米国最大の海上兵器の博覧会「Sea Air Space 2019」で、三菱重工業が海上自衛隊向けに開発中の30FFM(3,900トン護衛艦)に搭載されるCIC(戦闘指揮所)のイメージが明らかになった。
360°ぐるっとモニターで囲まれた近未来的、新世代の戦闘指揮所
30FFM(3,900トン護衛艦)とは、海上自衛隊が計画している新型護衛艦で、今まで無い新しい艦種だ。
本艦は、多用途性を確保しつつコンパクト、省力化、自動化、ベースライン概念、複数クルー制による交代制など、多くの新しい試みが取り入れられ、2019年9月から、1番艦、2番艦の建造が始まる予定だ。
管理人は、動画の中で紹介されている「Advanced Integrated CIC(AICIC)」と名付けられた先進的な戦闘指揮所が、最も興味が惹かれた。
通常、CIC(戦闘指揮所)は、船体上部構造物に設けられる事が多いが、攻撃を受けた際の生存性向上のため船体の奥深い位置に移動し、そこから操艦、エンジン制御、ダメージコントロール、消火制御、通信などあらゆるコマンドを遠隔操作することが可能になるらしい。
さらに円形状の形をした戦闘指揮所内部は、巨大なモニターで360°囲まれており、30FFMの周囲を360°そのまま映し出す事ができ、搭載されている電子光学センサー、赤外線センサー、各種レーダーからの情報をフィードバックし、リアルタイムな映像と統合する拡張現実感技術(AR)を利用することで、状況認識、ナビゲーション、無人機操作などが現在よりも容易に行えるようになるという話だ。
もう少し踏み込んで言えば、30FFMに乗り込んだ将兵は、船の中で一番安全な場所から、全ての任務をこなすことが出来るようになるため、万が一、ダメージを受けた場合でも戦闘の継続が容易になるという意味だろう。
三菱重工業が打ち出した、先進的な戦闘指揮所「Advanced Integrated CIC(AICIC)」は、理想的なモデルとなるのかどうか、現段階では分からない。
2022年には1番艦が海上自衛隊に引き渡され、AICICを実際に使用した結果、拡張現実感技術(AR)を利用した情報処理が、戦闘効率を向上させるのに、どの程度、寄与するのか非常に興味深い。
アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 護衛艦「あきづき」型 てるづき
MHIの説明員は「乗員90名が海上自衛隊の要求」と言ってますね。以前聞いていた100名から、更に自動化・省力化を進める様子。
ダメコンに関しては、ある程度割り切って設計されているのかな。ただ、Mk.41が16セルしかないのはどうなんだろう。始めから32セル用意しておいた方が良いのではないだろうか。
>通常、CIC(戦闘指揮所)は、船体上部構造物に設けられる事が多いが
それは、戦前の話で、アメリカよりも先にCICを船体内に移したのか我が国の護衛艦
ダメージ受けてCICから何も見えない、状況不明ってならないのかね。
戦線離脱を進言致します!
ここまで来ると
もはやわざわざ船に乗っている必要があるのかと思えてくる