軍事的雑学

軍事的雑学|どっちが強い?F-15C vs F-14A 中東で交戦する可能性浮上

米国がイランへの制裁を再開したことで、一気にキナ臭くなった中東情勢。先日、米空軍は「F-15C イーグル」を中東に配備したと発表した。

参考:U.S Sends Fully Armed F-15 Fighter Jets In The Middle East Amid Iranian Threats

一時代を築いた制空戦闘機F-15とF-14の戦い

5月9日、米空軍中央司令部は、中東へF-15C“イーグル”の配備を発表したが、どれだけの機数を、どの基地に配備したのか、今後の追加派遣があるのは明らかにしなかった。

中東に派遣されたのは、恐らく英国、レイクンヒース空軍基地に駐留している、在欧米空軍「第48戦闘航空団」所属、第493戦闘飛行隊のF-15Cで、配備先は、アラブ首長国連邦のアルダフラ空軍基地が最も可能性が高い。

出典:U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Jocelyn A. Ford

最近、この基地には中東地域初のF-35Aが配備された場所として、一躍有名になったりもした。

仮に、イラン空軍と戦闘が発生するようなことがあれば、米空軍のF-15Cと、イラン空軍のF-14Aが交戦する可能性がある。

米空軍のF-15Cは、何度かの近代改修を受けており、一部のF-15Cに搭載されているレーダーは、機械式アンテナをAESAに変更したAN/APG-63(V)2や、AN/APG-63(V)3にアップグレードされ、AIM-120DやAIM-9Xの運用能力を獲得している。

今回、中東へ配備されたF-15Cの写真を見ると、AIM-120CかDを6発、AIM-9Xを2発を搭載しているのが確認できたため、恐らくアップグレードを受けたF-15Cの中で、最新のタイプに属するF-15Cだ。

Attribution: علی خدایی / CC BY 2.0 イラン空軍機 砂色と水色による迷彩が施された機体(2016年)

一方、イラン空軍のF-14Aは独自の改修と、ロシアからの技術援助で電子装置などにも手が加えられているという。

F-14の主兵器である「AIM-54フェニックス」のストックをイラン・イラク戦争で使い果たしたイランは、独自に空対空ミサイル「Fakour-90」を開発した。

このミサイルは、AIM-54のコピーだと言われていたが、実際にはMIM-23ホークに使用されているロケットモーター「M112」を転用し、AIM-54にそっくりの安定翼を取り付けたもので、完全にMIM-23ホークの空中発射バージョンと言ってよく、本物のAIM-54よりも射程が短い(約100km前後)と言われてる。

補足:MIM-23ホークとは、米国のレイセオン社が1950年代末に開発した地対空ミサイルで、多くに西側の国で導入された。

誘導装置については詳細が不明だが、イラン側は発射母機からの誘導が必要なく、自律的に目標へ誘導されると言ってる。

さらに、ロシア製の空対空ミサイルの搭載が可能という噂もあるが詳細は不明だ。

 

正面からやりあえば、米空軍のF-15Cの勝利は確実だが・・・

もし米軍のF-15Cと、イランのF-14Aが正面からやり合えば、スペック上、F-15Cが勝利するのは間違いないだろう。

しかし、イランが改造したF-14Aと、イラン製空対空ミサイルのスペックには不明な部分が多く、アップグレードを行ったF-15Cも、2019年基準で言えば、それほど性能が良いとは言えない。

アップグレードで換装したレーダーに関しては、18年前に開発されたもので、最新型のF-16は、これよりも性能が高いレーダーを搭載している。

そのため、イラン空軍が正面からではなく、地対空ミサイルのS-300や、イランが開発した、飛行可能か怪しい「幻」のステルス戦闘機「ガーヘル 313」など、珍(?)兵器を総動員し、搦め手で攻めてきた場合、案外と面白い勝負になるかもしれない。

きっと、なるに違いない。

補足:ガーヘル 313とは、イランが開発した国産のステルス戦闘機だが、非常に小型機のため実用性があるのか疑問で、一部では飛行不可能なモックアップではないかと言われていたが、2017年に滑走路をタキシングしている動画が公開された。しかし、未だに飛行している姿を確認したものは誰一人いない。

イラン問題が平和的な方法で解決されるのが1番良いのだが、実戦という環境下で「F-15」と「F-14」、一時代を築いた制空戦闘機同士の世紀の対決に、軍事的興味が尽きない。

出典:public domain

最後に、これだけは言いたい。

可変翼を最大後退角の68度(注:空母収納時の75度ではない)まで下げた、矢のようなフォルムのF-14Aに、コンフォーマル・フューエル・タンクを装着しない痩せ型のF-15Cでは、圧倒的にカッコよさが違うのだ。

やはり可変翼は正義で、男のロマンだと思う。

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Jocelyn A. Ford

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コメント

    • oominoomi
    • 2019年 5月 16日

    当然、細マッチョのF-15Cの方が圧倒的にカッコいいよね~、という話だと思ってました(笑)

    • 匿名
    • 2019年 5月 17日

    コンフォーマルタンク無いほうがカッコいいじゃんねぇ
    なんで空中戦するのにデブの方がいいんだよ?
    余計なもんついてない純粋な制空戦闘機であるC系列こそ真のF-15だよ

      • 匿名
      • 2019年 5月 17日

      コンフォーマルタンクもカッコいいやん!
      あのムキムキ感がたまらんのよ

    • 匿名
    • 2019年 5月 17日

    個人的にはF-15vsF-14よりもFA-18vsF-14を見てみたいです。
    そして世代交代の差を見せつけてほしいてますね。

    • 匿名
    • 2019年 5月 17日

    人の殺しあいに興味が尽きないか…

    • 匿名
    • 2019年 5月 19日

    可変翼は正義。分かるわ

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