軍事的雑学

日本は良くて韓国はダメ?韓国、固体燃料使用を禁じた「韓米ミサイル指針」改正を要求

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、韓国の民間ロケットが「固体燃料」を使用できないように制限を設けている「韓米ミサイル指針」について、制限の撤廃を米国に要求していると韓国メディアが報じている。

参考:‘민간용 고체연료 우주발사체’ 규제 해제되나..’文의 큰 그림’

空手形ばかり切る韓国に米国が譲歩するとは思えない

韓国メディアによれば、日本や中国など周辺国と比べた場合、韓国の衛星打ち上げ能力は遅れており、これを強化するためにも固体燃料を使用した民間ロケット=衛星打ち上げ用ロケットの開発が必要だと主張している。

現在、米国との間で結ばれている「韓米ミサイル指針」によって、固体燃料を使用した衛星打ち上げ用ロケットの開発は、大陸弾道ミサイルに転用可能なため開発自体が禁じられているが、液体燃料を使用した衛星打ち上げ用ロケットの開発は特に制限がなく、韓国は液体燃料を使用した衛星打ち上げ用ロケット「ヌリ号(2021年試射予定)」の開発中だ。

しかし軍事用の偵察衛星を1基も保有(2025年に打ち上げ予定)していない韓国は、ヌリ号が完成するまで自ら偵察衛星を打ち上げることすら出来ないのに対し、日本は「戦犯国」にも関わらず、液体燃料だけではなく固体燃料を使用した衛星打ち上げ用ロケットを並行して開発し、8基の偵察衛星を自ら打ち上げ運用中なので、韓国にも固体燃料を使用した衛星打ち上げ用ロケットが必要だと韓国メディアが説明している。

管理人も自分で書いておきながら、韓国が何を言っているのか良くわからない。

単純に日本が持っているものを、韓国が禁じられるのはおかしいと、一言で言ってくれたほうが分かりやすいのだが・・・

では、米国は韓国の要求を受け入れる可能性があるのかについて考察していく。

出典:Public Domain 2017年ホワイトハウスで記者会見を行う文大統領とトランプ大統領

韓米ミサイル指針とは、韓国が開発できる弾道ミサイルの性能についての指針であり、当初は射程180km、弾頭重量500kgまでに制限されていたが、段階的に制限が緩和され続け、2017年に文大統領とトランプ大統領の間で、弾頭重量の制限については撤廃(射程については800kmに制限されている)することで合意した。

一般的には北朝鮮の核実験に対する対応策と見られているが、実際には文大統領が弾頭重量の制限撤廃と引き換えに、韓国国内への弾道ミサイル迎撃システム「THAAD」の配備を迅速化=事実上、中国への配慮をやめ「THAAD」配備を進めることをトランプ大統領に約束したからこそ、弾頭重量の制限撤廃に同意したのだ。

そのため北朝鮮の核実験を口実にして、互いが欲しがっているものを交換しあった結果と見るのが正しいだろう。

しかし韓国は弾頭重量の制限撤廃を手に入れたにも関わらず、交換条件だった「THAAD配備」を履行したとは言えず、中国や国内の反発の影響で、実際に配備されたTHAADは通常編成の1/3の規模に抑え、これは規模が小さいので「臨時」配備だと強弁し、未だに「米国が正式配備を要求した事実はない」と言って中国の反発をかわすことに必死だ。

出典:Public Domain 終末高高度防衛ミサイルTHAAD

米国は弾頭重量の制限撤廃に同意したのに、韓国国内への「THAAD」配備は一向に完了せず、文大統領に騙されたと感じているはずだが、韓国は2017年の弾頭重量制限撤廃に成功したことに味をしめ、今回も韓国に固体燃料を使用した衛星打ち上げ用ロケットを解禁すれば、米国の利益に繋がる=韓国が偵察衛星を保有すれば米軍の助けにもなるということを説明すれば、上手くいくと考えているらしい。

最近、韓国軍の関係者は韓国陸軍が保有している短距離弾道ミサイル「玄武」の射程距離について、韓米ミサイル指針があるから800kmだと言っているに過ぎないと語り、実際にはそれ以上の射程距離を持っていることをほのめかした。

THAADの配備の約束も中途半端に反故にし、韓米ミサイル指針ですら守る気がなく、空手形ばかり切る韓国に、これ以上米国が譲歩するとは到底思えない。

果たして、韓国の思惑通り事が進むのか非常に注目される。

 

※アイキャッチ画像の出典:한국항공우주연구원 韓国が開発している液体燃料方式の衛星打ち上げ用ロケット「ヌリ号(2021年試射予定)」

関連記事

  1. 軍事的雑学

    軍事的雑学|韓国軍が欠陥ロボットを軍事利用?2033年までに「軍事用ロボット」実用化宣言!

    韓国は、生体模倣タイプのロボットを軍事利用のため、実用化を目指すことを…

  2. 軍事的雑学

    予想を超えるダメージ蓄積?米空軍、可変翼爆撃機「B-1B」維持を断念か

    米空軍参謀総長のデービッド・L・ゴールドファイン氏は9月17日、予想を…

  3. 軍事的雑学

    中国はSTOVL型F-35Bが欲しくて堪らない、果たして独自開発は可能か?

    環球時報の英字紙「Global Times」は、現在、空母や強襲揚陸艦…

  4. 軍事的雑学

    軍事的雑学|日本が導入する「イージス・アショア」って何だ?

    米国が地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の日本への売…

  5. 軍事的雑学

    史上初!海上自衛隊と仏空母「シャルル・ド・ゴール」との共同訓練を見てみよう

    海上自衛隊、第1護衛隊群、護衛艦「いずも」率いるインド太平洋方面派遣訓…

  6. 軍事的雑学

    SU-57でF-35Aの代行は無理?トルコ、ロシア製ステルス機購入は非現実的

    ロシア製防空システム「S-400」導入で「脱米入露」が噂されるトルコだ…

コメント

    • 匿名
    • 2019年 10月 05日

    衛星打ち上げるなら液体燃料ロケットの方がいいんだからそれでも固体ロケットの射程伸ばしたいのは
    単に日本や中国を攻撃できるミサイルが欲しいってだけの話なんだよな
    アメリカもそれが分かってるからこのミサイル指針の解除させないわけだし
    もし解除されたら絶対に核開発始めるぞコイツら

    • 匿名
    • 2019年 10月 05日

    液体で無理なのに固体で成功するわけねーだろ低脳w

    • 匿名
    • 2019年 10月 06日

    日本も戦後ロケット開発には制限があった。例えば直径の制限があったりした。そのためその制限の中で大きな衛星を打ち上げるべく補助ロケットを付け頭でっかちにして衛星の搭載量わ確保するという技術開発を独自に行ったりした。韓国は技術を貰うか盗むしか考えてないから例え制限が無くても無理だよ(笑)

    • 匿名
    • 2019年 10月 06日

    トランプ政権は承認してくれても中国とロシアが怒ると思うんですが

    • 匿名
    • 2019年 10月 06日

    wikiによると
    1979年、韓米ミサイル覚書(韓米ミサイル指針)が締結され、韓国側は技術支援を受ける条件として「射程180km以上・弾頭重量500kg以上の弾道ミサイルの開発と配備をしない」という条件を受け入れた

    ということで規制されているのはミサイルの技術なんだけどね
    日本の固体ロケットは糸川博士が基礎の基礎から開発したものでアメリカ関係ないし現状、平和利用に徹してるからね

    • 匿名
    • 2019年 10月 06日

    地球を離れるための民族移民ロケットならいいのでは?

      • 匿名
      • 2019年 10月 07日

      其れなら是非お願いしたいものだ。

    • 匿名
    • 2019年 10月 06日

    米韓同盟がある状況でミサイル射程の延長した場合、韓国が中国や日本をミサイル攻撃してもアメリカに無理やりやらされたとしらを切る可能性が高い。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

最近の記事

関連コンテンツ

PAGE TOP