ネタニヤフ首相が宣戦布告、イスラエル側の死傷者数は2,700人を突破

イスラエル国防軍によるハマス掃討作戦が進行中だが、この過程で「多くの犠牲者」が見つかったため「奇襲攻撃による死亡者は300人から600人以上」に「負傷者は1,590人から2,156人」に急増し、死傷者数の合計も2,700人を突破した。

参考：Israel confirms over 100 Israelis held in Gaza, denies reports of hostage negotiations
参考：Death toll from Hamas onslaught passes 600, over 100 kidnapped, as Israel strikes Gaza
参考：Israel at war with Hamas after unprecedented attacks

イスラエルは誰ひとり見捨てないし、人質を助けるためなら何でもするつもり

ハマスの奇襲攻撃はガザ国境から24kmも離れた22の街や集落に達し、イスラエル国防軍の増援が到着して各拠点での掃討作戦が行われているが、ガザ地区周辺の集落や道路上で多くの犠牲者が見つかったため奇襲攻撃による死亡者数は600人以上（前回報告と比較して300人増）に跳ね上がり、負傷者数も2,156人（566人増）に達している。

出典：GoogleMap 管理人作成（クリックで拡大可能）

イスラエル国防軍の掃討作戦は現在も続いているため「民間人の死傷数」は増加する可能性が高く、政府報道局も8日「ハマス側に拉致された民間人の数は100人を越えている」と明かしているため、この奇襲攻撃が如何に「予想外のものだったか」を示唆している。

因みにネタニヤフ首相は8日「イスラエル基本法第40条に基づく戦争状態の宣言（米議会による宣戦布告と同様の意味）」を発表、首相が呼びかけた挙国一致体制について野党は「ハマスを殲滅して指導者を殺害すると誓うなら首相の要請に応じる」と、国防軍の報道官も「ガザ地区に連行された人質を救出するためなら『行使できる（軍事的）手段』を使い果たすまで我々は止まらないだろう。誰ひとり見捨てないし、彼らを助けるためなら何でもするつもりだ」と述べているので、ガザ地区に対するイスラエル軍の攻撃は前例のないものになるだろう。

Police publish footage of Border Police officers fighting Hamas terrorists in southern Israel and rescuing Israeli civilians under fire. pic.twitter.com/R3nWY6QcRM
— Emanuel (Mannie) Fabian (@manniefabian) October 8, 2023

追記：ドイツ政府はパレスチナ自治政府に直接援助を行っていないものの、国際機関や開発銀行などを通じてパレスチナ地域に「2.65億ドルの支援」を約束していたが、シュルツェ開発相は8日「援助がテロリストではなく地域の平和に役立つことに細心の注意を払ってきた。しかしイスラエルへの攻撃はレッドゾーンを越えた」と述べてパレスチナ地域への支援見直しを発表した。

追記：ロン･ダーマー戦略相は「死者は600人を遥かに超える見込みで、今後も数百人単位で死者が増加するだろう」と述べたたため、死傷者数は3,000人を超える可能性が出てきた。

出典：Twitter経由

追記：現地メディアは医療関係者の話を引用して「死亡者数が700人を越えた」と報じている。

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