イスラエルのネタニヤフ首相は「シリアが秩序を取り戻すまで1974年の停戦協定が無効」「ゴラン高原は永久に切り離すことができないイスラエルの一部だ」と主張して緩衝地帯=シリア領への一時的な進駐を正当化したが、国際社会はイスラエルの一方的な軍事作戦を批判している。
参考:The Prime Minister of Israel
参考:IDF: Troops will stay in Syria buffer zone and strategic Mount Hermon as long as needed
参考:Some 250 Israeli strikes hit Syrian military targets after fall of Assad — reports
参考:UN slams ‘violation’ of 1974 Syria disengagement deal as Israel acts in buffer zone
今回の作戦を擁護しているのは米国のみ、シリアが秩序を取り戻すまで1974年の停戦協定が無効という主張も一方的過ぎる
イスラエルのネタニヤフ首相は8日「この地域=ゴラン高原は1974年に合意された緩衝地帯=戦力引き離し協定によって50年近く支配されてきたが、アサド政権の崩壊に伴って協定も崩壊し、シリア政府軍の兵士らも自ら陣地を放棄した。私は敵対勢力がイスラエル国境=停戦ラインの直ぐ側に進駐しないよう軍に当該陣地の占領を命令した。これは適切な取り決めが見つかるまでの一時的な防衛作戦だ。軍は緩衝地帯の内側でのみ行動し、その外側では作戦を行わない方針だ」と発表。
カッツ国防相も9日「ゴラン高原の東側にある緩衝地帯を占領するよう軍に命令した」と述べ、Times of Israelも9日午後「第210バシャン地域師団がハーモン山山頂を含む地域に展開した。今回の作戦について国防軍は防衛上不可欠な一時的措置と述べたが、シリア情勢の展開次第で駐留は長期化するかもしれないとも述べた」と報じたが、国際社会はイスラエルの一方的なシリア進駐を批判している。
国連安保理は「緩衝地帯=シリア領へのイスラエル軍進駐は停戦協定に違反している」と批判、イスラエル側は「今回の作戦はゴラン高原に展開している国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)と連携して実施されている」と述べたが、UNDOF側は「今回の進駐は1974年の協定違反しているとイスラエル側に通告した」「少なくともイスラエル軍は緩衝地帯の3ヶ所に留まり続けている」と述べ、イランも「これは明確な国連憲章の違反だ」と、サウジアラビアも「シリアの秩序回復を台無しにしたいという願望の現れだ」と声明を発表した。
今回の作戦を擁護しているのは米国のみで、国防総省のミラー報道官は「シリア政府軍がゴラン高原の陣地を放棄した」「ここにイスラエルを脅かすテロ組織が入り込む可能性が生じた」「今回の進駐が恒久的なものにならないよう監視してイスラエル側と協議していく」と述べているものの、ネタニヤフ首相は「2019年にゴラン高原のイスラエル主権を承認するという要求を受け入れてくれたトランプ次期大統領に感謝したい」「この歴史的な承認の重要性は今日改めて再確認された」「ゴラン高原は永久に切り離すことができないイスラエルの一部だ」とも主張している。
要するに「緩衝地帯の占領」は「併合したゴラン高原の入植地保護」が目的で、今回の軍事作戦を容認するということは間接的に「ゴラン高原に対するイスラエル主権」を認めることになり、緩衝地帯=シリア領内への進駐根拠として「シリアが秩序を取り戻すまで1974年の停戦協定が無効」という主張も一方的過ぎるため、サウジ外務省が「今回の進駐はイスラエルが日常的に国際ルールに違反し続け、シリアの安全、安定、領土保全を回復する機会の妨害しようとしている現れだ」と指摘しているほどだ。
因みにイスラエルは8日以降にシリア国内で空爆(約300回)を実施し、シリア政府軍が残した遺産=軍事インフラ、防空システム、航空機、弾薬、化学兵器を徹底的に破壊、イスラエル当局は「反政府組織や将来のシリア新政権がイスラエルを空から脅かすことは不可能になった」と考えており、米国は別目的(ISILの拠点破壊)で空爆を実施している。
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※アイキャッチ画像の出典:צבא ההגנה לישראל
相変わらずの俺様が正義だを地で行くイスラエルとそれを徹底擁護するアメリカ。
他の西側諸国も擁護はしないまでも批判とか制裁とかは出来ないから同じ穴のムジナ。
ホントに国際秩序とか国際ルールとかってなんなんだと思うね。
力による現状変更を許さない!日本中が踊らされただけで、ほんとなんだったんでしょうかね。
歴史や軍事に一定の理解があれば、仰る通り、空虚なお題目だなと感じる場面があるかと思います。
防衛力による力の抑止力、内政外交を安定させる基本の重要さを感じますね。
シリア反政府勢力が、アサド大統領を追い出せれば、ハッピーになるという単純なものではないでしょう。
隣国を弱体化させることが、外交の基本である事を見せつけられますね。
空虚に聞こえても、追い求めるべき理想でしょう。軍事的経済的に弱い国は食い物にされても文句言えないなんてことになったら、人は野獣と大差ない存在に落ちぶれます。
力による現状変更、それが許されるのってカンボジアの時の人道介入位でしょうね
理想を追い求める前に、明日の飯を確保してくれと、貧困層としては言いたい。
内政は重要ですね。
岸田政権は、外交発信を重視しすぎて、内政とのバランスが悪かったと感じています。
石破首相は、何がやりたいのか誰も分かりませんが、今後に注目したいと思います。
昨日の敵が今日の友、昨日の友が今日の友になる世界ですからね(アメリカ=ベトナム、アメリカ=中国、中国=ベトナムなど)。
仰る点も理解できるのですが、人間個々人と同じと考えていまして。
自国はコントロールできますが、他国はコントロールできず、未来がどうなるのか分からないなと。
今後アメリカが何を言ってもバカにされるだけですね
いやアメリカだけじゃなくて西側がですかね
私は法による支配や国際ルールは追い求めるべき理想だと今でも思っています。
それを一番口うるさく言ってきたであろうアメリカがこの体たらくというのが悲しいを通り越して怒りすら湧きますがね。力をもった無法者は力でしか従えさせられないというのなら、西側諸国はイスラエルをぶん殴ってでもおとなしくさせなきゃいけなかった。
警察よりギャングの武力が勝るエリアは無法地帯になりますし、ルールも破ることが常態化すれば守る方が損であり有名無実になります。やはり”守らせる裏付け“となる力が必要です。
その点、国連軍の主力で世界の警察だった米軍が実力も倫理的にも衰退化した現状は、大戦の戦禍再来を危惧し理想を追い求めようにも、既に綺麗事が身の破滅を招く群雄割拠の混沌ステージに突入している可能性すらあります。
ロシアもイスラエルも、世界の趨勢を観てチャンス到来と判断し打って出たようにも感じています。
イスラエルがシリアは秩序を取り戻したと判断した際となると、、、もう返す気無いね不法占領地、イスラエルの通常運転ですね。
緩衝地帯を作ると言って他国に攻め込んだ国が近くにあったような気がするが
どこだったかな
前門のトラ、後門の狼
東のロシア、西のイスラエル
イスラエルは食料自給率が高いのですが、灌漑により無理矢理引き上げており、水資源が乏しいんですよね。
ゴラン高原周辺は、軍事面の緩衝地帯として重要なだけでなく、水資源の問題で絶対に引けないんですよね。
内戦になると、周辺国が侵略してくるというのは、いつの時代も変わらないですね。
マイムマイムの踊りはユダヤ人が井戸を見つけた時に喜んで踊る舞らしいね
勉強になります。
砂漠地帯の水は、我々の石油ですから、天啓なのでしょうね。
מים 水の意味
ちなみにですがこれでマイムと書きます。מがローマ字のm、יがy、םは単語の終わりに用いられるמの変化です。(ヘブライ語は右から左に読むので)
ヘブライ語アルファベットには母音がないので、通常母音記号をつけますが、古代にはなかったもので、ヤハウェがエホバとなったりするのはこのためです。良く知りませんが現在ではヤハウェが正確な読みで間違いないと言われています。
水資源が豊富な我が国でさえ、水利権の引き合いでは深刻な地域&住民対立を生み出します。ましてや、半砂漠地帯では水資源確保への渇望度が全く違うので、理解が難しい部分もあるでしょう。
大半の国民は蛇口を捻れば格安の綺麗な水を手に入れる事の出来る我が国の方が、世界的にも歴史的にも極めて異端だと考えています。
水は生命にとって最重要物質だけあって、他は妥協出来ても水利権“だけ”は別格扱いされ、紛争に至る事が多いように感じています。
仰る通りです。
(日本と真逆で)石油よりも、水が高いですからね。
東レ=日東電工=プラント会社など、日本の淡水化技術は、中東〜アフリカに最も需要があります。
イスラエルは、ゴラン高原の占領が長く続いており、実効支配してますから絶対に手放しません。
新しく占領する東側も、軽々と手放さないでしょう。
シリア新政府の外交的立場は、とんでもなく脆弱ですから、ゴラン高原東部〜さらなる緩衝地帯設置を丸呑みするしかないだろうなと考えています。
>>今回の作戦を擁護しているのは米国のみ
>>イランも「これは明確な国連憲章の違反だ」と
はて?不思議ですね。米国(とその同盟国)は「ルールに基づく国際秩序」を推進するリベラルな陣営であり、「歴史の正しい側」に立っているはずです。イランのような独裁国家は「悪の枢軸」であって「国際社会」からは断固たる非難を浴びせられているはずなのですが。(棒読み)これではイランが正義を代弁しているようですな。
しかし、「テロ組織」という言葉はイスラエルやいくつかの国家(アメリカ、ロシアetc…)にとって非常に都合の良い言葉だと痛感します。これさえ敵対する組織に貼り付ければ忽ち悪となり、その組織に対し非合法な暴力を行使することは正当な行為となります。おまけに、理性的で良識に基づく反対の声を「テロを支援する言説」として封じ込めることまで可能です。
かつては「共産主義者」のレッテルを貼り、赤狩りを行い。21世紀は、「テロ組織」のレッテルを貼り、ムスリム狩りを行う。十字軍や魔女裁判の頃から何も変わりませんねこいつらは。
権力は空白を嫌う。
そもそもゴラン高原はシリア領で、そこを緩衝地帯として両軍入れないようにしているはずなんだが、
イスラエルは何を言っているんだろうか。
ゴラン高原にいく時点でアウトだし、その先にいくのはもっとアウトなんだが
まあ何やってもアメリカが庇うから、法もへったくれもないよね
アメリカも油田地帯占領して盗掘しててたいがいだけど外聞気にする可愛げがまだある。
まぁ国連の会議場で国連憲章(違ったらすみません)をシュレッダーにかける国ですし。そんなに嫌なら国連抜けろよっていう。もっともこれは安保理常任理事国全てに言えますがね。
はっはっは、国連に加盟してないと拒否権使えないじゃ無いですか
加盟しているだけで他の188ヶ国を拘束出来るんですから安い物ですよ
前の記事でも書いたけどこの展開はHTSがロシアに擦り寄る流れになると思うな。
同意です。既にラタキアもタルトゥースもHTS支配下と見られるにも関わらず、ロシア軍や関連施設は襲撃を受けるようなこともなく平穏(これまでの介入を考えれば恨みを買っていることは確実。現にイラン大使館は襲われたよう)であることから恐らく今後の関係を考え末端まで妙なことはしないよう引き締められているのでしょう。
また、シリアは経済が崩壊状態(アサド支配地域もHTS支配地域も)であり、また肥料をロシアからの輸入に頼っています。HTSを中心とした今後の暫定政府(無事に産まれることを心から願います。せめてHTSとシリア国軍くらいは参加してくれないと…)もここら辺の支援は是非とも欲しいでしょう。ロシアも基地を維持しなければいけない以上関係は保ちたいはずです。
但しトルコがどう考えるかに左右されるのでまだ不透明な面も大きいと思いますね。BRICsのパートナー国に参加したばかりですし、何よりあまりロシアを怒らせる気はないと思いますが。
シリアにおける、ロシアの立場はそんなに御大層な物でもないと思うのです。トルコ、イスラエルからしたら絶対に滅したい相手(それぞれクルド人、イラン軍)以外を敵に回したくない。旧政府、ロシア、そして米国の権益は最大限尊重するが、敵に同調するなら容赦はしないと言うだけかと。
そもそもがこの大攻勢自体がトルコとロシアとの取引の結果に思えますよ。
そうですね。
イスラエルと一心同体なアメリカがシリアの後ろ盾になれるはずもなく他の西欧諸国も似たようなものですから、結局はシリアはトルコかロシアに頼るしかないんですよね。新シリア政権としては特に安保理常任理事国のロシアとは関係を作っておきたいでしょう。
本来ならロシアと新シリア政権の関係醸成には時間がかかるところですが、イスラエルの暴走のせいでかなり急ピッチで関係構築されそうですね。シリアでイスラエルを止めれるのはロシアぐらいしかないですからね。
ロシアはシリアを失ったと歓喜していた人たちは糠喜びに終わりそうな気配ですね。
ユダヤ人は富裕な知的エリートである。
という言説が、少なくともアメリカでは過去のものになっている。なりつつある、ではなく既にそうなっている。
というデータに驚いたのですが、アメリカのイスラエルに対する接し方も近い将来変わるかもしれませんね。
イスラエルに中東戦争で片足片腕片目を失った友人がいるのですが、非常に幸せに生きてるんですよね。全然自分の状態に不幸を感じていないし、私自身一緒にいるだけで自分のメンタリティが改善されるのを感じます。いつも神に感謝しているし、能天気に?アメリカを信頼しています。戦後だけでも5、6人子供をもうけて、中にはアラブ人のテロで死んだ子もいると聞きますが、孫は子の数よりももっと多い。
日本人はロシア人のマインドを理解できてもになかなか共感までには至りませんが、ユダヤ人は日本人にとっては理解さえも遠い気がします。ユダヤ人達は実際平和を愛しています。挨拶もシャロームと言って平和という意味です。平和へのアプローチで考えられる物が全然違うのでしょうね。
イスラエルに限らず長らく紛争地帯に住んでる人は80年平和が続いてる日本人とは考え方が根本的に違うんでしょうね
まぁ、イスラエルの平和を愛しておられるんでしょうなぁ。きつい言い方になって申し訳ありませんが。
ある程度以上に幸せな人生を歩んでこられた方は想像がしずらいかもしれませんが、隣人への深い愛情と敵に対する激しい憎悪というのは、一人の人間の中に矛盾なく共存できるものなんですよ。むしろ、身近な人を深く愛せるがゆえに、敵を徹底的に非人間化できるという方が正しいでしょう。
もし、自分は他の誰にも憎しみを向けたくないと口にするのみならず、現に実践できる人がいるとすれば、それは自分以外の何者も本当のところでは愛していない人なんですよ。
彼にとどまらずユダヤ人全般との実際の交流の中で感じたことですが、そういった考えられるものとは全然違いますね。
うまく言えませんが、敵は滅ぼされるべきだが、民族としての憎悪とはまた別なんですよ。
ちなみに隣人とはユダヤ教左派のイエス・キリストの話を軸に考えれば他者のことでありもっといえば相対するものです。元がサマリア人を指すので。
>もし、自分は他の誰にも憎しみを向けたくないと口にするのみならず、現に実践できる人がいるとすれば、それは自分以外の何者も本当のところでは愛していない人なんですよ。
これは仏教的世界観でのみ通じる話でしょう。ヤハウェ世界では愛も憎しみも自己の内部に問題の出どころがあるのではなく、いつも外側から呼びかけられてのものですから。
私は政治的にイスラエル国家には同意しませんが、ユダヤ人は非常に興味深い人たちだとは思います。ロシアとの関係も深いですし。この辺りのテーマに関しては佐藤優さんもユダヤ・イスラエルに関して非常に面白い論考を書いています。
イスラエル国家の性格に関してですが、イスラエルは非常に宗教的な国なんですよね。他の欧米諸国では軒並み世俗化が進んでいる一方、イスラエルでは超正統派が増え続けています。そもそも国そのものがユダヤ人のために(それだけではありませんが)人工的に作られたものです。
こういったバックボーンがあるイスラエルを伝統的に宗教色の薄い日本人が理解するのは実際極めて困難でしょう。ロシア人ならば理解できるのでしょうかね。シオニズム運動の原点はロシアにあり、ロシアやその周辺諸国出身のユダヤ人は多く、またロシアとユダヤ人は極めて複雑微妙な関係性を持っていますから日本人よりは間違いなく理解しやすそうですが。
> 挨拶もシャロームと言って平和という意味です。
イスラム教の人たちが「アッサラーム・アライクム」(平安なれ)と挨拶するのとよく似てますね。
勉強になります。
ナショナルアイデンティティと言いますか…人間は生まれた国家・宗教・文化・教育に大きく影響されるのを感じてしまいました(海外では宗教の要素が大きいようですね)。
アメリカもイスラエルもISILだのシリア旧政府軍の遺物だのを叩いてると言ってるけど、その実はゴラン高原周辺~イラク国境を退却する膨大なイラン民兵をこの機会に徹底的に叩いてるだけでしょ?
イラン大使館だけ襲われて、ロシアとは付かず離れずが続いているのもイスラエルの意向が随所に見えてるような。
大丈夫大丈夫
トランプ氏が大統領になれば各国に圧力をかけてイスラエルの侵攻は正義だと宣言させますから。
「出る…!出ていくが…今回まだその時と場所の指定まではしていない。どうかそのことを諸君らも思い出していただきたい。つまり…我々がその気になれば進駐地の受け渡しは10年20年後ということも可能だろう…ということ…! 」
南のイスラエルはイランへの死体蹴りに余念がないようですし、北のトルコはトルコで分かりきっていた事ながら、クルド人への攻撃を開始したので、もはやこの「解放」が単なる代理戦争でしかないことを誰も隠そうとする気はないんでしょう。
個人的にはアサドは勿論圧政を敷いてはいましたが、結局イランとイスラエル、トルコとクルド人の紛争に巻き込まれたのが運の尽きだったのではと思います。
ナチスとやってること変わらなくなってきたなぁ
当時のナチスドイツには悪事を行っているという自覚はなく、むしろ強い使命感をもって自らが信じる正義と理想に邁進しているという意識だったはずで、確かに今のイスラエルと似ていますね。
HTSは確かにトルコの庇護の元、イドリブ州に割拠してきましたが、やはりなんと言うかトルコ主導で今回の攻勢が計画されたとは思えない。
何度も書いてますがアサド政権と国交回復したばかりのトルコにアサド打倒の動機があったのか疑問です。更に打倒後についても、イランだけに容赦がなく、ロシアにはかなり甘いのはトルコ的な態度ではないかと。トルコはシリア政策を協議する際にロシア、イラン双方と交渉しており、この2ヶ国への扱いは対等で優劣はない筈です。
やはり動機からしても不倶戴天のイランを自国周辺から追い出したかったイスラエルの主導と見る方が自然かと。
これでアメリカはロシアの現状変更にも文句を言えなくなった。
国益から言えば、ウクライナのドンバスよりイスラエル領の拡大になるね。
南シナ海も同じになる。
みんな好き勝手やってるから偶発的衝突が起きそうだな。
イスラエルもトルコもアメリカも空軍だけでなく地上軍も送り込んでるんでしょ。ロシアの撤退もまだ終わってないし。ちゃんと判別ついてるのかねえ。
(クソデカため息)
ラアキアのロシア軍施設を昨日撮影した衛星画像では燃えたような痕跡が確認されました。攻撃を受けた、或いは退去前に重要なモノを破壊したと思われます。
イスラエルのやったこと、化学兵器工場の破壊だけしか1000歩譲っても擁護できないんだよなぁ。ていうか歴史的にユダヤ人を散々迫害してきて負い目のあるヨーロッパはまだしも、アメリカってそこまでユダヤ人を庇う理由なくない?利権を除けば、の話だけれど。
(ヨーロッパ人はアジアやアフリカの人を人間扱いしてないからそもそも負い目を感じていない説)
大トルコと大イスラエルの衝突くるかな?
大ペルシャの復活は1歩遠退いたけど、イランも取り返しに動くだろう
北のクルド人勢力、ゴラン高原、ロシアの基地あたりで3つに分割統治したらエエんとちゃう?
セルビアとコソボが揉めるように、“分割統治圏内”のそれぞれで少数民族と多数民族が入れ替わることが問題点になってしまいます。一人一票の選挙制ならなおさらです。「分割統治」っていうのは、オーストリア帝国、ロシア帝国、フランス帝国、大英帝国といった君主制で、総督を置くことができる体制じゃない限り安定に繋がりにくいです。
露とウクライナ、シリアと武装勢力、イスラエルと周辺国
ここら辺を整合性確保して論じてるやつほとんど見た事ない
最近はアサドの非人道的な行いを踏まえた政権転覆礼賛が一部ではやってるけど、彼らの中で同等の熱量でイスラエルを批判するものはほとんど居ない
小泉悠がアンチから、ロシアへの批判は饒舌なのにイスラエルを批判しないのはダブルスタンダードだと批判された際、彼としては「イスラエルの行為についても批判的であるものの世の中全ての事象に対して怒りを持つことは出来ない、故に自身の専門領域であるロシアに関する言及がほとんどになる」と丁寧に回答した
小泉氏の回答は間違いなく正しいと思う一方で、イスラエルを「専門」として扱い批判する人がとても少数であることがずっと気がかりだ
軍事クラスタの多くはイスラエルの行為を批判こそすれ、ロシアやアサドシリアと同じような熱量では無い
もちろんイスラエルを苛烈に批判するものもいるが、逆にロシアやシリアに対する批判の熱量が低く軍事的な知識が希薄な、いわゆる活動家気質な人たちが殆どだ
イスラエルの国際的な立ち位置や過去の経緯ゆえのことだろうが、個人的にはどうしても納得いかないのである
自分自身に解決能力があるわけでもないのに多方面に噛みつきまくるのは、それはそれでアレな人達ですので…
「自分が納得できる答え」が誰かの一元的主張ではないならば、誰かが多方面を専門としてくれるのをアテにし期待するのではなく、自分から多方面にアクセスすべきでしょう。
…もっとも、この手の情報には本ブログ拝読くらいしか時間を割けていない私が言えた義理ではありませんが。
武力による現状変更の禁止云々は見事に瓦解しましたね…
もっとも、※ただし、政府による支配が事実上崩壊した場合を除く、なる但書付きということにするのでしょうけど…いや最初から(
つまり、(自国民に報いることなんぞよりも)近隣国を瓦解・崩壊させることこそが第一であり正道である、と。
ネタやゼレが脳裏にチラつき「ユダヤてめぇッ」と朝から叫びたい気分です。御近所迷惑なことはしませんけど。
ネタニヤフは着々と大イスラエル=約束の地を実現しつつありますね。
とにもかくにも、イスラエル民意が支持するか否かですね。
支持されれば、指導部の業から同国民の業へとランクアップ?となります。
シリアが秩序を取り戻すまで。
それってシリアの一部でも政府に従わない反対派がいたらまだ秩序を取り戻してない。とか言いそうだし、
全土を平定しそうになったら、シリアがイスラエルかゴラン高原をミサイル攻撃してきた。とか言って攻撃して、意図的に内戦を長引かせそう。
反政府軍を『隣国がどのように扱うのかまだ分からない』ため仰る通りですね。
シリアは、あちら(大国)を立てれば、こちら(別の大国)が立たずな状況です。
新政府として認めても、友好国として認めずに言い掛かりをつけ続ける可能性もあります。
新政府に対して、反乱工作を仕掛ける可能性すらあるかなと…
ロシアは、自国製の武器と自国軍人をどのくらい回収できるでしょうか。
タルトゥース軍港とフメイニム空軍基地は、既に聖域?では無いような。
イスラエルと地元民に爆撃/襲撃されている様子ですね。
これで、HTSなりクルド系なりが鹵獲されたS-75/125を活性化した場合、
引き揚げの輸送機は酷いことになるのでは?。
多分ですが、S-200以降はイスラエルに壊されてしまうだろうし。
安全?なのは海路でバルト海へ行くことでしょうか。
トルコは輸送船をボスポラス/ ダーダネルス海峡通行を認めるかな。
隣国の内乱に乗じて侵略するのはイスラエルだから理解できるけどもう少しまともな大義名分なり理由なり用意しときよ…
既にタルムードと旧約聖書に記されているのだろう(適当)