軍事的雑学

軍事的雑学|日本のF-35A墜落機捜索へ、B-52爆撃機、P-8哨戒機、イージス艦まで投入する米国の異例な対応

航空自衛隊、三沢基地所属のF-35Aが青森県沖の太平洋上に墜落した事故と関連した情報をまとめてみました。

F-35運用国から大きな関心が寄せられている、日本のF-35A墜落事故

4月9日午前(日本時間)、岩屋防衛大臣がF-35A戦闘機の墜落を発表すると、英国の国防省は、英国空軍が保有する17機のF-35B戦闘機について米国と協力し調査を始めた。さらに、英国防省が日本のF-35Aに事故に関連し、英国が138機のF-35購入する計画に懸念を表明したとロイター通信が伝えた。

参考:UK’s MoD Reviewing Status of F-35s Following Japan Crash

韓国で多くのメディアが、繰り返し墜落したF-35Aについて報道し、日本国内で組み立てられたF-35Aの初号機だという部分を取り上げ、韓国に先日到着したF-35Aは米国で製造されたものなので影響はないと伝えています。

Attribution: aceebee from Camberley, UK / CC BY-SA 2.0 P-8 ポセイドン

Jane’sは、日本で墜落したF-35Aの事故を報じると共に、捜索のため、米海軍がアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ステザム」を現場へ派遣し、対潜哨戒機P-8Aポセイドンも同空域へ出撃させたと伝えています。

参考:USN deploys destroyer, P-8A aircraft in search for downed Japanese F-35A pilot

DefenseNewsは、米国防総省の広報担当者の話として、「国防総省は日本の状況を認識しており、現在も注視している」と話したと伝えている。

現在までに、F-35導入国で、運用中のF-35を飛行停止させた国は、日本以外になく、英国のみ自国のF-35Bを調査している。

 

事故現場は、世界でも有数の軍事的なホットスポットに

米軍は、上記でも書いた通り、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦、対潜哨戒機P-8Aポセイドンを既に派遣していますが、これに加えグアム基地からB-52爆撃機を事故現場の青森県沖の太平洋上へ向かわせています。

しかも、軍用機としては異例の位置を公に発信しながらの飛行しています。

B-52爆撃機は、そもそも海上捜索に向いている機種ではありませんし、もし捜索用の航空機が足りないならP-8Aポセイドンを増派すればいいだけ。嘉手納や三沢にP-8が配備されているので、グアムからB-52を持ってくるより、とても簡単に、しかも素早く派遣できる。

出典:pixabay

では、わざわざグアムからB-52爆撃機を事故機捜索のため派遣したのか?

これは、事故機捜索というよりも、ロシアや中国に対して、事故現場周辺に近づくなという強いメッセージを送るための、B-52投入だと思われる。

恐らくですが、この海域へ米海軍の原子力潜水艦も派遣されているだろう。

もちろん海自の潜水艦も、謎の敵勢力の接近を阻止するため投入されているのは間違いない。

墜落したF-35Aの機体回収まで、世界でも有数の軍事的なホットスポットが誕生してしまった格好だ。

 

※アイキャッチ画像の出典:Public Domain

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 4月 11日

    興味深い情報を有難うございます。たぶん管理人さんの分析通りなのでしょう。特に、中国艦艇や航空機が度々進出してくる沖縄南方を経由しているのは、充分に中国軍を意識してるのでしょう。

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