Terra Drone(テラドローン)は14日、ウクライナ企業=クリン・テクノロジーズの連結孫会社化とFPVドローンタイプの迎撃ドローン、チェコのティーアールエル・ドローンズとジェット型迎撃ドローン製品化に向けたJV設立検討、自社開発の国産フライトコントローラー量産体制の構築を発表した。
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参考:ТОВ “КУРІНЬ ТЕХНОЛОГІЙ”45429598
参考:TRL Drones
参考:TRL Drones linkedin
参考:Brave1 market
FPVドローンタイプの迎撃ドローンに需要があるのか、ジェット型迎撃ドローン製品化を目的にしたJV設立が実現するのかなどは様子見
Terra Drone(テラドローン)は14日「ウクライナの防衛ドローン企業=Kurin Technologies(クリン・テクノロジーズ)にTerra Defense Europeを通じて出資し、同社を連結孫会社化して小型迎撃ドローン「KT-1」および「KT-2」を発表する」「チェコを拠点にロケット型迎撃ドローンを含む防衛向け無人機システムを開発するTRL(ティーアールエル)と高速化する攻撃用無人機500km/h級の飛行性能を上回る飛行速度を想定した、ジェット型迎撃ドローン製品化の具体化とJV設立に向けた検討を本格化する」「防衛用ドローン向けの国産フライトコントローラー「Terra DFC」を自社開発し量産体制を構築した」と発表した。

出典:Terra Drone
クリン・テクノロジーズを子会社化して発表した小型迎撃ドローンはシャヘドのような長距離攻撃用の自爆型無人機ではなく、前線で使用されるFPVドローン、偵察ドローン、FPVドローンの空中発射母機と使用されるモルニヤといった低空・近距離ドローンに対抗する迎撃ドローンで、Terra A1のようなロケット型ではなくFPVドローンタイプの迎撃ドローンだ。
このタイプの迎撃ドローンはBrave1のプレイスマーケットに幾つも登録されており、テラドローンが発表したKT-1のイメージと同じものがХАРАКТЕРНИК GT LR(41,709.15UAH=約14.4万円)として登録されているが、KT-2についてはBrave1のプレイスマーケットには見当たらず、クリン・テクノロジーズの登記は確認できるもののウェブサイトやSNSといったものも確認できず、UNITED24やウクライナメディアでもクリン・テクノロジーズの存在を確認できるようなものも見つけられなかった。

出典:Brave1
テラドローンは「Kurinの最大の強みは既に実戦で導入され、幅広い軍隊で人命を守る迎撃ドローンとして稼働し、実戦で証明された実行力だ」「2026年4月下旬の商業展開開始以降、納入および請求実績を積み上げている」「現在、月産1,000機を超える生産能力を有しており、国内外の需要や将来的な輸出需要の拡大を見据えさらなる生産能力の増強を計画している」と説明しているが、プレイスマーケットを眺める限りロケット型迎撃ドローンとFPVドローンタイプの価格に大きな差はなく、ロケット型迎撃ドローンは小型目標に対して直接衝突による迎撃が出来るためFPVドローンタイプの迎撃ドローンに決定的な優位性はないように見える。
テラドローンがジェット型迎撃ドローン製品化でJV設立を検討しているチェコのTRL Drones(ティーアールエル・ドローンズ)はTRL Space(ティーアールエル・スペース)を親会社とするTRLグループのドローン部門で、TRL Spaceはグループの衛星本体、衛星アンテナ(AerialComm)、オンボードAI(Zaitra)、暗号通信(Corac Engineering)、ドローン(TRL Drones)を1つの包括的な防衛パッケージとして売り出しており、ティーアールエル・ドローンズ自体も設立されたばかりだがチェコ軍とのR&D、政府からの資金支援、ウクライナで実戦経験、米企業との共同販売など積極的な展開が目立つ。

出典:Terra Drone
テラドローンが目をつけたのはティーアールエル・ドローンズが2025年に発表したHigh-Speed Fixed-Wing Drone(全長950mm、翼幅1,740mm、航続距離205km、滞空時間45分、巡航速度350km/h、最高速度450km/h、ペイロード10kg、上限高度4,000m)で、ティーアールエル・ドローンズは「防空任務だけでなく対地任務にも対応している」と説明しており、これをベースにジェット型迎撃ドローンを製品化してテラドローンの製品ポートフォリオに加えたいのだろう。
FPVドローンタイプの迎撃ドローンに需要があるのか、ジェット型迎撃ドローン製品化を目的にしたティーアールエル・ドローンズとのJV設立が実現するのかなどは様子見だが、国産フライトコントローラーの内製化などを含めた動きは非常に積極的で、最高経営責任者を務める徳重氏自らの露出(主要な海外メディアやディフェンスメディアの取材など)も含めて日本には存在しなかったタイプの防衛企業、どちらというと欧米の防衛スタートアップに近いアグレッシブさやチャレンジ精神を感じる。
ちなみにBrave1のプレイスマーケットに登録されているTerra A1の価格は50,000UAHから82,000UAHで、日本円にすると約17.3万円から約28.3万円ぐらいの価格帯だ。
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※アイキャッチ画像の出典:TRL Drones





















既存の防衛企業だけでは、ドローンの変化の速さに追い付けなさそうなので
テラドローンの存在が、既存の防衛産業に良い影響を与えてくれるならありがたい
ただ「反戦」「反兵器」団体のウザがらみには用心して欲しい
尾道造船が防衛産業に進出するニュースを見て、「抗議電話を掛けよう」「立ち上げ人を直接正そう」とか言ってたので
「直接正そう」とか、会って何をする気なのか…
海外との絡みのスピード感が違いますね。
社長自ら飛び回っているんだろうな。
予想通りジェット式シャヘドの迎撃は困難なようで、大きな被害を出しているようですね
ただしそれは防空システム上の問題であって単純にこちらも迎撃ドローンをジェットで高速化すれば解決出来るという話ではありません
もちろん高速化によっても若干の任務効率の改善は見込めるでしょうがコスパがすこぶる悪く、高速化を目指すにしても個人的にはコストの嵩むジェット化ではなく高度6000m付近まで急上昇するための打ち上げロケットブースター+レシプロで安価に対応する方がよいと思います
日本になかったタイプの防衛関連企業として応援はしたいところですが、正直なところテラドローンが流行りに飛びついてジェット化に舵を切るなら経営方針の評価としてはマイナスです
>「テラドローンが流行りに飛びついて」そのフットワークの軽さこそが既存の日本企業にない同社の魅力ですし、
>「ジェット化に舵を切る」
と言っても、本文にあるよう「製品ポートフォリオに加えたい」のだろうし、既存ラインアップの進化を止めることはないでしょう。ジェットなりレシプロなり、トレンドに柔軟に対応することは経営方針の評価としてはプラスです
黒字転換を見込むなら売り先は広いほうが良いのでJVはわかるがチェコ政府側はどのくらい投資の見込みがあるのかな
削り役のドローンも、それに対抗するこういったドローンも矢継ぎ早にやっていかないと間に合わないとはわかるんだけど、いかんせん数が多すぎる。収斂されていくんだろうけど、今の自分は型番ですらどこがどこだか覚えられん。
平時だと「実績のあるメーカーから買ってくれば良いじゃん」の圧力に晒されるけど、有事は経済合理性抜きに自前で解決せにゃならんから事業として成功してほしいところ