豪フリゲート艦入札で日本が勝利した最も説得力がある説明は「1番艦の納期=2029年引き渡しが可能なのはもがみ型改しかなかった」というもので、海自向けに建造中のもを輸出に転用して「納期に遅れるリスクを最小限にする」という判断が勝利を決定づけた可能性が高い。
参考:Australia picks Japan to build $10b frigates after fierce contest
参考:Australia selects Japan’s Mogami frigate in $6.5B deal
参考:Australia chooses big, heavily armed Japanese frigates
日本がオーストラリアに対して行った売り込みは特殊ではなく普通で、一般的な海外輸出の売り込み手法をやっただけ
オーストラリアが実施した汎用フリゲート調達の入札結果しか知らない方向けに話を整理すると、アルバニージー政権が2024年2月に発表した海軍再編に関する報告書は「水上艦戦力を2倍に増やせ」と、具体的にはハンター級フリゲートの取得数を9隻→6隻、アラフラ級哨戒艦の取得数を12隻から6隻に削減、代わりに有人運用も可能な大型無人艦を6隻、汎用フリゲートを11隻取得するよう勧告し、政府は報告書の勧告を受け入れてアンザック級フリゲートの後継艦を想定した汎用フリゲート調達=Project Sea 3000を開始した。

出典:Mitsubishi Heavy Industries, Ltd
豪国防省は2024年6月「汎用フリゲート調達のためドイツ、スペイン、日本、韓国の造船企業に情報提供の要望書を送った」と発表、豪メディアは同年11月「スペイン企業と韓国企業が入札から排除され、TKMSと三菱重工業の間で最終入札が行われる」と報じ、豪国営放送の取材に応じた吉田陸将は「海自はもがみ型改(令和6年度型護衛艦=新型FFMのこと)に関するオーストラリアのニーズを優先すると明言している」「海自はもがみ型改が選択されれば配備計画を延期してオーストラリア配備を優先する」と言及。
艦艇の海外輸出において「自国発注分を潜在的な顧客に譲る」というやり方は珍しくなく、イタリアもインドネシアのニーズに応えるため自国分として建造中だったパオロ・タオン・ディ・レヴェル級哨戒艦2隻を、フランスもギリシャのニーズに応えるため自国分として建造中だったFDIフリゲート2隻を輸出に転用しており、豪国営放送も「日本は入札に勝利するため自国よりもオーストラリアを優先すると誓った」「日本の提案を受け入れればオーストラリア海軍は海自よりも先にもがみ型改の1番艦を入手できる」と報じたが、日本が見せた積極的な売り込み方法自体にも注目が集まっている。

出典:海上自衛隊
海自はもがみ型護衛艦をオーストラリアに寄港させ関係者やメディアに公開、防衛省も渡航費と宿泊費を負担してオーストラリア人ジャーナリストを長崎に招待し、もがみ型護衛艦の能力、日豪が緊密な防衛・産業協力を通じて利益を得られるという強い信念、三菱重工業が約40年間に及ぶ運用・保守に完全な支援を提供する意向、もがみ型に関する全知的財産権の共有など説明、さらにオーストラリア人ジャーナリストらはもがみ型護衛艦11番艦の進水式と命名式にも招待され、中谷防衛相も1人づつ名刺を手渡して「売り込みにかける日本政府の意気込み」を示した。
このイベントに参加したBreaking Defenseの記者も「保守的な日本にとっては異例の措置だ」「日本はフリゲート艦の輸出先としてオーストラリアを確保したいという意図を隠そとしていない」「我々が取材したほぼ全ての政府関係者や業界関係者も『オーストラリアに対するアプローチは日本政府全体の総意だ。これは第二次大戦以来初めてとなる主要武器システムの輸出にどれだけ準備が整っているか、どれだけオーストラリアに対するアプローチにコミットしているかを示すものだ』と強調した」と指摘。
オーストラリア人ジャーナリストの取材に対応した防衛装備庁の西脇長官官房審議官も「三菱重工業は35年間に渡り海自向け艦艇の納期を守ってきた。日本政府も計画全体と全ての契約が円滑に進むことを保証し、オーストラリアの計画に遅延が生じないことを確約する。我々は指定された納期通りに艦艇を納入できることを確実に保証する」と強調し、三菱重工業も「もがみ型護衛艦の建造率を年2隻から3隻に増やす予定だ」と述べている。
日本が入札に勝利した要因は今のところ不明だが、断片的な情報をつなぎ合わせると「政治的リソースの大量投入」「米国が日本案を支持」「もがみ型改とMEKO A-200の取得コストに大きな差はない」「もがみ型改の耐久年数はMEKO A-200よりも10年長く1年あたりの運用維持が安価」「垂直発射システムのセル数がMEKO A-200の2倍」といった要素が浮上するものの、最も説得力がある説明は「1番艦の納期=2029年引き渡しが可能なのはもがみ型改しかなかった」というものかもしれない。

出典:Royal Australian Navy
豪海軍が調達を進めているハンター級フリゲートは「英26型フリゲートの船体」に「イージス・システムと国産レーダー」を統合して8,000トンに収める予定だったものの、追加要求を反映した予備設計案は「10,000トン」になってしまい、重量が25%以上も増加にも関わらず主機構成が26型と同じだったため航行速度の低下に加え、燃費やランニングコストも悪化、さらにレーダーと推進システムの両方に十分な電力を供給を行うのが難しく「この艦の指揮官は常に電力をレーダーと推進システムのどちらに優先供給するべきか選択しなければならない」と指摘される始末で、この問題を修正するため計画は大幅に遅延している。
マールズ国防相も「もがみ型改1番艦は2020年台末までに就役し、これによって2034年にハンター級フリゲート1番艦を受け取るまで『新しい水上艦艇を入手できない』というギャップを埋めることができる」「日本政府は三菱重工業の生産枠3つをオーストラリアに提供すると約束した」「1番艦は2029年に引き渡され2030年に就役する」「3番艦も2034年に就役する」と説明しており、TKMSは契約締結後の建造を開始するのに対し、日本は建造中のもがみ型改1番艦もしくは2番艦(2028年就役予定)を輸出に転用するため、2029年の納期に遅れるリスクが低く、この判断が入札勝利を決定づけた可能性が高い。

出典:海上自衛隊
因みにマールズ国防相は「調達スケジュール上のリスクを減らすため海自向けからの変更点は最小限にする」「戦闘システムも日本製のまま」「主な変更点はオーストラリアの規制要件を満たす部分」「例えば艦内の標識などが英語表記に変更される」と述べており、ひとまず日本建造の1番艦~3番艦は海自仕様まま輸出され、国内建造に切り替わる4番艦以降は何らかの変更が加えられるかもしれないが、パース近郊で建設が進められている建造施設が4番艦建造に間に合うかどうか、国内建造を請け負うAustalも揚陸艦建造が残っているため現地建造は4番艦からではなく8番艦からにする可能性も浮上している。
追記:国際的な防衛装備品の輸出事情を観察してきた管理人からすれば「日本がオーストラリアに対して行った売り込みは特殊ではなく普通」で、政治家や政府関係者が潜在的な顧客に働きかけるのも、潜在的な顧客国に装備品を持ち込んで公開するのも、渡航費や宿泊費を負担してジャーナリストに取材させるのも、潜在的な顧客国のメディアに関係者が登場してアピールするのも、潜在的な顧客のニーズに応じて自国発注分を譲るのも見慣れた光景で、日本は一般的な海外輸出の売り込み手法をやっただけ、潜在的な顧客のニーズに最大限対応して競合の弱点を突いだけ、やるべきことをやっただけだ。
関連記事:オーストラリア国営放送、日本がドイツを破って100億豪ドルの入札に勝利
関連記事:豪フリゲートを巡る日独の戦い、三菱重工業が優先交渉権を獲得した可能性
関連記事:豪フリゲートを巡る日独の戦い、豪政府は数日以内に勝者を決定する見込み
関連記事:豪フリゲート艦調達、日本の競争力は知的財産権ではなく戦略的パートナーシップ
関連記事:保守的な日本の変化、豪記者を長崎に招待してもがみ型護衛艦をアピール
関連記事:豪州のフリゲート艦調達を巡る戦い、まだ日本とドイツの競争は混戦模様
関連記事:豪フリゲート入札の勝者は年内決定、ドイツは実績と豪海軍仕様をアピール
関連記事:豪海軍のフリゲート調達、日本は自国よりオーストラリア優先を誓う
関連記事:海外メディア、武器輸出に消極的な日本政府がフリゲート艦の豪輸出に熱心
関連記事:もがみ型の豪輸出、戦略的・技術的パートナーシップが重視されれば日本有利
関連記事:防衛省、もがみ型が豪次期フリゲートに選ばれれば海外移転を認める
関連記事:豪海軍の汎用フリゲート調達、最終候補に生き残ったのはドイツと日本
関連記事:豪フリゲート調達、韓国は現代重工業とHanwha Oceaのワンチームが作れない
関連記事:豪州の汎用フリゲート調達、ドイツ、スペイン、日本、韓国に情報提供を要請
関連記事:日本も豪海軍のフリゲート調達に参戦、もがみ型ベースの艦艇開発を検討
関連記事:豪シンクタンク、もがみ型の取得で海軍再編が上手くいくかもしれない
関連記事:オーストラリア海軍の再編計画、汎用フリゲートの検討候補にもがみ型が浮上
関連記事:豪州が海軍の戦力構造を小型艦中心に変更か、ハンター級が削減の対象に
※アイキャッチ画像の出典:Defence Australia





















逆にハンター級はなんであんなことになってるんだ…
天下のロイヤルネイビーはどこへ行ってしまったのか…
Sky News Australiaに出演したパット・コンロイ防衛産業大臣は、「ハンター級は失敗でしたが、なぜ視聴者は安心できるのでしょうか」という質問に対して、「連立政権がハンター級を台無しにしたことから教訓を学んだからです」と即答し、この記事でも触れられている海自仕様から原則変更しないことを明言しています。なお、この動画のコメント欄では「全部日本に作らせろ」「日本は予算内に作るが、オーストラリアが建造すると予算オーバーだ」といった皮肉のコメントが並んでいました。
万能って甘い毒だよなぁ
自分も学生の時多色ペン買って太くて使いづらいから、結局単色ペン買い直したりしたわ
いい意味で捉えるなら変更が最小限と言う事は大幅な変更は不要と素の能力を認めたって話にはなるが、納期の為に妥協した感が否めないな。
せっかく大金掛けて新型艦取得するならシステム含めて使い慣れたオーストラリア仕様に突っ走って欲しかった。信頼性の高いRWS、無人化・完全遠隔操作の魚雷発射管、電子光学センサーシステムや各種レーダーとか。継戦能力のための互換性も大事だろうがそれよりも性能じゃないだろうか?
今回の契約で漏れ聞こえてきたのはことの一つに改修自由
戦闘システムの改修などは後日対応の予定でしょう
動かしながら開発して定期修繕などのタイミングでアップデートするでしょう
本気で稼働艦の数がヤバいのでとにかく速度重視ということなんでしょう
時間のかかる理想の艦より取り敢えず使えるワークホースと言うことなんでしょう
オーストラリア海軍はもうそれどころじゃないという事でしょうね、
ちなみに豪海軍にオーストラリア仕様の
>信頼性の高いRWS、無人化・完全遠隔操作の魚雷発射管、電子光学センサーシステムや各種レーダー
って何のことです?
復習してみましたけど、豪海軍ってふつうの定番兵器しか採用していない印象ですけど
>無人化・完全遠隔操作の魚雷発射管
国産のHOS-303も遠隔操作できますが、それじゃあ駄目なんですかね?
豪州のテクノロジーにどれだけ夢を見ているの?としか
夢いっぱいの性能も大事だろうがそれよりもまず、まともに使える事じゃないだろうか?
納期は重要です。納期遅延が相次ぐものはどんなにいいもの(性能にせよ、費用対効果にせよ)でも採用は難しい。
まさに仰る通りで、軍事部門は忘れられがちですが商売の基本だなと。
代替コストが発生したり、代替機を使おうにも部品が不足していたりして、ガタガタになりますからね…
逆に記事の管理人の〆から言えば、他国の納期未達がどんだけ多いか、見積もり大雑把が当たり前かという話ですかな。
現状、軍用艦船の竣工を遅延無く、予定通り出来てる国ってどれだけいるのだろうか?
時代もあったんだろね
ソ連が消滅して中国も商売ばかりして、軍備は何を倒すためにどれだけ必要なのかがふわふわした状態で、取りあえず何が来ても大丈夫なように高機能万能化に走ってた
今は明確な敵がいるから、何が必要かを選別することが出来るようになった
業種にもよるんだろうけど、海外の企業って一般企業でもずるずると納期遅れる所あるからなぁ・・・
払い済なのに未納の山な米国兵器を大量の採用せざるを得ない日本の立場つらい
相手に華を持たせるような形は、商売において素晴らしいものだと思います。
中国目線で見れば、日本=豪州の結束が目に見える形で現れてくるわけですから、日本外交=日本企業の大勝利と言えるでしょう。
中国の鉄鉱石・石炭輸入ランキングを見れば、オーストラリアが依然として上位なものの、海軍軍事演習・過去の輸入制限などの緊張関係もありますから微妙な関係なんですよね。
>豪国営放送も「日本は入札に勝利するため自国よりもオーストラリアを優先すると誓った」
別にもがみが嫌いな訳では無いけど勝因の分析なんて意味あるのかな。
豪州海軍はほとんどの調達プロジェクトを失敗させてきたので
ハッキリ言ってバカで無能だと思ってる。
そんな連中の選択に何か賢明な理由があると考えること自体無意味じゃないか?
とにかく豪州海軍はどうしようもないゴミだし対中国を見据えても
何の頼りにもならないが、彼らの税金が少しでも我が国の助けになる
ならもちろんそれは良いことだ。
後から仕様変更とか条件を追加したりして足を引っ張らない限りはね。
分析する意味ちゃんとあるでしょ
というかオーストラリアの海軍調達プロジェクトの過去の失敗のいくつかはオーストラリアに原因があるわけじゃないやつだし
潜水艦調達に関してはフランスが完了してから後になってから価格つり上げとそもそも設計をまだしてない
AUKUSに関してもアメリカの造船業がいつの間にか死んでたのが原因なのでこれもオーストラリア一人に責任を押し付けるのもおかしい
なんなら今回のコンペの直接の原因になったハンター級調達なんかはイギリスの設計不良と建造に手間取ったことによる大幅な遅延が元で、これもオーストラリアに非はない
分析すらしてないから印象論だけで語ってない?
オーストラリア叩きしている人はオーストラリアを馬鹿にして日本スゲーと自己満足したいだけでしょうから、何を言っても聞かないと思いますよ。
いや「日本スゲー」要素どこにもないでしょ。
ただただこのニュースを腐したいだけかと。
逆にそんな失敗ばかりの豪海軍内で成功だと捉えられるようになれば、かなり日本の護衛艦への評価も上がるんじゃないかな
豪を信用できない気持ちは分かるけど、そもそも日本は武器輸出に対して赤ちゃんである事を忘れちゃいけないよ
おバカな客に売りつけるのは賢い消費者に売りつけるより、高度なテクニックが必要だと思いますけどw。
「この艦の指揮官は常に電力をレーダーと推進システムのどちらに優先供給するべきか選択しなければならない」
ハイザックかな?
英米の最近の造船能力はホンマ…
ハンター級の納入遅延も日本にとって追い風になったという訳ですね。
ハンター級が来る前にFFMを続々と豪州海軍に送り込めたら、
ハンター級の予定数を6隻から更に減数して順調に進んでいるFFMを増やそうという流れになるかも。
英国も準同盟国なのでちょっと悪い気もしますが、
遅れてる方が悪いということで抜け目なくハンター級の枠も狙えたらと思います。
もがみ改が順調ならハンター級からシステムひぺっがしてもがみに移植するオーストラリア級(仮)の建造するかもですね
8000tにまとめようとして失敗して10000tにふくれ上がってそれでも苦労してる艦の装備をひっぺがして6200tの艦に積む…、更に沼る予感しかしませんが。
「ハンター級」はそもそもの設計に問題有りとの評価があって建造費も大です。それが同級建造計画を9→6隻に縮小し、新型汎用フリゲートを「アンザック級」更新8隻に3隻加え11隻とした理由ではないかと。
実は排水量が小さいにも関わらず「新型FFM」の兵装はVSLセル数他「ハンター級」と差が無いんですよね。電子装備を改修すればスタンダードミサイルの運用も可能になる。「新型FFM」ベースの発展型は「ハンター級」の担う艦隊防空任務をより低コスト並び少ない要員で代替可能になるかもです。
今後の検討次第によりますが、おっしゃるような計画変更も有り得るのでは。
ハンターやホバートが上手くいかない要因として、日米が満載排水量9000〜10000トンクラスの大型艦に載せてるイージスシステムをより小型の艦に無理に載せてる所があるだろうし、日本企業ももがみに無理させるより、まや、はぐろの同型を勧めると思う。
イージスシステムは流石にもがみの発展型には載せられないんじゃ?
それこそまや型の発展モデルを一緒に使おうくらいの提案は可能かもしれないが
ハンター級の代替艦は次期DD船体を使わんとキツイと思うよ
基本的に同盟国相手も含めて英語併記になっているつとかありそうだからそっちにかえるだけーとかありそうだよなぁ。
アフリカとか中央アジアで、現役で活躍している日本の中古の商業車は、高品質の印象を残すため元々の日本語の企業名の入った塗装を塗り直してまでそのままにするそうでw。
なんか、日本語っぽい英語名にすれば面白いのに。アンザック級とか豪海軍は割とゆるい命名規則みたいだし。
45型とか見てるとイギリス系の国は命名規則が緩い印象
納期はともかく価格は大丈夫なのかなと。海自向けのFFM改でも今年契約分は1隻あたり1000億超えですからオーストラリア向けで最低でも同価格でないと契約金額守れそうにないですが大丈夫なんか不安ではあります。
自分はなんなら無金利ローンぶち込んでやるべきとも思ってたけど無事通っちゃったねぇ
いやぁまだビックリ
「主な変更点はオーストラリアの規制要件を満たす部分」とあいまいなのが不安。
電気やネットワークケーブルの規格やプラグ形状、製水や上下水システムや照明機器とか、いくらでも適応範囲が広がりそうなうえ、何なら新たに規制作ってくるパータンすら過去にあったし。
そう言うのは海外に売るつもりなら対応して当然の事では?
それが嫌なら最初から売らなければいいだけです。
SOLAS条約その他で艦船に使われている機器の規格など決められているのでそうそう変なものはないんじゃ無いですかね。
航海計器を使っている会社も数社ほどしかなく、軍事装備については数えるまでもなく。
まず前提としてオーストラリアは自国製造業への還元、という極当然の要求と、現状では開発、製造、運用能力もないのに好き勝手な仕様要求がほんの少し(?)身の丈に合ってないだけで、揉めたくて揉めてる訳じゃない(多分)。
そして今回は切羽詰まって最初の3隻は既設計艦の完全輸入、続く国内建造分も前半は同仕様、とそこ2つを大きく妥協してるのにわざわざ新規制をでっち上げて邪魔してくる理由はないでしょう。
まあ後からがっつり値切ってくる、とか日本建造分に豪企業を噛ませろ、みたいなことを言ってくる可能性なら全くないとは言い切れませんが。
リンク
こっちの会見だと戦闘システムはロッキードなんですけど、日本製造分が日本製で豪製造分がLMなのかしら
「一般的な海外輸出の売り込み手法をやっただけ」
言いたかないが、これを日本がやっとちゃんとやれた、ってのは十分特殊でしょう。
これで潮目が変わることを願います。
とりあえず5類に「防空」加えよう。もしくは5類縛り撤廃。
世界のスタンダートに追いついたとも捉えられるしな
安倍さんが武器輸出を変えてしてから11年、数多の失敗を学びにしてやっと実を結んだ見事な成果だと思う
漸く国際的な「普通」が出来るようになったと言うことですね。結構なことです。
素晴らしいディールだ
オーストラリア国内の反応が概ね好意的なのもまたよき
ただ既に若干の暗雲が立ち始めている
・国防産業大臣のコンロイ氏はskynewsにて、100億ドルの契約で10年以内に何隻をオーストラリアが入手できるのか明言を避けている
・記事内にある通り、変更点はコンソールや艦内表記の翻訳とオーストラリア法令対応のみとなっているが、改もがみ型では搭載が予定されていない(少なくとも現時点では不明確)トマホークやSM-2,6の搭載についても言及されている
・戦闘システム(OYQ-1)はロッキード・マーティン社製とオーストラリア国防省は言及しているが実際は三菱電機製
クライアントとの前提認識の齟齬は多大なるリスク要因だからそこら辺しっかり頼むぞ!!
トマホークとかに関しては将来的な搭載も可能、って感じの意味じゃないかな?
戦闘システムは日本製造分が三菱で、自国製造分がロッキード製なのかも?
調べてみたら、どうも「物理的な主要装備がロッキード製で電子システムは三菱製」って事なんじゃないかという話が出てますね。
アメリカもルール変更して海外からそのまま軍艦を輸入できるようにしたほうがいいと思うよ本当に……。
今の惨状を見てると、設計に関して余計な口を出させると碌なことにならないのが目に見えている。
日本が保証するのは最中の側だけなんで豪が餡子に拘って米製の高級品にしたいなら流石に別料金でしょ
とりあえず三菱のタイムスケジュールだと
FFM13→進水26年6月→就役27年12月
FFM14→進水26年12月→就役28年3月
2番艦渡すなら28年夏でも行けそう
艤装員として幹部を先行して派遣もあるんじゃないかな
真面目にやってきた(納期命)のが評価されたんですかね
めでたい
>「調達スケジュール上のリスクを減らすため海自向けからの変更点は最小限にする」「戦闘システムも日本製のまま」
これ最初聞いたときは本当にござるか~?と思いましたが、今でも維持されてるってところを見るにやはり納期に対する切迫感は相当あるんでしょうね。
ハンター級は高価でも一通り全ての能力を少しずつ備えていますが、高価ゆえか国内建造に拘ったゆえか(あるいは原型の26型の遺伝子なのか)調達は惨憺たる有り様です。それでも平和な海で近隣勢力との偶発的な衝突を抑止するためだけなら良かったでしょうが、数ヶ月前に発生した中国海軍によるタスマン海での実弾演習の例は切迫感の醸成に大きく寄与したのではと思います。東シナ海~台湾海峡での有事に連動して同様の中国遠征艦隊の来航が発生しうる以上は、ハイコストアセットであるイージス艦を囲むローコストのアセット(SEA3000)は絶対に必要で、ハイローミックスのローサイドである以上は数を迅速に揃えるべきであると、そういう考えが支持されたのかもしれないですね。
中国の攻撃が届きにくいオーストラリアで日本の主力艦の一部艦種が修繕可能になるという要素は
継戦能力を確保する上では結構大きいので、建造順位を繰り上げてオーストラリア優先にする価値はあると思います。
ただ、オーストラリアへの納入までに有事が発生した際は接収や徴用が可能なのでしょうか?
まあ数隻増えた所でというのはあるので契約通り引き渡しても問題はないかと
それより仰る通り修理、供給能力がオーストラリアにまで拡大維持される事が遥かに利益のある事ですな
今治造船がJMUを買収したことで
改もがみ型の受注増があった場合建造枠が増える可能性は無いんですかね?
いや買収と建造枠がどう繋がるのと言われたら何も答えられないんですがこう…何か起きて欲しくてぇ
造船業界の経営面から考えれば、有り得ると思います。
現在は好況ですが、造船業は好不況の波を大きく受けるため、(どの業界も)官需があれば安定的な需要を見込めるメリットがあります。
(例えば)三菱重工単独では間に合わないくらい、建艦需要が充分にあったとすれば、今治造船グループも諸手をあげて協力するかもしれませんね(両社の関係は良好です)。
(2023年7月24日 今治・JMU・三菱の造船連合 脱炭素を戦う再編は最終章 日経ビジネス)
本件を伝える豪側のニュース動画とか色々見てみましたがコメ蘭では結構な頻度でニュージーランドのアンザック後継艦にも言及されてますね。
本音は同じのが欲しいが予算が無いのでどうしようって感じらしいですが・・・ニュージーランド側が納得するなら現役のもがみ型をそのまま中古で渡してしまって海自は新FFMを追加調達って手もあるかな~と。
現行FFMと新FFMは共通部分も多いはずなので整備や修理の殆どは豪造船所で出来るでしょ。
豪海軍のアンザックに寿命が来ている以上はNZ海軍のテ・カハ級も当然老朽化してるはずなので早晩この話は具現化してくるのではないかと。
コンステレーション級FFGとか「米海軍のニーズに応えて真設計して設計段階でコケる」よりは良い選択をしていると思いますが、やはり齟齬は怖いですね。
翻訳レベルで対応するとしても決して油断ができない仕事なので、2029年までにオーストラリア向けのローカライズと可能な限りの海自との共通性を並行して進められるか、主契約者の三菱重工には今までの失敗も含めた知見を活かせるか総力戦になりますね。
オーストラリアが英語なの、いいですよね。
表示やマニュアルの英語化対応は、後日、絶対、役に立つ。
総額100億豪ドルだと旨味がなく赤字になりかねないから積極的に売り込まなくても…
と、思っていましたが、最初の10年分の予算枠が100億豪ドルということであって
11隻分を取得するための総額ではなく、最初の3隻と兵装と建艦能力への初期投資をあわせてひとまず100億豪ドルということだそうで、それならば…と安心しておるところであります。
是非とも、オーストラリア海軍で高評価を勝ち取って、さらなる輸出拡大に弾みをつけて欲しいところです。
仰る通りで、しかも「3番艦も2034年に就役する」というスケジュール感なので「10年分」は6番艦までの建造準備支援と建造開始までと見ていいでしょう。
まあそれでも豪側企業の対応もたつきのしわ寄せをMHIに押し付けられたら厳しい気がしないでもないですが、そこも調達スケジュール優先で「国内建造は4番艦からではなく8番艦からにする可能性も浮上している」という話なので交渉次第ではありますが流石にMHIで6隻7隻建造して「お値段はそのまま」とは言わんでしょう。
ユニコーンマストの海外評価ってどんな感じなんかな
インドが欲しがっているのは知ってるけど
???「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねーか。完成度たけーない、おい」
豪州民「きっと、中国の船を感知するとバッと開いてデストロイモードになるんだぜ!日本製だからなッ!」
ちょいちょいよく分からんコメあると思ってたら「自国よりもオーストラリアを優先する」「オーストラリア海軍は海自よりも先にもがみ型改の1番艦を入手できる」を「1〜3番艦を全部オーストラリアに回す」と解釈してる人が一部にいるのかな?
>「3番艦も2034年に就役する」
とゆーことで違います。
ほぼ無改造とのことだが、後部ハッチとか機雷戦装備はどうするんだろうか。探し方が悪いのか、向こうのニーズになっているようには見えない。
USVのハッチは兵員輸送とかに使えなくもなさそうだが、用具を出し入れする扉は塞ぐのかな。
翻訳等を除きほとんど仕様そのままということだが、機雷戦用の装備とかどうするのだろうか。USV用の後部ハッチは人員輸送用に使えるのかもしれないが…