軍事的雑学

軍事的雑学|海上自衛隊 そうりゅう型潜水艦「しょうりゅう」引渡式・自衛艦旗授与式を見てみよう

今回は、川崎重工業神戸工場で、そうりゅう型潜水艦の10番艦「しょうりゅう」の引渡式・自衛艦旗授与式が行われた様子をまとめてみました。

参考:潜水艦「しょうりゅう」 引渡式・自衛艦旗授与式

そうりゅう型潜水艦の10番艦「しょうりゅう」ってどんな艦?

今回、引き渡されたのは、海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦の10番艦「しょうりゅう “JS Shoryu” SS-510」です。

艦名の「しょうりゅう」は、漢字で「翔龍」と書き、力強く空を高く翔け上がる龍のごとく、高所から物事を把握し、様々な場所を自由に飛び回るということから、「物事を高所から判断し、素早く行動する」という意味を持っているそうです。

出典:public domain 日本海軍航空母艦 翔鶴型「翔鶴」完成直後の写真。

旧海軍の正規空母「翔鶴」によく似ていますが、「しょうりゅう(翔龍)」は旧海軍でも使用された事がない名前です。

当初の計画ではそうりゅう型潜水艦の5番艦「ずいりゅう」から、主蓄電池としてリチウムイオン蓄電池を採用する予定でした。リチウムイオン蓄電池は従来の鉛蓄電池に比べて、2倍以上のエネルギー密度と、1.5倍以上の繰り返し充放電回数を持ち、充電時間が短く、放電による電気容量の低下を抑えられるなど優れた特性を持っています。

出典:海上自衛隊 そうりゅう型潜水艦11番艦「おうりゅう」進水式

しかし財政的な問題により、5番艦からの採用ではなく、11番艦からの採用に計画が変更になりました。

補足:10番艦しょうりゅうの価格は約513億円、リチウムイオン電池を搭載する11番艦おうりゅうの価格は643億円。リチウムイオン蓄電池を搭載した、そうりゅう型潜水艦の方が100億円程度価格が高くなる。

リチウムイオン蓄電池を搭載する方法として、鉛蓄電池をリチウムイオン蓄電池に置き換える案と、鉛蓄電池と非大気依存推進(AIP)をリチウムイオン蓄電池に置き換える案の、2つの案が検討され、コストは高いけれど性能向上の余地が大きい、後者の案が採用されました。

そのため10番艦の「しょうりゅう」は非大気依存推進(AIP)を搭載した、そうりゅう型潜水艦の最終艦になります。

来年就役する11番艦の「おうりゅう」からは、リチウムイオン蓄電池式の切り替わり、非大気依存推進(AIP)を搭載した、そうりゅう型よりも高速での水中連続航行が可能となる予定。

 

そうりゅう型潜水艦の10番艦「しょうりゅう」の引渡式・自衛艦旗授与式

前置きが長くなりましたが、そうりゅう型潜水艦の10番艦「しょうりゅう」の引渡式・自衛艦旗授与式を見て行きましょう。

出番を待つ自衛艦旗。

自衛艦旗の授与ですね。

自衛艦旗を先頭に、潜水艦「しょうりゅう」に乗り込んでいきます。

自衛艦旗の掲揚。これで正式な海上自衛隊の潜水艦になりました。

潜水艦「しょうりゅう」は、第1潜水隊群第1潜水隊所属なので、広島県にある呉基地へ旅立ちます。

動画で見ると、潜水艦の甲板上で防衛副大臣の訓示が行われ、その後、呉基地へ向けて出港していきますが、潜水艦の甲板は幅が狭く、水上艦のように手すりがないので、甲板上に立っている隊員の方にとっては、スリル満点ですね。

次に引渡式・自衛艦旗授与式が行われるのは、今度こそ、イージス護衛艦「まや」ですよね?

予定では来年の3月。その時には記事にしてみようと思います。

 

※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 潜水艦「しょうりゅう」引渡式・自衛艦旗授与式

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