アラブ首長国連邦で開催された防衛展示会で国産の徘徊型弾薬「Kamin-25」を発表、この徘徊型弾薬はスーダン空軍のUCAV「Z3-M」に搭載して運用する予定で「今年5月に最終受け入れテストが実施される」と明かした。
参考:Sudan displays UAV-launched loitering munition
参考:The inauguration of IDEX and NAVDEX Exhibition 2023 in Abudhabi , and DIS takes part in it
MENA地域(中東・北アフリカ)における最大規模の国際展示会でスダーンの軍事技術をアピールした格好だ
一握りの国による「技術の独占」が終わった無人航空機分野には多くの国が挑戦に名乗りを上げており、スーダンの国営企業(MIC)もアラブ首長国連邦で開催された防衛展示会「IDEX」で国産の徘徊型弾薬「Kamin-25」を発表して注目を集めている。
MICの担当者によれば折りたたみ式の主翼を備えたKamin-25(総重量25kg/対戦車弾頭と対人弾頭を切り替えることが可能)はスーダン空軍のUCAV「Z3-M」に搭載して運用し、先端に装備されたセンサー信号(カメラ映像)はZ3-Mが中継することで地上管制装置から最大50km離れた空域で作動することができるらしい。
オペレーターは中継されたカメラ映像を確認しながら目標を指示、Kamin-25は交戦が成功するまで目標を自動的に追尾し、もし目標を見失っても徘徊飛行に復帰する機能が備わっており、MICの担当者は「空中発射型の完成後にチューブタイプ(空気圧を使用した地上発射型)のKamin-25も開発する予定だ」と述べている。
徘徊型弾薬の弾頭を用途に合わせて切り替えるというアイデアはポーランドの「ウォーメイト(Warmate)」に近いが、徘徊型弾薬のサイズとしては米国製の「Switchblade600」に相当し、IDEXで主役を演じたEDGEもSwitchblade600を一回り小型(約2/3ぐらい)にした徘徊型弾薬「Hunter-S」の受注を発表しているので、MICも海外市場で人気の高い「空飛ぶジャベリン=戦場上空を徘徊する対戦車ミサイルという意味」の需要=海外輸出を狙っているのだろう。
因みにIDEXでのお披露目にはスーダンの国防相、内務相、防衛産業局長など多くの政府高官が駆けつけており、MENA地域(中東・北アフリカ)における最大規模の国際展示会でスダーンの軍事技術(MICはKamin-25以外の装備品もIDEXに出展)をアピールした格好だ。
関連記事:躍進を続ける中東の防衛産業企業EDGE、TB2相当のUCAVを1.5億円で提供可能
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※アイキャッチ画像の出典:Military Industry Corporation Kamin-25
独裁体制崩壊による政治的混乱や、GDPが2015年から半減してる国なのに良くやるわ。産業を育てないとヤバいという意識も働いてるんだろうけど。
スーダンってそんな技術力あったっけ?って思って調べたら、バックに中国がいるんか
工場建てて技術移転して武器作らせて中国の武器をスーダン製として紛争地域に売り込む
国際社会の非難を浴びるのは中国ではなくスーダンなので中国は痛くも痒くもない
資金洗浄ならぬ武器洗浄ってわけだ
銃撃で釘付けにしている間にドローンでトドメを刺すだけの戦場がいつかくるのだろうか。ただ弾をばら撒くのが歩兵の仕事になる虚しい戦場が。