エジプト海軍は2021年7月に発注していた最後の209/1400型潜水艦を取得したばかりだが、これと別に新しい潜水艦調達を進めており、どうやらエジプト海軍の需要を巡ってフランス、ドイツ、スペイン、日本、韓国の争いに発展している可能性がある。
参考:Egypt’s Submarine Saga: New Frontrunner, Growing CompetitionIN-DEPTH
参考:Egypt, Navantia S-80 submarine talks amid intensifying competitionNOTE
参考:Egypt: Barracuda deal update and alternative planNOTE
参考:Egypt: TKMS Class 209 submarine deal updateNOTE
参考:Egypt, Naval Group, and Scorpene deal updateNOTE
参考:Egypt-Submarines: Soryu procurement and TOT updateNOTE
エジプト海軍の潜水艦調達はフランス、ドイツ、スペイン、日本、韓国の争いに発展している可能性がある
エジプト海軍は2021年7月に発注していた最後の209/1400型潜水艦を取得、ドイツから調達した4隻の209/1400型は老朽化したロメオ型潜水艦(中国製)を更新するための機材だと予想されていたが、導入後も同艦を手放しておらず、La Tribuneは2022年「オーストラリアがキャンセルしたバラクーダ級潜水艦にエジプトが関心を示している」と、Tactical Reportも2023年「エジプトのアレクサンドリア造船所が川崎重工業とそうりゅう型潜水艦の輸出、現地生産に関する技術移転、ライセンス契約について協議を進めている」と報じたことがあるが、この需要を巡る戦いは現在激しさを増している。

出典:Armada S-80Plus IsaacPeral
エジプトはNaval Groupからスコルペヌ型(バラクーダ級)、TKMSから209/1400型の提案を受けていたが、この戦いにS-80Plusを提案するNavantiaが参戦、さらにTactical Reportは「東アジアの造船企業もエジプト海軍の潜水艦調達に参戦してきた」「エジプトは東アジアの2ヶ国から提案を受けている」「エジプト海軍の潜水艦調達は世界的な受注競争に発展した」「この入札は政治的な問題とオフセットに関する産業上の要件が絡んでおり、潜水艦の技術的な基準はそれほど重要ではなくなってきた」と報じているのが興味深い。
東アジアで潜水艦を建造できるのは日本、韓国、中国ぐらいで、Tactical Reportの過去報道を加味すると「東アジアの2ヶ国」に日本が含まれている可能性が、もう1ヶ国は韓国と中国のどちらかで、武器取引の繋がりを考慮すると韓国の可能性が高く、エジプト海軍の潜水艦調達はフランス、ドイツ、スペイン、日本、韓国の争いに発展しているのだろう。

出典:Marco Kuntzsch/CC BY-SA 3.0 エジプト海軍向けの209/1400型潜水艦
因みにフランス、ドイツ、韓国はエジプトとの武器取引で実績があり、恐らくドイツと韓国は同じ209/1400型を提案している可能性が高く、フランスが提案しているスコルペヌ型はNaval GroupとNavantiaが共同開発した潜水艦なので、仮にスコルペヌ型が採用されてもスペイン産業界は恩恵に預かれるため中々複雑な競争模様だ。
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※アイキャッチ画像の出典:Naval Group Scorpene Evolved





















川崎重工がそうりゅう型潜水艦の技術移転とかいうと、中国に新幹線パクられたの思い出すんだが・・・
・・・この不安は俺だけか?
そもそも今の川崎重工業は潜水艦に関する協議ができるのだろうか。
技術移転が一番重視されるなら、漏れてもいい技術で、なんちゃってそうりゅう型を輸出すればいいような。
AIP機関は途中まではスターリングエンジンなのでライセンス生産品なので移転に問題ない(許可がでれば)。
最高深度とかはスペックダウンしたものにすればいい。
リチウムイオン電池にするにしても、市販品を乗せるとか、機密な技術は使わないでつくった代替品にするとか。
本気で潜水艦輸出するなら、練習潜水艦名目で輸出型を作って見せるというのもありかも。
技術を出し惜しんでなお買ってもらえるほど今の防衛装備品市場は甘くないよ
現行品を売っても自分はもう次世代機を開発してるから相手が技術を消化した頃には自分は二歩先にいるから平気くらいの割り切りと気概がないと
そんな舐め腐った提案がこの激戦輸出競争を勝ち抜けるとは思えんけどね
技術移転&現地産業参加率を重視する昨今の兵器輸出では特に
コピーできる類の技術じゃないから最高深度をモンキーする意味が無い。
潜水艦の最高深度≒耐圧殻の強度ですからコストにモロに跳ね返るし、容積も喰うから行動時間や武装搭載量を犠牲になります。
技術流出云々以前に「必要のない潜行深度」はマイナスにしかならんのですよ。
パクられたんじゃなくて技術ごと売った、その方が高く売れるからね。
中国からすれば高い金出して買い取った技術を売って何が悪いという感じではないだろうか。
安心して下さい。Tactical Report の記事が事実だとしても、アレキサンドリア造船所とKHIの協議だけで防衛装備品のエジプトへの技術移転や契約はできませんよ。
前提として、現行の防衛装備移転三原則運用指針では同指針が今後改定されない限り、5類型外装備である潜水艦はたとえ退役艦であっても移転不可です。
潜水艦を含む殺傷兵器が移転可能となるケースは同協定を締約した国家政府と共同開発の取り決めを行う場合(豪次期潜水艦日米豪共同開発協議とGCAP日英伊共同開発事業が相当)ですが、エジプトとの同協定締約に向けた協議が進められているような動きは現在ありません。
エジプトは、カナダ・オーストラリアと異なり、どうしようもないくらい財政がボロボロですからね。
どうなるのか状況を見守りたいと思います。
昨年の段階ではそうりゅう型のライセンス生産の話が報道されていたが、あえてそうりゅう型を選ぶのには何か理由があるのかな?
国産潜水艦の輸出先としては、カナダの方が安心感があると思うのだが? エジプトはイマイチ信用できない。もっとも、ちょっと話ズレちゃうように思うかもしれないけど、第6世代戦闘機の開発は、イギリス、イタリアのほかにサウディアラビアも加わるとかいう話があったが、あれどうなったのかな? 同じ中東諸国でもサウディアラビアはエジプトより信用できるのかな。アメリカは、サウディにはかなり大量のF35Aを売っているし。エジプトよりカナダの方がいいと思うのは、ド素人で考え甘いかしらん?
エジプトみたいな国が使うならそれこそ浅海域前提で作られた209級とかその系譜の潜水艦でいいだろう
そうりゅうみたいな外洋型大型潜水艦使うメリットないよ
エジプトの正面に広がる地中海は、平均水深が 1,500m (最大水深 5,267m)あるのだけど。
ひょっとして、紅海しか見ていないのか?
これ
(比較的)狭くて深い
下手すると日本の周辺よりもそうりゅうやたいげいが活躍できる環境
原潜なんて米軍の空母打撃群の随伴以外に入ってくることもないだろうし、、、
イタリアの靴の底まで自由に動ける
地中海は、東西に3,860km、南北は700kmある。これは、本州が2×2の4個入てもまだ余るほどの広大な面積がある。
たいげいでも十分に活躍できる広さだよ。
いや、広すぎると、原潜に太刀打ちできないって話
エジプトも鉄道関連で日本に不義理をした国だからなぁ、信用できんです。しかも記事を見る限り、東アジア2国と言いながら、「日本」と名指ししてないあたり怪しい気がします。なんか日本を無理やり引き摺り込もうと言う、エジプト川の観測気球というか、中東ありがちの嘘八百ぽい気がします。
小麦の調達に苦しむような、貧乏な国なんですよね。
スエズ運河(フーシ派の船舶攻撃)・観光(ガザ戦争)、2大収入が減って、さらにボロボロになってます。
ヨーロッパに任せたらいい国で、貧乏で仰るように信用できない国ですから、日本がそこまで関わる必要性もないなと。
日本の国力も低下してますから、何でもかんでも関わる必要がない国の1つだなと、最近よく思います。
仮に日本が絡むにしても現有の近海には向かない遠洋型潜水艦をエジプトが欲するんだろうか。何処まで信頼出来るかは分からないが海自は目的地への行き帰りと現地活動して真っ直ぐ帰ってきたら片道分の燃料は残っているらしい。
トン数だけで判断するにしても水中排水量2450tで小型とも思われるうずしお型と4200tそうりゅう型の寸法比較すれば劇的に変っているのは12m差の全長だけ、後はティアドロップから葉巻型への変更による増大が大きい。
結局の所、海自が使う過去作ったであろう新しめのトン数が少ない潜水艦にしたって艦の形状が違うのと全長を縮ませる必要性、ティアドロップ形状よりもっと古い艦でも全幅は極端に変らないし最新鋭艦より全長が長い艦になる。
過去を振り返ってもガチ近海向けの艦は海自には無いと勝手に思っているし、作ろうとするならそれこそ大型艦ばかりになりそうな海自採用も前提にした近海や対潜訓練用にちょうどいい214型みたいな物を新たに作るしかない気はする。
ごめん自分もそうなんだが、イメージ・辞書的な「近海」と船舶安全法施行規則上の「近海区域」がちょっとズレてる
「近海区域」って、インドネシアまで入っちゃう
「遠洋区域」って南太平洋とかそんなレベル
重箱のすみ突いちゃったけど、内容的には全面的に同意
海岸から数百km程度を遊弋しているわけではなく、きっちりバシー海峡まで行って作戦行動してる
当然そのために必要なサイズと設備になっている
、、、と思っている
昔見たそうりゅう型潜水艦のwikiに航続距離20000㎞潜水深度1000mと出ていたけど今はどこにもその手の情報が出ていないので近海が遠洋かはわからないけど、日本の潜水艦は居住空間なく狭いし速力も出ないから遠出は向かないような気がします。
広くて速い潜水艦って、原潜しかないので、、、
記事には書かれてはいませんが政官財癒着なんちゃら報道好きな国がオフセット契約が必要な商談に加われるのかしら…
政治歴思惑が絡んだ指名入札ならすみません
どこの潜水艦を採用しても、二次電池の問題があるのでは。
日本がリチウム電池の輸出をするとは思えず、先日、ここの記事のコメント
で教えていただいた、仏製?の電池になるのかな。
そもそも、日本は、エジプトとは協定を結んでいないし。
ただ、仏としても自国製潜水艦と一体で渡したいだろうから、どうなのでしょう。
素人個人の予想では、214型のライセンス生産品(トルコ)では。
電池は鉛蓄電池で、AIPを積む形で行うのでは?。
お隣のイスラエルが212型ですから、ある意味 バランス?的にも良いのでは。