中東アフリカ関連

UAVがすり抜けるの時間も問題? イラン製UAVによる厳しいテストに晒されたアイアンドーム

イスラエルの防空システムはイスラム原理主義組織ハマス側によるロケット弾攻撃の大半を撃ち落とすことに成功したと言われているが、防衛分野の専門家は「アイアンドームの脆弱な部分を露呈した」と興味深い主張を行っている。

参考:How Iran’s latest drones tested Israel’s Iron Dome defence system

カミカゼドーロンと呼ばれる徘徊型UAVがイスラエルの防空システムをすり抜けるのは時間の問題

パレスチナ自治区ガザ地区をめぐるイスラエルとイスラム原理主義組織ハマス(+過激派組織のイスラム聖戦)による戦いは21日に停戦が発効したため「地上戦」という最悪の自体を免れることに成功したが、イスラエルは武装組織側によるロケット弾攻撃でガザ地区に住む住民と武装組織はイスラエル側による反撃(自走砲や空爆など)で大きな被害を受けており、今回の戦いで双方が何を勝ち得たのかは謎だ。

しかし今回の戦いの影で最も利益を得たのはイランだとThe National(英国に拠点を置く中東情勢に特化したメディア)が報じており、中々興味深い内容を指摘している。

11日間続いた今回の戦いでハマス側はイスラエルに約4,000発ものロケット弾と無人航空機による攻撃を行ったのだが、このような武器の大半はイスラム革命防衛隊の工作員によって製造方法がハマス側に移転された結果だと英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)で研究員を務めるジャスティン・ブロンク氏が主張しており、攻撃に使用された無人航空機の製造に必要なGPSチップやエンジンなどは密輸を通じてイランが提供していたらしい。

イスラエルは都市に着弾する可能性が高いロケット弾の大半と無人航空機をアイアンドームで迎撃することに成功したものの、幾らかのロケット弾と無人航空機は防空システムをすり抜け都市部に着弾して被害をもたらしたのだが、問題はアイアンドームの能力が短時間で大量に飛来するロケット弾・UAVに対処しきれず飽和してしまったのか、それとも防空システムの脆弱性を意図的に突いた攻撃の結果だったのかで今後の対応はガラリと変わってくる。

つまり物理的にアイアンドームの処理能力が飽和しただけなら物理的に防空システムを増強するか、大金を投じてイスラエルが開発を進めている指向性エネルギー兵器などを活用すれば問題を修正することができる=現在の取り組みを継続・発展させて行けば良いのだが、防空システムの脆弱性を意図的に突いた攻撃の結果ならシステム自体を見直さなければならないという意味だ。

ブロンク氏によればハマス側は意図的にロケット弾と無人航空機を組み合わせた攻撃を実施したたため、イスラエルの防空システムはロケット弾の検出・追尾を行いながら異なる高度から侵入してくる低シグネチャーなUAVを検出するためシステムの再調整を強いられたと指摘して「イスラエルの防空システム全体に想定以上の負荷がかかった」と主張しており、もしハマスがイラン製の衛星誘導に対応したミサイルを併用していればアイアンドームを含むイスラエルの防空システムは崩壊していただろうと語っている。

出典:Fars News Agency / CC BY 4.0 Ababil-B

ミサイル分野に詳しいジェーンスのジェレミー・ビニー氏も今のところアイアンドームはハマスによる攻撃の大半を上手く防げているが、カミカゼドーロンと呼ばれる徘徊型UAVがイスラエルの防空システムをすり抜けるのは時間の問題だと語っており、事実上イスラエルのアイアンドームはイランが提供した無人機(イエメンに供給しているAbabil-Bらしい)によって厳しいテストを受けた=つまりイランはハマスを利用してイスラエル攻撃の際に役立つデータ入手に成功したと見ているのが興味深い。

補足:今回の攻撃で使用された無人航空機の総数は不明だが、イスラエル国防軍はハマスが発射したUAVをアイアンドームで1機、F-16のAIM-9で1機、秘密の手段(恐らく試作段階の指向性エネルギー兵器ではないかと噂されている)で4機撃墜したと発表している。ちなみにハマスが発射したUAVは少なくとも2機~3機がイスラエルの都市部に到達して自爆している。

イスラエルのラファエルが開発したロケット弾や迫撃砲弾を迎撃するために設計された専用の防空システム(C-RAM)で、無人機や巡航ミサイルに対しては限定的な迎撃能力しか有していなかったのだがソフトウェアのアップグレードプログラムをインストールされたアイアンドームは無人航空機や巡航ミサイルの迎撃に完全対応したとラファエルが今年3月に発表、2021年初頭に行なわれたテストではミサイルを模倣した標的機や無人機に加え複数のロケット弾による同着攻撃を全て迎撃することに成功したらしい。

参考:Israel Completes Tests of Upgraded Iron Dome System

因みにこのアップグレードプログラムはイスラエル国防軍と米陸軍が保有するアイアンドームにインストール済みだと言われているので、イランは最新のアイアンドームに守られた目標を攻撃するための手がかりを掴み、イスラエルは以前として一般的な攻撃と併用してくる無人航空機の検出・補足が難しいことを思い知らされたと解釈することが出来る。

管理人は軍人や技術者ではないので実際のレーダーがどのように運用されているのは知るよしもないが、少なくとも現実のレーダーはゲームに登場するものとは異なりあらゆる高度の目標を無条件に全て補足・追尾することが出来るのではなく、目標の特性に応じた調整を要求されるため新しく登場した無人航空機の対処に手を焼いているのだろう。

この問題は米中央軍(CENTCOM)のマッケンジー海兵隊大将も「UAVの接近を検出するのは困難で気づいたときには手遅れの場合が多い」と指摘しており、ロシアメディアも「航空機やミサイルなどを検出するために最適化されているセンサーのアルゴリズムを改良して小型UAVを検出できるようにする必要がある」と報じているので、UAV対策で最も求められているのは迎撃手段ではなくセンサーがUAVを効果的に検出するためのソフトウェア改良で今だに有効な解決策が見つからない状況を見ると技術的に相当難しいのかもしれない。

関連記事:ロシア軍がナゴルノ・カラバフ紛争から学ぶべき教訓とは?
関連記事:米中央軍の最高司令官、UAV接近を検出するのは困難で完全な制空権を失ったと告白

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※アイキャッチ画像の出典:Israel Defense Forces

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コメント

    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    素人がいうマトモな軍隊がもつ高度な防空システムならUAVなんて簡単に探知できて敵にならないってのは幻想ってことかね

    9
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      軍事周りは特に「ヤベェ奴がいるから金くれよ」って言いがちだからなぁ
      何を根拠にそれを言ってるかが分からんと評価しようがないような
      一晩で数百発とかロケットが飛んでくる中に誘導兵器(UAV含む)があったらそりゃ何発かは防空システムもすり抜けるでしょうとしか言えんし
      というか、ロケット弾の方だってすり抜けてるし

      小型UAVで防空側システムの飽和を狙うっていうコンセプトの超廉価版と言えないこともないから
      そういう意味で、安価に突破する手段が見つかったと言えるかもしれないけど

      20
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        実際に実地で実戦を経験している当時国とそのメディアが記事元のような論調なのに何を根拠にと言われましてもね

        8
          • 匿名
          • 2021年 5月 22日

          ロケット弾による飽和攻撃を仕掛けられ、実際に飽和されている中﹙高確率で迎撃出来てるロケット弾もすり抜けてる﹚、
          すり抜けたUAVは半分以下で数も2~3機程度。
          システムに高負荷が掛かった状態だと、低RCSのUAVはよりすり抜け易いと、ある意味当たり前の結果かな。
          一方、模擬試験では全て迎撃したとの実績も加味すると、
          今回の事例でUAVが半分近くすり抜ける事が出来たのは、飽和攻撃によるシステムへの高負荷があっての成果でしょう。

          今回の事例は、UAVの脅威と言うよりは、飽和攻撃の脅威を示しているように見えます。
          また相手が大量に用意していた場合、迎撃だけではじり貧であり、反撃の必要性が改めて示されたとも。

          自爆ドローンと大量のロケット弾を用いた場合の画期的な点は、上の人も触れているように、廉価で飽和攻撃を企画出来る点かな。
          自爆ドローン自体は安価とは言えロケット弾よりは高価だから、自爆ドローン単独で飽和攻撃が出来るか否かは、今回のケースでは判断出来ないけど。

          14
            • 匿名
            • 2021年 5月 22日

            単純にレーダーの能力って30-70みたいに割り振れるようなものじゃないだろ

            ロケット弾の量がシステムを圧迫したんじゃ無くて、ロケット弾用に調整されたシステムをUAVの検出用に再調整したからシステムに負荷がかかったんだよ。

            1
              • 匿名
              • 2021年 5月 22日

              アイアンドームの場合、ミサイルの価格を抑えるため、ミサイル側のセンサーを簡略化してシステム側での誘導に頼っている、との話しもあります。
              そこが念頭にあったのと、模擬試験では迎撃に成功している事から、
              低負荷の時はシステムはUAVも処理出来るが、高負荷だとシステムはUAVをロストし易いと考え、上記の様に記した次第です。

              「UAVの検出用に再調整したからシステムに負荷がかかったんだよ。」
              この考え方だと、高確率でロケット弾もロストする結果を招くと考え、その可能性を排除しました。

              6
                • 匿名
                • 2021年 5月 22日

                UAVを撃ち漏らした時期、それ以外の時に比べてロケット弾も明らかに撃ち漏らしてが増大している場合、話しは変わってきますが。
                その場合、「攻撃側の数量vs撃ち漏らしの数量」の分布曲線﹙UAV処理時を別プロットにすればなお良い﹚とかが無いと、
                単に飽和した期間と重なっただけなのか、UAV処理により有意にシステム負荷が増大したのかの切り分けが難しいでしょうね。

                2
              • 匿名
              • 2021年 5月 22日

              UAVがすり抜けた側のアイアンドームのシステムが、UAVに非対応のバージョンだった可能性はないのかな?

            • 匿名
            • 2021年 5月 22日

            低RCS→低速低RCSとすべきか。
            同程度に低RCSでも高速で明らかに人工物、高脅威判定出来るモノなら、処理判定は上昇するだろうし。

          • 匿名
          • 2021年 5月 22日

          ここで問われてるのは「その国、その都市に必要な根拠」でしょ。イスラエルがそんな状況だからって、
          他の国、他の都市で同じ装備が必要か、役に立つかは別問題。

          7
            • 匿名
            • 2021年 5月 22日

            ソウルのような状況だとアイアンドームは焼け石に水だろうし

            7
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    中東は世界中が、見守る兵器のテスト場かな。
    実戦テストは、自前では、やりたくないしね。

    14
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      今頃、安全地帯でイランが、ノウハウを元に海外販売用のアイアンドーム突破パッケージを作ってそう。

      6
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        量を無視して「アイアンドーム突破パッケージ」と銘打ち、販促に利用してくるかも。

        3
    • HY
    • 2021年 5月 22日

     迎撃が困難ともなれば、攻めに転じるかもしれませんね。俳諧型UAVはイスラエルも開発していますから。

    3
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      200人の死者を出して幹部も死に地下トンネルも幾らか潰されるような空爆が反撃じゃないなら何が反撃なんです?

      20
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        反撃と言うよりは、報復かな。
        感覚的に。

        8
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    普通に飽和攻撃が成立してる状態なんだから、何発かUAVが着弾したことだけを根拠にUAVが効果的って論じるのは無理筋では
    例えばアイアンドームが実際にUAVの攻撃を受けて撃破されたとかの事例がある(が、まだ一般の報道には伝わってない)とかなら分かるけど

    少なくとも一般報道ベースだけなら、安価なロケットによる飽和攻撃はとても有効でイスラエルの能力をしても発射体の撃破は無理ゲー→安価な攻撃手段で非常に有効な攻撃が可能と改めて示された
    くらい

    続報ないし詳細があるなら知りたいところ

    12
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      ロケット弾攻撃でイスラエルの防空システムに負荷をかけた状態で無人機を使用するとアイアンドームに迎撃率に変化したという意味じゃないの?

      イランは別にハマスの攻撃でイスラエルをどうにかしようというんじゃなくて、自分たちがイスラエルを直接攻撃する時のデータが欲しいだけで、今回の攻撃でアイアンドームの迎撃限界や種類の異なる目標を同時に処理すれば効率が落ちることが分かったからミサイルなんかを併用すれば貫通しやすくなるという話は筋が通ってると思うよ。

      あとRUSIは一流のシンクタンクなので信用力があると思う。

      24
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        高速中RCS目標と低速低RCS目標の集団が大量にやって来た場合、低速低RCS目標を撃ち漏らす確率が低速低RCS単独より高くなると。
        その場合、ミサイルは高速中RCSか高速高RCSになるだろうから、迎撃し易い方の集団になると思います。
        ステルス性能を付与して、高速低RCSなミサイルを用意した場合は話しも変わりますが。

        3
        • 匿名
        • 2021年 5月 23日

        一流のシンクタンクが、ある防衛システムの詳細な戦果データを入手分析して得られた欠点を一般に公表するとは思えないので、
        今回のは通り一編な情報から考えられる可能性、といった無難な事を述べているように思えます。

      •   
      • 2021年 5月 22日

      ドップラーレーダーだから低速と高速では探知しやすさが違ってくるんだよ
      砲弾やロケット弾など小型高速に特化したセッティングでは低速uavは難しくなる

      5
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        >砲弾やロケット弾など小型高速に特化したセッティングでは低速uavは難しくなる

        UAV対応版のアイアンドームは、これこら外れるかと。
        UAV迎撃に失敗した個体が、対応品か非対応品かはわからないけど。

        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        ドップラー単機能のレーダーである訳が無いので、
        探知そのものではなく、探知したものをsw処理で排除するか否かの判定で誤りが起き易いとすべきな。

        クラッター処理では、ドップラーシフト量を利用してゴースト信号の処理してたと記憶していますが、
        低速過ぎる場合、その手のゴースト信号とか鳥などの自然物と誤認識して、上位に情報が行かないケースがあると。

        1
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        開発中の画像レーダー技術と、それに不随する自動識別技術が上手くいくと、対処も楽になるかも?

        1
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    徘徊型自爆ドローンが、一般住民を巻き込む無差別殺人兵器なら、
    それを「カミカゼ」などと呼称することは止めてもらおう!
    それは戦争じゃなく、虐殺だろう?

    20
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      大丈夫だ、ちゃんと兵器に特攻しとる。
      むしろ、人も乗せてないので人道的ですらある。

      8
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        カミカゼの方も、開発してた無人機やミサイルが成功して大量配備出来てたら、有人なのは避けただろうけどね。

        2
          • 匿名
          • 2021年 5月 22日

          誘導兵器はどこでも悲願だったからなあ。鳩かなんか鳥使うのなかったっけ?

          2
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        イ号無線誘導弾「おっ、そうだな(適当)」

        • 匿名
        • 2021年 5月 23日

        コメ主が言いたいのは、撃たれているのが「撃たれる覚悟のある奴」ではない、ということでは。

        従軍牧師や報道記者といった非戦闘員で特攻に巻き込まれた者もいるかもしれないが、
        彼らも「撃たれる覚悟はあって」こそ、その場所にいたわけだからね。

        2
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    レーザーの動画にさらっと北朝鮮の弾道ミサイルの映像が混ざってるな
    レーダーもなしにあんなに瞬時に発見迎撃撃墜出来るもんなのか、それともレーダーは意図的に省いてるのかな
    UAVも弾道ミサイルをレーザーで破壊してるけど、エスコンのチート武器がもうすぐ現実になるのか…

    2
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      主役のレーザーにフォーカスを絞るため、探知フェーズを省いたのだと思います。

      1
    • ゆう
    • 2021年 5月 22日

    ふと思ったが、今UAVが行っている攻撃方法の主力は、ミサイル。
    これは「ミサイル万能論」と言えるのだろうか。

    2
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      威嚇のは不向きだから、「万能」ではない

      2
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    現代のレーダーはドップラーレーダーで、反射してくるレーダー波のドップラー位相を検出して探知してる
    動いていない、もしくは低速の目標は探知困難で、アメリカ軍などはヘリを低速飛行させてレーダーサイトの攻撃を行ったりしてる
    低速のAn2がステルス性があるなどと言われる所以
    高速の飛翔体とは違い、低速低空の目標を探知するには別のセッティングや機材が必要になる

    下手すると焼き鳥製造機みたいな防空システムに

    14
      • 匿名
      • 2021年 5月 23日

      低速なのを対象に含めると、自然物を誤検出する可能性が跳ね上がるから、厄介だよね。
      速度以外識別手段が待たれます。

    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    一般人に正確な情報なんて開示されないから状況を見て判断するかないんだろうけど、世界各国がこれだけ無人機対策に追われているということは今までと同じ防空システムじゃ駄目なんだろうね、、、、

    願わくば予算を引き出す防衛産業界の陰謀であってほしい。

      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      対空用と対地のモード切り替えが出来るように、
      高速目標検知と低速目標検知とのモードを動的に出来るようになれば、小型UAVの難点が一つ減るのだろうね。
      AESAだとFWの修正で対応出来ないかな。

    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    ドップラーレーダーの話で昔のF15では、同方向を飛んでる分には探知しやすいが、横切るような飛び方をされるとロストしやすいって話があった
    速度によるドップラー効果が出にくいと探知し難いというお話

    ビンラディン暗殺の時は、アジトの監視に無人機を使っていたが、パキスタン軍のレーダーに見つからなかった
    殺害作戦での強襲作戦では見つかってスクランブルかけられてる
    ステルス性もあるだろうが速度も関係してそう

    徘徊型ドローンだとロイターモードもあってその場合は探知し難そう

    2
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      静止物や低速なのを捉えるための合成開口モードだと、低速なUAVも対処し易くなるのかな?
      対地や対艦ではなく、対空で作動するように処理を変更する必要はあるかもしれないけど。

      1
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      ビンラディン暗殺の時はヘリを使用しているから、低速なのでは?
      環視に使用したRQ-170が、ヘリより遅いとは考え難いのですが、
      それともRQ-170は超低速なのでしょうか?

      1
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    攻撃側より迎撃システムの方が高度なことやってて高価だし、どこに何を使って攻撃するかは攻撃側に主導権があるし、防空能力が飽和する前に攻撃源を撃破しなきゃダメですね。

    13
      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      それがわかっているから、ハマスは民間地域に秘密トンネルを多数用意しているんでしょ。軍事的には地上軍による掃討作戦が可能でも、人間の盾を用いられたらイスラエルも躊躇せざるを得ない。

      2
        • 匿名
        • 2021年 5月 22日

        国境なき医師団の診療所前の道路にも、秘密トンネル掘ってたみたいだね

        1
          • 匿名
          • 2021年 5月 23日

          そしてイスラエルの攻撃の余波で、その道路が陥没、診療所入口付近にも被害が及んだと。

          2
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    今更だけど、アイキャッチの画像、特撮かアニメの1場面みたい。

    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    皆さんは、今あるレーダーを改良・改修・アップデート等で対応出来る様な話を為ているが、
    本来は、今までの有効なレーダーはそのままに「小型・低速・低RCS」目標を捉える様なシステムを増設すべきでは?
    例えば今あるレーダーの横に「CIWS」を設置する様なイメージで有れば両方対応出来る確率が上がると思うが。

      • 匿名
      • 2021年 5月 23日

      ポイントがずれてない?
      「小型・低速・低RCS」で来られると鳥や雲などと識別が面倒くさくなるから厄介なんだよ。形状が認識できるようにレーダー波を当てると他の飛翔体の追跡や探知の為のリソースが喰われるし、単純なレーダーの増設は混線を引き起こして存在しない虚像を探知してしまうんだ。そもそも、ドローン全部に攻撃能力を付与する必要は無く、徘徊させたり、わざと高RCSにしてミサイルを引きつけるなど、如何に少ないリソースで相手の防空システムの能力を飽和させるかが勝負なんだ。

        • 匿名
        • 2021年 5月 23日

        横から失礼します。
        大筋では同意なのですが、ちょと突っ込みを

        >形状が認識できるようにレーダー波を当てると他の飛翔体の追跡や探知の為のリソースが喰われるし

        この問題については、上の人が提案してた「別リソースの追加」はむしろ対策になるので、
        低速用レーダー増設の問題点としてあげるのには違和感があります。

        >単純なレーダーの増設は混線を引き起こして存在しない虚像を探知してしまうんだ。

        同じ周波数帯を前提に述べられてますが、
        周波数帯を別にしたら、どうせIFに落とす過程で主信号の帯域以外は減衰させるので、混線は避けられるかと。

        別レーダーの場合、「小型・低速・低RCS」で且つ自然物との識別に有利な波長を選択、という積極的な方向での周波数帯の分離もあり得るでしょうし。
        また電波吸収体ではないけど、物質により「周波数vs電波吸収率」の傾向は変わる筈なので、
        ﹙大きく異なる周波数帯の二つのビームで﹚荒くサーチして、﹙雲や生物ポイ反応パターンは弾き﹚怪しいモノを精査するといった、
        ﹙﹚内の手段はさておきレーダーでは有りがちな手順を踏むのにも使えるかも。

        とは言え、近くにANTが設けられたことにより、マルチパスの増加とか不可避な問題がある筈なので、﹙元々あった方に悪影響無いように考慮する場合﹚増設が簡単では無い事に異論はありません。

        1
          • 匿名
          • 2021年 5月 24日

          ちょっと遅いけど、再反論を。

          >波長や周波数帯をずらすことで混線防止
          ミリ波とメートル波みたいな極端な差でもない限り、多少の波長や周波数をずらしたところで、電波自体が相互干渉を引き起こしますよ。特に低RCS目標なら低い波長でないと拾えないし、周波数も気象条件次第で高くしすぎると減衰が酷くなるので、実用上の選択肢は大きくないかと。

          >複数のレーダーによる目標識別の高度化(というニュアンスでいいですか?)
          それって、システム処理能力の飽和を早めませんか?
          レーダー波の反射は目標の形状によっても変化するので(同じ目標でも前からか横からかで反射特性が異なる)それが複数目標なのか同一目標なのかの判定処理が必要になる上、レーダー同士の位置の差を踏まえる必要があるので色々システムがシビアになると思いますよ。そもそも1つのドローンで2つのレーダーを引きつけるなんて相手の思う壺では?システムコストの引き上げにもなりますし。

          今回の戦闘で、イスラエル側が全ての迎撃に失敗したのは、ハマスのロケットが想定以上に精度が高くて単純な弾薬不足だったのか、それともドローンを混ぜたことにより、脅威度判定のアルゴリズムが上手く機能しなくて反応速度が遅延したことによるのか、それとも他の要因があったのかはわかりませんけど、泥沼になっていますよね。嫌な表現ですけど、命の重さが違うので、キルレシオが悪くてもイスラエル側に打撃を与えられる手段を保持できることで存在意義を示せますしね。

          • 匿名
          • 2021年 5月 24日

          ちょっと遅いけど、再反論を。

          >波長や周波数帯をずらすことで混線防止
          ミリ波とメートル波みたいな極端な差でもない限り、多少の波長や周波数をずらしたところで、電波自体が相互干渉を引き起こしますよ。特に低RCS目標なら低い波長でないと拾えないし、周波数も気象条件次第で高くしすぎると減衰が酷くなるので、実用上の選択肢は大きくないかと。

          >複数のレーダーによる目標識別の高度化(というニュアンスでいいですか?)
          それって、システム処理能力の飽和を早めませんか?
          レーダー波の反射は目標の形状によっても変化するので(同じ目標でも前からか横からかで反射特性が異なる)それが複数目標なのか同一目標なのかの判定処理が必要になる上、レーダー同士の位置の差を踏まえる必要があるので色々システムがシビアになると思いますよ。そもそも1つのドローンで2つのレーダーを引きつけるなんて相手の思う壺では?システムコストの引き上げにもなりますし。

          今回の戦闘で、イスラエル側が全ての迎撃に失敗したのは、ハマスのロケットが想定以上に精度が高くて単純な弾薬不足だったのか、それともドローンを混ぜたことにより、脅威度判定のアルゴリズムが上手く機能しなくて反応速度が遅延したことによるのか、それとも他の要因があったのかはわかりませんけど、泥沼になっていますよね。嫌な表現ですけど、命の重さが違うので、キルレシオが悪くてもイスラエル側に打撃を与えられる手段を保持できることで存在意義を示せますしね。

        • 匿名
        • 2021年 5月 26日

        茶化す訳では無く本当に知らないから思うのだが、
        イージス艦でCIWSを使う状況の時には干渉防止にスパイレーダーを止めるのか?
        その間にスパイレーダーが必要な武力攻撃を受けたら漏れなく被弾し無いか?

    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    イラン暗躍してるな。テロリスト使って兵器の実戦テストとは…

    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    そもそもアイアンドームはロケット弾や迫撃砲のような無誘導兵器、または誘導爆弾などの単純機動しかできない兵器の迎撃に重点を置いた兵器なのでは?一応UAVや航空機にもある程度には対応できるだろうけど、得意分野ではないだろうし、何より落下予測地点によっては追跡を止めてしまうシステムもUAVとは相性が良くないかと思われる

      • 匿名
      • 2021年 5月 22日

      >無人機や巡航ミサイルに対しては限定的な迎撃能力しか有していなかったのだがソフトウェアのアップグレードプログラムをインストールされたアイアンドームは無人航空機や巡航ミサイルの迎撃に完全対応したとラファエルが今年3月に発表、2021年初頭に行なわれたテストではミサイルを模倣した標的機や無人機に加え複数のロケット弾による同着攻撃を全て迎撃することに成功したらしい。

      記事の方で上記のようにあるように、対策は行っている模様。
      ただし、元々の標的よりもUAVが不得手、という事はあり得るでしょうね。
      その補完が、今回実戦投入された「秘密の手段」なのかも?

      2
    • 匿名
    • 2021年 5月 22日

    イランはUAVでサウジにて西側の標準的な防空システムの突破に成功しているから
    より難易度の高いイスラエルの防空システムにヒズボラ使って挑戦したというところかな

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