日本関連

防衛省が装備品の取得費用や運用・維持費用を公開、RQ-4の年間維持費用は43.9億円

防衛装備庁が装備品取得プログラムの分析及び評価に関する最新の報告書を公開、31種類の主要装備品に関する取得費用や運用・維持費用の見積もりが明らかになった。

参考:プロジェクト管理対象装備品の現状について(新規選定等と取得プログラムの分析及び評価の概要について)(令和3年8月31日)

運用コストが高価だと問題視されているRQ-4の平均運用費用は1年あたり43.9億円×3機=131.8億円

防衛装備庁は31種類の装備品取得プログラムの分析及び評価=コスト状況の判定について情報を公開、その中から対戦哨戒機P-1、輸送機C-2、電波情報収集機RC-2、スタンド・オフ電子戦機、RQ-4、もがみ型護衛艦、たいげい型潜水艦、19式装輪自走155mりゅう弾砲、10式戦車、16式機動戦闘車のライフサイクルコスト(LCC)について見ていくことにする。

調達数開発費用調達費用運用・維持費用LCC
P-170機3,101億円1.55兆円1.97兆円/23年3.83兆円
C-222機2,497億円4,939億円1.19兆円/30年1.94兆円
RC-24機536億円1,694億円3,879億円/30年6,109億円
電子戦機4機709億円1,554億円6,953億円/30年9,221億円
RQ-43機0円613億円2,637億円/20年3,253億円
もがみ型護衛艦22隻196億円1.16兆円1.82兆円/40年3.01兆円
たいげい型潜水艦12隻392億円8,581億円6,695億円/24年1.56兆円
19式装輪自走155m200輌176億円1,432億円540億円/30年2,155億円
10式戦車350輌808億円4,252億円3,198億円/30年8,267億円
16式機動戦闘車250輌314億円2,004億円1,524億円/20年3,844億円

上記装備品のLCCには時間経過による能力の陳腐化を補うためのアップグレード計画や費用は含まれていない。

各装備品の調達単価/LCC単価は対戦哨戒機P-1:221億円/547億円、輸送機C-2:224億円/881億円、電波情報収集機RC-2:423億円/1,527億円、スタンド・オフ電子戦機:388億円/2,305億円、RQ-4:204億円/1,084億円、もがみ型護衛艦:527億円/1,368億円、たいげい型潜水艦:715億円/1,300億円、19式装輪自走155mりゅう弾砲:7億円/10億円、10式戦車:12億円/23億円、16式機動戦闘車:8億円/15億円で、これを競合機と比べて高いと判断するか安いと判断するかは比較する正確な数字を持ち合わせていないので何とも言えない。

出典:航空自衛隊 C-2輸送機

ただ防衛装備庁は報告書の中でC-2のライフサイクルコストを抑制する方法について「海外輸出を含む8つの取り組み」に言及しているため、少なくとも現状のライフサイクルコストままで良いという認識ではないことが伺える。

あと運用コストが高価だと問題視されているRQ-4の平均運用費用は1年あたり43.9億円×3機=131.8億円と防衛装備庁は見積もっており、韓国の試算額(48億×4機=195億円)とほぼ同額だが両国が導入したRQ-4Block30は米空軍から退役(約20機)する可能性が非常に高く、すでに部品の枯渇対策費用として追加費用が発生していると防衛装備庁は報告書の中で明かしているのが興味深い点だ。

今後収集する情報の中で競合機の確かな数字が入手できれば、これらの数字と比較して国産装備品は費用対高価が優れているのかどうかを判断できるかもしれない。

 

※アイキャッチ画像の出典:陸上自衛隊 16式機動戦闘車

早期警戒管制機「E-3」は時代遅れで運用維持も困難、米空軍司令官が早急な更新を要求前のページ

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コメント

    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    米国に媚びてRQ-4、SPY-7を無想購入した安部は国敵だ。

    10
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      そうは言っても日本はドローン操作用の軍事衛星を持っていない以上、オペレーター込み衛星レンタル料が入ってくる値段になってしまうのは仕方がない

      アメリカにそっちの軍事衛星の制御権貸してくれなんて話通じるわけでなく、かといって中型ドローンさえ靴ったり制御した経験も知識のない状態でドローン操作用衛星を先に打ち上げて専用ドローン作って、けど使い物にならなかったなんてことになったらそれこそ目もあてられないことに

      59
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        自衛隊専用の高速通信衛星が欲しいぜ。

        太陽同期軌道、あるいは準天頂軌道に3機投入すれば、常時日本上空に1機ある状態を保てる。

        陸海空で無人機開発の大号令がかかっている以上、衛星が無駄になることはないさ。

        53
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        MQ9で良かったんだよ。
        F22ごねまくってFX遅れたりしたのもそうだけど、RQ4採用決定した空自はカタログ値最強にしか目がいかないという病気。

        コストとか運用性とか、他に選択肢がないって状況でもないのに、
        病気だからカタログスペックしか見えてない。

        28
          • 匿名
          • 2021年 9月 07日

          RQ-4Bは広範囲の画像偵察とシギント任務用、MQ-9は無人攻撃機なので使用目的が違い過ぎる
          ついでに言うと、MQ-9の派生型であるガーディアンは民間向けである上に、日本が自衛隊向けにRQ-4Bを採用した当時は未だ実用化されていなかった
          日本が欲したのは、日本列島周辺を長時間哨戒出来る大型・高機能の無人偵察機で有った以上、MQ-9は候補に成り得なかったと思う

          47
            • 匿名
            • 2021年 9月 07日

            防衛省は滑空偵察機選定時にグロホとガーディアンを比べてグロホしたから、選定時にガーディアンがなかったというのは間違いかな

            9
          • 匿名
          • 2021年 9月 08日

          キョを書き写す仕事って幾ら貰えるの?

          13
            • 匿名
            • 2021年 9月 08日

            一瞬本人かと思うくらいの文章やね

            4
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        例えば丁度海保がこの前購入を決めたガーディアンならスカパーが保有して衛星で制御する計画だから別に衛星通信事情によるアメリカ縛りというのはない。

        4
          • 匿名
          • 2021年 9月 07日

          そりゃドローンと言っても設計段階から性能と機密性と通信速度を求めた衛星を使って運用するレベルのものもあれば、民間衛星の中古でも問題のないレベルのものもあるからね

          13
            • 匿名
            • 2021年 9月 08日

            つまり防衛省は自分達では使えこなせない身の丈に合ってない装備を買ったということだな

            2
              • 匿名
              • 2021年 9月 10日


              ガーディアンは民間向けモデルのドローンだから民間衛星でも使えるというだけの話だよ?

              10
          • 匿名
          • 2021年 9月 07日

          警察レベルならともかく、軍用レベルの衛星を契約期間切れた瞬間使えなくなる衛星に頼るのは不安要素が大きくないか?

          仮に衛星そのものを中古で買えたにしても衛星寿命は短いだろうし、加えて言うなら衛星の軌道使用権や周波数使用権いうのが別にあってこれらを手放す国や会社は滅多になく、衛星寿命切れた後自分たちの意思でその軌道に新しい衛星をのせる目途も立てようがない

          21
            • 匿名
            • 2021年 9月 07日

            軌道使用権を衛星ごと売り払った韓国の悪口はそこまでだ!
            これ聞いた時は、失笑すら出なかった…

            16
            • 匿名
            • 2021年 9月 08日

            グローバルホークもグラマン社と契約切れた瞬間飛ばすことも出来なくなるんだが…

            2
              • 匿名
              • 2021年 9月 08日

              このサイトにいるのに軍事同盟国の両国の承認を得た軍事会社との契約と、中国に買収されてもおかしくない民間会社との契約が同レベルに見えるのか・・・

              17
          • 匿名
          • 2021年 9月 08日

          自衛隊がスカパーを使ったとして、
          中国「スカパーを買収して衛星を経由するデータを全部見させてもらいますね」
          とならなきゃいいね

          5
            • 匿名
            • 2021年 9月 08日

            スカパーは伊藤忠持ちだから買収はまず現状無理だな、中国が買収出来るときはNECや三菱関係の会社が買われまくって日本の防衛装備関連が丸ごと取られてる。

            5
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      米国にこそ媚びなくてどうする(笑)
      は、冗談として、与えられた条件下で最善を目指さないとならん立場はそうそう覆せない
      中国ロシア相手に独りで踏ん張れるだのの妄想はやめてくれよ

      30
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        夢は大きくやで。
        人の夢は儚い(某物語風

        1
        • 匿名
        • 2021年 9月 08日

        正直、もう国防はすべてアメリカに丸投げしたい

          • 匿名
          • 2021年 9月 08日

          実質的にソレをしていたアフガンはどうなりましたかね?
          正直、今もまだトランプ政権が続いていたならばまだしも、あの醜態を晒した上で失敗を認めないバイデン政権への信頼感はゼロかマイナスなんですがね

          17
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    しかしこのサイト本当有能やな。上から目線で申し訳ないけど。

    38
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      ホル韓の時の方が楽しかったけどね

      1
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    電子戦機の型式はなんだろう?

    1
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      たぶんEC-2

      20
        • 匿名
        • 2021年 9月 08日

        教えてくれてありがとーーー

        2
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    ざっと読んでの印象では懸念のグローバルホークも枯渇予定になりそうのは一括発注含めたコスト削減対応行ってていいですね。
    他のも110%以内で進捗しているので悪いとなる点はないかなと思えます。

    12
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      物価上昇と為替変動を考慮すると安いと言って良いかと。

      6
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    >上記装備品のLCCには時間経過による能力の陳腐化を補うためのアップグレード計画や費用は含まれていない。
    ここもケチらずに、きちんと金をかけて欲しいもんだ(特に陸自な)
    せっかく素では良いものを作っても、時代に合わせたアップグレードを怠って陳腐化させて
    世界的に通用しないものにしてしまうのが国産兵器では目立つ(特に陸自さんね)

    27
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      陸自が真面目にアップグレードしてるのは大型トラックくらいだな

      13
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      国産か輸入かもわからん将来的なAPS追加分を今のLCCで計算するのはかなり難しいぞ。
      ともあれ16式はAPS追加が前提であるから別になくても付加装甲のパッシブ防護(数百万から千数百)でなんとかなる10式に比べウン億円の上乗せがLCC上で起こり得るのは確実でしょう。
      そうなると16式が安いなんて誰も言えなくなる。しかもミサイルロケットを爆砕するAPSである以上は普通科の盾としては扱いにくくもなる。
      MCV構想当時の前提とはだいぶん時代が変わってしまった。全周囲マルチヒットで定格防護とか10式の積載上限でさえ部分軽量化実施は必須という状況であるし将来的に積載余力が既にないMCVはどう残存性を高めるのか。
      個人的には結局こりゃダメだで16式はRCV枠に全車ぶちこんで定数事案のMBT以外・・・そうだエイジャックス的な重IFV主軸で機動師旅団を再編とかになりそうな気はする。
      全体的な装輪装甲化よりも部分的な装軌装甲化のほうがやはり楽。小松亡き後であれば尚更に。

      5
        • 匿名
        • 2021年 9月 08日

        産油国が湯水のように資金提供してるテロリスト相手のような戦闘が日本で起きることはない。
        国内に多数の対戦車ミサイルを持ち込むのはほぼ不可能だから、MCVの目的は弱装備の国内テロリスト鎮圧。

        2
          • 匿名
          • 2021年 9月 09日

          MCVの本懐はストックされてる74式の火力インフラを消耗するためのものでこれが尽きると105mmは廃止=16式は廃止だろう・・・廃止といっても105mmを辞めるだけではあるが。
          配備状況は74式の代替そのもので異常な調達ペースは74式の用廃に合わせたもので後5年以内で生産完結がされ運用期間は20年とされる。
          ではこの急造された新装備枠MCVは今後どうなるか?16式が生産完結する5年後に新型MCVが登場するのか?最初に言った通り陸自が105mmを使い続ける可能性は皆無。新型MCVが登場するならそれは120mmになる。90式と同じく10式砲に互換性あるやつだ。
          ではハイエンド装輪車台に120mmを仮に無人砲塔で搭載した所で一体何と戦うのか?またしてもゲリコマと軽装甲か?そんな相手は40mmから60mmで十分過ぎますよね。
          そして40mmから60mmであれば兵員輸送と両立可能ですよね。

          4
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    今からでもグローバルホークは取りやめてトライトンてのは無理すか?

    3
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      河野太郎が総理になればワンチャン

      2
        • 匿名
        • 2021年 9月 08日

        イージス・アショア問題を泥沼化させて大臣やめちゃったのに?

        2
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      もう物ができてしまっているので、キャンセル料も膨大なものだろう
      それとFMSで購入すると、米国の調達が優先されるので日本に届くのは数年後だろう
      (ちなみに検討を始めたのは2011年、発注したのは2016年)

      21
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      いやぁ3機中2機がもう初飛行しちゃってるんで・・・・
      それにここからさらに運用日をずらしたら空自の無人機運用体制の基盤作りがいつまで経っても進まないので;(多分費用よりもそっちの方が今はヤバいかなと

      22
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      導入後、トライトン相当に中身を改造するのはありかも
      どっちにしろ、いったん出来合いのものを弄くりまわすんだから
      初期投資をドブに捨てる事にはなる

      3
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    たいげい型後継は10年後か
    勝手に5年後くらいに見られると思ってたからちと残念

    5
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      そうりゅう型みたいに途中で大幅に変更されるかもしれない

      26
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      たいげい型の内に、全固体電池搭載艦はでてくると思うぞ

      4
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      「○○げい」が12もネタあるんかな
      それとも「むらさめ」みたいに雨の名前と思わせておいて実は気象全般でしたとかだろうか

    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    C-2の生産計画は派生入れて30機になるのか?
    以後の維持を考えれば50機ぐらい作って欲しいとこだが無理かね
    C-130H後継と給油機型や警戒管制機型とかでプラス30機ぐらいの計60機も作れれば安泰なんだけどな

    13
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      C-130の後継機にC-2を当てるのは無理が有ると思うよ。

      3
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        あれだよね、その辺考ええるとC-130の更新どうするんだろうね
        素直に最新バージョンのC-130で更新?するにしたってアレ価格の割に性能微妙すぎるし・・・

        6
          • 匿名
          • 2021年 9月 08日

          KC-130Jなら、今の空海自の戦略に合致するんじゃない?
          単純に空中給油機が増えると考えると、割には合う

          1
            • 匿名
            • 2021年 9月 08日

            なるほどね、KC-130という選択肢で考えたらいいのか

        • 匿名
        • 2021年 9月 08日

        C-2をから気密カーゴや最高速度や高度や搭載量などの性能を落として半額程度の機体を作ってC-130の代わりにする地下。

          • 匿名
          • 2021年 9月 08日

          ・イジるにはその分開発が要る
          ・ターボファンの強み全否定
          ・速度や搭載量を落とす、ってどうやんの

          10
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    19式装輪自走155mりゅう弾砲の調達単価は7億円以上もするのか。
    フランスのカエサル 155mm自走榴弾砲は輸出単価で約5億円程度だけど。
    FH70の調達単価は3億5000万程度らしいから倍の価格なのね。

    5
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日


      19式装輪自走155mりゅう弾砲は装輪式自走榴弾砲でFH70は牽引自走砲(ごく短距離なら自走可)なんだけど、それらの値段の比較に意味あるの?

      12
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        19式装輪自走155mりゅう弾砲はFH70の後継なので比較しただけですよ。
        19式は意外とコストが掛かるんだなと思いまして。

        2
          • 匿名
          • 2021年 9月 08日

          そりゃまぁその二つの間には出来る事に雲泥の差がありますし・・・
          展開速度、照準装置に射撃からの撤収速度と文字通り勝負にすらならないレベルの差がありますし

          12
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        ただの感想じゃね?

        2
          • 匿名
          • 2021年 9月 08日

          小並感に小学生か、と突っ込みが入るのは当然かと。

          10
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      量産期間20年以上で200門(両)以下予定だから年間10両以下で延々とライン継続する以上はその維持費を調達単価への割掛け回収する手法上から諸外国に比べ割高になるのは致し方ないだろう。
      一方で16式は2025年までに250両の調達完結予定だがこれは機動師旅団化改編に合わせて所要数を早急に準備する必要があるからでこの差は単価にモロに出ると思う。
      19式は完全に方面特科部隊運用で16式のように師旅団改編に合わせて急整備する必要もなくFHの消耗更新で順次調達し気長にという判断。
      しかしこうもなるとわずか300門の火砲は全部99式でよくねって感じでもある。

      4
        • 匿名
        • 2021年 9月 08日

        定数削減までは99式ダメじゃないんだが、
        削減した現在だと、日本の防衛戦略は高速道路の長距離自走能力が求められるんで、17式に切り替わったのは仕方がないよ。

        4
          • 匿名
          • 2021年 9月 09日

          各個で方面戦車連隊(10式)と方面特科連隊(99式)があれば即応化とか別にいらんけどな。貼り付け地域防衛に重戦力が一切なければ初期に自力で失地を取り返せない。だから先手必勝!緊要地形先取!とかぬかしてるだけの事。
          LCC上でも10式と99式の単一車種を全国配備したほうがどう考えても安い。99式はあの生産数であの単価だが10式の600時と350時のLCC比較に同等と仮定すると8億円台には収まるだろうね。
          陸戦骨幹の10式99式の後継が結局は開発が必要ならばその合間に装輪型をわざわざ開発し生産するだけ二度手間だ。北海道含めて全部装輪化するわけでないのだから。

          1
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      カエサルのその値段は8輪タイプの話?6輪タイプだと19式と性能が違っていて比較しても微妙なんだよね。左右への旋回は15度と30度の差があるし、衝撃吸収に差が出るし。値段だけ見ると高いけどマトモに動くなら性能とかの差で値段が上がっていると思う。

      2
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    大綱戦車定数(実質10式調達予定数)が300のはずなのに350で計算されてて草
    やはりTKとMCVで合わせて600(前大綱の戦車定数に同一)とかいう財務の裏合意があったんだな。
    ちなみに10式600両でのLCCは1.5兆円以下でしたが今日の量産効果が半減した10式と10式の量産効果が波及して一応は安い16式。
    当初案の10式半値が実現されず費用差と実力差とがあまりに離反してるが、普通科が直協に高速自走でかつ静粛性の高いMCVを望む以上仕方がないとも言える。
    無論ながら後に機動師旅団化改編でその普通科のニーズが成就したわけでもある。

    9
      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      MCV便利だもんねぇアレ

      7
        • 匿名
        • 2021年 9月 07日

        戦車なら夜間運搬の所を日中から自走で演習場行って帰ってこられる!演習場では偽装すりゃ戦車に見える!砲の威力も10式GUNと同じせってい!

        5
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      74式が16式にどんどん置き換わってるから戦車の総数は減ってるけど、90式が340両ある上に10式も既に110両あって、年5〜6両と少数でも増えていっているからね。コロコロ変わる定数を守る気なんて陸自はないのかも知れない。

      でもホントに10式を350両も作る気なら、その中に90式の更新が含まれるかは気になるところ。
      90式は120mm砲を10式のものにアップデートする等の強化案が検討されてるけど、強化案が通って相当数の90式を残した上で10式を350両も作ったら、一部90式が退役したとしても戦車定数は500〜600両程度はないと流石に辻褄が合わなくなる。戦車定数の変更も見込んでるのかな?

      4
        • 匿名
        • 2021年 9月 08日

        年10両であと25年生産継続で既存110+250でしょうしもうこれ初期生産10式の消耗更新用の10式も入ってるな。
        定数300を目指すが10式が300揃うまであと20年掛かる(掛けたい)のでその間を戦車勢力維持するには90式改装が必要だろうとそういう話。
        今後の10式調達はほぼ完全に7D向けで7Dからは90式が用途廃止されるこの数のバランスの話じゃないかな?

    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    もがみ型護衛艦:527億円
    政府はもがみ型は一隻500億円キリッ!って言っていたのに
    政府はウソつき!はっきり分かったね!!
    まあ、VLSを16セルから32セルに増強した分の予算超過なら認めるけどね(上から目線☆
    無いだろうけど

      • 匿名
      • 2021年 9月 07日

      まぁそれでも普通の汎用護衛艦よりは200億位安いから(震え声
      やっぱり増加分はVLSとかの費用なのかな

      16
    • 匿名
    • 2021年 9月 07日

    北にしか使えないRQ-4、陸上配備のイージス・アショアと自衛隊の航空・海上戦力を南(中国)に張り付けたいという防衛省の意図は分かるな

    • 匿名
    • 2021年 9月 08日

    しかし日本の兵器開発の費用は信じられならい少ないな。海外から見ればぶったまげて腰を抜かすレベル。
    工業力のすそ野が広いのはこういう部分にも役立っている。
    P-8の開発はP-1をはるかに超えるしA400Mはエアバスの軍用機部門が倒産するほどの赤字。
    戦車・潜水艦・護衛艦・電子戦機などの非常に重要な兵器の開発費も、それぞれ日本人一人当たりにすれば昼めし一食分、この程度なら税金を払うのも惜しくはない。

    9
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      裾野が広いと言うかメーカーに無理させてんのは間違いない。多分、10式も90式と同じで重機のラインに混じって間で細々と作られている。名前は失念したけど陸自の元偉い人だったか外人にどこから予備費出てんだとか言われてたような。

      少なくとも1部の企業の特機部門は社内冷遇の対象ともなっているんだから、メーカーに甘えてちゃ駄目だよ。優秀な人材を特機に回すとかの流れ作らないと将来どうしようもなくなるぞ。

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    • 匿名
    • 2021年 9月 08日

    そうか、請求段階では10式は350両配備される予定だったんだよな…
    16式の存在もも含めて装輪戦車の開発をゴリ押しした石破の功と見るか罪と見るか

    2
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      装輪戦車が実戦でどの程度働けるのか、特に対戦車では未知数
      それでも平時の平和活動に向いてる機動的武力として無視するわけにもいくまい

      2
      • 匿名
      • 2021年 9月 08日

      官シゲルさんが戦車オワコンいうて民ヨシダが最後の戦車と呼んだ10式は元々600両作る前提で作られ想定単価は開発費償却を別途で8億以下、そして16式はファミリーの一角で精々100両作って4億以下これが20年前当時のライン。
      それが内地はMCVのみとなり性能優位が選択され廉価WAPC大量装備を言い始めてこっちは2億前後が推定単価、MCVとWAPCセットで7億前後なら10式と同等費用って事で積極的動的運用化が決定された(装備有りき改編)
      だが20年過ぎて実際どうかっつうと三菱MCV7億超えで三菱WAPCは3億超えは確実・・・しかもRWS(千数百万)とAPS(ウン億円)は後日追加とかいう海自艦の艤装みたいな出荷状況で全然お安くなる気配がない!
      74式更新で10式全国配備なら精々8億+付加装甲とRWSで済んだ話がMCV&WAPCで11億+RWSとAPSが2セットで5億とすればもう16億で当初計画の倍単価ですよ!しかも10式に比べたらザコ・・・。
      そのシゲル君が次期総裁最有力ですか!ひでえ話っすな!

        • 匿名
        • 2021年 9月 09日

        まず10式単独で運用出来る訳ないだろう。本当にまともな戦車運用するならトランスポーターである特大型運搬車とか現状保有数の何倍必要なんだよって話。歩兵を随伴させる為の装甲車両は必ず必要で戦車だけでカタが付くなら、そもそも諸外国が戦車メインで運用計画とかたてるけど実際はそんな事ないよな?

        個人的には実戦でチャレンジャー2並の水平方向全周からRPG何十発打ち込まれても乗員は生きてますとかみたいな事はフル装備の10式ですら無理だと思うし、10式だけ置いとけばそこの地域の制圧は楽勝で歩兵なんて不要とか全然思わないがな、歩兵でのクリアリング必要だろ。

        1
          • 匿名
          • 2021年 9月 09日

          10式輸送は特殊な特大でなくただの40tセミトレですがね。そりゃ全国の74式の代替でつくられて全幅も抑えてるんだから。
          内地の普通科は高機(今後はATV)とLAV(耐爆度外視のガラパゴス仕様)の混成が適当であってここに耐爆までやるWAPCとか持ち込まれた所で過剰装備な上に運用は旧機甲科にそりゃなりますわね。これまでが3トン半から高機とLAVだったんだから。
          しかも小松抜けてMCVと互換性と量産効果でWAPCまで三菱製のハイエンドですよ?あの静粛性第一義でやかましい戦車はついてくんなの内地の普通科が?7Dは相変わらず15tのAPCなのにどんだけバカでけえもんを内地の普通科で扱わそうとすんの?しかもLAVと違いお高いAPSも必要にもなる。
          TK定数600でこれまで通りに全国10式散在してれば普通科は自動車化と装甲自動車化で十分でウィンウインなわけですよ。普通科が機甲科戦車呼ぶのは機動打撃で反撃された場合くらい。なにせ今の普通科はクソ強力なミサイル持ちまくってて攻撃先に敵戦車いようが怖くもないからね。
          政治判断で戦車が半分→内地は戦車ないから即応機動化!で装備に合わせ大改編して装輪装甲の大量配備、主従逆転とはこの事!

          • 匿名
          • 2021年 9月 10日

          配備開始から11年経っても付加装甲まわりの情報未だに開示されてないので断言できないけど、10式自体が本州の戦略機動性のために防御や継戦能力をギリギリまで削って作られた軽量戦車だということを踏まえると、戦車定数ぶっ潰してまでMCVをねじ込む必要あったのかどうか。
          MCVは戦略機動性で優位性があることも確かだし、演習等々で手間が省けるのは間違いない。でも島嶼防衛戦で活躍できるかというと運搬手段の点で疑問符がつくし(C2輸送機が着陸できる島嶼が南西諸島にいくつある)、日米が図上演習で想定するような九州や本州での防衛戦ではMBT相手にMCVで対処する事になってしまう点でやはり、邪魔にはならないけど無かったらもっと良かったのではという気がする。
          機甲科預かりじゃなく普通化連隊の指揮下に入るのも問題で、普通化にとってあの種の兵器は移動可能な火力支援機材でしかないからそれこそ106SP(もう無いけど)で足りるような場面でしか使わないだろう。
          人と金が足りないことを言っても始まらないけど、結果としてMBTの開発・維持基盤がダメージ受けてる訳だしな

            • 匿名
            • 2021年 9月 11日

            内地の普通科は山において74式なんてあてにしない戦い方をずっとやってきた。対戦車番長の普通科からした74式とかなんの脅威でもなかったし90式だろうが大差なく敵戦車なんぞ逃げられたら徒歩で追いつけないんで機甲科に追いかけさせるだけそんなやつ。
            だが新時代到来!ゲリコマーでMOUTが重視されるようなり山から都市へ戦闘形態を移行するにつれて戦車支援が重要になってしまった。74式をあてにしなければならないがいかんせん紙装甲!このジレンマを解決できるのは10式更新しかなかった。
            しかし定数問題でMCVねじ込みとなり内地は完全にMCV化とされた。30tに満たない装輪は対戦車火器の盾になるのか?無論ならないわけではないが消耗前提にはなる。ではWAPCも与えるからええやろ!それが機動師旅団化の実態ですな。

    • 匿名
    • 2021年 9月 08日

    何か グロホの衛星うんぬんの話している人って今年の7月にグロホ用に通信衛星の契約民間としたのを分かった上でしているのかね?それとも、その契約だけじゃグロホ運用出来ないのかな?

    4
    • 匿名
    • 2021年 9月 08日

    昔、会社勤めをしてたときに、いろいろ提案するとこうやって維持費が・・・とか言われて何もできなかったわ。
    その代わりにこれだけの利益や経費削減になりますって言っても
    役員がいうのはいつもこういう維持費ばかり。

    3
    • 匿名
    • 2021年 9月 14日

    コロンビア級やバージニア級等原子力潜水艦のLCCはおいくら位になるんでしょうか?
    故江畑氏が年間維持費200億円位と言っておられましたが50年維持で1兆3000~5000億円位でしょうか

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