日本関連

防衛省、もがみ型が豪次期フリゲートに選ばれれば海外移転を認める

豪メディアは今月7日「海軍の汎用フリゲート調達はTKMSと三菱の間で最終入札が行われる」と報じたが、防衛省も28日「我が国が豪次期汎用フリゲートの共同開発・生産に選ばれば防衛装備移転三原則に従い、令和6年度型護衛艦(06FFM)の完成品、部品、技術情報の移転を認める」と発表した。

参考:豪州次期汎用フリゲートの共同開発・生産を我が国が実施することとなった場合の令和6年度型護衛艦の移転について
参考:Japan allows joint development and production of Australia’s new general purpose frigates by bidding with New FFM

日本が最終選考で勝ち残れるかどうかは「艦艇の設計や性能といった以外の要素」にかかっている

アルバニージー政権は海軍再編に関する分析結果を今年2月に発表、この報告書は政府に「水上艦戦力を2倍に増やせ」と求めており、具体的にはハンター級フリゲートの取得数を9隻→6隻、アラフラ級哨戒艦の取得数を12隻から6隻に削減し、有人運用も可能な大型無人艦(6隻)と汎用フリゲート(11隻)を取得するよう勧告。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Holly L. Herline

アンザック級フリゲートの後継艦を想定した汎用フリゲート取得ははProject Sea 3000と呼ばれており、ドイツのMEKO A-200、スペインのAlfa3000、日本のもがみ型、韓国の大邱級BatchIIもしくはBatchIIIが検討候補に挙げられたが、Australian Financial Reviewは今月7日「安全保障委員会が政府にNavantia、現代重工業、Hanwha Oceaの入札除外を勧告した」「TKMSと三菱重工業の提案は最終決定までに追加の分析が行われる」「100億豪ドル(プログラム総コストの見通しが70億豪ドル~100億豪ドル)の受注競争はドイツと日本の間で争われる」と報じた。

オーストラリアのマールズ国防相も17日、ダーウィンで行われた米豪日国防相会談後の記者会見で「(汎用フリゲートの調達候補が)ドイツと日本に絞られた」と述べていたが、防衛省は28日「豪政府はもがみ型護衛艦を含む次期汎用フリゲート候補の評価を実施し、最終候補を2ヶ国の艦艇に絞り込んだ」「その1つにもがみ型護衛艦の能力向上型=令和6年度型護衛艦(06FFM)が選定された」「我が国が次期汎用フリゲートの共同開発・生産に選ばれば防衛装備移転三原則に従い完成品、部品、技術情報の移転を認める」と発表。

出典:防衛省

高橋浩祐氏はNaval Newsに寄稿した記事の中で「日本はオーストラリアに06FFMを提案した」「三菱重工業はもがみ型護衛艦の能力向上型をFMF-AAW(対空戦の略)と呼んでおり、船体の大型化で生じたスペースを利用してMk.41のセルを16から32に倍増させている」「海上自衛隊はセル数の少ないもがみ型護衛艦でStandard Missile(SM-2やSM-6のこと)に搭載する予定はなく、対潜戦向けの07式垂直発射魚雷投射ロケットのみを運用だ」「FMF-AAWはセル数が増加したためStandard Missile搭載のスペースが確保され、もがみ型護衛艦よりも優れた対空戦闘能力を備える」と言及。

海上自衛隊は2028年までに06FFMを12隻取得する予定で、12式地対艦誘導弾能力向上型や新艦対空誘導弾(能力向上型)などの採用が予定されているものの、オーストラリア向けに提案された06FFMの構成について高橋浩祐氏は「不明だ」と述べている。

出典:ThyssenKrupp MEKO A-200

因みにProject Sea 3000の3段階の調達を想定し、1番艦(2030年就役予定)~3番艦までは海外建造、同一仕様の4番艦~6番艦までは国内建造、7番艦~11番艦の仕様は決まっていない=オリジナルに変更を加える可能性を示唆しており、仮に海自と同一構成を採用しても「7番艦からは構成が分岐する」という意味で、だからこそ共同開発・生産という表現なのかもしれないが、まずは最終選考で勝ち残らないと何も始まらない。

Australian Financial Reviewは日本提案について「中国の軍拡脅威が高まる中、三菱重工業が提案する『もがみ型』はオーストラリア海軍と海上自衛隊を結びつけるという戦略的理由から一部で支持されているものの、日本には軍艦を他国の海軍に供給する輸出文化が欠けている」と指摘しており、日本の課題は「艦艇の設計や性能」ではなく豪造船所での現地建造、豪企業が参加するサプライチェーンの組織、70億豪ドル~100億豪ドルと予想されるプログラムコストを豪産業界にどう還元していくかだろう。

関連記事:豪海軍の汎用フリゲート調達、最終候補に生き残ったのはドイツと日本
関連記事:豪フリゲート調達、韓国は現代重工業とHanwha Oceaのワンチームが作れない
関連記事:豪州の汎用フリゲート調達、ドイツ、スペイン、日本、韓国に情報提供を要請
関連記事:日本も豪海軍のフリゲート調達に参戦、もがみ型ベースの艦艇開発を検討
関連記事:豪シンクタンク、もがみ型の取得で海軍再編が上手くいくかもしれない
関連記事:オーストラリア海軍の再編計画、汎用フリゲートの検討候補にもがみ型が浮上
関連記事:豪州が海軍の戦力構造を小型艦中心に変更か、ハンター級が削減の対象に

 

※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊

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コメント

    • 無印
    • 2024年 11月 30日

    オーストラリアは海の無人機開発が結構進んでいるので、もがみ型や改もがみ型の無人機運用能力がどう評価されているのかが気になる…

    18
    • 半可
    • 2024年 11月 30日

    SNSなどではいわゆるドイツの「当て馬」論が目立ちますが、個人的には選定の可能性は低くない、どころか高いように思います。
    理由は性能とかアジアでの防衛協力の進展とか色々ありますが、一番気になるのは日本がかなり前のめりに協力姿勢を打ち出しているように見える点です。
    輸出経験がないのも、裏を返せば初の輸出事例を成功させるため努力を惜しまないということで、MHIのシリーズ化構想などを見ても、日本特有のガラパゴス高性能ではなく、手頃で使いやすい「ガチ感」を出してきているな、と。

    カナダの新潜水艦など、堅実さに欠けそうな案件をあっさり放棄しているのを見ても、装備輸出への向き合い方が変わってきているのでは?

    87
    • H200
    • 2024年 11月 30日

    保守的な設計で堅実かつ輸出実績のあるMEKO A-200か、先進的な設計で輸出実績は無いものの日本での運用実績のあるFFMか、どっちが選ばれるか楽しみだな
    日本は建造する余力あるのか?って言われてるけど、今後新型FFMを5年で12隻建造する予定なんでギリギリ余裕あると思うんだよな

    41
      •  
      • 2024年 11月 30日

      防衛省の発表では、「もがみ型の能力向上型である平成6年度型護衛艦」と記載されているので、いわゆる新型FFM(06FFM)だそうだ。

      なので、日本の艦も運用実績はないよ。

      9
        •  
        • 2024年 11月 30日

        誤字がありました。「平成6年度型」→「令和6年度型」でした。

    • イーロンマスク
    • 2024年 11月 30日

    3隻くらいなら国内でもなんとかなるんちゃう?
    問題はオーストラリア本国で作る4から6隻目な気がする

    36
    • KEI
    • 2024年 11月 30日

    共同通信の最新ニュースによると、サウジが時期戦闘機開発に加わることになったようです。サウジの参画を渋る日本に対して、オーストラリアの次期フリゲートに日本のもがみ型が選ばれるように口利きする代わりにサウジの参画を支持しろ、とイギリスが裏で動いたとか…

    6
      • バーナーキング
      • 2024年 11月 30日

      もがみ型が「日本の輸出」として前例を作ることは「現政権の薄氷の合意」よりずっと確実なGCAPの輸出への道筋になるので絶対ないとは言わないけど

      >サウジは日英伊と対等な形での参画にはならない見通し

      ともあるので日本が交換条件にするとしたらまずそっち(=開発が遅延する原因になり得る形では参入させない?)でしょうね。

      14
        •  
        • 2024年 11月 30日

        日本が提案したのは、もがみ型じゃないよ。いわゆる新型FFM(06FFM)だそうだ。

        10
      • ネコ歩き
      • 2024年 11月 30日

      「共同通信の最新ニュース」とは恐らく、共同通信2024年11月29日 21時30分記事「サウジ、次期戦闘機開発に参画 日英伊と共同、資金提供へ」の事だと思いますが(間違いなら指摘願います)、同記事に豪次期フリゲートに関する言及はありません。
      同記事では、「英国は見返りに、サウジの防衛分野の産業、技術者育成に協力することを検討している。」「セキュリティー対策に不安もあるサウジは日英伊と対等な形での参画にはならない見通しという。」とあり、GIGO設立に関する条約の非締約国の立場で参画(資金は拠出するがアクセス情報等に制限あり)になるのではと推測されます。
      同条約第十九条に「非締約国がGCAPに拠出することを可能とする方法に関する手続については、締約国の関係当局間の別途の取決めで定める。」とありますので、その方向で協議するのでは。

      本件の防衛省お知らせは、内閣官房、外務省、経産省、防衛省連名であることから、オフセット要求等への対応も含め成約に向けた政府の本気度はかなり高いと思えます。

      28
        • バーナーキング
        • 2024年 11月 30日

        仮説の「とか」でしょう。
        報道中に明記されてたらこの記事のコメントとしては「共同のGCAPの記事に『イギリスが口利きした』とあったけど〜」みたいな書き方になるはず。

        6
      • KEI
      • 2024年 11月 30日

      書き方が紛らわしくて申し訳ないです。ニュースからの引用でもなく、(ある程度根拠のある)仮説ですらなく、邪推に近い根拠にない妄想であることを示唆するつもりで、「〜とか…」と表現したのですが、確かに伝聞や引用と誤解されかねない言い回しでしたね。

      5
    • 他人事では無い
    • 2024年 11月 30日

    FMMに僚艦防空能力を持たせられるのだろうか?

    4
    • いりこ出汁大好き
    • 2024年 11月 30日

    記事の本筋からはものすごく離れた話ですが、リンク先にある防衛省の発表文書はえらい理路整然としているな。
    1.結論 → 2.経緯 → 3.メリット → 4.リスクの特定 → 5.リスクの評価 → 6.今後の動き ・・・ と重要な事から順番に端的明快に述べており、読む人が気になるであろう点が即座に淀みなく出てくる。
    報告書や論文のお手本として教科書に載せたいくらいだ。

    35
      • 丹田
      • 2024年 11月 30日

      正しい行動かは別として、国の運営を行ったりこういう文章を作成する人たちは頭脳や学歴面で上位人が多いのをこういう時に感じる。(全員とは言ってない)
      「頭いい人達が言ってるから正しい」なんてのは愚だが、その辺の道端で聞き込んでる相手やTVでドヤ顔してるコメンテーターよりは全然頭いい人たちなんだよな。
      発表文章や大多数へ解説するパワポの構成とかは素直に勉強になる。

      33
        • 田舎者
        • 2024年 11月 30日

        その“知能で上位にある人々”が気付いていないとは思えない「泥臭い理不尽な侵攻」に対して、彼らがどのような対抗策を考えているのか気になります。

        今回の記事通りに展開すれば防衛力の強化に寄与するのは納得出来ますが、敵性戦力に対抗可能なレベルに至るかどうかは別問題となります。更には、民間船?である貨物船や大型漁船は日本の周囲の公海上にウヨウヨしているのですが、これらに搭載可能なドローンをはじめとした兵器が続々と登場しているのも事実でしょう。

        せっかく防衛力を強化して10が15になったとしても、敵勢力の総合攻撃力が実は100以上でした…という可能性もあり得るわけです。私のようなポンコツ知能でさえ容易に想像出来ることを、頭の良い人が考慮・想定していないとは思えないです。

        4
          • のののの
          • 2024年 11月 30日

          その辺りは本来政治家の仕事です。日本で議論が起こらないのは政治家ひいては国民の意識の低さということになります。
          実際、このオーストラリアのフリゲート調達も政治サイドからの話です。
          迅速な調達のため各国提案からの大きな仕様変更を認めないなど、政治的決断がなくではできないでしょう。
          政治主導だと柵のせいで潜水艦調達のようにクダクダになる可能性もありますが、今回はさすがに反省したようで。

          14
            • 田舎者
            • 2024年 11月 30日

            確かに本来は政治家の仕事でしょうけど、日本の場合、政党支持団体や官僚が手の平の上で転がしているという要素が強いでしょう。

            なので、国家を実質的に運営し国民を誘導している人達の意見はどうなのか…知りたくても想像するしかないような。

            3
          • eln
          • 2024年 11月 30日

          田舎者さんの仰る通り、もちろん現場のフォースユーザーや官僚たちは「気付いて」いますとも。
          ただ、現実として防衛力を10から100に一度に引き上げることなど不可能です。
          振れば兵器が出てくる魔法の壺などないのですから。
          特に、この国の世論はそうした急激な変化を嫌います。
          少しずつ世論に訴えかけ、実戦を意識した防衛体制を築き上げるため、一つ一つ積み重ねていくしかないのです。
          日本が平時からそうした努力を積み重ねていれば、いざという時に米軍や準同盟諸国が100のうち90を補ってくれる….と断言できないのが切ないですが。

          6
          • 名無し
          • 2024年 12月 01日

          平時の奇襲に対してはほぼ無力。
          一方有事になった場合、普通の民間船なら「公海上にウヨウヨ」規模にはならない(演習時でさえ演習海域は迂回してる)。
          ただし、偽装する気もなく堂々と漁船で攻め込まれると圧倒的な弾不足。

          1
        • 匿名
        • 2024年 11月 30日

        田母神ェ…😰

        3
    • 2024年 11月 30日

    面倒臭いからイイや

    1
    • さめ
    • 2024年 11月 30日

    ぜひ勝ち取って欲しい
    Reddit見ると興味深いことに、圧倒的にMEKO派が多いんだよなぁ
    度重なる装備品の調達失敗に懲りたのか、保守的な設計とアンザック級からの馴染みある運用に魅力を感じている人が多いらしい
    俺がオーストラリア人だったら同様の理由でMEKO推すかもしれんけど、日本案の省人性能やSH-60の安定的な運用能力もまた魅力的なはず!
    頼むよ頼むよー

    23
      • 匿名希望係
      • 2024年 12月 01日

      MH-60Rで運用できたっけ?

    • 58式素人
    • 2024年 11月 30日

    先日の記事でもあった、TKMSの売却話はどうなったのでしょうか?。
    もし日本の会社が買っていれば、今回の話はどちらのフネになっても、
    日本の輸出実績になる(笑)のでは?。
    もがみ型を選んだ場合、豪州はミサイル類をどうするのかな?。
    シースパロー/ハープーン/アスロックに置き換えるのでは。
    そうなれば、日本にとって”メンドクサイ”事になるのでは。
    FCSも、もがみ型は国産のFCS-3ベースでしょうし、外観が似ていても、
    米国のイージスとは別物でしょうし。
    ミサイルごと導入となれば、豪州にとって”メンドクサイ”ことでしょうし。
    TKMSのフネでも同じことでしょうが。

    2
      • あばばばば
      • 2024年 11月 30日

      護衛艦全体でみれば、特別に火器管制を調達しなければいけないのはアスロックくらいでしょ
      ESSMなら多分現状でも搭載できるでしょうし、ハープーンも6年前くらいに新規納入されていたりするので、乗せようと思えばどうにかできるでしょう
      三菱も、顧客の要望に答える気はあるみたいので、オーストラリアの予算が持つ限り、船体規模があきづき型からまや型までは拡大できるでしょう。

      それよりめんどくさいものは、搭載機であるSH-60関連ではないか

      5
        • ネコ歩き
        • 2024年 11月 30日

        海自では垂直発射式アスロックSUMもハープーンSSMも現役装備品です。現在アスロックを運用していない豪海軍が次期汎用フリゲートで導入する計画なのか分かりませんが、新型FFMに両者の武器システムを適用することは障害にならないでしょう。
        豪海軍が運用する搭載哨戒ヘリはS-70B-2 LAMPSで、現在も調達を継続しています。搭載ヘリを次期汎用フリゲートとセットで新規に導入することはないでしょう。同機を搭載・運用可能とすることは要求事項の一つになると思いますが、大きな困難は無いと思います。

        3
    • 朴秀
    • 2024年 11月 30日

    経験を積むために本気でやってほしいですね
    上手く行けば先例になります

    失敗したら苦しむドイツを指差して笑えますし
    豪州はインド並に信用できないんですよね…

    2
    • 朴秀
    • 2024年 11月 30日

    この写真格好いいですな

    6
    • バーナーキング
    • 2024年 11月 30日

    「我が国が選ばれれば移転を認める」

    いや官としては「選ばれたら止めない」じゃなくて「選ばれるために協力・支援を約束・提案」して欲しいんだが。
    日本の装備を移転する上で懸念される部分を事前に潰すのは間違ってはいないんだろうけど、どうにも「違う、そうじゃない」感が。
    訓練の受け入れとか建造スケジュールの融通とか(実際にやるかどうかはさておき)検討してみせるだけでも選定に影響与えるだろうし、オフセットに関しては国から提案できることもあるだろう。

    10
      • あまつ
      • 2024年 11月 30日

      我々軍ヲタは勘違いしがちだがまだまだ日本社会の意識は武器輸出に好意的とは言い難い。
      官の立場では上手い事決まってくれれば良いが下手な事をすると世間の反発を招く恐れがあり慎重にならざるを得ないだろう。
      特に自民党政権が傾いて野党の発言力が高まっている現在の時勢では立ち回りをしくじると全てが水の泡になりかねない危険性を孕んでる。
      もどかしい話ではあるが戦後80年近く、9条の毒に汚染され続けた日本社会が健康を取り戻すにはまだまだ時間が必要だろうが10年前と比べれば隔世の感があり、先は明るいと個人的には考えている。

      4
        • バーナーキング
        • 2024年 12月 01日

        であれば尚更それを企業に押し付けるのはおかしいでしょう。
        「選ばれれば」等という他人事口調ではなく、この案件が日本の安全保障や経済にもたらす恩恵を具体的、明確にし「選ばれる様最善を尽くす」と明言して欲しい。
        まあ「日本に恩恵」があると何故か強い反対意見が出るのが困ったものですが。

        5
      • バーナーキング
      • 2024年 12月 15日

      >護衛艦「もがみ」の豪州輸出、官民合同委員会設置へ(2024/12/5 日本経済新聞)

      よしよし。

    • パラベラム
    • 2024年 11月 30日

    輸出によるコスト云々よりもインド太平洋をもがみ型が日豪ネットワーク網を構築できれば中共にとっても脅威になるでしょう。

    1
    • 匿名
    • 2024年 11月 30日

    この調子ならMEKOの圧勝やろな…

    3
      • 特盛
      • 2024年 12月 02日

      え、なぜ?
      そうは思えないのだが…

      3
    • ももやま
    • 2024年 11月 30日

    日本の企業が防衛装備品の現地製造に応じた例はこれまでもないので(そもそも装備品売却に成功した例が一件しかない)、船のような複雑な知財管理が求められる案件に応じることは非常に難しいのでは。

    1
    • 予測
    • 2024年 12月 01日

    個人的な予測だけど、内部ではもがみで決定してると思う。
    この調達プログラム自体が対中戦のためのもので、対中に関してオーストラリアにとって日本は味方だから、政治的に最終選考まで来て日本製を排除はしないと思う。もがみを落とすなら他の候補と一緒に最初期の段階で落として「性能が要求にあってなかっただけです」ってポーズとるでしょう。
    ドイツは中国にベッタリだから最初からない。当てウマだろうね。

    1
    • VLS
    • 2024年 12月 01日

    日本としてもFFMへのVLSの本格的搭載は今後の課題だからな…
    オーストラリアの要求と齟齬以前にそもそも基本仕様さえ決まって無いからやり易いね

    1
      • 予測
      • 2024年 12月 01日

      確かに
      もがみの改良に手を付け始めたちょうどいいタイミングでしたね。

        • バーナーキング
        • 2024年 12月 02日

        新FFMは来年度起工なので仕様はもう全部固まってると思いますよ。
        まあ豪の要求を踏まえて多少の変更(配線やら配管やら用意しとく程度)ならねじ込めるかもしれませんが、今からねじ込めるくらいの変更なら豪向けを起工する時にちゃんと検証してやる方がよさそうです。

        1
      • ネコ歩き
      • 2024年 12月 03日

      「もがみ」「くまの」のMk41 VSL後日搭載は、その時点で搭載SUMの所要数に結論が出ていなかったからです。「もがみ型」FFM前級は「あぶくま型」DEでありアスロックSUM搭載数は全8発でした。SUMをDE準拠で8発とするかDD同様16発とするか議論があったのかと。(最大16セルなので、07VLA×8 + SEEM×32 も検討されたかも)
      「のしろ」以降も後日搭載のままなのは、主に予算及びMk41 VSL の調達性の問題でした。
      いずれにせよ既に結論は出ており、2024年度中就役予定の「によど」「ゆうべつ」以降はMk41 VLSを搭載し完成します。ちなみに2023年度予算で残り10隻分のMk41 VSL調達予算が一括計上され、順次搭載される見込みです。
      ちなみに、酒井海幕長が「当初計画通りの防空、対空能力を備えた艦艇になる」と述べていますので、SEEM運用能力が追加されるかもしれません。

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