軍事的雑学

韓国、発足して1年足らずの日本版海兵隊「水陸機動団」が精強だと驚く

韓国メディアは、第二次世界大戦以降、最大規模の上陸演習となる「タリスマン・セイバー 19(Talisman Sabre 19)」へ派遣された陸上自衛隊の水陸機動団は、韓国にとって歓迎できないと報道している。

参考:강해지는 일본 해병대…“독도 방어전력 증강 시급”

発足して1年足らずの日本版海兵隊が強力だと驚く韓国

陸上自衛隊と海上自衛隊は6月3日から8月21日まで、オーストラリアのクイーンズランド州、ショールウォーターベイ演習場及び同周辺海域で実施された「タリスマン・セイバー 19(以下、TS19)」に訓練部隊を派遣し、米海兵隊、米海軍と共同演習を行った。

タリスマン・セイバーとは、隔年で実施されている米豪軍事演習で、2005年に初めて実施されて以来、7回実施されており、今回のTS19で8回目だ。

今回のTS19に日本は派遣史上最大規模となる部隊、陸上自衛隊から水陸機動団、第1ヘリコプター団が、海上自衛隊からは護衛艦「いせ」、輸送艦「くにさき」が派遣され、米軍と共に実戦的な水陸両用作戦を実施した。

出典:陸上自衛隊 タリスマン・セイバー 19に参加しビーチに上陸する水陸機動団の水陸両用車「AAV-7」

このように昨年から様々な演習へ派遣し、急速な戦力化を図っている「水陸機動団」は、海外では日本版海兵隊と認識されている存在だ。

韓国メディアは、この「水陸機動団」について、韓国の安全保障を潜在的に脅かす脅威だとし、特に海兵隊は、主に攻撃目的に投入される戦力なので、日本と独島領有(日本名:竹島)で対立する韓国にとっては歓迎できない存在であり、タリスマン・セイバーのような実戦的な演習に参加し、本格的な水陸両用作戦を習得している水陸機動団は精強な戦力で無視できないと報じている。

日本は水陸機動団について、中国との尖閣諸島問題に備える次元で水陸両用部隊を創設したと説明しているが、結局は、中国に尖閣諸島を占領された場合に備え、島を奪還するための攻撃部隊であり、米国の海兵隊をモデルとした戦闘部隊だと指摘している。

このような戦力が韓国が領有権を主張する独島に向けられる可能性を危惧し、韓国は至急、独島に対艦・対空ミサイルを配備し、海兵隊を駐留させ、独島に近い鬱陵島には潜水艦基地を建設して、日本の竹島奪還の野望に備える必要があると主張している。

出典:Public Domain 演習に参加した西部方面普通科連隊(現在の第1水陸機動連隊)

韓国は当初、日本の水陸機動団について、韓国海兵隊のマネでしかないとか、まともに運用が出来るようになるには長い時間がかかるはずだと見ていた。

しかし、日本の水陸機動団は創設(2018年3月)から非常に活発な動きを見せており、今年だけでも2019年1月7日から2月16日までは米海兵隊との合同訓練「アイアン・フィスト」に参加するため米本土へ派遣、6月3日から8月21日までは「タリスマン・セイバー 19」参加のため豪州に派遣、同時期に実施された海上自衛隊のインド太平洋方面派遣訓練に同行するため派遣されるなど、訓練と演習漬けの日々を送っている。

そもそも韓国では、陸上戦闘を担当する陸上自衛隊の兵力を利用し、0ベースで水陸機動団が創設されたと思っているようだが、水陸機動団の土台となっている部隊は、2002年に創設された島嶼防衛を主任務とする西部方面普通科連隊(西普連)だ。

当時から西普連は、水陸両用作戦を意識した部隊として、米海兵隊との共同訓練を行っていると言われており、水陸機動団が創設(実質的には西普連の改編)されるまで16年間、水陸両用作戦の経験を積んできた部隊として有名だが、韓国ではあまり知られていない。

そのため創設したばかりの水陸機動団が、立て続けに大きな上陸演習に参加し、さまになっている訓練姿を見て驚いているのだろう。

 

※アイキャッチ画像の出典:陸上自衛隊

関連記事

  1. 軍事的雑学

    ドイツに残された唯一の選択肢?トーネード後継機として間に合うのは「F/A-18E/F」だけ

    ドイツメディアによれば、ドイツ空軍はトーネードの後継機に、ユーロファイ…

  2. 軍事的雑学

    ステルス戦闘機「J-31」開発中止?中国、空母の次期艦載機に「J-20」採用

    中国は海軍の空母で運用する第5世代戦闘機として小型の「J-31」ではな…

  3. 軍事的雑学

    ロシア、約34億円の格安ステルス戦闘機「Su-57」を当面輸出しない

    ロシアのステルス戦闘機「Su-57」は、当分の間、輸出されることはない…

  4. 軍事的雑学

    これが噂のライトニングキャリア!米海軍、F-35B編成で空母化した強襲揚陸艦「アメリカ」公開

    強襲揚陸艦「アメリカ」は東太平洋上で、13機以上のF-35Bを搭載を搭…

  5. 軍事的雑学

    中国、観艦式へ派遣した「中国版イージス艦 052D型」を日本で一般公開か?

    中国海軍は、海上自衛隊が10月14日に行う観艦式に艦艇を参加させるため…

  6. 軍事的雑学

    同一機種「F-35」採用から一転、米海空軍が別々に「第6世代戦闘機」を開発する理由

    米国、海空軍で実現した同一機種、ステルス戦闘機F-35の採用が、次世代…

コメント

    • 匿名
    • 2019年 8月 26日

    仮に日韓で戦争になったとして、真っ先に竹島を狙うと韓国が信じ切ってるのが理解できない。
    あんな飛行場も設営できなさそうな島に価値があるのか?100歩譲ってウルルン島じゃね

    • 匿名
    • 2019年 8月 27日

    ありもしない日本の半島侵攻に備える名目でチンタラ予算吸い上げて玩具つくってる韓国軍と違って
    既に始まってる尖閣防衛のために早急に戦力整えなきゃいけないから本気度が違うんだよ
    そもそも竹島へ着上陸侵攻とかありえんだろ
    観測所にミサイル叩き込んで状況終了だわ

      • 匿名
      • 2019年 8月 27日

      そんな必要もないでしょう。
      経済を締め上げて、終わりです。

    • 西普連
    • 2019年 8月 27日

    水機団は2018/03に編成されたので一年足らずというのは誤りではないでしょうか?

    • 匿名
    • 2019年 8月 27日

    韓国人は孫子の兵法を引用することは知っていても、実践することは知らないですからね。
    何をするにも表面的なものだけで中身もなければ知識も足りない。
    敵としては全く怖さを感じない民族ですが、壊れたスピーカー程度にはウザい存在ですね。

      • 匿名
      • 2019年 8月 28日

      >実践することは知らない
      本能的に『三十六計逃げるに如かず』を実践してます。
      そして弱い民間人には強く出て、強いゲリラや正規軍相手には「アイゴ」と言って逃げます。

      ホント、口を開けば「過去の賠償」「戦犯国」だと壊れたレコードみたいに繰り返すウザイ連中です。

    •  
    • 2019年 8月 27日

    現在2100人、計画でも最大3000人。水機団は規模が小さすぎるのではないか?
    もし事態が起こってしまった時に、予備など全く無いのに運用できるのだろうか
    3000人を旅団規模と考えると、3~4個旅団の規模でないと運用できないのではないか

    因みにこの程度の規模の水機団に「軍国主義」「安倍の野望」といちゃもんをつけてる韓国は、
    最近海兵隊の規模を2.5万人から2.9万人に増やした。連中が対馬侵略を起こす可能性は無い事では無いと思われる

      • 匿名
      • 2019年 8月 27日

      少子高齢化に人手不足の為、人的資源的に非常に厳しい
      アショアの管轄が陸自になったりで、陸自の予算人員が海自陸自のプールとして見られているようにも見受けられているし、逆に陸自が身を削って自身の必要性をアピールしている面も有ると思われる

      軍事的に見ても、水陸両用団は奪還の為の橋頭堡を築くのが目的で、以後の増援は即応連隊や機動旅団・師団が担うのは防衛大綱でもアピールされている所。水陸両用団自体は所詮軽装備の歩兵主体であり、マトモに敵軍と撃ち合うのは分が悪い故に
      最も、現状の自衛隊の輸送力は、機動旅団・師団や即応連隊どころか、水陸両用連隊を運ぶのがやっとのレベルでしかなく、しかも今中期防ではFFM建造に全力が注がれ、本格的強襲揚陸艦の建造が何時になるのやらな状況ですが(DDXの建造も必要だし)

    • 匿名
    • 2019年 8月 27日

    そもそも竹島なんて戦略的価値はゼロなんだよ。なのに日本がそんな島を狙ってると勘違いしているのが韓国のマスゴミたち。そしてそんなマスゴミに騙されて反日を叫んでしまう韓国人。日本は竹島を本気で守ろうとしてはいないし、竹島が韓国に占領されているのにろくに海保の大型巡視船を派遣しようとしていないことからもそれが伺える。一応、政治的に下に見られることは避けるために「領土問題」としてお互いが争っていることにしているけどね。
    かたや尖閣は戦略的価値が非常に高いから中国も狙ってきてるし、日本も必死で守ろうとしている。何年か前には尖閣警備専任の海保の大型巡視船を何隻も那覇に配備した。定期的に海自艦艇も巡視船も尖閣をパトロールして、中国海警局の巡視船と火花を散らしている。尖閣奪還のために水陸機動団も作ったし。
    尖閣がまだ中国に占領されていないのは、日本が本気で守ろうとしているから中国軍も迂闊には近づけないため。
    フィリピンやベトナムと言った島や海をめぐって中国と争っている他の国の海軍や空軍は中国軍にろくに対抗できないから中国には舐め切られている。おそらく彼らの島は簡単に占領されてしまうだろうし、定期的に現れる中国公船や艦艇に打つ手がなくて領海への侵入を許してしまっている。自国の漁船を公船に沈められる始末。
    しかし尖閣に中国艦艇が侵入しようとすると話が違う。即座にF15がスクランブルし、P1が飛んできて、海保の大型巡視船が道を阻む。
    さらに護衛艦がやってきてしつこく航路の邪魔をして来る。中国艦艇はしばらくはその場にいられるかもしれないが、尖閣占領などとてもではないができないだろう。もし揚陸艦から揚陸艇が発進しようものなら即座に海自艦艇が揚陸艇の道を阻んで上陸させないだろう。

      • 匿名
      • 2019年 8月 28日

      >そもそも竹島なんて戦略的価値はゼロなんだよ。

      禿同。

      密かに日本が核弾頭を開発して、夜中に竹島に設置して吹っ飛ばして一石二鳥の実験でもやってくんないかなw

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

最近の記事

関連コンテンツ

PAGE TOP