軍事的雑学

軍事的雑学|日英が共同開発中の新型ミサイル試射、英空母と海自「いずも」との共同訓練も!

読売新聞が日英共同開発の空対空中距離ミサイルの試射を2023年度に行うと報道しています。

参考:新ミサイル試射も…日英、安保協力を強化へ

4月に東京で日英外務・防衛閣僚会議(2プラス2)開催

読売新聞によれば、東京で4月に開催する予定の外務・防衛閣僚会議(2プラス2)で、日英の安保分野の協力内容を定めた「行動計画」の内容を見直す予定。

見直しの内容は、日英共同開発の空対空中距離ミサイル試射を2023年度に行うことや、陸上自衛隊と英国陸軍との訓練継続、英空母「クイーン・エリザベス」と、海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦「いずも」との共同訓練など盛り込む事を検討しているらしい。

出典:海上自衛隊ホームページ ヘリ搭載護衛艦「いずも」

この報道は、直ぐに韓国でも報道され、特に「日英同盟の再来か?」、「日英同盟が蘇る」と報道する韓国メディアもあるほど、大きな注目を集めています。

中でも、2014年に武器輸出を禁じた「武器輸出三原則」に代わり、「防衛装備移転三原則」を制定したことに関連し、日英共同開発の空対空中距離ミサイルについて、日本が他国と攻撃兵器の共同開発が可能になったと報道しています。

韓国メディアが、日本のこの様な取り組みを大きく取り扱うのは、トランプ大統領の米韓共同訓練の中止・規模縮小の方針により、韓国軍の訓練機会が少なるなることを憂慮している事に関係していると考えられ、日本が米軍以外との共同訓練を活発に行っているのを眺め、危機感を覚えるのと同時に、羨ましく感じているいるようです。

 

F-35Bにも搭載可能な新型空対空中距離ミサイルは、日本にとっても好都合

23年度に試射予定の新型空対空中距離ミサイルとは、MBDA社が開発した「ミーティア」空対空ミサイルをF-35のウェポンベイに搭載出来るようサイズを見直した「JNAAM」に、日本が開発したAAM-4B空対空ミサイルのアクティブ・レーダー・ホーミングシーカーを搭載しようとしているもの。

Attribution: ILA-boy, File:ILA 2010 Samstag 125.JPG / ILA-boy / CC BY-SA 3.0 MBDA社が開発した「ミーティア」空対空ミサイル

「ミーティア」空対空ミサイルの優れている点は、従来の空対空ミサイルの固体燃料による推進ではなく、ダクテッドロケットエンジンを搭載している点。

簡単に言えば、固体燃料とは、固体燃料とは別に酸化剤(燃焼に必要な空気のようなもの)が必要だが、ダクテッドロケットエンジンの場合、固体燃料のみで酸化剤が必要なく、射程の延長や、重量軽減で有利。その代り、空気取り込み口が必要になるため、外見上の制約が発生する。

現在、「ミーティア」空対空ミサイルは、英国の他、ドイツやフランスなど、欧州で広く採用されている。

出典:wikimedia commons public domain 米国空軍配布資料を航空万能論GF管理人が加工

F-35B型しか採用していない英国が、F-35搭載用に改良していると言うことは、F-35A/Cに比べ、ウェポンベイが小さい(縦が短い)F-35Bに搭載できるサイズという意味。

日本もF-35Bを導入予定なので、非常に好都合である。

 

海上自衛隊の護衛艦「いずも」は忙しくなる

英国は、2021年頃に空母「クイーン・エリザベス」をアジア・中東地域へ派遣すること表明している。その際、日本の海上自衛隊との共同訓練を行うことを検討していると言う話。

ただし、海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦「いずも」は空母化が決定しているので、次回のドック入りの際に工事を行うことが検討されている。次のドック入りが何時なのか?は不明だが、もし「いずも」が、空母化の工事に入れば、ヘリ搭載護衛艦「いずも」の姉妹艦、「かが」との訓練になるだろうと予想。

日本が導入予定のF-35Bを運用している英国海軍や、空母「クイーン・エリザベス」から海上自衛隊が学べるものは、きっと多いでしょうね。

この他にも、去年、北富士演習場で初めて行われた陸上自衛隊と英国陸軍との共同訓練。この訓練は陸自の戦術技量の向上と、日英の防衛協力を深めるための訓練で、英国軍との共同対処を目的とした訓練ではないというのが防衛省の見解。

建前上、今後も日英間も防衛協力の象徴という位置づけの訓練になるんでしょう。

おそらく、英国軍との共同対処まで訓練内容を拡大させるには、法的な整備が必要になるのではないかと・・・

出典:wikimedia commons public domain 空母「シャルル・ド・ゴール」

以上の様に、日英の防衛協力も活溌化する中、今年の夏頃には、フランス海軍の空母「シャルル・ド・ゴール」との共同訓練を控えています。

本当に、海上自衛隊の護衛艦「いずも」は大忙しですね(笑)

 

※アイキャッチ画像の出典:Attribution: Dave Jenkins – InfoGibraltar, File:HMS Queen Elizabeth in Gibraltar – 2018 / Dave Jenkins / CC BY 2.0

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 4月 11日

    事実上の日英同盟かな。中国やロシアにとっては厄介なことになる。瀬取りの共同監視はこれの布石だったんだな。
    イギリスは英連邦との結び付きを強めたい。日本はそのパートナーとしての位置づけだろう。日本もイギリスとの結び付きを強めることは願ったり叶ったりだろう。どちらも立憲制君主国家であり、基本的価値観を共有する民主主義国家であり、それぞれアジアとヨーロッパにおける大国である。

    • 名無し
    • 2019年 6月 08日

    日本はかつて同盟に背を向けた。
    歴史上戦争で勝った国の75%は相手よりも同盟国が多かったという事実を考慮すれば、同盟は軽視してはいけない。
    そうならないようにするにはまず憲法は改正しないといけない。

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