軍事的報道

韓国のF-15Kはボロボロか?領空侵犯に対する「スクランブル」崩壊寸前

韓国空軍のF-15K、KF-16によるロシア軍用機への警告射撃について、韓国メディアが警告を鳴らしている。

参考:F-15K 갈수록 피로 누적..”F-15·조기경보기 추가 도입해야” 

韓国の領空侵犯に対する対応は崩壊寸前

韓国メディアの警告を簡単に言えばこうだ。

韓国空軍が保有する戦闘機の中で、領空侵犯のおそれがある侵入機に対する「スクランブル(緊急発進)」が行え、黄海や東シナ海、日本海の洋上で侵入機対する追跡が行えるのは事実上、59機保有しているF-15Kしかないが、近年、中国軍用機に対する韓国空軍のスクランブル回数は増加の一途だ。

F-15Kに搭乗するパイロットの年間飛行時間は、韓国空軍の年間平均飛行時間に比べて1.5倍以上という多忙さに加え、F-15K自体の稼働率は、想定以上の年間飛行時間からくる負担蓄積、保守部品不足による共食い整備により、運用に支障をきたすレベルに達している。

このような状況下で、ロシア軍用機に対する「スクランブル(緊急発進)」が今後、増加していくようなら、59機のF-15Kだけでは対処が不可能だという話だ。

出典:pixabay

韓国空軍は米軍の支援を前提に、北朝鮮への対地攻撃を担当する、航続距離が比較的短いF-16とKF-16(ライセンス生産型)を多く保有(168機)しているが、そもそも内陸部の基地に配備されているため、黄海や東シナ海、日本海の洋上で侵入機を追跡出来る時間は限られる。

特に、7月23日のロシア軍用機へのスクランブルでは、十数機のKF-16とF-15Kを動員することになった。

これは航続距離が短いKF-16は長時間の追跡が難しく、次々と基地から出撃して交代しながらロシア軍用機を追跡する必要があり、韓国空軍が運用する戦闘機の作戦半径や航続距離には、明らかな限界があることを示したと言える。

では、導入が始まったばかりのF-35Aならどうだろうか?

韓国のF-35Aは、まだ部隊編成中の段階で「スクランブル(緊急発進)」を行える状況ではなく、最大6,000km近くも無給油で飛行可能なF-15K(CFT+増槽3個携行時)には、F-35Aも到底敵わないだろう。

では、空中給油機を使用する方法はどうだろうか?

韓国の空中給油機は、まだ2機(最終的に4機導入)しか到着しておらず、いつ発生するのか分からない「スクランブル(緊急発進)」のため、常時、空中給油機を空に浮かべて待機させておくのは、あまりにも非効率的過ぎ、仮に空中給油を受けたとしても、その間に侵入機が飛び去ってしまうだろう。

そのため韓国国内ではF-15の追加導入を求める声もあるが、韓国空軍は現在、F-35Aの導入や、韓国型戦闘機「KFX」の開発を行っており、追加でF-15を導入するための予算は何処にもない。

結局、打つ手なしというわけで、韓国メディアは、韓国型戦闘機「KFX」が実戦配備につく2020年代まで中国やロシアの軍事的挑発について、完全に対応するのは難しいと結論づけている。

 

※アイキャッチ画像の出典:pixabay

カタパルト装備の空母で運用?中国、ステルス戦闘機「J-20」艦載機型を開発中前のページ

長波に対するステルスを実現?中国が「次世代ステルス技術」を開発中次のページ

関連記事

  1. 軍事的報道

    艤装工事が原因? 謎の火災で黒焦げになった中国海軍初の大型強襲揚陸艦

    中国海軍とって初の強襲揚陸艦「075型」1番艦が火災で黒焦げになってし…

  2. 軍事的報道

    自ら孤立する韓国、南シナ海へ艦艇派遣を求める米国の要請を拒否

    韓国は、南シナ海への軍艦派遣要請を拒否したという中国のサウスチャイナ・…

  3. 軍事的報道

    日本、F-35A国内組立価格を93.7億円まで圧縮に成功!最終組立ラインでの生産継続へ

    日本政府はコストの問題で、空自向けF-35A国内最終組立を取りやめ、米…

  4. 軍事的報道

    ついに全貌を表す第6世代戦闘機「FCAS」、パリ航空ショーでモックアップ公開予定

    フランスのダッソーは、17日の月曜日(現地時間)、パリ航空ショーでFC…

  5. 軍事的報道

    今度は有線誘導にも対応!韓国、ウェイクホーミング対応の新型魚雷を2020年までに配備

    軍事情報誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」は24日、韓国政府…

  6. 軍事的報道

    無事就役できる? 米海軍、フォード級空母2番艦「ジョン・F・ケネディ」が進水

    空母「ジョン・F・ケネディ」は、ジェラルド・R・フォード級空母2番艦と…

コメント

    • REW
    • 2019年 7月 28日

    以前からですが、韓国空軍のF-15,16は竹島上空には30分しかいられないとか言われていますが、F-16は空中警戒(AAM×4、増槽タンク×3)だと370km飛んで2時間の警戒が可能となっています。これで30分しかいられない、というのは信じがたいです。
     ただ 今回、日本側はF-2,F-15を10機飛ばしたとのことですが、ADIZは日本より狭いにも関わらず韓国側は18機飛ばしていますので、言われているように航続距離が短いのかもしれません。あるいは航空管制の問題があるのかも。

      • 匿名
      • 2019年 7月 29日

      今回の件ではロシア機は沖縄付近まで飛んでます。そこまで追跡した場合か?

      • 匿名
      • 2019年 8月 01日

      韓国のKF-16はリンク16を搭載してないってのが理由では?
      (30機ぐらいのF-16PBUは搭載してるけど、ベースはBlock-50/52では無い、レーダーが30/32で50/52のAN/APG-68(V)5ではない)

      • 匿名
      • 2020年 7月 17日

      3つも増槽をつけたまま戦闘するのか?
      戦闘後、増槽無しの機内燃料だけで帰ってこれるの?

    • 匿名
    • 2019年 7月 28日

    中露による挑発飛行とそれに対するスクランブルは、勿論韓国や日本の防衛体制を見極めるツールであったり訓練の一環であったりするのだろうけれど、これだけ回数が多いと石油燃料を輸入に頼っている両国にとっては消耗戦の様相を呈するものでもありますな。それに加えて、韓国では機体維持にも問題が生じているわけですな。
    もうね、領空に侵入した中露機には問答無用で地対空ミサイルを自動発射した方が良いですわな。

    1
    • 匿名
    • 2019年 7月 28日

    関係ない写真載せるな お得意のミスリードって奴か?

    •  
    • 2019年 7月 28日

    韓国の兵器は買う事、造る事だけが問題なんでしょう。
    それが終われば「良かった良かった」で終わり

  1. 残念ながら韓国では併合時代に本邦が資本と人材と時間をかけて教育した近代的価値観が薄れ消滅しつつあり、
    前近代的な儒教的価値観が韓国社会を覆い尽くしている現在、
    安全保障を担保する同盟も軍隊も意味を無くしています
    装備をそろえてもそれは見栄を満足させるか個人的利益をもたらす為の物にすぎません。
    韓国人のモラルは低いのですがその中でも韓国軍もご多分に漏れず元々低かったモラルの低下が酷く
    航空装備の中核を担うF15もそもそも保守部品の計画的な購入計画自体が無く
    定期整備計画はペーパープランに過ぎません
    韓国空軍での共食い整備の40%がF15で、交換された部品も使用に適していない偽部品が相当な割合で含まれているのが現状です
    韓国空軍では訓練飛行自体がリスクが高く、スクランブルなど非常に危険な行為と言えるでしょう

    つまり背伸びをせず身の丈に合った空軍力の計画、購入、整備、訓練を行わないと大きな困難に突き当たるでしょう

    2
    • 匿名
    • 2019年 7月 29日

    まことしやかに在韓米軍撤退が囁かれていますが、韓国軍が装備する米製兵器の処分を如何に致すか? も大問題です。

    • CFT付ければ
    • 2019年 7月 31日

    F-16航続距離が不満なら、CFTを付ければいいのでは。
    その前に、維持管理の方が問題という話があるようだが。

    • 匿名
    • 2019年 7月 31日

    単に共食いで飛べる機がすくないだけじゃないのか

    • 匿名
    • 2019年 8月 17日

    共食い&整備不良では?

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 欧州関連

    再掲載|導入自体が間違い?タイフーンを導入したオーストリアの後悔
  2. 軍事的報道

    国産防衛装備品の海外輸出が実現!フィリピンが日本製警戒管制レーダー「J/FPS-…
  3. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  4. 軍事的雑学

    ようやく本領発揮、世界最強の戦闘機F-22Aが「神の視点」を味方に提供
  5. 軍事的雑学

    着実にレベルアップを果たす日本の対潜哨戒機P-1、2020年度から「能力向上型」…
PAGE TOP