中東アフリカ関連

シリア内戦、ドローンの登場でシリア政府軍の戦術が機能しなくなった

シリア北西部で11月末に始まったタハリール・アル・シャーム機構(HTS)の攻勢は現在も続いており、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ハマー県の状況は日毎ではなく時間事に悪化している」「シリア政府軍が好んでいた戦術がドローンの登場で機能しなくなった」と報告している。

参考:Кризис в Сирии (провинция Хама): продвижения боевиков, столкновения в долине Аль-Габ обстановка по состоянию на 20.00 3 декабря 2024 года
参考:О «беспилотном аспекте» сирийского кризиса

シリア政府軍がドローンの脅威を軽視していたためHTSの成功が大きなものになってしまった可能性が高い

シリア北西部で11月末に始まったタハリール・アル・シャーム機構(HTS)の攻勢は現在も続いており、正確な交戦情報や前線位置などは不明なものの、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ハマー県の状況は日毎ではなく時間事に悪化している」「HTSはジュリン、アル・カリーム、アル・フーラ、スカイラビーヤ、ケルナズ、ジャルメ、ムハルデ、シル、コムハネ、カフラー、マール・シャフール、アル・ジュマンを攻撃している」「ロシアとシリアの航空部隊は空から攻撃を行い、シリア政府筋は全ての攻撃を撃退したと主張しているもののハマー北部の状況は悪化し続けている」と述べている。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

RYBARが最も酷評しているのはHTSにアル・ムジャンジラット基地を占領されたことで「シリア軍はドローン攻撃を受けて基地から逃げ出し、反撃を試みてみたものの足場を築くことが出来なかったため基地周辺から撤退してしまった」「HTSは基地に残されていたT-90×3輌と状態の良い48Ya6- K1など多くの装備を鹵獲した」と指摘し、特に興味深いのは「シリア政府軍が好んでいた戦術がドローンの登場で機能しなくなった」と言及している点だろう。

“シリア政府軍は反政府組織の攻撃を受けると後方の陣地に退却、放棄した陣地を占領した敵に砲撃を浴びせて退却に追い込んでから「陣地を取り戻す」という戦術を好んでいたものの、反政府組織はドローンを使用して後退するシリア政府軍を追跡し攻撃を加えてくるため従来の戦術が機能せず、さらにシリア政府軍は塹壕を掘ることを好まないためドローン攻撃に対して脆弱で、ドローンの性能や能力にも無知なため、ドローンが爆弾を投下するだけで「大砲の射程内に捉えられた」と思い込んで陣地を放棄し、敵は防衛ラインに生じた穴に飛び込んで来る”

要するにHTSはウクライナとロシアの戦争からドローンを使用した攻撃方法を学び、ドローンによる空からの攻撃でシリア政府軍の戦術を逆手にとり「退却」を誘い、ドローンで強化された戦場認識力で防衛ラインに生じた穴を察知して突破口を開いているという意味で、シリア政府軍がドローンの脅威を軽視していたためHTSの成功が大きなものになってしまった可能性が高い。

但し、シリア政府軍は手痛い代償を支払って「ドローンの脅威」を学んでおり、ハマー周辺で時間さえ稼げれば対応の余裕が生まれるかもしれないが、ハマーやホムスを一気に突破されるとアサド政権の運命はわからなくなる。

関連記事:予想外の動きを見せるエジプト、トルコ牽制のためシリア内戦に軍事介入
関連記事:内戦再開か?トルコがロシアとの停戦合意を破ってシリア政府軍を攻撃
関連記事:露戦闘機を無効化? トルコ、シリアでの戦闘再開を見越して地対空ミサイル配備

 

※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由

ロシア軍が東部戦線の複数方向で前進、ウクライナ軍も反撃で拠点を奪還前のページ

反政府組織が県都ハマーに侵入、シリア政府軍は街を放棄して撤退次のページ

関連記事

  1. 中東アフリカ関連

    無人航空機分野に挑戦するスーダン、IDEXで徘徊型弾薬Kamin-25を発表

    アラブ首長国連邦で開催された防衛展示会で国産の徘徊型弾薬「Kamin-…

  2. 中東アフリカ関連

    難民キャンプへの空爆、イスラエル軍は南へ逃げるよう警告したと攻撃を擁護

    イスラエル軍によるガザ北部への空爆で多数の市民が死傷し、国際社会から非…

  3. 中東アフリカ関連

    中国仲介でイラン、サウジ、UAE、オマーンが合同海軍部隊を結成か

    中東系メディアは「中国仲介の下、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連…

  4. 中東アフリカ関連

    グテーレス国連事務総長、ガザは子供たちの墓場になりつつあると訴える

    ガザ地区の保健省は6日「パレスチナ人の死亡者数は1万22人で内4,10…

  5. 中東アフリカ関連

    スーダンの首都を巡る戦いは3日目に突入、正規軍とRSFが激しい交戦を再開

    スーダン暫定政権の「ブルハン議長が率いる正規軍」と「ダガロ副議長が率い…

コメント

    • class
    • 2024年 12月 05日

    すげー!
    管理人さんはシリアの地図まで作っていたのですね
    地図フェチとしてはありがたい限りですが、内戦の行方は非常に心配です

    48
      • class
      • 2024年 12月 05日

      HTSの長官がハマー市の制圧宣言をしたようです
      アサド政権の関係者に復讐をしないように呼びかけている模様です
      リンク
      (Liveuamapの英文から読んだので元動画を理解したわけではないです
      アラビア語に自信ニキがいらっしゃったら誰か裏取ってくれませんか)

      4
    • ななし
    • 2024年 12月 05日

    管理人さんの視点の広さに敬意を表します

    シリア反政府勢力の大攻勢は、トルコ・イスラエル
    シリア領内に不法に居座るアメリカ軍・ISISの
    合同作戦というべきものです

    一昨日からシリア政府軍がアラブ諸国の支持を取り付け
    ロシア・イラン・ヒズボラの大規模支援をもとに反撃を
    開始しており、地域大戦の様相を呈してきました

    不謹慎ながらどうなるのか興味深々です

    32
      • class
      • 2024年 12月 05日

      ってことは
      トルコとロシアが代理戦争を始めた…
      みたいな解釈も可能なんですかね

      7
        • ななし
        • 2024年 12月 05日

        トルコは3枚舌外交で欧米・中露を天秤にかけていて、
        クルド人の問題や、エルドアンの大トルコ主義なども
        あり、シリアとは微妙な関係です
        歴史的にロシアと黒海の利権を巡って争った経緯がある
        ので、はっきりいうと誰とも仲良くせず誰とも敵対しない
        そんな立ち位置ですね

        地政学的に我が国と似ている部分がありますね

        19
          • かぼ
          • 2024年 12月 05日

          トルコ外交は、毎度の事ながら凄いバランスの舵取りをしてますよね
          アジアの自称バランサーとは違って本当に絶妙
          日本ももう少し上手く外交が出来たらいいのに・・・

          19
            • 2024年 12月 06日

            >日本ももっとうまく

            それよく言う人いますけど、周辺国が基本的に日本の領土を狙ってる状態、かつ日米安保を結んでる現状で大幅な外交政策転換なんて百害あって一利なしですから。

            38
        • 暇な人
        • 2024年 12月 05日

        それが疑問なんだよなあ
        シリア難民を追い返そうとしているのが今のエルドアン政権、内乱が激しくなるとさらに難民が増える
        この反政府軍ってのはISやクルド系も参加しているテロ組織なわけで、トルコとしても彼らの勢力伸長は望ましくない、シリアにまでイスラエルが進出してくるのも嫌だろう、
        イランやロシアとの関係悪化してまで全力支援するかというと疑問だ

        16
          • ななし
          • 2024年 12月 05日

          シリア政府の支配が及んでいない地域もいろいろありまして
          親トルコ傀儡のシャーム解放機構、なぜかイスラエルに敵対する
          組織だけを攻撃するISIS、反トルコクルド人組織、違法に駐留し
          石油をせっせと盗み出しているアメリカ軍などいろいろです

          ちなみに反トルコクルド人組織は今回シリア政府側です
          はっきりしていることだけを言うと、ぶっちゃけ「カオス」です
          各組織の意図はおっしゃる通り全くわからないですね

          22
      • THE KING金正恩 危険なゲーム
      • 2024年 12月 06日

      日本には親中議員が多いので、なかなか難しいでしょう。

      1
    • カビチュウ
    • 2024年 12月 05日

    どこもかしこも戦乱だらけですね…

    これらが対岸の火事のうちに自衛隊も知見を得て、
    戦略・戦術をアップデートして行って欲しい
    特に安い兵器にどう相対するかが本当に見えていなくて不安だ

    23
      • たむごん
      • 2024年 12月 05日

      自衛隊が対応できるのか、自分も仰る点を懸念しています。

      実戦がないと、米軍などの他国軍も難しいと思うんですよね…。

      15
      • 田舎者
      • 2024年 12月 05日

      ・戦闘ヘリを廃止にしたものの、黒海では水上ドローンに対して戦闘ヘリが無双している。
      ・シャヘドタイプの長距離ドローン&激安囮ドローンの飽和攻撃が公海上の民間船から大量飛来しそう。
      ・安い巨大気球という観測機に対して…
      ・機雷除去に力を入れているものの、墜落した自国ヘリすらなかなか発見出来なかったり、船上火災になったり。

      問題山積みのような気がしています。素人が考えてもヤバそうに感じる事案程度、とっくの昔に検討し解決済みであって欲しいものです。

      9
        • kasugi
        • 2024年 12月 06日

        戦闘ヘリの廃止には私も批判的ですが、水上ドローン対処はその根拠としてはズレてると思いますよ、哨戒ヘリがあるわけですし

        12
          • 伊怜
          • 2024年 12月 06日

          哨戒ヘリで水上ドローン対処ってヘルファイアでも撃つの?
          Ka-27と違って機関砲積めないSH-60Kだとあまりにも効率悪い気が…

          2
            • kasugi
            • 2024年 12月 06日

            水上ドローンは一機二十万ドル以上するので、十万ドル代のヘルファイアでもコスパは釣り合います
            もっと安い手段として誘導ハイドラやバルカン砲などに対応する余地もありますよ

            5
            • ido
            • 2024年 12月 06日

            SH60系統の機体は能登半島不審船事件以降74式機関銃をドアガンとして運用できるように改造されているので特段問題は無いと思われます。ただSH60Kのドアガンの設置はソナーの取り外しが必須なので2機で行動することになりそう。SH60Lで改良されているかは不明です。また、L型ではM2機関銃にも対応しているとの情報があるので水上ドローンへの対応は現行の体制でも可能だと考えます。

            6
            • kitty
            • 2024年 12月 06日

            軍艦沈めるほどの炸薬積んだUSV相手なら、ヘルファイアがもったいないって事は無いと思いますよ。
            それでもコスパ比は悪いですねえ。スウォームで来ますし。

            3
          • 田舎者
          • 2024年 12月 07日

          水上ドローンは開発途上の兵器であって、現状では哨戒ヘリで充分そうに見えても、その“充分”は短期間で何らかの対処されてしまうでしょう。

          例えば、対中国を想定したら大量の水上ドローンを殺到させる実力があるわけですし、日本側にはパイロットの人員確保の問題があるのでヘリ一機あたりの複数対応能力を拡張させる必要性が出てくると考えられます。

          はて、戦闘ヘリの廃止をしてしまうような判断で大丈夫かな?と思ってしまう次第です。

          2
    • ざる
    • 2024年 12月 05日

    シリア情勢は複雑怪奇なのでこうして管理人さんがまとめていただけることに感謝します。
    ウクライナが反政府軍を指導しているというポストも見かけましたし今回のドローン戦術はそこ由来なんでしょうかね。

    16
      • Mr.R
      • 2024年 12月 05日

      今回の攻撃の主力はトルコ支援の部隊とも聞きますね
      また南部ではアメリカ支援の部隊も助攻程度しているようで、未確認情報ですがA-10がアサド政府軍に攻撃をした映像も出ているとか。

      8
        • いそきち丸
        • 2024年 12月 05日

        トルコの背後にアメリカ・イスラエルがいるのは明らかだ。
        反政府勢力の攻勢以前には、アメリカがトルコにS400の使用を認め、F35プログラムへの復帰の口約束をして、両国は急速に接近した。おそらくこの時にシリア内戦介入の取引があったと推測される。加えて11月ちゅうには、イスラエル高官がトルコに訪問し、トルコの諜報機関長官と会談をしていた

        15
          • Mr.R
          • 2024年 12月 05日

          となるとゴラン高原でも火が起こる可能性も?
          ヨルダン方面の部隊を転用させるとかそもそもヨルダン方面の増援と見せかけて、とか

          6
        • Authentic
        • 2024年 12月 05日

        この期に及んで戦争支援とかアメリカって本当に戦争好きだな

        32
          • ななし
          • 2024年 12月 05日

          建国以来、戦争しない期間がほとんどない国家ですから

          17
          • シングルベル
          • 2024年 12月 06日

          シリア内戦にはずっと前から干渉してただろ
          今さっきネットや本を見始めた?

          5
            • Authentic
            • 2024年 12月 06日

            前から干渉してたとしても選挙で野党候補に負けた以上政権移行期にわざわざ焚き付けて均衡を崩すのは間違ってると思うけどね
            今のバイデン政権は選挙管理内閣みたいなもんだし
            そういうことは新政権に任せるべきでしょ
            これじゃ駆け込みと思われても仕方ない

            14
    • Mr.R
    • 2024年 12月 05日

    塹壕を掘るのを嫌がるとは、シリアのロシア軍は穴ほりの重要性を教えてなかったのかな? 空軍主体なうえ基本雑魚狩りだから経験積んだ陸軍の人は送ってなかったのか

    23
      • かぼ
      • 2024年 12月 05日

      やっぱり、ドローン対策はロシア軍伝統の塹壕穴掘りが基本なんですかね・・・
      新兵には銃よりスコップは正しかったのか

      22
      • 田舎者
      • 2024年 12月 05日

      シリアの地形から、掘っても掘っても砂で埋まったり、岩で掘れない場所が多すぎる…とかかな?

      ”嫌がる“なので、有効に掘れる場所はそれなりにありそうですが。

      9
      • kasugi
      • 2024年 12月 05日

      非対称戦ってことでそういう泥臭い科目は省いてたんでしょうね
      ロシア軍自体も地域紛争向けのパッケージ=大隊戦術群に傾倒しすぎて2年前に地獄を見たばかりですし

      13
        • 戦略眼
        • 2024年 12月 06日

        その割に好きな戦術が釣り野伏とは。

        4
    • いそきち丸
    • 2024年 12月 05日

    シリア内戦の記事もこのサイトで読めるなんて、めっちゃ嬉しいです!ありがとうございます!!

    個人的に興味があるのは、イランの動向ですな。イランの外相がシリア、トルコ、ロシアを訪問しているので、本格介入もありえるかも。5年前のシリア内戦ではヒズボラがアサド政権側で活躍したけど、最近のイスラエルの攻撃で弱体化したから、イランも何か企んでるかもな。
    実際、イラク軍の特殊部隊や、カタイブ・ヒズボラがシリア入りした情報もある。

    22
    • Authentic
    • 2024年 12月 05日

    関係ないけどニュージャージーのドローン騒動結構大きなニュースになってるけどあれどこのメーカーの機体だろう
    かなり大きいよね
    バイラクタルくらいありそう

    5
    •  
    • 2024年 12月 05日

    そもそもシリアこそ小型ドローン投入された最初の戦場でしょ
    シリア軍が戦術通り退却してるだけなら戦力維持できてるから何の問題もない
    逆にテロリストは陣地あるんかって話

    13
      • ras
      • 2024年 12月 05日

      イドリブ州および米領・トルコが支援しているので強力な陣地はあると思っていいでしょう。また、戦力に関しては貴重なロシア軍供与装備を放棄して大量に鹵獲されてるのもあってRybarなどロシア系OSINTは酷評してますね。

      18
        • paxai
        • 2024年 12月 05日

        S-400用のレーダーすら綺麗な状態で鹵獲されてるって映像もあるからねえ。
        ロシアだって困ってる中で最高級装備を沢山与えたのにコノザマだと怒り心頭でしょう。

        19
          • Mr.R
          • 2024年 12月 06日

          米軍「分かる。せっかくの兵器をろくに戦いもしないやつらがむざむざ明け渡すの腹立つよな(アフガン)」

          12
    • たむごん
    • 2024年 12月 05日

    ヌスラ戦線の系譜を、タハリール・アル・シャーム機構を引き継いでいるため、アルカイダ系になるのでしょうかね。

    シリアは政府軍、ロシア軍・イラン系などの友軍、複数の反政府勢力・トルコ軍、米国など欧米系の軍など、もう入り乱れていてグチャグチャだなあと…

    タハリール・アル・シャーム機構のような、非政府組織・非正規軍が、ドローンを活用した戦術を身に着けているというのは何とも厄介なものですね(自衛隊は、いきなり対処厳しいだろうなと…)。

    6
      • たむごん
      • 2024年 12月 05日

      追記です。

      (地中海側の)ロシア海軍・空軍の基地が、ハマー・ホムスを占領されて切断されるのか見守りたいと思います…。

      4
      • Authentic
      • 2024年 12月 05日

      まさに国盗り物語って感じですね
      個人的にはISさえ復活しなければそれでいいかな
      他のなんでもあれよりはマシだろうし

      13
        • たむごん
        • 2024年 12月 05日

        仰る通り、国盗り物語内容ですね…。

        結局IS復活となると、一般庶民に内戦のメリットないなと感じます。

        11
        • 無名
        • 2024年 12月 05日

        アレッポから政権軍支配地域やクルド人勢力支配地域に住民が逃げています。
        アルカイダとは決別した。ISとは敵対関係。と主張していますが、信じてない人は多いのでしょう。

        16
          • たむごん
          • 2024年 12月 05日

          情報ありがとうございます、自分でもリスク取りたくないですから、そうすると思います。

          アレッポは、反映してきた歴史的が嘘のように、シリア内戦以降ずっと報われないものですね…。

          8
    • MD
    • 2024年 12月 05日

    ハマー方面の情報はかなり混乱しているようですが、政府軍は再編してHTSに対応、ロシア・シリア空軍が昼夜を問わずアレッポ、イドリブのHTS拠点を空爆し、イラン革命防衛隊のメンバーやFatemiyoun旅団・Zainebiyoun旅団がイラク経由で入国し前線へ向かっているとの報道もありますので、ハマー突破の可能性というのは低いように感じます。

    また、HTSは政府軍の装備を大量に鹵獲しているようですが、アイキャッチのパーンツィリやレーダー等の高度な対空システムを使用できそうにないというのが政府軍にとっては救いでしょうか。

    8
      • 田舎者
      • 2024年 12月 05日

      使える装備は即使うでしょうが、高度過ぎて使えない防空システムも西側に売却して資金源には出来るのでは?

      西側も状態の良い防空装備を安く分析出来てニコニコとなりそう。

      9
      • paxai
      • 2024年 12月 05日

      反政府軍をウクライナとトルコが支援してるって話があるからもしかしたら使えるかもしれない。

      5
      • MD
      • 2024年 12月 05日

      シリア政府軍がハマーから撤退したとの声明を出したようです。
      コメントをした直ぐ後にこの様なことになるとはお恥ずかしい限りです。

      7
      • ななし
      • 2024年 12月 05日

      ハマーは陥落したようですね
      シリア政府軍の対応は遅れており、北から反政府勢力の大攻勢、
      南西からはイスラエルの空爆、南東からアメリカ軍のピンポイント
      ミサイル攻撃、局所のISISのゲリラ攻撃で後退を強いられる状況
      のようですね

      9
    • ras
    • 2024年 12月 05日

    まあ依然楽観はできない状況でシリア兵の初動は相当悪かったですが、それでも当初はハマー陥落・アレッポ陥落化と言われてたのを持ちこたえました。初動の混乱を乗り越えたのに加え、サウジ・UAEという伝統的西側追従でアサドとは数年前まで断行していたアラブ国が一帯してアサド支持を外交的に取り付けたのが大きいです。
    実際に何の支援をするかはともかくとして、シリア内戦時は外交的に孤立し各勢力の支援から国中で蜂起があったのを思うとこの脅威はぬるいでしょうね。
    ただイスラエルを放置して動乱が起きているのが気がかりではあります。これもあってアラブは西側とのつながりからさらに離れ、アサド支持を即座に表明したのでしょう。

    11
    • かぼ
    • 2024年 12月 05日

    うぉっ、なんと!シリア情勢解説記事!、ありがたや、ありがたや・・・
    この辺りの情勢は複雑怪奇、それを日本語&地図付きでの解説、感謝感激です

    11
    • ak
    • 2024年 12月 05日

    私は中東のイスラム諸国は独裁政権で無ければ「国家としては成り立たない」と考えていますから、西側のミンシュシュギは現在の中東では害悪でしか無いというスタンスです。
    よってシリアのアサド政権側を支持する立場ですが。

    「貧者の軍用機」とも言える各種ドローンの影響が、反政府組織やら民族主義者やらテロリストやらの便利な兵器になって行くことを考えると、まったくウクライナ戦争は世界にとって傍迷惑な余計な事ばかりをしてくれたものだと思わずにはいられません。

    17
    • 暇な人
    • 2024年 12月 05日

    陸軍だけで空はシリア政府軍が抑えているのに快進撃が出来るのが疑問でしかない。
    ヒズボラはイスラエル相手にひかずに守りきったというのに

    4
      • 通りすがり
      • 2024年 12月 05日

      それこそドローンが活躍しているということじゃないですかね。
      さらに元からシリア空軍は保有機の状態は悪く、MiG-23やSu-24、L-39が主力なので制空権を確保できるのか怪しい気がする。アップグレード済みのMiG-29は温存したいでしょうし。

      12
    • class
    • 2024年 12月 05日

    ハマーは陥落したようですね
    ハマーとホムスの間のアルーラスタン付近を(実に複雑極まりない事に)別の反政府組織が街道を占拠しており、
    彼らがHTSと協力する場合、HTSのホムスへの進撃がかなり容易になるかもしれない

    8
    • 通りすがり
    • 2024年 12月 05日

    中東の地で紛争が激化することは、石油資源を持たぬ日本にとっては悲報だな。
    仮にタハリール・アル・シャーム機構がダマスカスまで占領したとして、シリア全土に安定した統治をもたらせるとは到底思えない。この一連の動きは、日本の国益にとって何一つ良いことはないだろう。

    12
    • gepard
    • 2024年 12月 05日

    シリア…何もかも懐かしい

    2
    • 匿名
    • 2024年 12月 05日

    反体制側の攻勢限界はまだ?

    3
    • ななし
    • 2024年 12月 06日

    >シリア政府軍は塹壕を掘ることを好まないためドローン攻撃に対して脆弱で
    市街地戦に特化しすぎて塹壕の掘り方忘れたのだろうか
    シリア軍に限ったことじゃないと思うけど

    1
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
  2. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  3. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  4. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  5. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
PAGE TOP