米空軍は対イラン作戦中に3機のF-15Eが友軍誤射で失われ、何らかの事故で1機のKC-135が墜落、もう1機のKC-135が損傷していたが、Wall Street Journalは13日「イランのミサイル攻撃でサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地に駐機していた空中給油機5機が損傷した」と報じた。
参考:Five Air Force Refueling Planes Hit in Iranian Strike on Saudi Arabia
参考:Five US Air Force refueling planes hit in Iranian strike on Saudi Arabia, WSJ reports
2月下旬の衛星写真にKC-135が16機とE-3が6機が写っていたという情報もあるが事実かどうかは分からない
米国とイスラエルは2月28日にイランへの大規模な共同攻撃を開始し、3月1日にクウェートで3機のF-15Eが友軍誤射で撃墜される事件が発生。この衝撃的な誤射はクウェートに展開しているパトリオットシステムによるものと噂されていたが、クウェート空軍のF/A-18がAIM-9を使用して空対空戦闘で撃墜したと視覚的に判明し、元F/A-18のパイロットも「どうしてこんなミスが起こるか全く理解できない。手順上にミスがあったのかもしれないが、それでもほとんどあり得ないことだ」と述べていたが、今度は12日にKC-135が墜落した。

出典:Photo by Staff Sgt. Taylor Drzazgowski
米中央軍は12日「米軍のKC-135の喪失を把握している。本件はエピック・フューリー作戦の最中に友好国空域内で発生し、救助活動が行われている最中だ。この事案には2機の航空機が関与し、うち1機はイラク西部に墜落し、もう1機は安全に着陸した。本件は敵の攻撃によるものではなく、味方による誤射でもない」と発表。
Breaking Defenseは「KC-135は2013年に乗員3名が死亡した離陸直後の事故を経験しているものの、戦闘作戦中の任務で墜落事故が起きたのは初めてだ」「クウェートで撃墜されたF-15Eのパイロットは全員無事に脱出できたが、KC-135には射出座席がない」と指摘し、墜落したKC-135の乗員の生存は絶望的だと示唆。
A better look at the partially sliced-off tail of the USAF KC-135 involved in the mid-air collision over Iraq yesterday, back on the ground in Tel Aviv. pic.twitter.com/Vll73nrr8G
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) March 13, 2026
米中央軍も13日「墜落したKC-135に搭乗していた6名全員が死亡したことを確認した」と発表し、本件に関与していた2機目の航空機=KC-135Rはイスラエルのベン・グリオン空港に緊急着陸し、垂直尾翼上部が大きく欠けている鮮明な画像も登場し、限られた情報と垂直尾翼の損傷から2機のKC-135が空中で接触したのかもしれない。
さらにWall Street Journalは13日「米当局者によるとサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地において地上に駐機していた給油機5機が攻撃を受け損傷した」「当局者らによれば、これらの空中給油機はここ数日の間に行われたサウジアラビアの基地に対するイランのミサイル攻撃の際に被弾したという」「米中央軍はコメントを控えた」「当局者の1人は給油機は損傷したものの完全には破壊されておらず、現在は修理中であると述べた」「この攻撃による死者は報告されていない」と報じ、ReutersもWSJの報道を引用して「米空軍の空中給油機5機が攻撃を受けて損傷した」と報じている。
まだ詳しい状況は不明なものの、この限られた情報で分かるのは「イランの弾道ミサイルがプリンス・スルタン空軍基地を保護する防空網を貫通した」「仮に1発の弾道ミサイルが着弾した被害なら5機の空中給油機は十分な間隔をあけて分散駐機していなかった」「損害の程度は修理可能なので弾道ミサイルは直撃しなかった」で、2月下旬の衛星写真にKC-135が16機とE-3が6機が写っていたという情報もあるが事実かどうかは分からない。
どちらにしても、米軍はエピック・フューリー作戦中にF-15Eを3機とKC-135を1機失い、KC-135が垂直尾翼を損傷し、この航空機の損失や損傷だけでも約3.7億ドルも損害を被っており、プリンス・スルタン空軍基地での損傷も損害額を押し上げるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Ralph Branson





















どの程度の修理期間を要する損傷か不明とはいえイラン空爆に空中給油は必須なので作戦機のうち5機が使用不能(先の事故と合わせて7機)となると攻撃計画にも相当な影響が出そうですね
佐世保からトリポリ、ニューオーリンズ、サンディエゴが出撃するとのことで泥縄的に上陸作戦をやる可能性が出ていますがどうやって上陸地点の安全を確保するつもりなのかそもそもどこに上陸するつもりなのかも分かりませんがこの調子で空中給油機を狙った攻撃が今後も成功するようだと米軍も作戦機をイラン上空へ展開出来なくなるのではないでしょうか
上陸作戦以前に、アメリカ側はインド洋に補給拠点がない。バーレーンはもう帰れないのだ。オマーンやUAEのインド洋側の港はイランの警告的な攻撃を受けている。ジプチはフーシ派の目と鼻の先。そもそも、ジプチやディアゴガルシアは、そこへの補給が必要。
海兵隊派遣は地上作戦実施が目的ではない、というアナウンスがあったようで、事実なら基地警備等が目的でしょうかね。
紅海側から、イスラエルかヨルダンに上陸、基地警備しますか?ここでも、港に揚陸艦が泊まっていたら、中距離弾道ミサイルに狙われることは避けられないかと。これよりイランに近いところはリスクが高すぎるかと考える。
外交的には「サウジはイラン攻撃への在サウジ米軍基地と領空利用を許可してない」ので、サウジ基地にどんな損害が出ようと作戦計画に支障は無い事になるはず…
支障が出た事すら認めずにリカバリーしないといけないんですかねこれ
報道では、サルマン国王とネタニヤフがトランプに強くイラン攻撃を主張したため、トランプが攻撃にゴーを出した、と言われており、これを否定する発表も無い。これじゃあ、攻撃されてもしかたなかろう。
どの程度、影響するのか気になる所ですね。
米国の戦争のたびに、日本に拠点のある有用性が、なんだかんだ証明されている気がしています。
おっしゃる通りですね。米国は在日米軍基地は絶対に手放さないでしょうね。
大規模艦艇や人員を整備補修補給できる基地やドッグがあり、且つ米国に友好的な国民&国の同盟国であり、技術力やカネもある国なんて東アジアで日本と韓国ぐらいしかないので。
空中給油機2機の事故、『空中給油機同士の給油に失敗した』という解説動画(推測?)を、海外で見かけましたがどうなんでしょうかね?
帰還する給油機が、余分な燃料を給油して、待機する給油機の給油力を高めるというやり方です。
空中給油機は、航空作戦の要ですから後方すぎる場所に展開するわけもいかず、どうやって守っていくのも重要な課題だなと。
イランの軍事作戦として考えれば、アメリカの空中給油機に被害を与えたとすれば、新たな戦訓として刻まれそうですね。
アメリカは、空中給油機400機近く(?)保有しているようですが、ローテーションや整備もあるわけで全て一斉に使えないでしょうし。
作戦期間が延びれば延びるほどいわゆるヒューマンエラーも起こっていくのでしょうね。公開されていない事故やそれこそヒヤリハットなんて数えきれない程起こっていそうです。
仰る通りと思います。
数万人単位の人間が関わる、とんでもない規模であり、複雑なオペレーションですからね…。
写真格好いいですね
鏡みたい
なるほど
他に給油機同士が近寄ることはあまりなさそうですものね
水面くっきりで、ほんとカッコいい写真ですね。
展示飛行でもなければ、空中給油機同士(大型機同士)が接近する事ないでしょうし、続報を見守りたいですね。
受油機能のあるモデルRTは米軍でもほとんど数のない特殊作戦用モデルですが、それが堕ちたほうなら大打撃ですね
ただ配置を考えると受油側に相当される方が尾翼損傷=記事にもあるRモデルでは?
これはイランの3月7日の攻撃のやつかな?イランの戦果発表だけでなく命中はOSINTでもありましたね。
翌日には空中給油機を退避させたという話もありましたが、裏が取れたということですか。
この教訓は、『防空体制に入った状態では、誤射による撃墜は必ず発生する』ということですね
というかここ最近でトランプ大統領について発見したのですが、彼、都合が悪いことが発生したら「メディアには必ず真逆のことを発表する」癖がありますね
一昨日までには「イランの反撃は想像していたより小規模だ」と言ってましたし、ゼレンスキー大統領との会談が終わった後は「有意義で良い会談だった」と言ってました
京都人かな?
民主主義十字軍の先行きに非常に不安を感じる、ロシアウクライナ戦線とイラン戦線の二正面は余りに愚策ではないだろうか。
特に原油先物100ドルになっているけどこのままだとレギュラー200円の世界に近いうちに突入するけど本当に勘弁して欲しい。
もう200円なってる・・・・
当方運送業なんよね・・・
ある意味三月でよかった契約更新で運賃あげれるから。
運送業はガソリン価格ダイレクトなので厳しいですね、、
当方不動産業ですがこういう状況だと景気悪化は避けられないでしょうから当分不動産の仕入れは慎重にならざるを得ないですね。
建材も4月からこの騒動前で10%程度は上がる予定でしたので困ったもんです。
正直ガソリン価格高騰し過ぎてるので、もう大義とか正義とかどうでもいいから、ロシア産でもいいから何でも輸入して価格を落ち着かせて欲しい。
いくら正義とか人権とか民主主義の為にとか、国際秩序の為にといったところで、このエネルギー危機はもう付き合ってられない。
仰る点、ものすごく共感できます。
日本外交、ロシア産LNG輸入継続で、アメリカの圧力蹴ったのは頑張ったなあと。
(各国)上級国民は生活どうとでもなっていますが、庶民は転落して窮乏するだけですからね…。
イランはイスラエルのような高強度の防空目標に対しては弾道ミサイルにクラスター弾頭を載せて高高度散布をしているそうですが、米空軍基地に対しても同様に攻撃しているのではないでしょうか?このクラスターの子弾は重さ5Kg程度なのでこれが駐機している給油機に近接炸裂すればそれなりの損傷となるでしょう。報道ですと全損機はあまり無いが損傷機は多いようなのと、防空スクリーンを突破してきたミサイルはほんの僅かであることを考えると、イランはクラスター弾頭を散布したが散布密度は低くよって高高度から、という推論が成立します
サウジアラビアは、サルマンがトランプにイラン攻撃をそそのかした、と言われていますから、攻撃食らうのは必然だ。アメリカ海軍がホルムズ海峡での護衛が意味がない、つまり、あんな狭い海峡内で機動の余地もないところで、動きの遅いタンカーや輸送船の護衛などできるわけはない。自分の艦は守れるだろうが、タンカーは守れない。成功の見込みはほぼない。マクロンもあほだから、最初は、護衛なんて言っていたが、そのうちイタリアと一緒にイランと裏取引やっていたことがばれている。100隻以上の艦隊を持っているアメリカ海軍がやらないことを、弱小自衛隊がすることではない。石油無しでどうやって長期の作戦行動ができるねん。海兵隊を出すようだが、強襲揚陸艦でのんびりと移動中?空輸できんのか?それともどこか中東近辺まで行って、そこから出撃?ホルムズ海峡近辺を制圧して、それからどうする。シャヘドは10000メートルぐらいしか飛ばないのか?ウランではない、問題は、石油なのだ。