ハマー市内では反政府組織による解放を市民が歓迎しており、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは5日夜「シリア政府軍は撤退時に相当量の装甲車輌を放棄した」「防御に適したオロンテス川沿いのアッ・ラスタンからも政府軍が去った」「まもなくホムス郊外で戦闘が始まるだろう」と報告した。
参考:Кризис в Сирии (провинция Хама): падение Хамы обстановка по состоянию на 19.00 5 декабря 2024 года
混乱した戦場では「勢いに任せた前進」が「予想外の結果」をもたらすこともあるため何が起きるかは想像もつかない
シリア北西部で11月末に始まったタハリール・アル・シャーム機構(HTS)の攻勢は現在も続いており、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは5日夕方「敵側の主張を2か3で割ってもハマーの状況は本当に悪い」「反政府組織がマール・シャフールを占領した」「反政府組織がハマー市内に侵入した」「反政府組織がハマー空軍基地に侵入した」と報告したが、その直後に「政府軍がハマーから撤退した。彼らは周辺地域にしがみつくことなく街を明け渡した」と述べ、たった5日間の攻撃でハマー県の県都が陥落した格好。
さらにRYBARは5日夜「政府軍がハマーから撤退したため街の大部分を反政府組織が支配している」「政府軍がハマーからの撤退時に相当量の装甲車輌を放棄した」「防御に適したオロンテス川沿いのアッ・ラスタンからも政府軍が去った」「政府軍の車列がアッ・ラスタンを通過する際に銃撃を受けた」「政府軍がタルビセで反政府組織軍を攻撃したという情報がある」「タルビセでの戦闘が事実ならホムス郊外での戦闘がまもなく始まるだろう」と報告し、この話が事実ならハマーからホムスの間にまともな防衛ラインは存在しないという意味だ。
但し、ハマーからホムスまでは約40kmも離れているため「直ぐにホムス郊外で大規模な戦闘が発生する」とは兵站的に考えにくく、アサド政権的にも地中海に面した沿岸部とのアクセスを維持するためホムスでは必死の抵抗を試みると思うが、混乱した戦場では「勢いに任せた前進」が「予想外の結果」をもたらすこともあるため、本当に何が起きるかは想像もつかない。
追記:反政府組織がドローンを使用して政府軍を攻撃する様子
追記:アサド政権の抑圧から解放されたことを喜ぶハマー市民の様子
関連記事:反政府組織が県都ハマーに侵入、シリア政府軍は街を放棄して撤退
関連記事:シリア内戦、ドローンの登場でシリア政府軍の戦術が機能しなくなった
※アイキャッチ画像の出典:شبكة أخبار الشمال المحرر
内戦ではよくあることなのかも知れませんが特定の都市が中立を宣言するのは面白いですね、どれほど戦火から逃れることが出来るのか定かではないですが。
ドローンの赤外線画像は、初めてCoD MWでAC-130ステージをプレイした時の衝撃を思い出します。
この手の不謹慎なドローンシミュレータがわんさと開発されそう。
しかも、カジュアルゲームのCoD MWレベルと違って、ゲームと実戦の乖離がほとんど無いだろうというところが、実際のドローンオペレータの養成に貢献しそうで。
調べるのが面倒いから聞くけど、シリア内戦はどんな理由で各勢力は戦っているの❔
あと図を見た感じ5、6勢力くらいで争ってるの?
①シリア政府:ロシア・イランの支援を受けている・アサド政権
アラブ諸国はアサド政権を明確に支持
②シャーム解放機構:反政府組織、現在ハマーを制圧しホムスに
進撃中。トルコが主たる後ろ盾ですが、アメリカもバックアップ
イスラエルには敵対しない謎のイスラム武装組織
③クルド人勢力:シリア北東部を占拠しているクルド民族の勢力
アメリカの支援を受けていますが、隣接する国内にクルド人の
問題を抱えるトルコは激しく反発、殲滅すると言っています
今回中立・またはシリア政府寄りの態度、アメリカ従属ではない
④ヒズボラ・イランの民兵
イランの支援を受けているヒズボラとイランの革命防衛隊を主体
とする勢力。シャーム解放機構とISIS殲滅の為、シリアに展開中
⑤空軍を主体とするロシア軍
事実上の同盟国シリア支援の為、フメイミム空軍基地に主に展開
現在、シャーム解放機構の後背地に猛爆撃中
⑥シリア東部・南部に不法に居座るアメリカ軍
今回の騒乱で、ピンポイントミサイル攻撃をシリア政府軍に実施
⑦ISIS
イスラエルには敵対しない謎のイスラム武装組織、ここ数ヶ月間
行動が活発化し、シリア政府軍をゲリラ的に執拗に攻撃
複雑すぎてもしシリア政府が崩壊しても内戦は継続しそう…。そしてそれが支援国同士の新たないざこざになり周辺に波及して…平和は程遠いですね。
大雑把に協力関係をわけると…これでも多いな
1.シリア政府+ロシア軍+ヒズボラ(場合によっては敵対する)
2.HTS(タハリール・アル・シャーム機構)+トルコ軍(表面的には民兵)+アメリカの支援+イスラエルの援護射撃
3.ISIS+アメリカ(主に訓練・武器の提供)+イスラエル(資金提供?)
4.クルド人 (自治独立を目指す民族系勢力)
1 vs 2+3 vs 4 みたいな感じですが、1は4とも対立しています
今回は2の勢力が一気に攻勢を仕掛けています
①ロシアとイランが支援するシリア政府
②トルコが支援する反政府組織(HTS、SNA、FSA)
③アメリカが支援する反政府組織(SFA、SDF)
④その他(盗賊やISIS等)
三国志みたいですね。
もし①が滅んだら今度はトルコとアメリカの制御下で②と③が戦うのか、トルコとアメリカの制御下から外れて五胡十六国時代のようになるのか。
ISとアメリカを同じグループにしてるあたり正体の知れる人やな
米軍が爆撃した直後にISISが攻撃するという偶然が多発してる
ISISの勢力圏は米軍駐留地域のみ、トルコが爆撃したら米軍が撃墜したりしてる
1と4はトルコを相手にしている時(2)は協力していますよね。
1と4も場合によっては敵対する・・・位かな。
感謝
情報提供ありがとうございます
ただ一つ重大な訂正をすると、
クルド勢力は今回政府側の支配地域であるデリゾールに便乗して攻勢をかけており、
またガリラヤ湖東岸の拠点を政府側から奪っているので、クルド勢力は政府側に明確に敵対しています
失礼、西岸の拠点ですね
マスカナーという町です
むむ、そうでしたか、、、情報ありがとうございます
デリゾールに攻勢をかけたとなると、便乗して領土拡張
を企てたとなるのでしょうね
シャーム解放機構を支援しているのはトルコだけでは。
シャーム解放機構とアメリカは2023年に入っても権益で揉めていて相互対立が激しかったですし。
シャーム解放機構の目標はバアス党とヒズボラの駆逐ですので、イスラエルとは「敵の敵は…」の関係かと。
あまり細かい話をしてもしょうがないですが、
その揉め事の中にアメリカからの支援も入っていますな
シャーム解放機構自体、内紛が絶えないですよね
それぞれ思惑はあると思いますが根底にあるのはスンニ派シーア派の宗派対立です
シリア政府のアサドはイスラム少数派のアラウィ―派で、少数派の権利尊重を謡ってる関係で同じく国内少数派であるシーア派の支持を受けています(シーア派の一派とも表現されます)
イランはシーア派の盟主で、ヒスボラというレバノンの武装組織は同じくシーア派なのでアサドを支持します
ISILやトルコはスンニ派で他の多くのアラブ諸国やシリア国内の反体制派の武装勢力もスンニ派です
このスンニ派勢力が基本的にはアラウィ―派のアサドを敵対視しています
シリア国内のクルド人勢力はスンニ派ですが、トルコのクルド人の関係で揉めているので、敵の敵は味方ということで以前はスンニ派ということで敵対関係でしたが今はアサド政権と敵対ではありません
今回ハマーを占領したタハリール・アル・シャーム機構というのも典型的なスンニ派過激派武装勢力で、スンニ派の人々にとっては解放者ですがその他少数派の人々にとっては弾圧者です
シリアは国内の7割がスンニ派なので多数派から支持されているようにも見えますが、平和という観点からすれば国内の統合という面では少数派アラウィ―派のアサドは都合がよかったのです
なのでスンニ派以外の小数諸派と穏健派スンニ派からアサドが支持されているというわけです
後は反政府組織内で内紛が起こらない事を祈るばかりですね
勝ってある程度支配地域が広がると勢力争いが起こりかねません。
アサド政権で妥協できない連中が、仲良く手を取り合って平和に治めるとかあると思う?
アメリカが政権転覆させるために反政府勢力糾合させてやらせることよくあるけど、その後の統治がうまくいった事例は記憶にない、というか安定的にうまくいってほしいとすら思っていないのではないかという疑惑すらある。
政府軍の動きと士気が低いのはなんでなんだろうか?
ロシアに万単位で派遣されてるわけではなかろうに
北朝鮮兵であれだけ大騒ぎしてるならもっと騒いでるはずなんだよな
あとウクライナ軍のドローン部隊が投入されているという噂があるがどうなんだろ
ウクライナにおけるドローン使用量が減っているとか
ロシアはシリアでも高額報酬で兵士募集をしていたので、実戦経験豊富な兵士は多数応募してシリアを離れている可能性あります。
・内戦がいったん収まったのでかなりの数の兵士を退役させた⇒人員不足
・軍内部で汚職が横行⇒ろくに給料が払われず辞める奴が続出
・反政府側のセルが潜入しており、戦闘開始のタイミングで大混乱を巻き起こした
入ってきてる情報だとこんな感じ
あとウクライナは直接介入してないが、ドローン(簡単に自作できるレベル)の設計図や運用法を提供したようだ
反政府軍討伐してないのに兵士返したらダメだな
養う金がなかったのかもしれんけど
アフガニスタンもそうですが、軍基地の装備品を奪われてますよね。
政府軍がパニックになって逃げして、反政府軍が軍基地で装備品を獲得して強化される流れを感じます。
反政府軍の何らかの組織が、政府軍統治地域に潜伏していて、攪乱攻撃をするのかが少し気になっています。
砂漠地帯は防衛しにくいですから、防衛線を引けなければ、ホムス周辺まで一気に進む可能性もありそうですね。
反政府勢力の攻勢に合わせ、政府支配地域でも銃撃等が発生しているようなので、潜伏していた反政府系の人達はいそうですよね。
10年近い内戦で武器の入手は容易でしょうから、正式に武装勢力に加入していなくても、アサド政権が気に入らないと思っている人が個々に呼応してくると、政府軍としては敵がそこら中にいる事になるため、苦戦を強いられるでしょう。
それにしても、ウクライナ戦争からこのブログを知りましたが、イスラエルやシリアの情報も、信頼性が比較的高いアカウントを見つけ、日本語で整理してくれる管理人様には、驚き、感謝しかありません。
ホムスは伝統的に反アサド色が強い地域なので(前回は町全体を瓦礫にするぐらいの砲爆撃でようやく制圧した)、戦線が近づいてくれば内部からの蜂起も起こるだろうね
シリアは文明・宗教の交差点で、イスラム複数宗派だけでなく、キリスト教系までいますからね。
内戦の続く国は、やっかいで住みたくないですね…反政府勢力の動き、後方攪乱まで含めてどうなるのか見守りたいと思います。
トルコは良くも悪くも地域の大国をやっている
ナゴルノ=カラバフでアゼルバイジャンを勝たせた件と言い、堅実ににロシアの勢力圏を削ってるのはトルコではないだろうか?
クルド人問題では北欧と、領土問題ではギリシャと対立してるから、西側追従という訳でもない
GDPトップ10内に行けるポテンシャルのある国なので、今後が楽しみな国の一つだな
アルメニアのパシニャンはロシア側ではないです、むしろアゼルバイジャンのアリエフの方がロシアと緊密でウクライナ侵攻始まってからロシアいって軍事協定を結んでます。
前回のナゴルノカラバフ併合もロシア軍はアゼルバイジャン側でアルメニア軍の武装解除させて撤退させてます。
この時アルメニアがロシアとの共同訓練を拒否しアメリカとの共同訓練(州兵)をしている最中にアゼルバイジャンが侵攻してきました。
アルメニアで親ロシア(といってもロシアと欧米どっちも良い顔する風見鶏ですが)だったのはパシニャンの前のアルメニア共和党政権でこれを倒したのがパシニャンです。
アルメニアに軍事支援をしてるのがアメリカやフランスでアゼルバイジャンはそれを批判してる側です。
ウクライナは間もなくロシア勝利で終わりそうだけど、その後は黒海の制海権・シリアの決着・アゼルやグルジアのカフカスの勢力争いなどで今度はトルコとロシアの対立が激化しそう。
アラブ世界じゃトップ3ぐらいの軍事力があったと思うけど意外と脆弱だったのかな?政府軍の何割かが脱走や寝返っていたりしているなら、一気に崩壊する気もするが余りにもプレイヤーが多過ぎるせいで混乱が簡単に収まるとは思えない。
それにしても1年ぐらい前に政府軍が優位とか言われていた筈なんだけど本当に一寸先は闇だな、ロシアさえまともならこんな事にはならなかった筈なんだけど、とんだとばっちりだね。
ウクライナ戦争直前の時点でシリア政府軍は戦車を二千から三千両破壊されており、実質的に崩壊状態でした。また、空軍もロシアからの部品の援助でなんとか旧式機を飛ばしている状態でした。
軍の維持に必要なリソースをロシアからの供給に頼っていたためウクライナ戦争で供給が途絶え、軍の状況も悪化していったようです。
このシリア内戦の突然の出来事と関連してですが、ボグダン氏がさきほど動画をアップされました。
内容はウクライナもロシアも下記の米国ケロッグ氏(元中将トランプ氏指名のウクライナ特使)による停戦案を受けたらしいとボグダン氏がYoutubeで先ほど発言していますが本当なのでしょうか。
さらに追加項目にてロシアへの圧力としてトランプ氏はプーチン氏にこの案を飲ませるためにトルコ・アメリカが合同でシリア内戦に関与したらしく、ロシア側への停戦圧力としてこの停戦案を飲めばシリア政権の崩壊まではをさせないことを条件としてロシアに圧力をかけたとのことで、結果プーチン氏はこの案を了承したといったことをボグダン氏は述べておられます。既にウクライナ国内では議員などからも受け入れた旨の証言が出始めておりウクライナ国内でこの話題でいっぱいになっているとボグダン氏は言われているのですが・・・。(もちろんウクライナはうれしくない。)
シリア政権が崩壊すれば誤報となるでしょうが・・・。どうなのでしょう。
「原文英文後半」ウクライナのためのケロッグ・プラン
1. ロシアへの孤立を解消する:
– モスクワと外交関係を樹立し、プーチンの「悪魔化」をやめる。
2. 和平交渉:
– モスクワとキエフの双方に停戦に合意するよう圧力をかけ、協議を開始する。
3. ロシアへのインセンティブ:
– ウクライナのNATO加盟を10年間遅らせる。
– ロシアがウクライナの占領地を保持できるようにする。
– ウクライナが容認できる和平合意を条件に、制裁を段階的に解除し、米国との関係を正常化する。
4. ウクライナへの支援:
– 軍事援助と二国間安全保障の継続。
– ウクライナはロシアの併合を正式に承認する必要はないが、武力による現状変更は控えること。
5. キエフへの圧力:
– ウクライナが和平交渉を拒否した場合、米国の軍事援助を停止する可能性もある。
出典 東方研究センター/OSW
1. ロシアへの孤立を解消する:
– モスクワと外交関係を樹立し、プーチンの「悪魔化」をやめる。
2. 和平交渉:
– モスクワとキエフの双方に停戦に合意するよう圧力をかけ、協議を開始する。
3. ロシアへのインセンティブ:
– ウクライナのNATO加盟を10年間遅らせる。
– ロシアがウクライナの占領地を保持できるようにする。
– ウクライナが容認できる和平合意を条件に、制裁を段階的に解除し、米国との関係を正常化する。
4. ウクライナへの支援:
– 軍事援助と二国間安全保障の継続。
– ウクライナはロシアの併合を正式に承認する必要はないが、武力による現状変更は控えること。
5. キエフへの圧力:
– ウクライナが和平交渉を拒否した場合、米国の軍事援助を停止する可能性もある。
出典 東方研究センター/OSW
表題ウクライナのためのケロッグ・プラン
1. ロシアへの孤立を解消する:
– モスクワと外交関係を樹立し、プーチンの「悪魔化」をやめる。
2. 和平交渉:
– モスクワとキエフの双方に停戦に合意するよう圧力をかけ、協議を開始する。
3. ロシアへのインセンティブ:
– ウクライナのNATO加盟を10年間遅らせる。
– ロシアがウクライナの占領地を保持できるようにする。
– ウクライナが容認できる和平合意を条件に、制裁を段階的に解除し、米国との関係を正常化する。
4. ウクライナへの支援:
– 軍事援助と二国間安全保障の継続。
– ウクライナはロシアの併合を正式に承認する必要はないが、武力による現状変更は控えること。
5. キエフへの圧力:
– ウクライナが和平交渉を拒否した場合、米国の軍事援助を停止する可能性もある。
出典 東方研究センター/OSW
以下原文
“Kellogg Plan” for Ukraine
1. Ending Isolation of Russia:
? Establish diplomatic relations with Moscow and cease the “demonization” of Putin.
2. Peace Negotiations:
? Pressure both Moscow and Kyiv to agree on a ceasefire and initiate talks.
3. Incentives for Russia:
? Delay Ukraine’s NATO membership for 10 years.
? Allow Russia to retain occupied Ukrainian territories.
? Gradual lifting of sanctions and normalization of relations with the U.S., contingent on peace agreements acceptable to Ukraine.
4. Support for Ukraine:
? Continued military aid and bilateral security guarantees.
? Ukraine need not formally recognize Russian annexations but must refrain from changing the status quo by force.
5. Pressure on Kyiv:
? Potentially halt U.S. military aid if Ukraine refuses peace talks.
Source: Centre for Eastern Studies/OSW
トランプ氏はまだ大統領じゃ無いし、そんなに色々出来ないでしょ。
その手の話よく見かけるけど大統領経験者とはいえ、何故まだ正式に就任していなければ、ましてや現役のアメリカの議員や官僚や将軍ですら無いトランプにあれこれ暗躍・画策できる設定なのか。
ロシア側は認めてないけどもし直通で連絡できるんなら事前に内容を知らせておくというのはあり得るんじゃないかな
大統領に再任されてからやったんじゃ一日で停戦させるのは無理だしね
けどロシアがNATO加盟のサンセット条項を受け入れるとは思わないな
まあ、これが最終案じゃなく修正の余地があるものならNATO加盟に関する箇所以外はロシアにとっては悪くないんじゃないかな
ロシアの支援ばかりが有名ですが、前回の内戦で政権側が優位に立てたのはヒズボラの支援が大きかったとのことなので、ヒズボラが大打撃を受けた結果、今回のような状況になった可能性がありますね。
今回のHTSは搦め手もうまく使ってて、たとえばハマの攻略戦では北西にあるキリスト教徒の町ムハルダはわざとスルーしてる(隣のハルファイアは制圧)
ムハルダからのリアクションもなかったので、おそらく裏で手打ちしてると思われる
また、ハマ南東のサラミーヤ(イスマイル派の町)の指導者と談合して中立を宣言させ、当地の政府軍は撤退に追い込まれた
ここを反政府軍が抑えたことで、ホムスは東からのプレッシャーにさらされることになる
ムハルダも抜かれてます
liveuamapより
ロシアやイランとしては、数年後?に住民からカムバックを渇望されるようになることに賭けて離れてしまうのも手なのかも?
「アサドを追放した結果をたっぷりと骨身に沁みていただく」と。
今後の世界に想いを馳せてみる上で、NATO加盟国でもあるトルコの勢力圏運営とはいかなるものであるかは、注目していくべきことなのかなと思います。
その結果は、多極世界の実現可能性の多寡に結びつくと言えるでしょう。
アサドを排除して、新トルコ組織・国がイスラエルの隣国になった場合、どうなるんだろうな。
イスラエルを支援するNATO・西側が揉めそうだ。シリア内クルド組織もややこしそうだ。シーア派を支配するのは面倒だからアサド打倒までは行かないかな。
反政府軍はホムスに隣接するテイル・マアラ、ダール・カビーラまで進出(政府側メディアの発表なのでたぶん確実
もう外縁部まで来てるので今日中に始まるかもしれない
異常な速度で前進してますね
政府軍は潰走状態なのでしょうか
政権側は前回の内戦で各都市に無差別砲爆撃を繰り返したせいで市民から嫌われており、都市で踏ん張る事ができないみたいです。
逃げてくる兵士が多い状態だと味方が邪魔&混乱で戦意をくじいてしまうので不味いんですよね。
しかも装備を破壊せずうち捨ててしまってるので敵が拾っちゃうという状況。
なので、どれだけ早く混乱を沈めて散り散りに逃げようとする兵士もまとめて前を向き直させられるか、イギリス軍の如く装備を投げ捨てた兵士に再装備を素早く調達出来るかという所までは進まれてしまいますね。
流石にホムスでは損害度外視で食い止める事を企図するでしょうけども。
シリア南部のダラアで、政府軍があちこちの検問を放棄して基地へ引っ込み始めたらしい
ここも反アサド色の強い地域なので(反政府デモはここから始まった)、襲撃を恐れているのか
最近のウクライナ軍とロシア軍は猛烈な砲爆撃とドローン攻撃に対処する為に分散かつ相互支援、更に後方にも陣取っていて下がったり進んだりを繰り返しています。
なのでロシアがあれだけの猛攻を一日に凄まじい数繰り返していても何カ月もかけての地道な耕し作業になってしまう。
でも他の地域、しかも軍事的な専門性があまり高くない地域ではこうした対応への配慮や経験的周知がなかなかうまくいかないのでしょうね。ロシア軍がリマンを捨てた時みたいなワチャワチャした感じになってしまっていて、装備も捨てて蜘蛛の子を散らす様になってしまったというか。問題はこれがどれくらい響くのか。
ロシアが序盤に進撃を続けていた時やリマンを失った時はまだまだ受けに使える拠点が残っていたのですが、ハマーの先は狭いのでここを分断されてしまうと問題がある。ホムスを敵が確保出来なくてもグレー化されて移動ラインとして使えなくされると困った事になるんですよね。
なので空爆や投入なんかもかなり損害度外視で頑張らないといけない場面かも知れませんね。
現状シリア政府軍は潰走というかパニック状態ですね
ロシア空軍が爆撃を加えても焼け石に水という状況
シリア政府軍はホムスまで撤退・敗走を続けざるをえず
そこで態勢を整える算段。ここで持ち堪えられないと
さらに南の首都ダマスカスまで貫かれる
ホムスが決戦の地となるでしょう
ダラア各地で反政府軍が蜂起してるようで、ダラア市内でもヨルダンとの国境検問所が制圧された模様
武装は小火器ぐらいしか見えないんだけど、政府軍からの抵抗の様子が見えない
抵抗しているのも各地の民兵っぽいものばかりでシリア政府軍が全く戦ってないんですよね
ほんと何をしているのやら、
シリア政権メディアによると軍人の給料を1,5倍に引き上げるとか発表しているので、軍の忠誠度の低下が原因なのかな?
シリア政府は財政難で軍人の多くを解雇してます、彼らがロシアへの出稼ぎでいない、あとは食うに困り反政府側に寝返っているのもあるかもしれませんね。
周辺国全て敵でダマスカスにまで攻め込まれている状況でも戦い抜いているから、この程度でアサド政権崩壊は考えにくい、何よりアサド政権が倒れると少数派への虐殺が行われる可能性が高いから嫌でも支えないといけないからね。
ただ反撃にでて全部取り返すにしても内乱がまた何年も続く事になるな
政府軍はデリゾール市と空港をクルド人勢力のSDFに引き渡して撤退、シーア派民兵もイラクへ撤収
これにより連絡線が絶たれたため、イラクからの増援を期待することは不可能になった