軍事的雑学

軍事的雑学|空自F-35A墜落の波紋!中露は機体奪取を狙い、韓国は整備拠点誘致に利用

世界各国に、様々な波紋を起こしている航空自衛隊、三沢基地所属のF-35A墜落事故。もはや日本や米国、F-35運用国だけの問題では済まないようです。

F-117の技術流出の再来を危惧する米国

ロシアのスプートニクは、墜落した日本のF-35Aの破片をロシアや中国が手に入れた場合、米国の戦略的敵対者にどのような影響を与えるのかを分析しています。

参考:US Media Mull ‘Nightmare Scenario’ of Russia, China Finding Japanese F-35 Debris

米国の上院外交委員会の元スタッフは「中国とロシアが、墜落した日本のF-35を手に入れるために払う代償は、決して高価ではない」と警告し、ある軍用航空の専門家は「今回のF-35捜索は、冷戦以来、最大の水中スパイ活動になるだろう」と指摘しています。

英国の「Royal United Services Institute」は「墜落したF-35が海に墜落した際、機体にどれだけの衝撃を受け損傷したかにかかってる。搭載されているレーダーやセンサー類は、中国やロシアの主要なターゲット」と指摘している。

出典:public domain F-117 ナイトホーク

なぜ今回のF-35墜落事故が大きく取り上げられているのかは、F-35Aが初めて墜落(B型は既に墜落事故が起きている)したという衝撃もあるが、1999年、コソボ空爆任務を遂行中のステルス攻撃機F-117が撃墜され、その機体の残骸がロシアや中国の手に渡り、ロシアのSu-57、中国の滅-20といったステルス機開発に利用された悪夢の再現になるのではないかと言う懸念のせいだ。

今回、日本のF-35Aが墜落した場所は日本の領海ではなく、この機体を先に見つけてしまえば、こっそりと接近するのは好都合な環境だ。

但し、何もかもが最悪の状況ではない。

まずは、墜落現場が日本列島の西側の日本海ではなく、東側の太平洋側だったこと。墜落した機体が沈んでいるのは、1500mの深海だと推測されているため、機体へ接近するのは容易ではない。この機体を回収するのは大型機材を搭載した水上艦の派遣が必要になる。

現実的に中国やロシアが、墜落したF-35の機体の一部を手にいれるには、艦艇や潜水艦を派遣し、海上を浮遊している機体の一部を手に入れるか、漁師の網に偶然引っかかるかもしれない機体の一部を、金を使って手に入れるかのどちらかしか無い。

とにかく、日本が急がなければならないのは、墜落したF-35の機体引き上げを行い、これ以上の機体部品の喪失を食い止めることだ。

 

日本のF-35A墜落を、韓国国内へのF-35整備拠点誘致に利用

話は変わって、お隣、韓国での報道。

日本が組立を行ったF-35A初号機の墜落と関連して、こんな事を言い出した。

参考:F-35A 추락 … 日 정비창 신뢰 하락 힘 받는 청주 항공종합센터 건립

日本はF-35Aを42機導入し、この内の38機を三菱が国内で組立たが、墜落した初号機は組立後の初飛行で、離陸から30分で警報装置が作動し緊急着陸した。

出典:航空自衛隊 F-35A

韓国は40機全てを、米国のテキサス州にある、ロッキード・マーティン社の工場で製造されたものを輸入する予定だ。但し、F-35Aの重整備(機体・エンジン・主要コンポーネントの分解整備)をするには、日本や米国など海外にある整備拠点に頼らざるをえない。

一部では、距離的な問題から日本にある整備拠点が最も近く、コストの問題などを考慮した場合、最も有力な候補だという意見もある。但し、韓国空軍は「日本で整備を行う予定はない。米国側の要員が韓国に来てオーバーホールを行う案を米国と協議している」と明らかにした。

しかし、今回の日本が組立てたF-35Aが墜落した事故を契機に、日本の整備拠点への信頼が揺らいでいる。そのため、韓国にF-35の整備拠点を誘致しなければならないと言う主張が一段と力を得ていると紹介している。

日本でF-35Aが1機墜落しただけで、F-35に採用された技術、F-35に関わる利権にまつわる、各国の思惑が一気に表面化した格好だ。

 

※アイキャッチ画像の出典:航空自衛隊 F-35A

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 4月 11日

    まだ 落ちた事以外は何も確定した事実は無いのにね〜

    f35がマルチに使える機体でも単一機種で揃えるのはリスクがあるね!

    • 匿名
    • 2019年 4月 11日

    付近の漁業を禁止し、速やかに海保を増派すべきでは?
    いっときのサンゴのような中国の無頼船団が押し寄せる前に。

      • 匿名
      • 2019年 4月 12日

      それをさせない為の米軍展開とも言える
      いくらF-35の技術が欲しいとしても、一番の要であるソフトウェアはもうサルベージできないだろうし、それぐらいのことでアメリカとの関係を緊張はさせたくないだろうし

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