軍事的雑学

軍事的雑学|日本も導入するステルス戦闘機「F-35B」の機体平均寿命が半分以下になる?

日本にも関係する、F-35Bについて興味深い記事を読んだのご紹介します。

F-35Bの構造的問題

米国の国防総省が初期生産型のF-35Bについて、深刻な構造上の問題のため、機体寿命が当初予想されていた8000時間よりも大幅に短い、2000時間程度になると警告しています。

このため早ければ2026年には、当該のF-35Bを退役させるか、新たに費用をかけて改修するかの対応が必要になると言う話です。しかも、その後の各種改良を施した、後期生産型でも耐久性が向上したのかについて、不明だそうです。

初期生産型F-35Bの耐久性については、「驚くほど低い耐久性」とDOT&Eが以前から指摘していましたが、これが実際にどれほど深刻なのか、具体的な数値が出てきたのは初めて。

F-35は空軍仕様のA型、海兵隊仕様のB型、海軍仕様のC型の3タイプがありますが、仕様では3タイプともに8000飛行時間の平均機体寿命を確保することになっています。軍は、この3タイプ全てに、平均機体寿命の3倍24000飛行時間に相当する耐久テストを行うよう要求していますが、現在までに、この耐久テストを完了したのはA型のみ

B型は、3度めの耐久テストを中断、機体と主翼の接合部を含む大規模な設計変更を施しました。しかし、特定の部位に予想を超えるひび割れが発生しやすいことが判明しました。

これはF-35Bが、A型やC型と違い、垂直離着陸(V/STOL)能力のために、軸駆動式リフトファンを胴体中央に搭載しているため機体構造上、耐久性が劣るということ。専門家の話によれば、この問題を解決するためには、F-35Bは何かを犠牲にする必要があるという見解を示しています。

海兵隊の初期生産型F-35Bは、完全に時代遅れのBlock 2Bバージョンのソフトウェアと、スペアハーツ不足で、2018年3月時点の任務遂行能力が平均40%未満だと議会に報告しています。

垂直着陸のハードルは依然として高い壁

日本が追加導入を決めたF-35の中には、海自のヘリ空母で使用するF-35Bが含まれています。当然、初期生産型ではなく、改良された後期生産型以降のモデルになると思いますが、A型やC型に比べ、機体の平均寿命がスペック通りではなさそうです。

そもそも、運用環境が一番劣悪(使い方が荒いと言う意味)な海兵隊バージョンな上、垂直離着陸に掛る機体への負担、揚陸艦での運用、このような要素を踏まえて考えると、機体寿命が短くなるのは仕方のないことだとは思いますが、やっぱり・・・

From wikimedia Commons/File:F-35B_cutaway_with_LiftFan.jpg 00:00, 05 February 2019(UTC) License=Public domain

このリフトファンが、構造に負担というか、脆弱な部分というか、諸悪の根源な気がしますね。しかし、これがないとF-35Bではないですけどねw

あと、この垂直着陸の際に機体に加わる、縦への衝撃

「この問題を解決するためには、F-35Bは何かを犠牲にする必要がある」

性能を取って平均機体寿命を減らすか、重量増を覚悟して機体構造を強化し、結果的に性能を落とすか、

世界初の実用垂直着陸機「ケストレル」が初飛行してから50年以上たっても、垂直着陸のハードルは、依然として高い壁ですね。

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 2月 08日

    この問題の機体は初期の2iバージョン相当みたいですから、多々不具合はあるのでしょう。
    でも、何といっても、「垂直着陸」を実現するためには、機体の重量を推力以下にする必要がある。けれど、重量軽減のためには、機体構造やその他の何かを削減する、耐久性などのマージンを減らす等の必要があるということが、一番の問題ではないかと推測いたします。
    米国が巨額な費用と時間をかけて対策してますから、最終的には8000時間程度は確保すると思いますが、難しいトレードオフになる気がいたします。

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