ロシアは韓国から借りた旧ソ連時代の借款(残り4億5,000万ドル)について、ロシア製ヘリ「Ka-32」による償還を提案しており、韓国にとっては「苦しい選択」を迫られている。
参考:빚 ‘5천억’ 남은 러시아..”헬기로 대신 갚겠다”지만
債務を金儲けの口実に変えるロシアに嵌められた韓国
1991年の盧泰愚(ノ・テウ)政権時、慢性的な外貨不足に苦しんでいたソ連に対し約14億7,000万ドルを融資(借款)したが、そのソ連は間もなくして崩壊し、ソ連を継承したロシアが債務を引き継いだが、当時、資本主義経済への移行途中だったロシアに、現金での債務返済能力はなく、防衛装備品や軍事技術などで債務の返済を行うことを韓国側に提案した。
韓国はロシアの提案を受け入れ、1995年から2006年までにロシアから受け取った装備は以下の通りだ。
- 主力戦車 T-80U
- 歩兵戦闘車 BMP-3
- 携帯式対空ミサイル 9K38 イグラ
- 携帯式対戦車ミサイル 9K115 メチス
- 初等訓練機 イリューシンIL-103
- 多目的ヘリ Ka-32(Ka-27の民間向けバージョン)
- エア・クッション型揚陸艇

出典:Vitaly V. Kuzmin / CC BY-SA 4.0 ロシアのT-80U
韓国は上記のような防衛装備品を受け取っているが、韓国が本当に欲しかったのはロシアの軍事技術だ。
ロシアの技術を取り入れ開発された韓国の防衛機器の中でも、防空システム「天弓」の開発にはロシアが深く関わっており、ロシア製防空システム「S-300」や「S-400」に使用されている技術をベースに開発が進められ、韓国はこれに西側の敵味方識別装置(IFF)を組み込もうとしたが、ロシアの技術が使用されている事を理由に米国に拒否され、防空システム「天弓」が展開している空域を「飛行禁止」に設定された。
これは現在のトルコがロシアの「S-400」を導入して問題になっているの同じで、韓国は結局、米国製パトリオットを導入することになり「天弓」と用途が被って無駄になっている。
このようにロシアから現金ではなく、防衛装備品や軍事技術など現物を受け取ったことは、韓国の防衛産業にとって良い影響(技術蓄積と言う面で)をもたらした反面、NATO規格に準じていないロシア製兵器は運用上、問題も多く、特に保守パーツの入手に苦労しているという。
今回、残りの4億5,000万ドルの債務返済についてロシア側は、ロシア製ヘリ「Ka-32」によって返済を行いたいと提案してきたが、これは韓国にとっては苦しい選択を迫られていると言っていい。
カモフ得意の「二重反転ローター」は整備に手間が掛かる上、Ka-32による返済償還を受け入れれば、国産ヘリ「スリオン」導入需要を食いつぶす可能性がある。最も問題なのは、返済償還分として受け取った「Ka-32」の維持費が、ヘリ購入価格(=償還額)の1.5倍以上に膨らんでいるという点だ。
もし、今回もKa-32による返済償還(4億5,000万ドル分)案を受け入れれば、韓国側はロシアに対し6億7,500万ドル以上の維持費を支払うことに繋がるので、この提案を拒否してしまいたいところだが、そうもいない事情がある。
提案される装備品が気に入らないのなら「現金償還」に切り替えればいい話に見えるが、すでにロシア側と防衛装備品や軍事技術などで債務償還を行うことに同意しているため、今更、現金償還に切り替えて欲しいと要求したところで、ロシア側の同意を取るつけるのは不可能だという見方が強い。
さらに債務に対する利子の加算は停止済み(これまでの利子6億6,000万ドル相当分すら帳消し)で、残りの15億8,000万ドルを2026年までに償還することで両国は合意し、11億3,000万ドル分の債務は償還済みだ。

出典:Vitaly V. Kuzmin / CC BY-SA 4.0 ロシアのSU-57
残り4億5,000万ドルを2026年までに償還できなければ遅延利息が発生するが、韓国側には、ロシアが提案する装備品を債務償還分として受け取るのか、受け取らないのかの選択肢しかなく、もし提案を拒否し続け償還期限の2026年を迎えても、ロシア側に遅延利息(韓国都合での遅れのため)は発生しないため、ロシアとしては韓国のご機嫌を取る=韓国が欲しがる装備品(例えばSU-57など)を無理に与える必要がない。
結局、韓国は提案される装備品が気に入らないと拒否し続ければ、貸した金が利子すら生むこと無く「塩漬け」になり、ロシアの提案してくる装備品を言われるがまま債務償還として受け取れば、その装備品の維持費という名目で、ロシアに装備品の本体代金=受けった債務償還額以上の金を回収されるという屈辱的な構図になっているのがミソだ。
韓国としては債務償還を盾に、ソ連崩壊後のロシアから、通常なら移転不可能な「軍事技術」獲得を狙ったが、逆にその状況をロシアに利用され、現金による債務償還を防衛装備品や軍事技術による償還に切り替えさせることで、債務以上の金を巻き上げる罠に韓国を嵌めたのだ。
美味い話には裏があるという言葉がぴったりの、よく出来た話だ。
※アイキャッチ画像の出典:Jerry Gunner from Lincoln, UK / CC BY 2.0 韓国軍のKa-32(韓国名:HH-32)
韓国も韓国だけどロシアも泥棒のような国ですね
引っかかる国が悪い
そりゃ 条約破って北方領土を掠め取る国ですからね。 ような ではなく火事場泥棒クズ国家ですよ
兵器による返済はヒグマ事業ですね。
https://namu.wiki/w/불곰사업
技術ももらってます。地面効果翼機 (WIG カスピ海の悪魔で有名、但し波が高い海域ではムリ、船舶が通ってる海域ではムリ=速度差がありすぎて危険)。
この記事のリストには載ってませんが沿岸警備艇もあったはず。
ヒグマ事業ではリストされてませんが、 他にも売ってもらってます。ナロ号の打ち上げ(技術移転は無し、アンガラロケット?による3回の打ち上げ)
あの75tロケット・エンジンの設計図の購入はウクライナからと言われてますが、ロシアも捨てがたい。
なお、T-80Uはロシア国内仕様で韓国で現役みたいですね。
ロシアに4億5,000万ドル(450億円ぐらい)のカネが無い、金詰まりって訳では無いです。 韓国には甘い顔を一切見せない方針だからでしょう。
理由は1998年のアジア通貨危機(韓国だけはIMF危機って呼んでます)の時に韓国はロシアの債券を売却しました。これもトリガの一つとなって、ロシアは「デフォルト」になりました。 その意趣返しでしょう。
当時のロシアの状況を鑑みれば、果たしてそこまでの権謀術数を巡らす余裕があったのかとも思えるけれど、だからこそのおそロシアなんでしょうな。
何の分析力をも有しない韓国人には絶対に見抜けるはずがない対米離間工作ですね。
この辺の外交交渉能力の低さでは、よく日本政府が槍玉に挙げられるけれど、韓国も人の事は言えない酷さだね。
勘違い理論でジーソミアを破棄したみたいに、ロシアとの二国間協定をいきなり破棄してみては如何?
びっくりしたロシアが下手に出てくるかもしれませんよ、韓国さん?w
ここでSu57とS500に飛びついてみる位のアクロバットを期待してます。
これに関しては韓国に同情かなぁ
好き嫌いの問題だけど韓国よりロシアの方が嫌いだし
ほんとなんでこんなロクデナシの方につきたいのかが理解できない
ここは君の好き嫌いを聞く場所じゃない
日本人のほとんどは韓国よりロシアの方が好きだと思うけど?
どっちも嫌いが正解
無人島に流れ着いて朝鮮人とロシア人どっちとサバイバルする?って聞かれたら
一人で頑張りますという以外の選択肢はない
正解もクソもあるか
前の人が言った通り元の話と論点がズレすぎてる
お互いに潰しあって下さいwwww
韓国は、T-80Uを47両、BMPは64両だっけ?保有していて1個大隊編成していた。そこに米陸軍が見学してた記事を見た。
何故わざわざ維持に苦労する方法をとるのか理解出来ません。
政治家の安易な妥協が思わぬ足枷なる記事でした。
いつも記事投稿ありがとうございます。これからも投稿された記事を楽しみしてます。
これはでも韓国がアメリカに拘束された状態だから問題が起きるのであって、米韓同盟が破棄された暁にはひょっとするとなかなか良いオプションにはなるかもしれませんね?もちろん文字通りマイナスの方が桁違いでしょうけど。
「上手い事やって軍事技術を手に入れたと思ったら、プリンター商法の餌食になっていた
何を言っているか分からないと思うが、ウリも何をされたのか分からない(ry」
って事ですか
エリツィン時代のロシアにそんな事を仕込む余裕が有ったとは思えませんが、過去を使って上手くやったロシアの方が結果として何枚も上手だったということですかね
朝鮮統一は北によって成される。
よって西側の武器が規格から外れる。
さらに北は独立思考だが南はシナ属国思想であり両勢力は異なる。北のミサイルは北京を射程に捉える。件のSLBMは海底基地からの発射であり同様に北京が射程そのような潜水艦を作れるような力など北に無い。
北には日本を攻撃する利益は無い。
日本は朝鮮半島に関わらないのが鉄則、日清日露戦争は朝鮮半島のゴタゴタに巻き込まれた結果。朝鮮併合は全くの愚行であった。
いつもの韓国、メンテナンスは得意の共食い整備で機数や両数は有っても実働数とは限らない?
本体を安くして他を割高にする、プリンターみたいなもんか