韓国軍の兵器導入の考え方を象徴したような興味深い資料を見つけたので紹介したい。
参考:Republic of Korea – MH-60R Multi-Mission Helicopters with Support
兵器本体は購入してもスペアパーツをケチって安くあげようとする韓国
8月7日、米国務省は韓国が要求していた、12機のMH-60Rシーホークの購入を総額8億ドル(約849億円)で承認したと発表し、この費用の内訳についても詳細を明らかにしている。
8億ドルには、MH-60R(12機)の他に、スペアパーツや運用要員のトレーニング、各種サポート費用が含まれているが、対艦攻撃用AGM-114「ヘルファイア」やロケット弾、対潜水艦用のMk.54短魚雷など、MH-60Rが搭載する兵器は含まれていない。
問題はスペアパーツの数だ。
搭載レーダーの「APS-153」や赤外線探知装置の「AN/AAS-44」のスペアは1セットのみで、MH-60Rはエンジンを2基搭載(12機だと24基)しているにも関わらずスペアエンジンは1基(0.5機分)のみ、ソナーシステムについてはスペアを発注していないので、明らかに共食い整備を前提にした構成になっている。
同じようにインドとギリシャが要求し、米国務省が承認したMH-60Rシーホークの購入内容と比較すると、韓国が如何にスペアパーツを軽視しているのかがよく分かる。
ギリシャの場合、7機のMH-60Rシーホーク購入の総額は6億ドルで、搭載レーダーや電子機器のスペアを3~4基づつ、スペアエンジンを4基(2機分)要求し、インドの場合、24機のMH-60Rシーホーク購入の総額は26億ドル、搭載レーダーや電子機器のスペアを6基づつ、スペアエンジンは12基(6機分)要求し、両国ともMH-60Rが搭載する兵器も総額に含まれている。
参考:Greece – MH-60R Multi-Mission Helicopters
参考:India – MH-60R Multi-Mission Helicopters
ギリシャとインドは、導入機数の20%以上分に相当するスペアパーツを購入予定だが、韓国は10%以下だ。
このような違いがあるにも関わらず、韓国はMH-60Rシーホークを導入する他の国よりも購入の条件が良いと言っている。
これは主に「1機あたりの導入価格」のことを指しており、韓国はMH-60Rシーホーク1機あたり6,600万ドル(約69億円)で導入でき、ギリシャは8,500万ドル(約9,000万円)、インドは1億ドル(約106億円)と比べて、条件が良いと思っている。

出典:pixabay
韓国はF-35Aを40機導入する際も、40機に搭載できるだけの兵器を購入しておらず、特にF-35Aに搭載されるAIM-120は、ウェポンベイに搭載するためフィンを短くしたAIM-120Cしか搭載できないが、このAIM-120Cを18機分(36発)しか購入していない。
そして最も問題なのが、40機のF-35Aに対して、予備のエンジンを1基しか購入していないため、必然的に韓国伝統の共食い整備が行われるのは目に見えおり、このようにスペアパーツの数を削ることで、金額の総額を少なく見せ、韓国は他のF-35A導入国よりも割安で購入した=購入交渉が上手く行ったと見せるのが常だ。
12機のMH-60Rシーホークに搭載されているエンジンは計24基だが、韓国はスペアエンジンを1基分(0.5機分)しか要求していないのを見ると、F-35Aの予備エンジンを1基しか確保しなかった反省を生かす気はないのだろう。
結局、韓国は「最新の○○を○○ウォンで○○機導入した」と自慢したところで、スペアパーツを確保していないため、実際に稼働できるのは、その半分程度かもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:public domain MH-60Rシーホーク
部分的には嘘じゃないけど、総体的に見れば嘘だらけといういつものやつですね。
これで騙される韓国人がちょろすぎるから詐欺大国になっちゃってんだろうけど。
しかし、実運用と維持の利便性・即応性を考慮すれば、やはり兵器は国内製造が一番良いですわな。
特に日本や韓国のように海路が生命線である国家はなるべく自国で完結できる体制が理想ですな。
まぁ、その局面に陥った時点で詰みのような気もするけど。
細かいですが、
(12機だと28基)→(12機だと24基)
ですよね?
シーホークの武装なんかは別契約なのかもとか思ったり。短魚雷はたしか韓国製のがなかったっけ?
あと、AIM-120Cですけど、同じアメリカ国防安全保障協力局の過去履歴に、2013/5/22にF-35用とF-15用の武器供与の依頼通知があるんだけど、それにはそれぞれに「AIM-120C-7(AMRAAM) 274発」ってあるんだけど、これって値段聞いただけで買ってないのかな?確かF-15K用にAMRAAM持ってたと思うけど。
日本は、2014年に17発、2017年に56発、2018年に32発、2019年に160発で計265発買ってるようだな。
韓国が買ったAH-64Eもロングボウレーダを一部の機体にしか付けなかったり、ヘルファイア、スティンガーを定数以下しか購入しなかった、という話がありましたが、ソースはご存じないでしょうか?
F-35については共食い整備出来るのかな?
アリスちゃんポンコツで完全部品管理は諦めたとしても
整備の時にまともなエンジン載せてOK出たら外してまた違う機体へって言うような
書類だけ全機稼働可能とかいう詐欺整備まで騙し通せるもんなんだろうか?
だからドイツは一番最初にあの話から抜けたんですね。
今のNATOはドイツ軍の軍事拡大を望んでる。ドイツとしては、周囲はNATO軍だらけで、将来戦争になるような敵対国は存在せず、ドイツが侵攻される事態になる確率はかなり低いから軍縮傾向にあると思う。侵攻される危険が増したらドイツ軍は急激に軍艦を建造始めると思う。
間違えました。ドイツ軍のページにコメントしたつもりが韓国軍のページをクイックしてドイツ軍の事を書いたみたいです。訂正。
韓国軍の事を書かせてもらうと、ほとんど対北朝鮮軍対策向けの軍らしく、陸軍を増強し、海軍は曖昧な構造らしい。自衛隊をも敵対していて、韓国製イージス艦は兵器を盛るだけ盛ってるらしい。
豊かなドイツが財政を言い訳に軍縮して、貧しい周辺国が財政赤字の中で維持している
それでドイツに不満が向かない方がおかしいわけで。