中東アフリカ関連

反政府組織がホムス郊外まで前進、シリア南部でも政府軍がダルアー県を放棄

ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARはシリア内戦について6日夜「反政府組織がタルビゼまで支配地域を広げた」「グレーゾーンがホムス郊外のアルダル・アルカベラまで伸びた」と報告、シリア南部でも政府軍が反政府組織の武装蜂起を受けてダルアー県を放棄し、もうアサド政権は状況を制御出来なくなっている。

参考:Утрата юга Сирии, российский Алавистан, наступление курдов — сводка за 6 декабря
参考:Кризис в Сирии (провинция Деръа): отступление сирийских войск и потеря провинции обстановка к исходу 6 декабря 2024 года

もうアサド政権は北西部と南部の状況に手が付けられないと言った感じで、政府軍にも事態を収拾する力も意欲もない

シリア北西部で11月末に始まったタハリール・アル・シャーム機構(HTS)の攻勢は現在も続いており、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは5日夜「防御に適したオロンテス川沿いのアッ・ラスタンからも政府軍が去った」「政府軍の車列がアッ・ラスタンを通過する際に銃撃を受けた」「政府軍がタルビセで反政府組織軍を攻撃したという情報がある」「タルビセでの戦闘が事実ならホムス郊外での戦闘がまもなく始まるだろう」と報告していたが、RYBARの予想通りHTSはホムス郊外に到達した。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

RYBARは6日夜「反政府組織がタルビゼまで支配地域を広げた」「グレーゾーンがホムス郊外のアルダル・アルカベラまで伸びた」「反政府組織の支配地域がウム・ミャルまで広がった」「グレーゾーンがイシュリヤまで伸びた」「グレーゾーンがサラミーヤからタル・カズネに伸びた」「政府軍がシル周辺で反政府組織を押し戻した」と報告、視覚的にも反政府組織の車列がタルビゼ市内=を走行する様子が登場。

シリア南部でも反政府組織の武装蜂起によって集落や街が次々と解放され、シリア政府軍もダルアー県から事実上撤退しており、この地域の軍事基地を占領した反政府組織は政府軍が残していった装甲車輌や弾薬を鹵獲し戦力を強化している。RYBARも「シリア政府軍の弱体化は著しく武装蜂起に直面した南部地域を維持する力も意欲もない」「この不安定化がスワイダー県(ダルアー県の隣)に制御不可能な事態をもたらすのは時間の問題だ」「すでに同県ではドゥルーズ派とスンニ派の反アサドデモが本格化している」と述べている。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

追記:RYBARが6日夜時点で報告したシリア南部方面の状況。

関連記事:反政府組織がハマー市を解放、シリア政府軍は装備を捨ててホムスに後退
関連記事:反政府組織が県都ハマーに侵入、シリア政府軍は街を放棄して撤退
関連記事:シリア内戦、ドローンの登場でシリア政府軍の戦術が機能しなくなった

 

※アイキャッチ画像の出典:شبكة أخبار الشمال المحرر

米空軍、次期戦闘機の開発方針決定をトランプ政権に持ち越すと発表前のページ

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コメント

    • 怖い
    • 2024年 12月 07日

    本気になったイスラエルほど怖いものはない

    9
    • ざる
    • 2024年 12月 07日

    アサド政権が崩壊したらしたで各勢力争いで内乱コースになりそうな気がしてシリアの平和は遠そうですね…

    32
      • ふむ
      • 2024年 12月 07日

      カダフィ大佐亡き後のリビアもずっと纏まれませんしね…

      アサド後にアラウィー派やキリスト教徒等の少数派はどうなるのやら

      17
      • 774
      • 2024年 12月 07日

      シリアにアル・カイダPt2が出来てアメリカやトルコ他周辺国がコントロール出来る気がしない

      13
        • 2024年 12月 07日

        今は従順な態度取ってますけど時間が経ったら親分のトルコやアメリカ・イスラエルに牙を向けるでしょうな。
        アメリカは将来の敵を生み出すのに長けてますから…

        29
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2024年 12月 07日

      各勢力で争って群雄割拠みたいになるでしょうね
      それぞれの支配領域は法治ではなく人治の世界になるので、しょうもない事で人権侵害が多発するようになります
      ヒャッハー!な世界とまでは言わないけど生きにくい世の中になるのは目に見えています

      9
    •  
    • 2024年 12月 07日

    イスラエルかトルコか知らんが、ロシア式のゲラシモフドクトリンを完全に会得していらっしゃる。もはや本家より上手いんじゃないか?

    12
      • 匿名11号
      • 2024年 12月 07日

      逆では?
      イスラエルの建国にはロシア系ユダヤ人が多く関わってたというし、
      ロシア式軍隊の理想を追求した形がイスラエル軍じゃないんですかねえ。

      9
        • ぱあ
        • 2024年 12月 07日

        空爆で殴り続けるのはロシア軍とは全然違うくないか?

        5
          • 匿名11号
          • 2024年 12月 07日

          シリアではロシア空軍も殴り続けていたし、可能であればウクライナでも殴り続けてますよ。

          能力不足でウクライナ防空部隊にその活動を抑えられたというのであれば、理想を追求し得なかっただけのことです。

          4
    • もへもへ
    • 2024年 12月 07日

    ウクライナではアメリカの思惑は完全にうまくはいかなかったけど、シリアでは今のところ思惑通りの進んでるようです。

    将来的にシリア北部はトルコの傀儡政権で南部はイスラエルとアメリカの傀儡政権で統治って感じになりそうですね。

    力による現状変更は認めないっていうスローガンも民衆を独裁者の圧政から解放するっていう大義の前には霧散するようです。

    47
      • たむごん
      • 2024年 12月 07日

      『力による現状変更は認めない!』ありましたね…仰る通りあれに盛り上がり過ぎてた日本人は、世間知らずだったのでしょう。

      18
        • 名も無し
        • 2024年 12月 07日

        それを言ってる連中が昔から力による現状変更をやりまくってた連中なんでそれを信用すること自体が…

        23
          • たむごん
          • 2024年 12月 07日

          まさに正論ですね…

          5
        • 投石機
        • 2024年 12月 07日

        「独裁者の圧政」もまた「力による現状変更」の一種である事をどうかお忘れなさいませんよう。
        力で圧政を敷かなければ、独裁者の政権維持や政策断行が出来ない訳ですからね

        そもそも今のシリアの分裂状態自体、アサド政権による市民虐殺などの力の行使が招いてしまったものであるという大前提もあります
        現状変更も何も、今の悲惨なシリアは本来の状態ですらない

        17
          • たむごん
          • 2024年 12月 08日

          イラン・イラク戦争で、独裁者(フセイン政権)による、力による現状変更(イラン攻撃)を、米仏などが支援したりというのもありまして。

          仰る点も理解できるのですが、大国の引いた国境線が火種になったり、大国外交の適当さを見ると巻き込まれたくないなと見ています。

          9
      • T.T
      • 2024年 12月 07日

      独裁者(連れ戻された歯医者で、実際には集団指導体制で独裁では無い)

      16
        • hiroさん
        • 2024年 12月 07日

        眼科医じゃないの?

        11
          • T.T
          • 2024年 12月 07日

          うん、完全な記憶違いでした。

          5
        • かぼ
        • 2024年 12月 07日

        治安を維持しようとすると弾圧とか虐殺とか独裁とか言われちゃう・・・
        まあ、反政府勢力なんてISISみたいになるのがオチだから現地の一般人には堪ったものではありませんね

        今のアフガンなんて戦後復興中、治安もどんどん回復してIS系勢力も叩き出してる
        ほんと欧米はろくでもない奴らだ

        23
          • 通りすがり
          • 2024年 12月 07日

          現地住民の民主化運動をテロ集団と一緒にし、数千人単位で殺害しているのを治安維持の内とするにはさすがに無理がある。
          欧米を憎むあまりに欧米の敵対する勢力への評価が歪んでないか?

          30
            • 伊怜
            • 2024年 12月 07日

            民主化運動って言えばなんでも許されると思ってるから内戦になるんだな

            15
              • 通りすがり
              • 2024年 12月 07日

              そうやって民主化運動を例外なく弾圧し反体制派やテロ集団に存在意義を与えてきたのがアサド政権では?
              国家繁栄や一家存続を願っていたのかもしれないが、現実ではシリアを軍隊が弱くてテロ集団に囲まれ国民から反感を買い反民主的で何事もロシア頼みという弱小国に育てあげ、傍から見れば自ら欧米にシリアを明け渡しているようなもん。単純にあの親子の国家運営が下手だったと思う。

              19
                •  
                • 2024年 12月 08日

                ロシアの軍事研究はアラブの春に代表されるような民衆運動を西側によるハイブリッド戦争の一形態と結論づけている
                侵略に対する軍事的抵抗は弾圧に加工されて新たな尖兵を育て上げる土壌となり、また次の攻撃を招き体制を不安定化させていく
                シリアがこうなっているのは侵略を受けているからであって失政がどうとかは関係ない

                4
            • 暇な人
            • 2024年 12月 08日

            お世辞にも民主的とは言えないが選挙が行われて女性でも出馬できるのがアサド政権支配地域、
            民主化勢力が「解放」したところではなぜか選挙は行われなくなり、女性も弾圧される不思議

            大統領選挙の時にアサド支持者の集会に迫撃砲が撃ち込まれ数十人が死傷するなどの選挙妨害しているのが民主化運動勢力
            そのことでシリア人権監視団の代表はこれはシリアに安全な所などないという反政府側からのメッセージだそうです。AFP通信で述べている。

            千人単位で殺害しているのは本当に民主化運動ですか?それ発表してるシリア人権監視団は中立公平な組織でしか?少しは疑った事ありますか?アルジャジーラをはじめ海外メディアも見てますか?ちなみにアルジャジーラはカタールにあり、反アサド側ですよ。

            9
      • 匿名11号
      • 2024年 12月 07日

      ロシアやイラクほどあからさまでなければ、見て見ぬフリされていたというだけのことでしょうね。

      4
        •  
        • 2024年 12月 08日

        アメリカの方がはるかにあからさまだと思うが
        シリア南東部の占領地はなんだ?

        3
          • 匿名11号
          • 2024年 12月 08日

          別に合衆国領に編入されたわけではないですからね。

          2
            • 暇な人
            • 2024年 12月 09日

            資源だけとって統治はせずISらが跳梁跋扈するとか合衆国にするよりひどいわ

            2
    • ななし
    • 2024年 12月 07日

    シャーム解放機構の進撃はどこかで止まるでしょうが、
    アサド政権軍は著しく弱体化していることがバレて
    しまったので、また泥沼の内戦状態に逆戻りですな

    アサド政権自体が崩壊することはないでしょう
    トルコ・イスラエル以外全ての周辺国が支持していますし
    絶対に譲れない重要な軍事的権益を持つロシア・イランは
    既に軍事支援を開始しています

    シリア政府の対応は大きな問題がありました
    シャーム解放機構やクルド勢力の支配地域が残っているにも
    関わらず奪還の意欲が乏しく「停戦・復興」の政策をとった
    ことですね。そこを周到な侵攻作戦を練った敵に攻めこまれた

    18
      • 通りすがり
      • 2024年 12月 07日

      ボロボロの空軍に戦闘を避ける陸軍、現政権の支配力も低く、おまけに親玉ロシアはウクライナで忙しいとなればこうなるのは必然では?
      周到な侵攻作戦というよりかは奇跡的に保ってた均衡が崩れただけだと思う。

      30
        • ななし
        • 2024年 12月 07日

        ほぼほぼおっしゃる通りですが、作戦自体は
        「見事」というしかないです

        反シリア政府勢力がほぼ一斉に呼応して、文字通り
        四方八方から攻撃を開始していますね

        これでは油断していた(正式な停戦合意などないにも
        関わらず、勝手に停戦・復興モードになっていた)
        シリア政府軍が潰走・パニック状態になるのは当然です

        22
          • かぼ
          • 2024年 12月 07日

          せっかく復興モードだったのに残念ですね
          まあ、この辺りは民族や宗派の対立が複雑なので簡単にはいかないですよね
          しかも英国が引いた国境がこれまたワザとトラブルの種を残すようにラインが引かれていて・・・

          14
      • ななし
      • 2024年 12月 07日

      自己レスです
      さらに付言すると最大支援国のロシアがNATO対応に、
      イランがイスラエルに対応を忙殺されており、強力な
      援軍のヒズボラが大きなダメージを受けている情勢に
      危機感を持っていなかったということでしょう

      シリアは戦国時代に逆戻りです。残念です

      21
        • かぼ
        • 2024年 12月 07日

        これって反政府軍が勝利してもシリアがちっとも平和にならないのが予想出来るのが悲しいですね
        欧米の都合でアサド政権を悪者化して潰してるけど現地人からしたら迷惑な上にむしろ民主化からは遠のくかと思われ
        既に政府寄りで危機感を持った人々は逃げ出してるそうですね

        31
          •    
          • 2024年 12月 07日

          ギリシャ人:「カオスだ」
          中国人:「混沌だ」
          アメリカ人:「自由だ」

          28
      • 黒丸
      • 2024年 12月 07日

      アサド政権を支持しているといえるのはロシアとイランだけで
      他の諸国は積極的に支持をしているとは思えないですね。
      中東地域の外交の重要要素の1つであるアラブ連盟へのアサド政権シリアの復帰加盟も
      2023年になるまでできていなかったわけであり、周囲のアラブ諸国としては
      イランの影響力がシリア内で大きくなるのは面倒だが金と軍事力はあまり使いたくないので、
      対話窓口は明けておこうレベルのものなので、ここでアサド政権側を支援する動機がないと考えます。
      せいぜいアサド政権と反政府側の仲介を消極的にする程度になるかと。

      15
        • ras
        • 2024年 12月 07日

        一応、抵抗できていたならむしろISIS系とイスラエル抑止、自国へのアラブの春波及防止という意味で名目はあったかと思います。
        ただ、あまりにも緒戦で劣勢すぎて、シリア政府にベットできないのでしょう。そしてそれは同盟関係にあるロシアとイランに置いてもそれは同様です。
        最低限の防衛準備すら怠ったつけですね。ただし、何とかして指揮統制を回復できれば生き残る可能性も残っているでしょう。

        12
    • ななし
    • 2024年 12月 07日

    ホムス周辺にはもともとイランの勢力が駐留していたはずなのでそう簡単には抜かれないと思うが果たして……

    6
      • ななし
      • 2024年 12月 07日

      ヒズボラの大隊が移動しているようですし
      ダマスカス空港にイラン革命防衛隊が増派されたりと
      ホムスが決戦の地でしょう

      ここをあっさり抜かれるとアサド政権はダマスカスの
      首都決戦を考えなければならないですね

      10
      • ななし
      • 2024年 12月 07日

      現状シリア政府軍は潰走・パニック状態なので大都市ホムス
      で食い止めるしかない状態です。

      他の方も書かれていますが、イラン革命防衛隊が駐留していて
      ヒズボラの大隊やイランの増派部隊が増派されているようです

      それでも貫かれたらいよいよダマスカス首都決戦となり、
      それでも止められなければ遷都ということになりますな

      8
    • 名前
    • 2024年 12月 07日

    ロシアとイランの助け無しではこんなもんだろう
    該当地域でアサド政権を支持する理由がないし。
    他国の陰謀のせいでみたいなコメントが並んでいるが、そんな陰謀なくてもアサド政権は脆弱で他国の助けがあって成立している国だから、別に陰謀なんてなくてもこんな風になるよ

    36
      • 名無し
      • 2024年 12月 07日

      アサド自身も兄の死でやりたくない家業を継がされたひとなので、ある意味ほっとしてるかもしれませんね。

      10
      • ras
      • 2024年 12月 07日

      アラブの春でのシリア内戦のシリア軍はイランはともかくロシアが本格介入する以前は、緒戦を乗り越えて以降頑強に抵抗していたのですがね。政府側の想像以上に士気統制も練度も劣化していたのでしょう。
      シリア軍がある程度復帰することができなければ他国の支援も間に合わないでしょう。クルドとHTSの衝突やアラブ諸国の支持など外交状態は前より有利というのに、緒戦を乗り切る軍事力の備えがなければどうしようもない。

      12
    • アサド打倒より…
    • 2024年 12月 07日

    キレイにロシア軍がいるラタキア方面やヒズボラ支援ラインを分断しようとしていて、ロシアやイランに向けたメッセージなのがよく判る。

    11
    • 通りすがり
    • 2024年 12月 07日

    これ戦線拡大を食い止めたところでそのあとの政権運営どうすんだろ?
    軍の忠誠心も国民の現政権への好感度もだいぶ低そうだし、政権支配下での反体制運動も刺激されて厄介になりそう。

    11
      • 分析
      • 2024年 12月 07日

      HTSの快進撃だけが着目ポイントではなく、便乗してこれまで数年間政府支配地域だった所で軒並み反乱が発生、軍の離反すら起きている所も重要ですよね
      今まで内乱が小康状態だったのは政府の統治に満足していたわけではなく消極的妥協の産物であり、統治できないと見るやあっという間に反旗を翻すというのは、信頼度が無いに等しいと言えそうです
      ここからアサド政府が盛り返したとしても、今回反乱が起きた地域の忠誠度は絶望的なわけで…

      23
        • 名無し
        • 2024年 12月 07日

        アサド政権は国内少数派が母体ゆえに、反対派の誘拐や殺害による恐怖で国内を統制していたため、外国勢力の手助けがなければこんなものなんでしょうね。

        26
          • galod12
          • 2024年 12月 07日

          シリアで殺害された民間人約23万人のうち、約20万人がアサド政権によって殺害されているので、内心誰もアサド政権を支持していないでしょうね。

          30
    • 58式素人
    • 2024年 12月 07日

    全くの憶測ですが。次は、イエメン?かな。
    あそこを何とかしないと、ずっと護衛艦隊を貼り付けておかないといけないし。
    現有の西側の海軍装備では、当該護衛艦隊任務にあまり向いていないと思えるし。
    護衛艦隊を維持し続けるなら、それ専用のフネが必要に思えるし。
    やるなら、護衛空母(UAV/ヘリ/小型機を運用)と
    イスラエルのサール6型みたいな対テロフリゲートと
    対USV/UUV用の哨戒艦みたいなものが必要に思えるし。

    5
      • 黒丸
      • 2024年 12月 07日

      イエメン対岸のソマリアもどうなるか心配ですね。
      現状は一応の安定はしているみたいですが、そもそも情報が少ないので不明というべきか
      食料高・資源高が数年続いているので何か変化が芽生えているかもしれません。

      4
    • 馬鳥
    • 2024年 12月 07日

    政権はほぼすべての地域で劣勢状態
    アラウィー派が多数を占めるラタキア周辺の沿岸地域以外は失う可能性もありますね
    ロシア・イラン次第と言ったところでしょうが・・・

    5
    • gepard
    • 2024年 12月 07日

    HTSはテロ指定を受けたアル=カイーダ系ジハーディスト集団であるため占領地の管理や少数派との折衝で必ず内部分裂をする。
    アラウィー派の多い沿岸部とダマスカスさえ死守することができれば政権軍はイラン・ロシアの支援を受けて巻き返しを図れるが、崩壊している政府軍の指揮統制が持つのかが焦点だ。

    レバノンのヒズボラがイランとの連絡回廊を死守するために動くか注意している。

    16
    • cosine
    • 2024年 12月 07日

    ロシアやイランのこれまでの関わり方を鑑みれば、その地を押さえようとする意志がその時々により強固であるものが塗り替えていくのは、至極あるべき形のように思えてしまいます。
    ウクライナ東方では、西側の我欲よりもロシアの危機感が勝っているゆえの現況なわけで。

    当然実際には想いの強さで国境が変わるなんて…なのですが、ゆえにシリア情勢から投げかけられた問いに、私達一人一人も向き合わなければなりません。
    「国を護ろうとする意志は、他者の欲する意志に遅れなどとらぬ強固なるものですか?」

    14
    • たむごん
    • 2024年 12月 07日

    HTSが、大量の戦車装甲車両・防空システム・航空機を捕獲しているようです(航空機は使いこなせるのか気になります)。

    旧ソ連系統の戦車145両、歩兵装甲戦闘車96両・砲兵システム87門は運用できるでしょうし、防空システム18両を稼働できれば野戦防空で抑止できます。

    シリアの砂漠は、守りにくいですから、シリア政府は一気に崩れていくかもしれませんね。

    (シリア反政府勢力はタダで戦車145両、航空機35機を手に入れ、破竹の勢いで進軍 ミリレポ Youtube)

    10
      • たむごん
      • 2024年 12月 07日

      追記です。
      対空ミサイルシステムまで失っているのは、事前工作か何かあったんでしょうかね?

      シリア政府軍、やる気がないのかもしれませんが、さすがにダメ過ぎるなと感じてしまいます…

      8
    • レプタリアン
    • 2024年 12月 07日

    もうアサドは終わりだなぁ
    アルカイダ系テロ組織がこの辺り牛耳ってまた戦国時代かな

    9
    • ななし
    • 2024年 12月 07日

    アサド政権終わったらシリアに駐留してたロシア軍戻って来るから
    ウクライナが不利になるのでは

    13
    • ras
    • 2024年 12月 07日

    先のアラブの春でも感じたことですが、バッシャール・アサド政権は前政権の反省でスンナの閣僚取り入れなど不満吸収のための改革を指揮してきたのに、結局このような全方位からの四面楚歌にあうと残念なものです。
    もちろんアラウィー派という少数派の権力集中体制は変わらないので、不満を拭い切ることなど不可能だったのですが。そうして刺激された結果爆発したのがアラブの春でした。
    結局世界はスーダンを反省することなく繰り返しています。
    しかし民主主義のもとでは少数派が圧政され、分離独立しては攻撃され生き残れるわけもなく、少数異端派が強力な宗教を前に立つには前政権の苛烈な弾圧のほうがよかった…などとは考えたくないですね。

    17
      • 2024年 12月 07日

      なんか思ってたのと違う…こうなる未来しかないですよ。
      言い方が悪いかもしれませんが独裁でしか国が安定しない地域は確実にあるんです。

      22
        • galod12
        • 2024年 12月 08日

        アサド政権の統治方法がダメダメだっただけですけどね。
        反政府的な人間は片っ端から誘拐・拷問・殺害していましたから。
        こんなやり方では敵を増やすだけです。
        中国は「飴と鞭」の比率をちゃんと考えているので、独裁主義の完成度が非常に高い。

        15
    • Taro
    • 2024年 12月 07日

    わずか1週間でアサド後が焦点になるとは思わなんだ…
    外国による介入で事態が動いたというより、外国の助けが無くなったことで政権を維持できなくなったように見えます
    ウクライナ戦争とパレスチナ紛争が起こした国際的な玉突き事故のようなもので
    ナゴルノ=カラバフの時のように、地域の不安定化が他地域に伝播してるのですね
    そしてこれが最後では無いのでしょうし東アジアも無関係ではいられないのでしょう

    20
    • レプタリアン
    • 2024年 12月 07日

    とりあえず
    中東の諸問題の根本原因はイギリスとフランスだから、難民は全部ヨーロッパへ運ぼう
    オスマン帝国にあの辺の部族社会の管理任せてれば良かったんだよ

    10
      • 2024年 12月 07日

      エルドアンはオスマン帝国復活でも夢見てるんですかね…?

      2
    • いそきち丸
    • 2024年 12月 07日

    シリア内戦は展開が速すぎる!
    wallstreettimesによれば、アサド大統領の妻子はもうロシアに、義弟はUAEに避難して、エジプト政府が亡命を促してるみたい。各地で政府軍が撤退していたのは、湾岸諸国の仲介でトルコに停戦交渉を行っていたらしい。もちろん失敗したけど。
    イランのゴッズ部隊も撤収し、ロシア政府は民間人のシリア退避を促してる。

    本当にアサド政権は崩壊するかも。

    13
      • 2024年 12月 07日

      アサド政権が崩壊してもろくなことにならないだろうな。

      11
        • 無名
        • 2024年 12月 08日

        反体制派の中心のシャーム解放機構(たぶん内部分裂するけど)、クルド人勢力、イスラム教シーア派・アラウィー派(アサド政権の支持基盤)、イスラム過激派の内戦突入でしょうね。

        8
          • T.O
          • 2024年 12月 08日

          クルド人は長年の悲願である自分達の国家を持てる最大のチャンスですね
          埼玉のクルド人もそこに帰ってもらいましょう

          6
    • 無学なソフィスト
    • 2024年 12月 07日

    ハマから約100km以上南東の位置にある
    Qaryatayn[カリヤタイン:人口14,204:2002年]を反政府軍が抑えているようです
    南東のアメリカ系占領地から伸びてきたのか、北の反政府軍が浸透してきたのか不明ですが、
    ホムスとは別軸の大規模攻勢が存在するようですな

    9
    • 無学なソフィスト
    • 2024年 12月 07日

    反政府組織がダマスカス南門から南に9kmの「アル・シェイフ」を制圧したと宣言していますね
    目立った抵抗も確認できませんし、これはホムスより先にダマスカスが落ちるのでは

    9
    • 馬鳥
    • 2024年 12月 08日

    これ、首都すら風前の灯じゃないですか
    アサド政権は良くて地方政権として存続する程度の道しか残されてないのでは・・・

    7
    • general
    • 2024年 12月 08日

    欧米憎しで自国民の屍と瓦礫の山を築き上げたアサドすら擁護するバケモンとそれに同意しまくるバケモンだらけなんだなここ
    まともな人がちゃんと反論してるけど恐ろしいわ

    28
      • ヒュー
      • 2024年 12月 08日

      それと似たような言説をイラク戦争でフセイン政権が倒れたときも聞きましたからね。

      9
        • eb6ak
        • 2024年 12月 08日

        イラク戦争の正当性はさておき、フセインが自国民の屍と瓦礫の山を築き上げていたのは事実ですけどね。

        10
    • 2024年 12月 08日

    管理人が休んでる間にダマスカス陥落しそうで草。

    2
    • もへもへ
    • 2024年 12月 08日

    ホムスが落ちたようですね。

    もうアサド政権は終わり、圧政者たる独裁者は倒れた。
    これからは西側民主主義国が待ち望んだ自由と民主主義に溢れるシリア戦国時代の幕開けです。

    我々も西側民主主義国家の一員として喜びましょう。

    3
      • 無学なソフィスト
      • 2024年 12月 08日

      はい!
      ルースキーミールの機能不全が明白になった今、
      トルコによる平和が期待されます!

      6
    • モサドの本気
    • 2024年 12月 08日

    反体制派の同時一斉蜂起なんて、どう考えてもモサドの差し金以外の何でもないのに、どんなイデオロギーが挟めばアサド=悪だからとかシリアの平和がとか言う議論になるのか?反体制派が一直線にレバノン国境に向かってる時点でモサドの匂いしかしない。
    少なくともこれでイランはシリア、レバノン方面で完全に劣勢に追いやられ、イスラエルへのちょっかいは当面できなくなった訳で、イスラエルからすれば弱小アサドが打倒されようがされまいがどうでも良いんではないかな。

    3
    • 馬鳥
    • 2024年 12月 08日

    シリア内戦は数多の勢力が複雑な利害関係で絡み合っていてどこかの陰謀でこうなった、と言うよりは
    HTSの圧倒的戦果を見た各地の勢力が日和見的に蜂起したと言う方が自然に見えますけどね・・・

    8
    • 組織の論理
    • 2024年 12月 08日

    日和見的な蜂起とは言いますが、大攻勢にはそれなりの準備が必要だと思います。それをある程度計画出来るのは一定の資金力、組織力、人員、情報を握る組織にしか無理ですよ。

    1
      • 馬鳥
      • 2024年 12月 08日

      軍事的な大攻勢と言えるのはHTSの南進くらいじゃないですか?
      南部・中部・東部のシリア軍はほぼ無抵抗で撤退した挙句、もうどこにいるのか分からないような状況ですし

      6
    • 中東政局
    • 2024年 12月 08日

    昨年のハマス一斉蜂起はイラン、HTS一斉蜂起にはイスラエルが噛んでいると思ってますよ。そもそも弱小組織がいきなり歯向かって来るのを怒りとかヤケとかそんな適当な言葉で済ませられる訳ないでしょ?

    3
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