軍事的雑学

軍事的雑学|空自がJSM導入?ノルウェー「巡航ミサイル JSM」日本との契約発表!

日本政府とJoint Strike Missiles(JSM)供給の契約したという報道が出ています。

ノルウェーのコングスベルグ社が、日本政府から対艦・対地用巡航ミサイル“JSM”供給契約を獲得

ノルウェーの軍需企業、“Kongsberg Defence & Aerospace AS (コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース)”が、日本政府にF-35用対艦・対地用巡航ミサイル“Joint Strike Missile(JSM)”を供給するための契約を獲得したという報道がでています。

参考記事:Japan Selects Kongsberg For Joint Strike Missiles

さらに、コングスベルグ社の公式ホームページにも同様の内容が掲載されています。

参考記事:KONGSBERG awarded JSM Joint Strike Missile contract with Japan

コングスベルグ社のCEO(最高経営責任者)は、「この契約は、ノルウェー当局、防衛研究所、および国内産業との協力の重要性を実証した、重要な国際的ブレークスルーだ」と言っています。ただし、日本政府とコングスベルグ社は、契約の内容や、販売される数量を公開していないと書かれています。


コングスベルグ社の公式Twitterもつぶやいてますね。

本当に本格導入?テスト評価用の導入?

今回、日本政府と契約したと言う、F-35用対艦・対地用巡航ミサイル“Joint Strike Missile(JSM)”の簡単な説明をすると、JSMは元々、同社が開発した対艦巡航ミサイルの“ナーヴァル・ストライク・ミサイル”をベースに、F-35のウェポンベイに搭載できる対艦・対艦用巡航ミサイルとして開発したもの。

F-35AとF-35Cのウェポンベイに最大2発まで搭載が可能。もちろん機外のハードポイントにも搭載が可能。射程は280km以上(560km程度)。さらに、海上自衛隊の護衛艦にも搭載されているMk41 垂直発射システムからの発射も可能。潜水艦からの水中発射も研究中。

From Strak Jegan wikimedia Commons/File:Joint Strike Missile Mockup at JA2016.jpg 00:00, 12 February 2019(UTC) License=CC BY-SA 4.0

このJSMは、米軍海軍への供給のためレイセオン社が米国国内でライセンス生産を行うらしい。

参考記事:Naval Strike Missile

今回の契約がJSMの本格導入を示すものなのか、テスト評価用の数発程度の購入契約なのかは不明。

現在、航空自衛隊は三菱重工業に依頼して、F-15とF-2への米国製JASSM-ER、LRASM適合調査を行っているので、同じような適合調査のための契約かも?

現時点で、国内の報道は出ていませんし、うーん、詳しい内容は、続報待ちですね。

※3月14日追記

Jane’sも、The Diplomatも、Defense Newsも、一斉に日本のJoint Strike Missiles(JSM)導入契約を報道し始めました。

参考記事:Kongsberg awarded contract to supply JSMs for Japanese F-35s

Jane’sは、コングスベルグ社の社長のコメントとして「F-35導入国はJSMに大きな関心を持っていて、日本がJSM供給のために、コングスベルグ社を選んでくれた事を非常に嬉しく思ってる」と伝えています。さらに日本の防衛省に話によればJSMの射程は500kmだと。

The Diplomatによると、JSMは川崎P-1対潜哨戒機に搭載可能だと言っています。射程が長いので、JSMの発射母機の受けるリスクは少ないと。

Defense Newsは、初期契約の額が73億円なので、初期小ロットの購入費用なのは確実だと。ただしJSMは、F-35Aのウェポンベイ内に2発搭載可能なように設計されているが、日本が追加導入する予定のF-35Bのウェポンベイには収まらず、機外のハードポイントにしか搭載できないと指摘しています。

P-1対潜哨戒機にJSMを搭載って、確かにP-1の主翼下のハードポイントに91式空対艦誘導弾や、ハープーンを搭載できるので、機体側の改修を行えばJSMの搭載も可能ですね。本当にそこまでやるのかは不明ですけど。

 

※2019年3月14日更新:情報を追加しました。

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