軍事的報道

米海軍フリーダム級を踏襲? 三井E&S、海上自衛隊向け「新型哨戒艦」のデザイン公開

MAST Asia 2019に参加している三井E&Sは、海上自衛隊が新編する哨戒艦部隊向け、新型哨戒艦のデザインを公開した。

オープン式ウェルドックを装備した新型哨戒艦案

6月17日、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕したMAST Asia 2019は、海洋及び航空安全保障に関連した防衛装備・技術に関する展示・論文発表を行うシンポジウムで、欧米などで防衛装備を製造する企業、約70社が参加している。

因みに、MAST Asiaは、日本で開催される唯一の国際防衛見本市だったはずだが、ロンドンで開催されていた総合防衛・セキュリティ展示会「DSEI」が、2019年11月、日本の幕張メッセで「DSEI Japan」を開催する予定だ。

三井E&Sは、2018年に閣議決定された中期防衛力整備計画(中期防)で、海上自衛隊が新編する「哨戒艦部隊」向けの、新型哨戒艦コンペティションに応募する「新型哨戒艦」のデザインを公開した。

コンペティションには、三菱重工業とジャパン・マリンユナイテッドも参加する予定で、双胴船(カタマラン)型を採用した案があると噂されていたが、公開されたデザインを見る限り三井案は、米海軍のインディペンデンス級沿海域戦闘艦のような三胴船(トリマラン)型ではなく、通常の船型のフリーダム級沿海域戦闘艦に似たデザインを採用してきた。

出典:public domain インディペンデンス級沿海域戦闘艦

新型哨戒艦の大きさは全長約100m、約2000トンで、2基のディーゼルエンジンを搭載し、25ノット以上の速度を出せる。

艦首方向には、76mm砲1基、搭載箇所は不明ながらも遠隔操作が可能な12.7mm機銃が2基装備され、艦尾方向にはヘリ用の飛行甲板と格納庫、小型艇を収容・発着させるための、オープン式ウェルドック(?)らしきものが艦尾に設けられているのが特徴だ。

新型哨戒艦には、回転翼型の無人航空機(UAV)2機と、無人水上艇(USV)2隻収納できるように設計されている。

非常に目新しいのは、いちいちクレーンなどで吊り下げて海面へ降ろし、無人水上艇を運用するのではなく、艦尾に設けられたオープン式ウェルドックから、直接、無人水上艇を発進させ収納することが出来る点だ。

新型哨戒艦の艦橋は360°方向の視界が確保されている「パノラマブリッジ」で、目標を自動的に追尾可能な、自律的操艦システムが搭載される。

防衛装備庁は、2022年までにコンペティションの勝者と契約を結ぶ方針だ。

 

※アイキャッチ画像の出典:public domain フリーダム級沿海域戦闘艦

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コメント

    •  
    • 2019年 6月 21日

    見る目の無い私からすると3900t級の小型版にしか見えない
    1隻でオールマイティーな能力を付与しようとすると、結局あの様なカタチに収まるのかな
    海自艦船の実用的なフォルムは嫌いでは無い

    • 匿名
    • 2019年 6月 21日

    北朝鮮の瀬取りの監視にはアメリカの沿岸警備隊の「バーソルフ」も派遣されてますね。 船尾に高速艇を迅速に行うためのオープン式ウェルドック+スリップ・ウェイを装備。 海上保安庁って組織があるので、EEZ(排他的経済水域)での活動がメインでしょうから、迅速な臨検などにはオープン式ウェルドック+スリップ・ウェイは必須でしょうね。
     海上保安庁はこのタイプの艦艇は所有してるのかな? (ざっとみた感じではなさげ)

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