イスラエル国防軍は17日「イラン軍の最高幹部が使用する極秘の司令センターを破壊した」と、カッツ国防相も「17日にテヘランの重要施設、戦略的な標的、政権関係者やインフラの標的を攻撃する」と述べ、トランプ大統領は「停戦するには核兵器を保有を諦めろ」と呼びかけた。
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米国はイランが「核開発計画を放棄する」と約束するまで戦いを止める気はなく、イラン攻撃作戦を継続するのに必要な武器供給を行う可能性が高い
イラン国営メディアやイスラム革命防衛隊は「これまでで最大かつ最も激しい攻撃を準備している」「ドローンとミサイルによる複合攻撃が火曜日の夜明けまで中断なく続く」と警告したが、17日未明~早朝にかけての攻撃は過去3日間とは比べものにならないほど規模(弾道ミサイル30発未満)が小さく、イスラエル側に与えた損害も軽微(民間人5名が負傷)で、イラン国営メディアもメフル通信も攻撃結果に沈黙し、代わりに「タブリーズ近郊でF-35を撃墜した」「これでイラン軍が撃墜したF-35の数は4機目となった」と報じている。
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イスラエル国防軍はイランメディアが主張する「F-35撃墜」について「そのような事件を国防軍は知らない」「イスラエル軍機を撃墜したというイランの主張は全てフェイクニュースだ」と主張、イラン側も「撃墜して領内に墜落したはずの残骸」を一切提示していないため、本当にF-35を撃墜しているのか怪しく、逆にイスラエルが「制空権を完全に確立した」と主張するテヘランでは大規模な爆発が続いており、イスラエル軍情報部のシュロミ・ビンダー少将は17日「まもなくテヘラン以外の場所でも新たな突破口を開く」と発表。
駐米イスラエル大使のイェヒエル・ライター氏も「これまで我々は数々のサプライズを仕掛けてきた」「現在の騒ぎが収まれば木曜と金曜にポケベル作戦が小さく見えるほどのサプライズが見られるかもしれない」と述べ、イスラエル軍作戦部のオデッド・バシウク少将も「イラン軍の最高幹部が使用する極秘の司令センターを破壊した」と明かした。

出典:חיל האוויר
イスラエルは13日の空爆でイラン統合軍司令部のゴラム・アリ・ラシッド司令官を排除していたが、17日「昨日の空爆で後任に任命されたアリ・シャドマニ少将を排除した」と発表、バシウク少将は「極秘の司令センター攻撃でアリ・シャドマニ少将が死亡した」「生き残った最高幹部らは司令センターから逃げ出した」「我々はイラン国内の何処に逃げても1人づつ排除する準備が整っている」と述べ、イスラエル軍の標的に関する情報やターゲティング能力、静止目標ではなく移動する特定人物をピンポイントで狙える能力は異次元のレベルだ。
因みにカッツ国防相は「空軍が17日にテヘランの重要施設、戦略的な標的、政権関係者やインフラの標的を攻撃する」「そのため攻撃対象付近の住民に避難勧告を出す予定だ」「テヘランには10以上の核関連施設がある」「フォルドのウラン濃縮施設も確実に対処されるべき問題」「我々は当該地域の航空優勢のおかげでそれを破壊できる」と述べたが、Times of Israelは「まだ空軍はフォルドの地下にあるウラン濃縮施設を標的にしていない」「攻撃によって放射能汚染を引き起こすことを避けるため予防措置を講じている」と報じている。

出典:Donald J. Trump
追記:Times of Israelは「イランは核協議再開の条件として停戦を求めている」「イランは核交渉で柔軟な対応をする見返りとして即時停戦をトランプ大統領に要求している」「オーマンは核協議再開に向けて策定中の停戦案は『IAEAの厳格な査察受け入れ』『最大3年間の核濃縮停止』『将来的には3.67%までの核濃縮容認』『国際的な核燃料コンソーシアムへの参加容認』を求めている」「イラン側はイスラエルが停戦に応じるなら『IAEAの査察』『1年間の核濃縮停止』を受け入れいる可能性があるものの、その見返りとして『平和的な核利用の権利承認』『経済制裁の解除』を期待している」報じていた。
トランプ大統領はイランの働きかけに対して「イランは私が求めていた合意に署名すべきだった」「簡単に言えばイランは核兵器を保有することはできない」「このことを私は何度も繰り返し言ってきた」「テヘランの市民は今直ぐ避難すべきだ」と述べたが、なぜテヘランに住む1,000万人の市民が避難すべきなのかは説明していない。

出典:Truth Social
恐らく米国はイランが「核開発計画を放棄する」と約束するまで戦いを止める気はなく、直接関与は否定してもイラン攻撃作戦を継続するのに必要な支援=優先的な武器供給を行う可能性が高く、中途半端な条件で米国を動かすのは不可能だろう。
追記:イスラム革命防衛隊が運営に関与するファールス通信は「イラン当局者や警護要員は公共のインターネットや通信ネットワークに接続する機器の使用が禁止された」と報じており、Times of Israelは「イランはイスラエルによる追跡やハッキングを恐れてインターネットに接続する機器の使用した禁止した」と報じている。
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※アイキャッチ画像の出典:חיל האוויר
シリアほどではないけど、ハマスやレバノンのヒスボラよりもイラン軍は脆いような。
不意を突かれたガザ地区、行き当たりばったりなレバノンと違って念入りに準備していたのかな。
確かイランの保有ミサイル1万、うちイスラエルまで届くのが1000、今日までで300以上無駄打ちしたのでおしまいby英国防相
イランがあと1週間打ち続けたらモサドと英国防相はウクライナに続いてイランでも無様さらしたことになります。そして問題はウクライナ行き防空兵器を全てイスラエルへという報道が出るくらい欧米には二正面作戦をする余力はなく、今日の段階で既にアイアンドームほか防空兵器を貫通してかなりの数のミサイルがイスラエルの軍事目標に着弾しているという事実。そして今回の斬首作戦でペゼシュキアン大統領以外のハト派が全滅しているという事実。2週間後にはイスラエルの防空は枯渇してシリアヒズボラ含む複数の勢力が反イスラエルで立ち上がる事態すらあるのではないですかね。これ
タカ派じゃなくてハト派狙いですかね。
イスラエルはイラン穏健派を潰して強硬派で纏まらせて戦争したいと思ってるとしか思えないですね。
トランプ大統領がイランに対してこんなに冷静な呼び掛けをしたのはイスラエルにとって誤算だったのでは。
航空基地にも着弾しているでしょうが
滑走路に数発喰らっても屁みたいなもんでしょう
そもそも戦果判定できてるんでしょうか
有効なのは国防省に1発食らわしたくらいですかね
アイアンドームで弾道ミサイルの迎撃してるのは初めて聞きました。
ツッコミどころが多すぎるのだが、
・アイアンドームは弾道ミサイル防衛に使う兵器ではない
・レバノンのヒズボラは既に壊滅している
・シリアのアサド政権は去年滅亡している
・斬首されたのは革命防衛隊の司令官(そもそもイスラエルがハト派を斬首する理由がない)
さらに、
・昨日米本土から多数の空中給油機が欧州に移動した、現在多数の戦闘機を伴って中東方面に移動中
・湾岸の米英軍の艦船が全て出港し戦闘態勢に。他の海域からも艦隊が移動中
・複数の米高官が参戦を示唆し始めた
・トランプ大統領がハメネイ暗殺を仄めかしながら無条件降伏!とSNSに投稿
・ちなみに爆撃機部隊は数ヶ月前からインド洋ディエゴガルシアに展開したまま
おそらくトランプは最初は本当に乗り気でなかったのだろうが、イスラエルがあまりにも上手く事を運びイランの弱体ぶりが晒け出されたため勝ち馬に乗る方に傾いている
イランの失敗はヒズボラのようなイスラエルに直接脅威を与える同盟者を喪失し、後ろ盾だったロシアが今やイランから支援を受ける状態になっているのにも関わらず、従来の強硬路線を変えず、しかも攻撃されることを予期せずに安穏としていたこと
なんか北朝鮮の革命チャーハンのコピペを思い出した。
珍しく大統領が正論言ってる……
最初は過大に要求を出すのが交渉の常とは言え、イランはちょっと空気読めなさ過ぎじゃないですかねその協議再開条件(Times of Israelが勝手に言ってるだけかもしれないけど)
イランが譲歩する理由がないですからねえ
イスラエルとどう関係しているかは不明ですが、昨日アメリカから複数の空中給油機が大西洋を渡りましたね。
まぁ何にせよ民間人の犠牲が最小限になることを願います。
今回の攻撃でイランは核保有を決意したことでしょう
テヘランからの待避を通告って非常に不気味ですね
核保有を諦めさせるために核兵器の恐ろしさを身をもって知ってもらう、なんて話じゃないといいですが
イランは、ガザのハマス・レバノンのヒズボラ・シリアに武器支援を行ってきたわけですが、イラン本国がこれほど脆いとは驚いています。
イスラエルの攻撃・ターゲッティングも見事でしたが、シリア政変が半年以上前なのに、イラン本国がここまで準備がでてきなかったのか不思議に感じています。
トランプ大統領は、イラン攻撃に慎重であると以前から言われてきましたが、ここまで脆い事が露呈すれば簡単に武器支援を止めることはなさそうですね。
トランプ大統領は、ホメイニ師の無力化について反対したようですがイランの高官が続々と無力化されており、イスラエルはホメイニ師の無力化を実行できたと判断すべきでしょう。
ウクライナ戦争に、世界中の余剰防空システムが集められてきましたから、イランが防空システムを立て直そうとしても近々どうにもならない気もしますね。
追記です。
トランプ大統領5月の中東訪問、イスラエルをスルーしており、世界中で話題になりました。
最近まで、トランプ大統領=ネタニヤフ首相、すきま風が吹いているように見えましたから、イランが想定していなかったのも仕方ないとも感じますね。
トランプとネタニヤフが疎遠になったと見せかけて、かつ米国との交渉中の攻撃はないだろうと油断させての奇襲、鮮やかとしか言いようがないですね。
トランプは勝ち馬に乗ったというより、最初から最後までイスラエルと緊密に連携していたと見ます。
「トランプ政権は共和党とリクードの連立政権」とはよく言ったものです。
仰る通りで、トップ外交裏側みえにくい面があるなと。
米軍が、空中給油機を20機を送った話しでましたが、いつからなのかもよく分からず話しできてたのだろうなと…
安倍首相が、トップリーダーとのコミュニケーション能力も、ずば抜けていたわけですから心配なかったのですが。
G7石破首相をみてると、日本は情報とれてるんでしょうかね、どのくらい情報がとれなくなったのかが気になっています…
イーロンマスク「イランの人たちがインターネットを使えなくて困ってる?スターリンク提供したろ」
イーロンマスクさんは素晴らしいなんてイラン思いの人なんだ
トランプ政権と仲違いした後では
当てつけと思われないかな
イスラエルに実害が出たら
敵対行為と見做されそうでこわい
ネット情報が遮断されていて、外部の情報が得られないイラン国民のために、イラン政府は禁じているけど、利用できるようにしてあげるよ、ですからね。ほんと、イラン人のためになる優しい対応だ。イラン政府は激おこでしょうけどね。
君がッ
核保有を諦めるまで
殴るのをやめないッ!
これで、イランが平和利用を超える60%濃縮みたいな話を完全に諦めるという姿勢を全く見せなければ、平和的解決の道は絶たれた、残念だとしつつ、アメリカは地下の核開発施設にバンカーバスターをB2爆撃機でぶちこんで、放射能の高濃度汚染&崩落によって永遠封鎖という形をとるでしょう。幸い、イランの核関連施設は人里離れたところばかりですから民間への被害は防げますし、イランが新たに核開発をしようというルートも永遠封鎖できますから。
欧州勢も平和的解決をギリギリまで粘ったものの、イランはその道を選ばなかったとして、アメリカの決断を必要なことだったと認めるでしょう。実際にやるとしたら、ライジング・ライオン作戦完遂後、一週間以内くらいじゃないかって気がしますね。
一般メディアがバンカーバスターがあれば破壊できるって言ってるけど山の下にある方は地下80mだから通常弾頭では無理
貫徹弾頭でも理屈の上では長さの10倍実際には4倍程度の深さまでしか潜れないからね
たしかに核弾頭ならその程度でも地上爆発させるよりはるかに効果があるから爆発力が100kt以上あれば地下100mの堅固化された施設でも破壊できるけど通常弾頭では絶対的な爆発力が小さすぎる
大深度地下の施設そのものじゃなくても、そこに通じる通路が破壊できれば十分ですよ。封鎖できればいいんですから。それにイラン上層部や技術者の的確過ぎる排除を成功させているモサドの諜報力をもってすれば、そうした大深度地下施設の弱点(そこに至る通路や、外部からの電力供給、換気口など)は把握できてる気がします。
今のイランに通路が崩落して、辿り着けなくなった大深度地下施設へのルートを再開通させ、使えるように整備し直す能力はないでしょうからそれで十分です。あとはその施設への重機持ち込みさえ防げばミッション達成です。
イスラエルは好きな時に好きな場所を爆撃出来る体制をイラン領空で確立しつつある
最早、ナタンツやフォルドゥの地下核施設周辺の敵を一掃して破壊工作部隊を空から送り込むことも不可能ではないだろう
また、イランが「無条件降伏と武装解除」を受け入れるまで執拗に爆撃を加えることも出来る
特に、石油関連と港湾施設への攻撃が有効だろう
難民と武装集団の流入を恐れて周辺国が国境を閉ざす中で、食料の多くを外部に依存する人口9000万の大国は、巨大なガザになる
イランのシンパは65万人の陸軍の存在を誇示するが、イスラエルと国境を接していない以上、その戦力は全く無意味である
もし、イラク、ヨルダン、シリアを通過しようとするならば、純然たる侵略行為であり、それらの国の軍隊による抵抗に直面するだけでなく、エアカバーのないまま砂漠を1000kmに渡って行軍することはただの自殺行為である
もちろんイスラエルはイラン陸軍の武器庫や弾薬庫、燃料や糧食などの貯蔵庫を空爆することも可能であり、その必要が無いから放置しているに過ぎない