軍事的雑学

軍事的雑学|謎のベールに包まれた新型イージス艦を遂に公開!中国海軍設立70周年記念観艦式

中国の環球時報(Global Times)が、山東省青島市で行われた中国海軍の記者会見で、中国海軍設立70周年を記念した観艦式中、空母「遼寧」を筆頭に、新型駆逐艦、新型原子力潜水艦などを披露する計画だと報じた。

参考:New warships to debut at naval parade

中国海軍設立70周年を記念した観艦式で、中国海軍の新鋭艦が初披露される予定

中国海軍は、今回の観艦式で、空母「遼寧」や、新型駆逐艦の055型ミサイル駆逐艦を参加させるのは確実視されていたが、新型原子力潜水艦まで参加させるというのは、中国海軍設立70周年を記念した観艦式を盛り上げるためのサプライズだろうと見られる。

残念ながら、中国が建造中の国産空母「001A型」は、試験航海を始めたばかりで観艦式には間に合わなかった。

出典:海上自衛隊 あきづき型護衛艦の3番艦「すずつき」

この観艦式には、日本、韓国、ロシア、タイ、ベトナム、インドなど10カ国以上の海軍艦艇が参加する。日本の海上自衛隊からは、あきづき型護衛艦の3番艦「すずつき」が参加するため中国山東省の青島へ派遣された。

では、今回、初披露されるという中国海軍の艦艇について説明する。

新型駆逐艦として、初披露される「055型ミサイル駆逐艦」とは、米国のタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦をも上回る、基準排水量12,000トンの大型艦で、これは中国版イージス艦といわれた、前級052型駆逐艦から進化・発展した、正真正銘、中国海軍の最新鋭駆逐艦だ。

Attribution: 星海军事 / CC BY-SA 3.0 055型駆逐艦のイメージ

この艦には、2種類のアクティブ・フェーズドアレイ・アンテナ(AESA)を搭載し、1つ目はType346Bと言われるSバンドとCバンドのデュアルバンドAESAだ。2つ目は、XバンドのAESAで詳細は不明。055型にはXバンドAESAが搭載されているので、Type346BのCバンド部分は削除されている可能性が高い。

恐らく、レーダー性能は米海軍のAN/SPY-1と同等か、一部の性能は上回っている可能性すらある。

112もの垂直発射セルを装備し、射程が200kmあると言われている長射程艦対空ミサイル「HHQ-9A」と、西側兵器のSM-2に相当する艦対空ミサイル「HQ-16」で、空母を中心とする艦隊防空を引き受け、艦対艦ミサイル「YJ-18」、艦対地巡航ミサイル「CJ-10」(CJ-10の亜種、射程が800kmに延長されたYJ-100を搭載している説もある)、垂直発射型対潜魚雷などで武装している。

2種類の艦対空ミサイルのHHQ-9A(長射程・低空目標は苦手)とHQ-16(中射程・低空目標が得意)の実用化で、中国海軍の宿願であった艦隊防空の多層化が実現し、西側レベルと遜色がなくなった。

現在、1番艦の「南昌」が各種試験を行っているが、既に同型艦を5隻建造中だ。

今後、編成される空母を中心とした中国機動部隊を、防空面で支えるものと見られる。

 

初披露される新型原子力潜水艦はどれだ?

初披露される新型原子力潜水艦について環球時報は、攻撃型潜水艦のType095(隋型)か、弾道ミサイルを搭載したType094(晋級)の新型か、攻撃型潜水艦のType093(商級)の新型のどれかである可能性が高いと、匿名の専門家の話を引用して伝えた。

出典:pixabay

Type095(隋型)については、開発が始まった当初、米海軍のロサンゼルス級原潜の初期型程度と言われていた。

2016年に中国の新華社通信が報道した内容によれば、Type095は単殻構造で、全長115m、全幅12m、水中排水量7,900トン、最大深度500m、最大速力32ノット、乗組員130名、潜航して連続80日の作戦行動が可能だ。

2017年には、Type095の推進方式はポンプジェットだと明らかにし、プロペラ推進に比べて10%以上騒音を低減させることに成功。Type095の静粛性は西側レベルに近いと言われている。

出典:public domain Type094潜水艦

Type094(晋級)は、攻撃型潜水艦のType093(商級)の船体を延長し潜水艦発射弾道ミサイルを搭載した潜水艦だ。

これは中国初の弾道ミサイル原潜、Type092の後継艦にあたる。今回、披露される可能性があると言われるType095の新型とは、Type095の就役時期から考えると5番艦か、もしかするとType095の後継として開発中だと噂されるType096(唐級)かもしれない。

出典:public domain ヴィクター級潜水艦

Type093(商級)は、3つのタイプに別れ、同じ093でも完全に別物だ。

1、2番艦までのType093は、旧ソ連の支援を受けて完成させた潜水艦で、性能はヴィクター級程度と言われている。

その後、中国独自の技術で改良し、静粛性が向上した3番艦から6番艦まではType093Aと呼ばれ、陸上攻撃用のミサイルを搭載するための直発射管を追加した7番艦から9番艦まではType093Bと呼ばれている。

今回、披露される可能性があると言われるType093の新型とは、就役時期から考えると、Type093Aの5番艦か、6番艦の可能性が高い。

Attribution: wc, File:Shenyang J-31 (F60) at the 2014 Zhuhai Air Show.jpg / CC BY-SA 4.0 2014年珠海航空ショーでの瀋陽J-31

さらに、この観艦式では、中国の早期警戒機、偵察機、対潜哨戒機、爆撃機、戦闘機等の編隊飛行も行われる予定で、もしかしたら艦載機化の計画がある、中国で2番目に開発されたステルス戦闘機「J-31」の飛行もあるかもしれない。

中国の70周年記念観艦式は、4月23日だ。

初め公式に披露される055型ミサイル駆逐艦、どのタイプが披露されるのか謎を呼ぶ新型潜水艦など、非常に珍しいショットが見られることだけは間違いないだろう。

 

※アイキャット画像の出典:Baycrest – Wikipedia user – CC-BY-SA-2.5 / Baycrest – 維基百科用戶 – CC-BY-SA-2.5

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 4月 22日

    055型の建造で日中の戦力差は決定的になってしまった。このままだと10年以内には、第1列島線内ではアメリカでさえ中国海軍相手はきつくなるだろうな

    • 匿名
    • 2019年 9月 28日

    あれが本当にそこまで高性能だとは思えないが

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