軍事的報道

延期に次ぐ延期で遅れは1年以上、韓国向け「グローバルホーク」が連発する謎の不具合

韓国が購入した米国製無人偵察機「RQ-4 グローバルホーク」の引き渡しが再び延期され、一体いつになれば韓国に到着するのか不透明な状況になってきた。

参考:또다시 연기…글로벌 호크 도입 이르면 11월 출처

何度も引渡し延期が繰り返される韓国向けグローバルホークの謎

2014年に韓国は、ノースロップ・グラマン社製の無人偵察機「RQ-4 グローバルホーク」4機導入の契約を米国政府と結び、2018年後半には1号機の引渡しを受ける予定だった。

しかし、韓国向けに製造された「RQ-4 グローバルホーク」の搭載機器(電子光学・赤外線センサー)の不調で、2018年中の引渡しが不可能になったとノースロップ・グラマン社が通告、初号機の引渡しを2019年5月まで延期することになった。

ノースロップ・グラマン社の説明によれば、ハードウェアではなくソフトウェアの問題で、電子光学・赤外線センサーの異常(画像がぼやける)を発見したため、この問題を修正するためには「数ヶ月」の時間が必要という話だった。

しかし、この問題の解決が遅れ「2019年5月」の引き渡しも延期になり、再度「2019年9月」引渡しを目指し修正作業が行われていたが、9月中に韓国へグローバルホークが到着する可能性が消滅してしまったという。

韓国国防部傘下の防衛事業庁によれば、引渡しが遅れる原因だった「電子光学・赤外線センサー」の異常については修正作業が完了したが、今後は合成開口レーダーの性能が基準(解像度が上がらない)を満たしていないことが発覚し、この問題を修正するために初号機引渡しを2019年11月まで延期すると言う。

防衛事業庁関係者は、問題は直ぐに解決できるとノースロップ・グラマン社側から聞いていると話した。

既に、韓国向けのグローバルホーク4機の製造が完了しており、ノースロップ・グラマン社は問題の解決手段が見つかれば、韓国側に直ぐにでも引き渡しの実行が可能だといっているが、当初の導入予定から1年以上の遅れが生じてる。

出典:public domain RQ-4 グローバルホーク

もしノースロップ・グラマン社の説明が正しのなら、問題は原因は「ソフトウェア」にあるはずなので当然、米軍のグローバルホークにも同様の影響が出ていなければ辻褄が合わない。

しかし、グローバルホークの搭載機器「電子光学・赤外線センサー」や「合成開口レーダー」に問題が発生したというニュースを見かけたことがなく、何故、韓国向けのグローバルホークにだけ、このような問題が発生するのか非常に不可解だ。

このような事実から導き出されるのは、韓国向けに輸出されるグローバルホークには、韓国向けに調整された米軍使用とは異なる「ソフトウェア」が使用されているという可能性だ。

韓国向けに「調整」されたといえば聞こえが良いが、実際には偵察性能を左右する画像解像度が意図的に下げられた「ダウングレード」が施されているという意味で、この「ソフトウェア」が機体や搭載機器と上手く統合されておらず、問題が発生しているのだろう。

日本も2022年9月に、グローバルホークの引渡しを控えているため心配になる部分でもある。

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo/Senior Airman Nichelle Anderson

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 9月 24日

    ソフトどころか、コア部分がそっくり別物なんじゃないの?
    プログラムも暗号化してあるとか

    • 匿名
    • 2019年 9月 24日

    記憶だと韓国グロホってブロック20とかの古めのやつだったはず。ドイツが国内航空法クリアできなくて最終的にキャンセルした品余りモノを買ったんじゃなかったかと。
    んでブロック20ってセンサー性能があんま良くなくて、米空軍が受領後即改修を要求した曰く付きモデルって話ですから、メーカー側でこれを後期ブロック相当性能にグレードアップすんのに手こずってるってことなんじゃないかなーって。

      • 匿名
      • 2019年 9月 24日

      韓国のはブロック30で日本のもブロック30です。アメリカはブロック40です。グロホに関しては期待しないほうがいいです。ちなみに韓国は4機12億ドル日本は3機12億で同じ金額です。たぶんスペアや訓練費用の違いで同じグロホが日本にも来るでしょう。まじで日本は独自開発してください。

        • 匿名
        • 2019年 9月 24日

        違いますってば。ブロック20機体をベースに30相当に改修するって契約で買ってます。
        日本のは30ベースに御当地仕様にちょいちょい手加えたのを購入契約してます。厳密に言やブロック30(I)型。
        偵察以外にも災害時の捜索任務や気象観測に使いたいってんで。
        日本の方が一機あたりにすると高くなるのはこの違いとサポート契約内容の差。

    • 匿名
    • 2019年 9月 24日

    これは日本のも心配になるな…
    国産無人機もっと頑張ってほしい

    • 匿名
    • 2019年 9月 24日

    輸出用兵器がダウングレードされてるのは、旧ソ連のモンキーモデルに限らず、きわめて一般的な事ですからね
    空自のF-15とか、ほぼ本国使用が普通の本邦が例外過ぎるだけで、Kの国向けならばそりゃがっつりダウングレードされるでしよう。手癖が悪過ぎますから

    • 匿名
    • 2019年 9月 24日

    いわゆるモンキーモデルなわけですが、米国外に輸出したF-15Eも大抵はダウングレードされているので日本に入るグローバホークも何かしら制約条件が付けられている可能性はありそうです。

    戦闘機は敵に鹵獲されるなど、不足の事態に備えてソフトウェアは暗号化されており、墜落や撃墜時に復号鍵を消去する仕組みが取られています。
    先日の空自F-35Aも墜落時にソフトウェアが自動消去されているはずです。

    グローバルホークは無人機で敵地を飛行しますから、撃墜のリスクを考慮しソフトウェアは暗号化されていても不自然ではないです。
    リバースエンジニアリング対策として重要部品を耐タンパー性のあるケースに封止したり、開封すると復号鍵が消去される仕組みは民間でも使われています。

    • 匿名
    • 2019年 9月 24日

    F3の完全国産目指す前に、無人偵察機の完全国産を目指した方が筋がいい気がする
    無人機なら多分作れるでしょうに

      • 匿名
      • 2019年 9月 25日

      無人機のほうが難しいぞ
      今まで全く運用実績がないから完全新規で作らなきゃだし
      ソフトウェアだって全くノウハウがない
      グロホの導入が最初の一歩でしょ

        • 匿名
        • 2019年 9月 25日

        TACOMとは何だったんでしょうかね~

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