陽の目を見ることなくまた眠りにつくことになります。
それが、現状の日本の身の丈にあった作業配分だと思いますけどね
日本が独自戦闘機開発なんて、夢のまた夢でしょ?
※誤解を生みそうなので、追加
あまり高望みしなければ(そして予算さえ付くなら)、現状の日本でも4.5世代の制空戦闘機1機種くらいはでっち上げられると思います
無人機との提携など、今F-3に要求されているレベルとなると疑問ですが
そして何より、国産独自戦闘機の障害となるのは技術的側面より経済的な問題の方がより大きいでしょうね
路線変更はあったにせよ、当初は独自開発でスタートを切った事実がある以上それなりの見通しは立っていたのでしょう。キャノピーと尾翼の片方が日本の身の丈に合った作業配分だとはとても思えませんね。
検討の進捗を逐一公表するわけないので、公表(リーク?)したのが今になったのであって内々には以前から方向性は決まっていたと思いますよ。
なので、結果には驚いても、その公表時期については驚きはありませんね。
この判断の妥当性は別に置いておくとしても
開発の現場は面白く無いと思ってますよ絶対
共同開発というのは自分に裁量権が無くなる事ですからね。
モノづくりで自分の裁量権が無くなる事ほど面白く無い展開はありません。
更にイギリスと開発主導権争いで負けたら、また「特定の技術をチューチューされて終わり」
「振り返るとイギリスはこれこれの技術をチューチューする為に近づいてきたのが分かるな」のパターンに入ります。
その代わり日本が不足してる技術をイギリスから貰えてたら良いですが、開発主導権を奪われて
結局イギリス側からは殆ど得るものが無かったというまたしてやられた展開を想像してイライラしてる人が多いと思います。
それは、日本側のプロマネの交渉能力次第だな。
ディベートに長けているイギリス人と、口下手な日本人が英語で交渉したら負ける可能性が高いと思うけど、日本側のプロマネを担う人がタフネゴシエーターであることを祈ろう。
かつてTPPでアメリカを実質的に根負けさせた事もあるし昔の日本ではないと思いたいよね。
古い話になるけれど、TPP交渉の時にアメリカと交渉した甘利氏(TPP担当相)について、米通商代表部(USTR)のフロマン代表は「タフネゴシエーター」と評価したそうですよ。
なので、日本にいないわけではないけれど、適任者が選ばれればいいね。
外国人との交渉の秘訣は、向こうが日本語をしゃべるか通訳を連れてくるまで向こうの言葉をしゃべらないことって、むかし豆腐屋のおじちゃんが言ってたっけ。
コンポーネント単位の共同開発から、全規模開発での協業も視野にはいってきたのは驚き。
輸出に際しては、将来的に、F-3型、テンペスト型、グリペン後継機型の3タイプ(大型機順推測)を顧客側が選択できる可能性も秘めているのは興味深いかも。
旅客機のボディサイズ選択みたいに、顧客側の要求仕様に合わせやすい柔軟性を獲得できるかもしれない。
教育プログラムも、T-7やM346のサーブやレオナルドとの共同開発になるのかな?
コックピット周りのハードウェアは共通化しそうですよね。ソフトウェアで違いを吸収して。
ついでに、キャノピーもF35の量産化で足引っ張ったのみると含められるかも。
うーん、何かこう・・・テンペスト側に寄ってきたような。まぁ悪いとは言わんけど。
韓国のポメラみた時、アメリカは本来日本の軍事予算使って廉価なF-22こさえるつもりだったろうなと察した。
日本は国産だの、技術保持だの意識高い事いっておいて結局日本単独では戦闘機作れなかった。
英のタイフーン後継機は制空戦闘機、日のF-2後継機は攻撃機だが、互いの要望かみ合うのかね?出来上がった半端な機体で互いに責任おしつけるといいよ
いや、F-3は制空メインでしょ。
逆ですよ。
日本は制空戦闘機を求めていて、英国は戦闘爆撃機を求めています。
また、日本は単独で次期戦闘機を開発することも可能でした。
軽くて頑丈な機体に高出力エンジンなら、なんとかなるでしょう。
防衛省の資料では次期戦闘機の役割として、しつこいほど「航空優勢の確保」を挙げており、F2後継機はどちらかというと制空戦闘機としての性格が濃い機体なんじゃないかなと思います。もっともマルチロール機である以上、双方とも対地・対艦能力を重視するのは確実ですが。
まあ、今の時代単独で戦闘機を開発できるのはアメリカ、ロシア、中国くらいなものでしょうし、日本単独で戦闘機を作れないのは「それはそうだろう」と思いますよ。
半導体の関係でロシアは普通に脱落しかけておるぞ。
概ね同意ですが、「日本単独で戦闘機を作れない」わけではありません。ただし、所要の技術蓄積は時間をかけ行ってきましたが、今後も続ける要があるのが現実でしょう。
単独では、予定する2035年頃までに所用の能力を持つ次期戦闘機を開発完了できないリスクが高い、というのが正直なところでしょうか。「我国主導の国際協力」を積極的に検討・模索してきた所以です。
開発予算の管理も命題の一つですし、F-2の退役時期を睨んだ計画ですから、スケジュールを大きく逸脱するリスクは犯せません。
日本単独でやった場合、単価は300億超えるだろうから現実的ではないな
現在でも下手したら250億超えるかもしれないと言われてるのに
英仏だってそのコストがネックだから単独開発を避けてるというに
韓国のはポラメだし、廉価F−22を作らせるってくだりがいまいち分からない。
日本で仮に国産で作るとすれば心神ベースのステルスの局地戦闘機ぐらいが関の山でしか無いと思うし、それを望まないからこそ協力したんじゃ無いの?
「我が国主導の開発」からはなんとなく外れたような気がするけれど、これまでのイギリスの姿勢や提案を思うとよい関係が築けそうじゃないかと思う。テンペストには航空機搭載型のレーザーや無人化など、日本が遅れている分野の技術が盛り込まれているので、プロジェクトの統合を通じてそうした技術を未来の自衛隊に取り込めれば素晴らしいと思う。なんにせよ、有事の際に自衛官の方々が敵に負けず生還できる機体に仕上げてほしい。ただ、ほぼ共通の機体となると性能要求などでもめないか心配。あと、日英でデザインに多少の違いしかないとなると、これまでさんざん見てきた次期戦闘機の予想図はもはやアテにならないということか・・・。
そういえばユーロサトリ2022において、FCAS向けの空対空ミサイルとしてステルス形状の次世代型IRISーTが発表されていました。なかなかそそる形でしたよ。
協議・検討の結果、広範な摺り合わせが可能と結論できたからこそ、こういう話が出てきたと捉えるべきかと。
概念設計は双方独自に進められてきたわけですが、共通化の可能性追求は日英協議の命題ですから、要求仕様等はこれまでも互いに提供しあっていたはずです。
戦闘機において「多少のdesign(=設計)の違い」ってのは
ツノが生えてるとか肩のトゲが曲がってる、とかそーゆー意味ではないと思いますよ。
1番考えられるのは翼形の違いでしょう。
これまでの経緯からして日本は当然航続距離の長い機体を求めるはずで、
自然、高アスペクト大翼面積の機体になる可能性が高いかと。
英国も北極圏防衛に相当の重点を置くことになるので、
航続距離を求めないとはならないんじゃないでしょうか?
だとすれば英国の要求が日本の仕様に寄ってくる訳だから願ったりなかったりではありますが。
で、「多少のdesign(=設計)の違い」の一例に過ぎない要素を否定してどうしたいのでしょう?
願ったりかなったり、ね。
あっコレはまずいパターンですね
いやいや、奇想天外の英国面の発想を日本の技術で実現した迷^H名機になる可能性もwww。
テンペスト計画って技術を共同研究してそれぞれの国で最適化された航空機を造るものって思ってたけど、日英は同じもの造るのか?
まあその方が良い面は多いとも思うけど、日本がどれだけ自己を主張できるかは少し不安。
日本にとって良い結果になって欲しい。
「F-X計画とテンペスト計画の統合」というのは、「日本がテンペスト計画に参加」ということと同じなのか違うのか。
報道が事実なら、事実上はそういうことになりますね。(驚
当初から英側は本邦のプログラム・テンペスト参加を希望してました。そして日本はテンペストの技術で自由に次期戦闘機を開発できるとも。
もし「多少の違い」程度の差なら、両国の概念設計がかなり似通っていたことになります。
なぜ計画の統合に至ったのか、考えられるシナリオは、
・価格の高騰が不可避(最大の動機)
・エンジン共通化案でインテーク含め調整したら機体構造も共通化できそう
といったものが挙げられそうです。
そして、FB-111とF-111(主翼が異なる)/トーネードIDSとADVみたく一部で差別化が図られるでしょう。
なので、可能性としては、共通エンジン/後胴構造の採用をしながら、主翼や機首等の独自設計部で差別化を図り、戦闘能力の中核を成すFCSは差別化のためにそれぞれが自前で、センサーは素子レベルから共通化まで適宜調整を図るといったものとなります。
そして、MWS/FLIRは共通化しつつEWはそれぞれが自前で開発し、レーダーはアンテナサイズ調整によって差別化を図ります。
つまり、構造が一部共通・全く異なる任務とセンサーの姉妹機(トーネードIDS/ADV)みたいな感じですね。
日本は制空戦闘機を求めていて、英国は戦闘爆撃機を求めています。
テンペストは現在7つの機体案を分析中なので、そのうちの1つがかなり日本のF-Xと共通化寄りにした案といった感じかと思われます。
あとテンペスト計画の目玉・無人随伴機の開発がキャンセル(実質)になったのが大きそう
それで英側の機体に求めるものと日本が求めてるものの差が、だいぶ小さくなったとか
日本が開発中のF-Xは、随伴無人機と一緒に戦う予定ですよ。
随伴無人機も日本は開発します。
機体設計に直接関わることではないので、そういうことはないですね。
当面の眼目は、日英次期戦闘機の共通プラットフォームを共同開発する、ということかと。
報道が事実なら、分析・協議の結果それが可能で合理的だと、日英双方が合意に至ったということなんでしょう。
共通プラットフォーム化が可能なら、英空軍バージョンと空自バージョンのようなカスタム化は同時進行でも有かと。無人機チーミングシステムもカスタマイズの範疇だと思います。
あるといえばあるし、ないと言えばないとも言えるのではなかろうか
たとえば米のNGADのように有人機×無人機の関係を突き詰めたら有人機にはレーダー無しなんて割り切りもできるんだから、無人機前提でどのような計画を立ててたかによって大なり小なり影響は受けると思いますよ
(あくまで話半分で。議論はしたくないです)
アジア市場でどれくらいの国が第六世代戦闘機を導入できるだけの国力を持ってるんだろう?
現状では確定ではないけれど、次期戦闘機は第5.5世代機相当になると言われてるので第6世代ほどのハードルはないのでしょうし、完成する30年代には世界経済がこのまま安定して発展していれば買える国も増えているかもしれません。(むしろ低成長の日本自体が苦しんでいるかも)
「次期戦闘機は第5.5世代機相当になると言われてる」とありますが、これのソースを教えてください。
第6世代機は定義すら、まだ決まっていないので、第5世代機を圧倒することが目標の次期戦闘機が第6世代機になる可能性は十分にあるかと思いますが。
リンク様々なソースがありますが、このブログの物を紹介します。
その記事は知っていますが、内容について懐疑的です。
それに、日本が開発中の次期戦闘機(F-X)は、「第5世代機より次世代の戦闘機という位置づけ」とされていますよ。
そもそも第6世代機の定義が決まっていないので、日本が開発中のF-Xが第6世代機かどうかは分かりません。
しかし、日本が開発中のF-Xは「第5世代機より次世代の戦闘機という位置づけ」とされています。
航空新聞社の報道でも「次期戦闘機は概念覆す新世代のファイター」とされていますし。
また、防衛省の令和3年・岸防衛大臣・年頭の辞では、「将来にわたって我が国の航空優勢を確保するためには、我が国主導で、第5世代機を超える次期戦闘機を開発していかなければなりません。」という発言がなされています。
ちなみに、アメリカ空軍は「次の戦闘機」が第4世代機に対する第5世代機程の戦力の革新性は望めないとして第6世代という呼び方はしないと言っています。
補足するけれど、そもそも将来戦闘機は公式には第6世代機とも評してない。
これは、そちらの仰る通り、第6世代の定義が定まっておらず、現時点での将来戦闘機の構想の機能全てが実装されたとしても第6世代機となるのか不明だから。
定義がない以上、第5世代機の範疇でとりあえずのロールアウトとなることはほぼ確定。
ただし、定義が確定次第、後追いで第6世代機となるかもしれないし、
アップデートによって第6世代機化するかもしれない。
その上で、将来戦闘機は構想の機能はブロック方式の導入によって、段階的実装をすることが計画されているので、
仮に第6世代の定義が確定したとしても、初期型の将来戦闘機が第6世代機として扱われる可能性は極めて低い
日本が開発中の次期戦闘機(F-X)は、「第5世代機より次世代の戦闘機という位置づけ」とされていますよ。
そもそも第6世代機の定義が決まっていないので、日本が開発中のF-Xが第6世代機かどうかは分かりません。
しかし、日本が開発中のF-Xは「第5世代機より次世代の戦闘機という位置づけ」とされています。
航空新聞社の報道でも「次期戦闘機は概念覆す新世代のファイター」とされていますし。
また、防衛省の令和3年・岸防衛大臣・年頭の辞では、「将来にわたって我が国の航空優勢を確保するためには、我が国主導で、第5世代機を超える次期戦闘機を開発していかなければなりません。」という発言がなされています。
ちなみに、アメリカ空軍は「次の戦闘機」が第4世代機に対する第5世代機程の戦力の革新性は望めないとして第6世代という呼び方はしないと言っています。
だから、第5世代機より上ということで、5.5世代機、第5世代機+と言った報道が多いんじゃないんですか?
その上でブロック構想があります。
自分は、日本の次期戦闘機は、現時点で第6世代機の定義が不明なため、
アップデート余力を最大限確保することで、2035年以降のより長期的スパンで第6世代機としての完成を目指すことによって、
定義確定後から完成までのギャップを最短化と早期戦力化の両立と解釈しています。
次期戦闘機は初めから第5世代機より次世代の戦闘機を目指して開発が行われているので、第6世代機の定義次第ではありますが、次期戦闘機は最初から第6世代機となる可能性があるということが言いたかったのです。
そもそも世代という概念が無くなるという記事がありませんでしたっけ
仰る通り、アメリカ空軍は「次の戦闘機」が第4世代機に対する第5世代機ほどの戦力の革新性は望めないとして第6世代という呼び方はしないと言っていますね。
それに、戦闘システムが複雑化してきて戦闘機だけでは制空を図れませんし、これからは〇〇世代と呼ぶこと自体個人的には微妙です。
航空巡洋艦めいたものになるんじゃないかって話もあるぐらいなので、
「戦闘機」という種別そのものがなくなるかもしれませんね
インドとインドネシアに台湾とかかな?
性能を絞った、いわゆるモンキーモデルができるんならもっと多くなりそう。
オーストラリアは確定かと
ずっとF-22欲しいと言ってるのに売ってくれないしNGADの販売もおそらくない
あとどこかのシンクタンクも日豪は装備の共通化を図るべきと提言もしてるから、クアッド標準機体の地位を占めたらと思うと胸熱
オーストラリアは市場としてはアジアでしょうけどイギリス連邦加盟国ですからもしかしたらイギリス本国仕様が導入されるかもしれませんね。
収まるところに収まったという感じですかね。
「我が国主導の開発」は諦めるとして、自前での「自由な改修」は担保できるのかな。
共通機が出来上がってから、改修のたびに欧州企業に高い金払わないといけなくなるのは、避けたいよねぇ。
「日本と英国の対等な協力関係になるだろう」と、元記事には書かれていますよ。
また、自前での「自由な改修」は担保されるでしょう。
>「日本と英国の対等な協力関係になるだろう」と、元記事には書かれていますよ。
報道がロイターで、匿名3名(恐らくイギリス人)の証言が元であるなら、英国のリップサービスなのでは?
仮に対等な関係ではないのだとしたら、日本は英国とは別の機体を開発するだけのことだと思いますよ。
元記事にも、「日英が部分的に協力し、それぞれ別の戦闘機を開発する可能性も残る。「それぞれ事業を別々に走らせ、協力できるところは協力するという選択肢も残っている」と同関係者は話す。」と書いてありますし。
まあ、あまり推測で議論しても建設的ではないので、続報を待ちましょうか。
ただ、交渉事では一流の英国に対して、日本がまず「対等に」交渉できるのか、考えるだけで心配してしまいます。
踊らされるにしても、気持ちよく踊れるならそれでいい気もしますがね。
対中に向けて戦力が整うんなら三枚舌もウェルカムですよ。
自由な改修自体については、そんなに心配していませんが、お決まりのパーツ生産配分を心配しています。
イコール利益配分なので、こればっかりは避けて通れない。
それに伴っての使えるパーツの制限で、実質改修がややこしいかもしれないでずね。
改修計画ごとに話し合いは必要でしょう。
生産配分もややこしそうですね。
私はそれより、自前で改修するための技術情報を、英国が提供するのかどうか。この辺りの取り決めができるかどうかを懸念してます。
使用されている技術がわからなければ、「自由な改修」は実質できませんからね。
LMを通した米政府との協議の結果、自由な改修ができなくなることが確定したので米からの技術移転を諦めたわけです。
自由な改修とパテント使用等の権利が担保できなければ、日本側が記事にあるような合意はしないと断言できます。
共同開発等に当たっての合意事項は文書化され、双方が署名することで互いに担保するのが官民問わず当たり前です。
>自由な改修とパテント使用等の権利が担保できなければ、日本側が記事にあるような合意はしないと断言できます。
油断できないと思います。日本の置かれている状況は良くない。
アメリカから良い回答が得られなかったため、アメリカと組むのを断った以上、イギリスと組むしか選択肢がない。
イギリス側は、そのような日本の足元を見て、触手を伸ばしてきている。
日本は単独でも開発できると強がっていますが、ほとんど未経験で最新鋭機を開発しようという冒険が許されるほど、今の安全保障環境は良くない。
中国の脅威が迫っている日本にとって、2035年までに確実に戦力を得ることが最優先です。
そのため、当局が戦力化を優先して、メンツ(我が国主導の開発)だけでなくほかでも妥協する可能性はあり得ます。
NATOに守られているイギリスにとっては、良い結果が得られるまで、交渉を長引かせることも可能でしょうから。
日本がアジア圏に新型戦闘機を輸出だと!?
この記事ほんまかあ?
匿名の関係者の記事はちょっと信じられないなあ
先々月の日経に今年度中に戦闘機やミサイルなど大型の装備品を輸出出来るように武器輸出三原則を改定するって記事がありましたね
他にも東南アジアで防衛装備の技術移転協定を締結してるますね。
粛々と外堀を埋めてるので、この記事の信憑性は高いと思いますよ。
F-35のA・B・Cみたいな関係になるのか、P-1とC-2みたいな関係になるのか。
F-15とF-15Eみたいになるんじゃね?
F-16とF-2の関係性になるんじゃないか
ソースコードや搭載装置の関連の揉め事がソフトになる感じで
F-35のAとCの関係が近いんじゃないですかね。
よし!これを機に共同開発・共同輸出にガンガン乗ろう!
リンク
様々なソースがありますが、このブログの物を紹介します。
事実上テンペスト参加か
思い切った決断だが国産派をどつ納得させるか
これなら無人機もテンペストのやつに乗っかれて安心ですぬ
本当に開発計画統合するとしたら、無人機の部分が主な気がする。
日本が単独で無人機開発するとして、ハードはセンサー等他国と比較してある程度秀でていそうとは思うが、
ソフトは戦闘中 敵にコントロール奪われるんじゃ…という懸念を個人的に持っていたので、
イギリスと共同開発するなら その辺は払拭出来そう。
まだどの程度統合するかまでは決まってないにせよ、これ完全に想定外でした。
両者の想定していた戦闘機ビジョンは180度違うものだったので、どちらかまたは両国がコンセプトで大きく歩み寄らなければ統合は難しい気がしますが、果たしてどうなるのやら。
別のウォッチャーが言っていたのですが、要素設計作業を進めて全体像が見えてきた時点で日英どちらかまたは両方が最終的な調達価格やプログラムの経済性の悪さに腰が引けて、より経済性を重視する計画統合に動いたのではというのはありそうな話だと思います。予算面で問題にぶち当たるとしたら英国側かなあという気はするのですが(日本は大赤字でも気にせず断行しそう)、やはり統合のやり方は注目ですね。
仏・独『対等の国際共同開発の泥沼へようこそ』
税金でやってんだから計画変更の内容と根拠は直ちに公開しろ
仮想敵国や競合国へ情報を漏洩せずに納税者だけに知らせることはムリでしょうから、公開内容は限定的になるでしょうね。
ハードル上げすぎて一夜漬けでハーバード目指すみたいになってて見てるだけで心不全になりそう
18日に出される新情報が楽しみだ
正直、眉唾。輸出の話がなければまだ信じたけどな
ウクライナにすら弾丸1発も送らない醜態晒してるのに、輸出で協力?アジア担当?
ちょっとあり得んだろう
例えば共同開発した戦闘機をイギリスが中東なりアフリカなりに売るとして
日本が日本担当の部品を供給、或いはライセンス生産許可を出すってことだぞ
非現実的だし、例えやってもドイツみたいに許可出さずに他の共同開発国に迷惑掛けるだけじゃない
今現物があるか数年後にロールアウトする機体ならともかく作られて販売するのが先なんだから現状基準にしてもしょうがないでしょうに。
F3ネタは本当に盛り上がるねw
アジア地域でF-3購入する国っていったい?
高価な第6世代機で大型長距離迎撃用の制空戦闘機。
ギリ、オーストラリアが手を挙げるか?しかし、アジアではないし、英連邦だしなぁ。
グリペン後継機型とか人気でるのでは?
コンポーネントは極力共有化するだろうから、採用されれば日本の武器輸出となるかと
F-3は設計がスタートしているけどテンペストは設計とか何も始まってないんでしょ?
日本側が設計書見せてイギリスがそれをベースに設計する方向になるのか?
でなきゃ擦り合わせなんかできないぞ
テンペストのエンジンは例のIHIとロールスで共同開発するもの?
共同開発とするとXF9-1を原型にして開発するか、XF9-1をロールスのお墨付にするか
それならエンジン単体でも売れそうで良いけど、いやなのはロールスに技術取られて新エンジン開発されることですかね
エンジンの共通化(機体規模の共通化)は流石に無いであろうから誤報だと思う
メディアの報道も食い違っているし
イギリス側は可変サイクルエンジンだろうから日本の方が得るもの大きいだろうな
日本の技術を過信しすぎる風潮はどうも
得意な分野はあるのは確かだが、全てにおいてそうではない事も弁えないと
イギリスは、アダプティブサイクルの研究をしているんですかね?
個人的には、イギリスはアダプティブサイクルの研究を行っていないという認識なんですが。
ちなみに、可変サイクルとアダプティブサイクル(適応サイクル)は別物です。
日本では「XF9-1のアダプティブサイクル適用に関する技術的検討作業」が実施されていますから、XF9-1でアダプティブエンジン技術を実証した後に、F9系エンジンを流用した改造機の搭載が予想されますけど。
現在、日本とイギリスが共同開発中のテンペスト向けEETエンジンには、アダプティブサイクルや可変サイクルは適用されていないため、少なくとも当初に配備されるテンペストのエンジンにはアダプティブサイクルや可変サイクルは適用されませんよ。
アドーアの悲劇再び・・・?
日本のテンペスト計画参加といっても、スウェーデンのサーブもこれに参加し、自国の戦闘機開発はコンポーメントが共通化された独自の物となるという話があるので、日本のテンペスト計画の成果物もサーブと同様になるのでは?
正直、テンペスト計画参加しない方が不効率だった可能性もある
以前のF-3記事でもコメントしたけど、プロジェクト管理の観点で暗雲がたちこめつつある…
アメリカの支援で→やっぱイギリスと→イギリスのプロジェクトと一体性高めようか
軍事に限らないことだけど、大規模なプロジェクトにおいて根本的な方向性が右往左往してるのは不安でしかない
業務要件的なものはいつの時点で確定するんだろうか
あまり良く解らないのだけれども。
日英の差は”F-22同等以上の空戦能力を求めるか否か” ということで良いのだろうか。
もしそうならば、両国はF-35Aを導入してて、日本は空戦能力でF-35との差別化をするけど、
英国はどう考えているのだろう。双発で、より大きなF-35という位置付けにならないのだろうか。
無人機の運用は、いずれF-35もに可能になると思われるので差にはならない。解らないですね。
スウェーデンは、NATOに参加することで防衛ドクトリンが変わるのだと思います。
今までは、自国優先だったけれど、他国(ノルウェー・フィンランド・バルト三国・ポーランドetc)
にも関わるということかな。そうならば、(軽)戦闘機では作戦範囲が小さいのだろう。
その辺を見越して英国に近づいたのかな。
日本はF35しか得られなかったもんだからF2代替とはいえF15的な長距離大型機が欲しい。英国にとっては艦載機がF35でタイフーン代替がテンペストだね。
テンペストが長距離大型機種でいいのなら方向性は日英で合致する。ただ英国からしたら中小国にも売りたいだろうから簡単にダウングレードできる機種や、そこまでのハイスペックマシンは不要で汎用機的な使いやすいサイズの戦闘機が希望だろう。遠距離攻撃したければ空母でF35を使うだけだし。
どっちも金の節約は重要事項で、かつ早い時期に導入の目処を立てたいとするならば、お互いの先行してる部分を土台にして開発リソースの集中を図ろうとするのじゃないか?
であればエンジンはXF9ベースでRRと実用型を開発し、レーダーは日本のフロントエンド技術ベースにBAEとサーブのバックエンド技術で開発、その他の搭載機材は向こうさんが得意そう。アメちゃん関連は英も必要だし顔も効くだろうから心強いとも言える。
エアフレームは双方の進捗具合を知らんからアレだけど、進捗してる方に相乗りしてベース機を開発。あとは好きに汁。というのが手っ取り早いかな、という気はする。
エアフレームは別にして搭載機材は共通化しない手は無いとは思うけどなあ。エアフレームがどうなることか。
いずれにせよ非常に楽しみ。
テンペストゼロが現実のモノとなりそう。
あとはチーミングする機体をどうするかですね。
信憑性が低い記事。
何より輸出云々がね。求める仕様も違うだろうし。
テンペスト=F3になっちゃうと言うことなの?
もしそうなっても仕方ないとは思うけどなんか残念
輸出なんて絵に描いた餅を夢見てる暇なんて日本にゃないだろうに…
それにアジア担当といったって対象国なんてシンガポールくらいでしょ(買ってくれないだろうけど)
オーストラリアがアジアに含まれるならもしかしたら……だけどそれなら普通にイギリス優先じゃないの
ともかくイギリス全乗っかりでもなんでもいいから形にして欲しい