クウェートでは現在、戦闘機「ユーロファーター・タイフーン」調達に関する汚職犯罪の捜査が行われており注目を集めている。
参考:American Products More Cost Effective: Kuwaiti Parliament Protests Eurofighter’s Exorbitant Price
馬鹿げたユーロファーター・タイフーンの契約が成立したのは、はやりエアバスの不正のせい?
この問題の発端は、エアバスが自社の旅客機を売り込むため世界各国の政府関係者に多額の賄賂をばら撒いた汚職事件(約4,300億円の罰金を米英仏当局に支払うことで和解)の和解対象から漏れたクウェート政府が、独自にクウェート航空とエアバスが結んだ契約の不正捜査を行った結果、不正が見つかりエアバスはクウェートと和解するため多額の罰金(金額非公開)を支払うことになった事件に起因している。
エアバスの不正を確認したクウェート政府は、前々から問題視されていた戦闘機タイフーンの契約にも不正が潜んでいると見て捜査を開始、これまでの調査結果によるとタイフーン導入過程で国家予算の大規模な流用や、エアバス側から不正な資金が政府高官に渡ったことが確認されており、エアバスにとっては最悪オーストリアの二の舞になるかもしれない。
クウェートはF/A-18C/Dの後継機としてF/A-18E/Fの導入を米国と交渉していたにも関わらず2016年、AESAレーダー「Captor-E」を採用した戦闘機タイフーン(トランシェ3)を28機(単座型22機/複座型6機)を約90億ドル、1機あたりの調達費用にすると3億2,100万ドル(約350億円)という馬鹿げた金額の内容で契約を結んでしまった。
3億2,100万ドルという金額がどれだけ馬鹿げているのかは、イギリス、ドイツ、サウジアラビア、オーマン等が調達したタイフーン1機あたりに要した平均費用約1億1,000万ドルと比較すればよく分かるだろう。
米メディアはクウェートの汚職捜査に関連して、海外市場における戦闘機ユーロファーター・タイフーンの評価は低いため欧州と中東以外では売れておらず、開発国以外の採用は全て政治的な動機に関連していると酷評した。
欧米の防衛産業は基本的に自国向けに防衛装備品を販売する際には利益を低く抑えて価格を安価に設定し、海外へ販売する際には利益を高く設定するため価格が割高になる傾向が高いが、流石にクウェートに売りつけたタイフーンの価格はやり過ぎだ。欧州の防衛装備品は米国に比べ生産量が少ないため価格と性能のバランスが悪いにのに、このような売り方を続ければ海外市場での欧州ブランドは競争力を失うだけだ。
結局、欧州の防衛装備品共同開発は欧州の防衛産業維持だけを目的にしている事と、主義や政策の異なる複数の国が集まって開発した装備品には輸出する際の制限が多く、このような失敗から抜け出すために英国は第6世代戦闘機の開発を欧州の枠組みにとらわれない方向で開発してるのだろう。
どちらにしてもクウェートでの不正が表に出れば、エアバス製防衛装備品の海外輸出に悪影響を及ぼすことは確定的で、仏独主導で開発が進められている第6世代戦闘機「FCAS(エアバスとダッソーが開発を請け負っている)」を輸出する際に大きなしっぺ返しをくらうかもしれない。
関連記事:導入したこと自体が間違いか?戦闘機タイフーンを導入したオーストリア空軍の後悔
関連記事:経済的に無理、英国と欧州の次世代戦闘機プログラム統合を訴えるエアバス
※アイキャッチ画像の出典:Jason Wells / stock.adobe.com
とりあえずタイフーン押してた方々には全員腹切っていただきたいですね。
タイフーンどころかエアバスの旅客機を推していた連中も全員切腹モノだと思うよ
F-22+F-35ハイブリッド戦闘機案ですら見積もりが一機300億円だったのに…
採用したら時間と共に順調に値上がりし出すから笑
会計監査院みたいな所はないのかね。議会野党とかさ。
こういう時は日本の民主主義って素晴らしいと思うわ
まあ流石にスペアパーツや人材育成費とか諸々込みの価格だろうけど、すぐにおかしいと思う額よね
外交上の問題がない限り、長く使う兵器は多少スペックに目をつぶっても米国が制式採用しているものから選択するのが大体無難
アップデートと部品の供給が長く続くし
さてと・・・
クウェートの価格をEF-2000と第四次F-XWIKIに書き込んでおくかな
「関連記事」良いですね。
類似記事を読み直したくなる事があるので、助かります。
まさか日本のFX策定時ユーロファイター推しだった某軍事評論家や某田母神氏にもエアバスマネーが?
無いか。
ハッキリ言って今のエアバスにはLMに対抗する能力は無いから上層部に金をばらまいて、そのばらまいた金額以上で飛行機を売るしか方法が無い。
戦闘機にとって重要なスパクル速度や航続距離・兵器搭載量などはエンジン性能によって制限される、スネクマが15トン以上のエンジンを開発できない限りエアバスの戦闘機はアメリカ機の壁を超えられない。
だからFCASのエンジンにはかかくぁらないことにしたのかな。
一軸と二軸ではSOHCとDOHCくらい性能に差が出る。
>層部に金をばらまいて、そのばらまいた金額以上で・・
と、いうのが常識なのでしょうが、賄賂バラまいても安売りしている国がありますよね。
これはこれですごいことなんでしょうか。
誤爆してる。
これはラファールではなく、タイフーンが対象。
LM対して見劣りしている点では大同小異だけど。
そもそも演習でF35Aを相手にした場合ラファールとF15Eより劣るらしいからな。
インド空軍のSU-30にも虐待されたし、トランシェ3でもF16E/Fにすら勝てないだろうしC/D相手でも厳しそう
米メディアの言う通り、政治的な理由以外で採用するメリットが無いよね
一時期はF-22には劣るけどその他の戦闘機よりは勝る性能ってメーカーがPRしていたのが甘酸っぱい思い出になりそう。
F-35AとのDACTで、結果が下記のなら
>F-35 vs タイフーン(19対0でF-35の完勝)
>F-35 vs ラファール(18対0でF-35の完勝)
>F-35 vs F-15E(16対1でF-35の圧勝)
三者の相違は、誤差レベルかと。
﹙特にタイフーンとラファールの違いは、母数の違いに過ぎないので﹚
﹙F-15Eの「対1」も異常値の可能性を排除出来ず、能力差と言えるかは微妙﹚
あと上記の結果については、信憑性が怪しとの説も。
Su-27に対するキルレシオでラファールの4.5倍優位のはずが
ラファールとのガチでは
格闘戦(1 vs 1)
タイフーン0勝:ラファール8勝
BVR戦
タイフーン4機 vs ラファール4機 → 0勝:4勝
タイフーン4機 vs ラファール2機 → 1勝:3勝
(しかもラファールはMig29役で撃ち放し能力封印。1敗も下限高度違反の墜落判定)
スイス空軍の評価試験では「警戒・要撃・対空・対地・偵察」の全てでラファールに、対地・偵察では単発グリペンにさえ劣り期待値に達しない、との判定。
コナン「ドイツ空軍ですらAESA付きタイフーンを手に入れるのに2023年になるのに2016年の時点でAESA付きタイフーンをクエートには輸出する契約を結ぶ・・・妙だな?」
>海外市場における戦闘機ユーロファーター・タイフーンの評価は低いため欧州と中東以外では売れておらず
売れてないのは同じでも、ラファールは評価は高いが兵装がフランス製に限られ高価格だから、と対照的。
あの時フランスの意見を受け入れていれば、今頃は「ラファールの性能+より柔軟な兵装+より安い価格」の隙のない高性能・高CP機となって、F/A-18やF-16のシェアをかなり喰えてたんじゃなかろうか。
タイ「ふーん」