ウクライナ侵攻は世界中に安全保障環境の不安定化をもたらし、この戦争が終結しても侵攻以前の状態に戻ることはあり得ない状況で、予測不可能かつ高圧的なトランプ政権の登場も状況を複雑にしており、国家の安全は「軍事力によって担保すべき」という考え方が主流になりつつある。
参考:Saudi Arabia increases defense spending to $78B in 2025
参考:INDIA BUDGET India’s defence budget heavily weighted to manpower costs
参考:Italy itching to drop $24 billion on Lynx, Panther tanks, with amore
参考:Philippines shores up defenses with increased military spending
参考:Turkey’s defense exports hit record high of $7.1 billion in 2024
マニアックなジャンルが身近になったことを喜ぶべきか、不安定な状況や戦争勃発の可能性が忍び寄っていることを懸念すべきか
ロシア軍によるウクライナ侵攻は世界中に安全保障環境の不安定化をもたらし、もはやウクライナとロシアの戦争が終結しても侵攻以前の状態に戻ることはあり得ない状況で、インドは2025年度の国防予算として6兆8,100億ルピー=約12.1兆円(前年度比9.5%増)を提案、サウジアラビアもGDPの7.1%に相当する780億ドル=約12兆円(前年度比約3%増)を割り当て、フィリピンも2,719億ペソ=7,240億円(前年度比12.3%増)を拠出する予定で、残念ながら国家の安全は国際協調や相互信頼ではなく「軍事力によって担保すべき」という考え方が主流になりつつある。

出典:Rheinmetall
イタリアでもウクライナ侵攻を受けて「再び欧州で大規模な戦争が発生する可能性」を認識し、陸上戦力への大規模投資=PantherとLynxを計1,322輌調達するため計230億ユーロ=約3.7兆円を投資する予定で、イタリア軍参謀長のポルトラーノ陸軍大将は3日「安全保障環境が悪化しているのでPantherとLynxを出来るだけ早く納品して欲しい」「我々の取り組みがサポートされなければ国を守ることは出来ない」と訴え、LeonardoとRheinmetallも信じられないほどの短納期を約束した。
Rheinmetallは年内にオリジナルのLynx納品(5輌前後)を開始する予定で、2026年には30mm機関砲搭載のヒットフィスト砲塔が統合されたイタリア陸軍仕様のLynx納品(11輌~16輌)が、2027年にはPantherの納品が始まり、最終的にPanther×132輌、Panther向けの各種支援車輌×140輌、Lynxは120mm砲、30mm機関砲、120mm迫撃砲、対空車輌など複数のバージョンを計1,050輌取得する予定だ。

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Mitchell Corley
因みにアナリストらはインドの国防予算増額について「資金の大半が人件費と年金に消える構造が解消されていないため、新たな装備の取得や近代化のペースはあまり変わらないだろう」と、フィリピンの国防予算増額については「安全保障政策が国内の治安維持から領土防衛に転換したことを物語っている。フィリピンは増額された資金でKMPV、FA-50、A-29B、412EPXと装備を調達する予定で、まもなく韓国とFA-50 Block20の契約が締結され、フィリピン空軍のFA-50戦力は実質的に2倍に拡張される」と指摘。
サウジアラビアの資金が何処に向うかについては「武器の国産化政策が着実に成果(2023年末時点の国産化率は19.35%)を上げており、サウジ側は2030年までに国防支出の50%を国内で消化することに自信を持っている」と述べており、サウジアラビアは2030年代に防衛分野の買い手から生産者に鞍替えする可能性が高く、欧米の防衛産業企業は同国の市場から締め出されないためサウジ進出をより一層加速させるだろう。

出典:Donald J. Trump
個人的には予測不可能かつ高圧的なトランプ政権下で米国製兵器がシェアを広げるのか、それとも米国の政治に振り回されるの嫌い「他の選択肢」や「国産化」が流行るのかに興味があり、欧州の主要メディアはトランプ政権のことを「米帝国主義の復活」と呼んでいるため、欧州諸国は表面的もしくは短期的にトランプ政権へ迎合しても「その裏で武器の主権回復を加速させるだろう」と予測している。
このブログを立ち上げた時は軍事、安全保障、兵器開発、武器輸出、防衛産業といった話題はマニアックなジャンルで、話題になるニュースや発表を探すだけでも苦労していたが、現在は「向こうから話題が押し寄せて取り上げたい情報がこぼれ落ちている」と言ってもよく、マニアックなジャンルが身近になったことを喜ぶべきか、不安定な状況や戦争勃発の可能性が忍び寄っていることを懸念すべきか非常に悩ましい。

出典:Baykar
追記:トルコのゲルギュン防衛産業庁長官は「2024年の防衛輸出額が71億ドルに達した」「輸出先が180ヶ国に広がっている」「輸出額の上位10ヶ国には米国、チェコ、ルーマニア、ポーランド、スロバキア、ブルガリアが含まれる」と明かし、トルコは無人機分野でアフリカ市場の存在感を高めているものの売上上位は欧米諸国で占められているのが興味深い点だ。
因みにトルコ企業の防衛輸出額トップはBaykar(18億ドル)で、防衛輸出の成功は「ビジネス面で利益」と「トルコ製装備を導入した国への影響力」で測ることができ、トルコは地域大国から大国に成長するため着実に前進している。
関連記事:フィリピンが2025年にFA-50を追加調達、Block20を12機取得か
関連記事:イタリアが陸軍近代化に約3.7兆円を投資、PantherとLynxを計1,182輌調達
関連記事:インドの潜水艦調達を巡る戦い、スペインが脱落したためドイツ勝利か
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Spencer Slocum
まあ軍事力で担保できるのは国力相応の安全でしか無いので、パナマなんかはアメリカに勝てる軍事力なぞ用意できる筈もなく土下座一択でしたね…
アメリカとしては自国が軍事費払って国際秩序を構築していて、他国はそれを良いことに軍事費削るフリーライダーなのでしょうからアメリカを強権的と見るか見返りを求めて当然と見るか難しいところ
どうなんろう。
欧米の関与しない地域は、比較的平和なんだよな。 アメリカが世界に平和をもたらしているかは怪しい。
21世紀に入り、戦争が酷いは、欧米の周辺部や関与する地域。
西側は自分たちが平和を世界にもたらしていると思っているけど、グローバルサウスのアフリカ、東南アジア、南米も同じように考えているかは謎。
欧米の関与が平和をもたらしてはいないというのはそうかもしれませんが、その根拠を欧米が関与しない地域が比較的平和であることに求めるのは少々早計な気がしますね。
欧米に限らず、列強は他の地域に比べて軍事的/経済的に価値の高い地域に対して強く干渉するはずなので、列強の干渉がない地域というのは、その地域に競い合ってまで手に入れたいものがないということでもあるのですよね。争う価値がないので相対的に平和であるというのはむしろ自然なことでしょう。
「汝、平和を欲さば戦への備えをせよ」(フラウィウス・ウェゲティウス・レナトゥス.390年)
近年の軍事費増加の話題でよく見るポーランドは、国防費の中で大きな割合を占める国軍支援基金が実際にどの程度調達・執行されているかの情報があまり出てこないのが気になるところです。
将来を考慮して辺鄙な駐屯地やキャリア上望ましくない部隊でのを勤務を嫌う人々や、当時のPiS政権からのノルマ達成のために中高年や駐屯地の料理人等を書類上の軍人にしていたような内情、軍規模20万人突破を発表した後の実際の取り組みの熱の無さと人員増加ペースの低下などを考慮すると、個人的には装備更新はともかく、マンパワー関連の取り組みでは大きな前進は無いか、そう遠くない内に元に戻っているかな気はします。
アメリカの失敗を見ると、国防予算の金額も大事ですが、工業力・軍事産業をどのように確保していくかの重要性も感じるんですよね。
ウクライナ戦争の教訓であり、ロシア=北朝鮮の弾薬生産も一つの事例かなと。
インドは、メイクインインディアにより、製造業の裾野を拡大させているんですよね。
国防予算の単純な構造よりも、軍事産業の底力を上げている可能性がありますから、軍事アナリストは工業力を広く見ないと再度分析に失敗するかもなと(アメリカの逆の状況です)。
(2024年12月25日 インド中小企業、9月末までの1年で1100万人雇用増 1億2060万人 ロイター)
追記です。
非武装中立論・国連軍、日本はこれを安全保障として議論されていた時代がありましたが、何とも空虚な話しだったなと…。
主権の行使、甚大な被害への抑止力を考えれば、自国の国防投資は極めて重要ですね(海外支援よりも優先すべきと思っています)。
日本は海に囲まれてますから
防衛には圧倒的に有利で平和ボケするのもやむなしかな
韓国とはその辺の意識は全然違うでしょうね
仰る通りですね。
日本は、民間の海事産業が何とか頑張ってくれた結果であり、海上自衛隊に関わる産業基盤が残ったのは非常にラッキーだったと思います。
日本政府は、プラザ合意・温室効果ガス規制・ファイナンスリースの規制変更・相続税・競合国インフラ支援など、海事産業にマイナスな事ばかりやってきてまして。
アメリカの海事産業は管理人様ブログで厳しさが指摘されていますが、日本政府・海上自衛隊も大して役に立たなかったんですよね。
全くだね。
この戦争が始まる前までは、討論番組でも「中国やロシアが戦争なんてするわけがない。戦争をすれば、周りの国から非難や経済制裁をあびるので、そんなリスクをおかしてまで、戦争をするわけがない。」
「日本の武装化こそが、中国ロシアを刺激している。話し合いで解決すべき。」
みたいな意見が、平然とまかり通っていたし、国内でもそこそこ主流の意見だったような気がする。
ウクライナには申し訳ないが、日本人もいくらか現実を見ることになったと思う。
>討論番組でも「中国やロシアが戦争なんてするわけがない。戦争をすれば、周りの国から非難や経済制裁をあびるので、そんなリスクをおかしてまで、戦争をするわけがない。」
バイデン政権は民主主義VS権威主義国を前面に出していたし。NATO拡大も狙っているし。ウクライナに軍事支援したし、ドンバス紛争再開したし、クリミア奪還の準備(経済制裁の準備)もしていた。
バイデンは副大統領時代、アラブの春やマイダン革命を裏で焚き付け可能性がある。
2022年、ドンバス紛争に勝利して、その後クリミア奪還作戦。2024年のアメリカ大統領選挙勝利のシナリオを描いていた可能性は高いんだよ(リベラルの妄想。当時は西側の兵器無双だった)。
対照的に、ロシア・プーチンが「ここでやらなきゃ、将来やられる可能性がある」と考える可能性が高い。
今でも、相手の思想を理解して、相手行動を分析するというのは、ちっとも出来ていない。
西側正義論から脱しない以上は、現実を見ているとは言えないな。
日本も現実を見て、防衛投資を含めた、自国への投資を優先すべきだと感じます。
ウクライナ支援にしても、長い目で見れば先が読めないですし、他国に見返りを期待しない方が無難です(台湾海峡情勢の支持すら怪しいでしょう)。
人間関係と同じなわけで、自分(自国)はコントロールすることはできたり・コントロールしやすいですが、他人(他国)をコントロールする事は難しいわけです。
そうでしょうか?
満身創痍でやる気無しの老人は、自身のこともままなりませんが、元気で意欲物欲満々の若者をカネのチカラで上手にコントロールしますよ。
同様に、そこそこ繁栄した後に衰退期に入った国は国民の要求水準が高いため大抵の政策がマイナス要素を重大視されダメ出しを喰らうばかりになりがちです。発展途上の国や貧困国、建国間もない若々しい国に向かった方が、飴の価値が高くコントロールしやすいかもしれません。
それに、自国は1択しかありませんが、他国は複数ありますので、都合の良い国の選定という余地も失敗の余地も大きいでしょう。
そのほぼ全てが『ロシアが侵略しなければせずにすんだ事』で片付くっていう。
西側正義論が危険なのは間違いないけれど同じくらい東側被害者論にハマるのも危険では?
両方悪人の可能性だってある。そもそも、良い人同士の喧嘩は少ない。
相手はロシアだ。中小国みたいに泣き寝入りを期待するのは無理じゃない。
西側に対抗できるのは、ロシアだ。と考える人もグローバルサウスでは増えているでしょね。
ソ連は無くなって東側国家がほぼ無くなったのにロシアを対抗馬として見るのはだいぶ周回遅れにしか見えない
米軍以外の欧州NATO軍だけでも地上軍や航空戦力はロシアの倍以上、装甲戦力に至っては3倍、4倍くらい差があるし
ヨーロッパだけでもこれなのにロシアが西側に対抗できる国家だと思えるのは情弱にも程があるとしか思えないんだが
その『侵略しなければせずにすんだ事』という論、泥棒がいなければ鍵などいらないと同じで何の意味もないです。
その言葉で泥棒を非難するのではなく、どのように泥棒を発生させないかを考えるべきというのが法学や統治論の原点で、その対策として統治側がすべきなのは悪質事業集団の結集防止や警察の強化だったり貧困層の援助だったりします。
両王国の均衡の冷戦時代から、没落貴族に堕ちた元王権候補を泥棒予備軍として、一部の集落を抑圧し敵対集落を援助したパックスアメリカーナの失敗というのが私の歴史観です。
ロシア帝国も冷戦時代のロシア・ソビエト共和国も地域覇権国家としてだいぶイキり倒してたからお前が米国を云々言えるような資格はねぇんだわ、としか言えないな
「アメリカが火遊びをしなければ何も起こらなかった」で全て片付くとも言える。発端はロシアの行動では無いのだ。
ウクライナは武装強化した後に殴られ、結果何万人も生産年齢男子が死んだというのが“現実”ですね
戦争は外交の一種ですので、外交失敗のツケを払っているだけですね。ちょっと事情が違います
まさに仰る通りです。
戦争は、国の外交手段の一つですね。
ロシアの全面侵攻は無いと思ってたのは、別に日本に限りません。
というか、西側全体がそう思ってたでしょう。
だから大慌てなんですよ。
だって、そもそもロシア軍はウクライナを制圧するには、兵力が足りなかった訳です。
ところが、当のロシアというかプーチンがそれを自覚していなかったという。
短期間に簡単に勝てると思って侵攻しちゃいました。
そりゃ予測できんでしょう。
トランプ政権になってから前政権の取り壊し方をみると約束が簡単に反故とされる危険性を強く感じます。そうなるとアメリカからの兵器購入をためらうような流れになると感じます。各国は短期的にはアメリカから購入しつつ、アメリカ以外の国と共同開発等が進むと思います。
別記事にあったアメリカの兵器開発が遅れる原因が複雑になり過ぎた検証によるものというのを知り、時代に合ったアメリカ製兵器そのものが無くなりつつあるのも問題かと。SMシリーズ以外に最新兵器で導入したいと思うのがどれだけでるのか…?
バイデンもトランプの決め事を多数破棄していったので、大統領プラス主政党変更時のいつもの流れですね。
バイデンのダブルスタンダードも大概でしたよね。本邦では何故か高潔な人物みたく報じられてましたが。
自分も、日本の左翼オールドメディアの価値基準が、シンプルに謎でして。
鳩山首相のお小遣い、菅首相の息子、その他諸々について政治家の家族関係は批判されてきたわけですよね。
バイデン大統領の息子、ハンターバイデンへの恩赦は大問題なわけですが、日本のオールドメディアはなぜだかスルーなのが気味悪いなと。
日本もそうなんだけど、いくら兵器があっても欧州に戦う意思のある若者がどれだけいるのかと。いや兵器も足りてないが…
まあ戦う意思でいえば、ロシアとか北朝鮮とかにも殆どいなさそうだな 特に他国を攻める場合はな
ミリタリーバランスを見ると欧州だけでもロシアより戦車は3倍、装甲車は4倍あるし兵器が足りないのはどちらかというと欧州ではないように見えるが?
武器兵器はなんとかなったとしても人は急には増やせないわけで···
あれかな、市民権と引き換えに命をかけろ的な感じになるんですかね
ミリタリーは好きだけどそれが活躍するのは良くないんだよなぁ。間違いなく誰かが不幸になっているのだから。
あと今アメリカがやっていることもまさに『力による現状変更』だよなぁって感じます
唐突にアホなことを言いますが、機動戦士ガンダム00の時代設定ってすごかったなぁ、と振り返ってしまいます。(もう20年近く前なのか)
まぁ、作品の中では、アメリカは太平洋の盟主なわけですが。
<もう20年近く前
嘘だッ!!
追記
00が放送していた時私は小学生だったのに···食あたりEDでゲラゲラ笑っていたのに···
さすがに最近の流行の構文は
フリーレン様。ガンダムSEEDは最近のガンダムではありません。ガンダムSEED放送時は私、産まれてませんからね。それに今年は24周年ですよ。
もうそんなにか。人の時間は早いね。
ちなみに今年はガンダム00の18周年でもあります。
フェルン。それは流石に嘘だよ。ガンダム00は去年だよ。
でもあの世界情勢って、ガングリフォンそのものでしたけどね。
ガンダムネタが出てきたので。
私はZガンダムのティターンズを理解できなかったけど。
なんか、今の時代は、ティターンズみたいな軍隊内組織が出てきそうな時代。
移民狩りのマンハントなんて、もろガンダムの世界だ。
ロシアのBTGがクリミアでは成功しつつもウクライナでは失敗したのは、ソ連時代の有り余る兵器を装備し重火力を達成しつつもそれを充足するだけの歩兵がいなかったからにほかならない
予算ばかり増えて装備が豪華になろうと民衆が現体制の維持に価値を見出だせない以上、いかほどの効果があるかは疑問だ
そんな闘争心のある民衆はもはや未だに欧米による虐殺と身近に暮らしてる中東とアフリカにしかいない
クリミアにはBTGなんて仰々しい部隊は投入されてないと思いますが・・
クリミアで活動していたのは『親切な人達』ですもの。例え彼らがロシア兵だとしてもかれらは休暇を楽しんでいるのであって政府としては知らぬ存ぜぬ。
それが通るならシリアの米軍も通るんじゃない?(鼻ほじ)
クリミアの場合は、ロシア兵なのか、親ロの現地工作員なのか、親ロ派住民なのか、ハッキリしないからな。 西側はロシア兵だと言っているけど。親ロ協力者、親ロ住民が居てもおかしくないからな。
革命直後で、ウクライナ政府の正統性がなく、清々しいほどにウクライナ軍のやる気なかったな。
いや流石にロシア軍が支援していても、BTGのような正規戦闘集団単位のそれではないという指摘でしょう。
BTGの構成員や一部兵器が義勇兵のように派遣されてたとしても、それは完全な戦闘集団単位ではなく確認されてないという話です。
ちなみにシリアは普通に米軍の正規軍が公式に駐留してます。
いわゆる西側では、米国との軍事的友好を結んでさえいれば大丈夫なのだと、自国を自国の金と民で護る意志すらも、特に冷戦終結後は希薄になっていたでしょう。
無論、そうして他国の軍事を骨抜きにすることも米国の目論見だったわけですが。
ウクライナやガザを契機として、自己責任の国防への回帰が本格的に進展することは、間違いなく良いことだと私は考えます。
独立した意志と力を持つ「主体者」が普くようにならなければ、数か国の大国にまともな解決の意志が無いことはまるで動かない世界は変わっていかないでしょうから。
そしてそれは、大国といえども「変数」が多過ぎて迂闊な身動きはとれないことによる安保体制にも不可欠なのです。
自分の生活が苦しいのは他国のせい、自国政府のせい、給料払いの悪い勤め先のせいという他責思考から脱却できずに自ら強くなろうとしない者の居場所が無い世界へは加速していくでしょう。
残酷な現実ですが結局は国も個人も世の中は力が全てで有るという所ですよね、力といっても金や権力に武力や信用等多岐に渡るとは思いますが状況の見極め誤ったり変化に付いて行けないと亡国の危機になるのは間違い無いでしょうね。
力による現実変化云々なんて戯言に付き合っている場合では無く、日本もしっかりとした備えが急務ですね。
ヨーロッパから見れば、自国を脅かすような敵は消滅していましたからね。
中東・アフリカの軍隊が、ヨーロッパを責めることもないし。ロシアがワルシャワを攻めてくると言っても、そんなことないよと。庶民は信じなかったでしょうね。
イスラムテロリストの方が、現実的な脅威だった。
今は、ロシア軍がワルシャワを攻めてくると、庶民は思っている。
>自国政府のせい、給料払いの悪い勤め先のせいという
80%くらい正しいような。 ヨーロッパの経済苦境の半分くらいはウクライナ戦争が原因なわけで。
ウクライナ戦争の原因は何かは一人により変わりますが。
庶民というよりも、エリート層(特にリベラル)の暴走でしょう。NATO拡大やウクライナ体制への関与が、戦争を起こしてまで必要なのか? 庶民は納得しないでしょ。
その点、もともと日本は、ロシア・中国・北朝鮮・韓国ともともと敵性国家に囲まれていたので変化は少ないですね。
米軍が実は当てになんないんじゃないかって空気は別ですけど。
米軍は当てになるよ
日本が落ちれば防御ラインがグアムハワイに後退するからさ。
だが、沖縄や九州の一部の小競り合いとかとなると話は別やろね。
特にトランプは自国に危機の及ばない範囲ならご自由にどうぞってスタンスやし、
自衛隊が自力で何とかするしかなくなるかも
そう、そこです。
米軍が米軍兵士が死亡するような派兵をしてくれるかどうかに疑問が付き始めている。
日本ですらこうなんだから台湾人は気が気でないでしょう。
とはいいつつ九州か沖縄を中国が手に入れたら中国海軍は太平洋へのフリーパスを手に入れることになるんで、アメリカが太平洋を自分の海としたいなら米も動かないといけないはずなんだけどね
まぁ、初期のグレーゾーンでの小競り合いやらに米軍の関与を求めるのは求めすぎだと思うけど
米本土が直接脅威に晒される事案なのに世界の警察を辞めたから参戦しないとか的外れな論調が多いんよな
2023年のクリスマス前にNHKでやっていた、南西諸島が敵に奪われたシチュエーションを想定した日米合同演習の密着特集を見た人はここにいるだろうか
元々日米合同で敵陣地を攻撃するという予定だったのだけど、本当に偶然なのか意図的になのか米軍側に問題が発生して、陸自が単独で敵陣地に攻勢を仕掛けるよう作戦が急遽変更になっていたのを覚えてる
アメリカが判断する日本の真の重要性というのがあまり理解されてない所あるんですよね。
仮にアメリカに捨てられた日本が中国側に完全に付いたと考えてみましょう。さて、米海軍の安全行動エリアはどう変動しますか?
日本が米国と組めているのは自衛隊の高い対潜水艦能力及び日本という仮に大陸側に兵站拠点を持てた場合に厄介で強固な航空・潜水艦拠点になりうる&日本海というアメリカ海軍がタッチ不可能な安全圏を中露が手にするというかなり大きな懸念が源泉としてもあるという事です。
中国とロシアが千島列島から日本列島、沖縄周辺の諸島、台湾まで制圧した場合、この海洋区域はとんでもない事になってしまいますよね?だから他の区域と違ってアメリカは日本を軽視するのが難しいんです。
たまに日本をやたらと軽視する議員さんとかが要職ポストに就いたりしますが、ポストに就くとこの説明を食らうので突然日本重要論者に様変わりしたりします。
実際の所、米国が日本に何もプレゼンスしないという事は日本は付く相手を選び直さざるを得ないという事に他なりません。そこには米国にとってもとんでもないリスクがある訳です。太平洋の覇権を賭けて戦う前に降参するに等しいとすらいえるかも知れません。そこまでアメリカがヘタレるなら、逆に日本が中国についても問題ないかも知れませんねw
「僕ちゃんを助けないと大変な事になるぞ!」を最大限にカッコよく文章化するとそういう事になるけど、命綱握られてる側が言ってもどうしようもないわな
握られてる命綱なんて何の役にも立たんが手綱と言いたいのか?
日本からアメリカ軍が撤退した場合、グアムの基地と中継・緊急避難用の滑走路しかないウェーク島、(間に合えば)フィリピンのルソン島まで展開地域が下がり、海外で唯一原子力空母の母港である横須賀まで無くなりますね。
まあ、それすら惜しく無いと判断した時が海洋国家アメリカの凋落の瞬間でしょうね。
トルコとサウジの話を聞くと羨ましい限りだ
彼等はどこかの超大国から依存を減らし、確実に自分達の生存圏を確保して行ってる
トルコは、復活する古の超大国という感じがするな。結局、EUには入れないし。
アルメニア・クルド・ギリシャとの対立、イスラエルとの関係を考えると、半分西側というポジションを上手に使っている感じ。
核兵器がなくても、頭を使っているよ。シリアでの活動に注目かな。
まあ日本はウクライナやら米大統領の変化に関係なく備え続けないといけない訳で
元々ロシア等の影響が強い層がロシアや中国は安全でむしろ同盟に近いという様なアピールをして軍事力は必要ないというキャンペーンを張っていたので…
ロシアや中国がああも軍事力を振りかざすアピールを繰り返せばそりゃまあそうなるよねとしか。多くの人士が両国に梯子を外された格好。彼らは軍拡を今後もガンガン推し進めると鼻息荒いし、領土を拡大し続ける権利を有していると表明してもいるからね。
これでは軍事力の備えや軍事同盟や提携を持たないところから手っ取り早く優先的にやられるみたいな感じに様変わりしてしまう。
北朝鮮も他人事ではなかった訳でね。東方行程を発動されたり、ロシアのとバッチリで米韓同盟軍に行動されたら…だからロシアに保護を求めてるのかも知れませんね。
ただ、運が良かったのはウクライナが善戦した事で、ロシア軍ですらなかなかに軍事掌握というものは難しいというムードを醸成し小康状態になった所。
ロシアの当初の幻の勝利表明だと東ヨーロッパ各地にまで進軍した懸念ありますからね。その余裕が消し飛んだ訳ですから、相手を止める実力が大事ともなった。止める間もないのは不味いともなった。
トランプが「アメリカがガザを占領する」と公式に発言しましたな
西側諸国の御題目はもう完全崩壊ですぜ…
個人的には賛成だわ
あれだけ憎しみ合った人たちを同じ地域に一緒に住まわせるのはもはや無理がある
チベットがーウイグルがーとか侵略がーとか言えなくなっちまったなあ…