軍事的報道

自機20ミリ機関砲で自機を撃墜?韓国の戦闘攻撃機「FA-50」に設計上の欠陥

韓国が開発したと自慢している国産訓練機「T-50」をベースにした戦闘攻撃機「FA-50」は、固定武装の機関砲取り付けに欠陥があり、2014年に実戦配備から5年間で7回の故障、計331日間に及ぶ機銃射撃訓練の禁止が通達されていたと韓国メディアが報じている。

参考:기총 결함 안고 출격…고질병 못 고친 FA-50 전투기

国産戦闘機F/A-50に欠陥?固定武装の機関砲で自機を撃墜する可能性

この欠陥は、FA-50の機体内に設置された固定武装「20mmバルカン砲(M61バルカン)」の取り付け方法に原因があると言う。

FA-50は飛行中に20mmバルカン砲で射撃を行うたび、大きな振動が発生し20mm弾の弾道が安定せず、命中率に影響を及ぼしており、最悪、FA-50の固定武装である「20mmバルカン砲」が、自機を破壊する可能性すらあると懸念されている。さらに射撃後、機体内に回収される空薬莢が重要な機体内配線を傷つけるという事故まで発生した。

そのため韓国空軍に配備されているFA-50は、実戦配備後5年間で7回の故障を引き起こし、20mmバルカン砲による射撃訓練が計3回禁止され、その期間の合計は約1年=331日に及ぶ。

出典:public domain M61バルカン

韓国空軍は、損傷を受ける可能性がある機体内配線に保護カバーを取り付けることで、20mmバルカン砲の運用を再開しているが、振動問題については具体的な対応について言及がなく、与党の民主党議員によれば、ロシア空軍機が韓国の防空識別圏に侵入した際、問題を抱えたままのFA-50が対応したと韓国空軍を批判しているため、恐らく、何の対応もとられていない可能性が高い。

韓国国防部は、10月1日に迎えた建軍71周年の記念式典で、FA-50は精密爆撃も可能な最先端の国産戦闘機で、60機のFA-50が私達の空を守っていると大きく強調したが、韓国メディアは上記の問題を踏まえて、国防部の話と、現実のFA-50が置かれた状況は大きく異なると批判した。

FA-50に搭載されている20mmバルカン砲(M61バルカン)は、ゼネラル・エレクトリック社製の6砲身ガトリング回転方式の機関砲で、米国製戦闘機(F-22にも搭載されている)に幅広く採用されており実績と信頼性が高い兵器だ。そのため振動問題の原因は20mmバルカン砲ではなく、機体取り付けのための設計に問題がある可能性が高い。

なぜ韓国側が対応策をとらないのかは不明だが、このまま問題を見過ごせば、いずれFA-50の20mmバルカン砲が、自機を撃墜するという不名誉な称号を得ることになるだろう。

それにしてもだ、韓国の国産兵器に対する韓国メディアの報道は最近、非常に多い。

あまりに数が多いので取り上げていないものもあるが、その全てを計算すれば、ほぼ毎日、国産兵器に対する報道が連発されている。

何かの前兆なのかもしれない。

 

※アイキャッチ画像の出典:KAI / CC BY 2.0 T-50高等訓練機

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 10月 03日

    自機の機関砲で損傷するケースは他でもありますが、LM社が入ってこの有様では設計、製造の両方で問題があるのでしょう。
    アメリカとしては韓国T-50を練習機T-38の後継に選ばなくてラッキーだったかもしれませんが、T-7Aの主契約を勝ち取ったボーイングも最近はアレゲなトラブルが多いので実機を配備し安定した訓練ができるまでは油断ができません。

    • 匿名
    • 2019年 10月 03日

    FA-50のSWの開発記事リンク
    ポラメ事業(K-FX)の夢、T-50はロッキードが開発したけど、/FA-50は韓国の独自開発
    2015-10-07
    リンクKAI、独自開発のOS / W搭載のT-50初飛行に成功
    2010.12.23
    リンク

    • 匿名
    • 2019年 10月 03日

    中古しか買えないと思っていたら我々にも買える新造の戦闘機が韓国に存在した! とか言って意気揚々とFA-50を導入したドゥテルテ大統領が、今ではあんな使えないポンコツは飛行展示にも出すなと怒り心頭のようですね。
    この記事のような情報が事前に知られていれば、安物買いの銭失いにならずに済んだ可能性もあったはずなのに。
    それにしても、T-50やFA-50の50という数字はどこから出てきたものなんだろう?

      • 匿名
      • 2019年 10月 03日

      韓国wikiに載ってます
      元々の名前はKTX-2 
      2000年に名前を公募、韓国空軍・設立50周年だったので、T-50
      (1950年:朝鮮戦争の開戦)
      まあ、この設立時期もウソだけどね。導入したP-51D マスタングを韓国人が操縦して運んだらしい(大笑い)
      リンク

      何故にT-50を開発? もwikiで説明が出てます。
      ピース・ブリッジ・プロジェクトでKF-16をノックダン生産していたサムスン航空(その他の財閥の航空宇宙部門を集めたのが現在のKAI)が仕事が無くなるので仕掛けたのがT-50(KTX-2)の開発/生産

    • 匿名
    • 2019年 10月 03日

    竹島領空侵犯のときって結局F-15KとKF-16で対応してた記憶
    警告射撃はKF-16だったはず
    日本はF-2出してたから航続距離厳しいのねと思ったのを覚えてる

    • 匿名
    • 2019年 10月 03日

    FA-50の武装(タイ空軍)
    搭載してるガトリングガンは3バレルのM-197(AH-1ヘリに搭載、M61は6バレル)
    リンク
    ヘリ(MH-60S)+機外の汎用ポッド+M-197
    銃身の先端は結構揺れてる
    (M-197の個体差もあるだろうから、あの搭載位置、切り欠きだと、己の機体を打ち抜く事もあるでしょう)
    リンク

    • 匿名
    • 2019年 10月 04日

    何かの前兆ではなく単なる国政監査の時期だからってのが正解かもね?
    監査で欠点あげつらって自分の成果にしたいと不正探した結果
    防衛産業が槍玉に挙げられてるという構造なのかもしれない

    • 匿名
    • 2019年 10月 04日

    流石韓国。戦車も艦も戦闘機も小銃も全てお粗末に仕上げる。こりゃもう才能だね。天才だよ。

    •  
    • 2019年 10月 04日

    F-35A:20機を追加購入する事を決定したらしいですが、B型も20機買う予定でしょうから、
    F-4:40機と、F-5:140機の更新分(除くF-35の分)を、全部FA-50(現在60機)で行うつもりなんですかね?
    K-FXは、F-15K:60機と、F-16:160機の更新分かな?

    • 匿名
    • 2019年 12月 05日

    銃身がブレるってこと射線が安定しないってことで、撃たれる側としては、射線から逃れたはずなのに何故か撃墜されるという恐怖の武装であると言えなくもないような気がする。
    ま、韓国空軍に後ろを取られるような軍隊が韓国周辺にいたかというと大いに疑問ですが。

    • 匿名
    • 2019年 12月 05日

    破壊力学において初歩の初歩なのですが、韓国航空産業における、疲労限度、いわゆる金属疲労への理解、対策不足と思われる。

    おそらく本ケースでは許容応力を遥かに超える反動を産む兵器をムリくり括りつけたのでしょう。

    恐らく、ろくに応力計算すらできていないのでは?

    1発入力には耐えられても繰り返しの入力でやがて破壊する。
    『まさかそんなわけが無い、機械力学を僅かでも知っているものならばそんな馬鹿な設計はしない』

    だが十分な予算も知識もない場合、頻繁する。
    特に、鉄鋼と異なり、疲労限のないアルミ素材は、いつか必ず壊れる。

    他人事ではない。
    想定外の応力が集中して破壊に至るケースば世界中に腐るほどありますよね。

    • 匿名
    • 2020年 1月 21日

    匿名
    2019年 10月 03日
    意気揚々とFA-50を導入したドゥテルテ大統領(フィリピン)が、今ではあんな使えないポンコツは飛行展示にも出すなと怒り心頭のようですね。

    このお手の話を未だに喧伝する動画や書き込みを見ますが、批判は2016年で2017年には評価も変わったとの記事も複数あり、機体も購入している。 
    そもそも批判内容も彼が想定する作戦には高価で不要だという類だった。

    嫌韓結構(自分も嫌いなので)良い事なのですが、いつまでも誤った情報で嘲笑うのは間抜け過ぎやしませんか。

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