軍事的雑学

軍事的雑学|いずも型護衛艦「かが」海外派遣!海上自衛隊「ISEAD2018」を見てみよう|後編

前回に引き続き、去年行われた海上自衛隊の「平成30年度インド太平洋方面派遣訓練“ISEAD2018”」をご紹介します。

平成30年度インド太平洋方面派遣訓練“ISEAD18”とは、海上自衛隊がインド・太平洋地域の各国海軍と共同訓練を行い、部隊の練度向上や連携強化はもちろん、各国との相互理解・信頼関係の強化を図る目的に実施された訓練。

共同訓練を行った国は、インド、インドネシア、シンガポール、スリランカ、フィリピンの5ヶ国、この全ての国が集まって訓練をするのではなく、海上自衛隊の派遣部隊が、各国を回って1ヶ国づつと共同訓練を行いました。(途中、米海軍、英海軍とも共同訓練を行っています。)

派遣期間は8月26日から10月30日までの約2ヶ月間。派遣されたのは、護衛艦「かが」、護衛艦「いなづま」 、護衛艦「すずつき」(インドネシア訪問後、帰国)の3隻(約800人)。

軍事的雑学|いずも型護衛艦「かが」海外派遣!海上自衛隊「ISEAD2018」を見てみよう|前編では、呉基地を出発したインド太平洋方面派遣訓練部隊が、インドネシア訪問後、英国海軍と共同訓練を行った所までお伝えしました。

今回は、英海軍フリゲート艦「アーガイル」と別れ、インドへ向かう所からです。

スリランカへ向かうインド太平洋方面派遣訓練部隊

9月27日、スリランカへ向かう航海で、対空射撃訓練や立入検査訓練を行う様子。

護衛艦「いなづま」の艦橋内。

護衛艦「いなづま」の62口径76mm単装速射砲

護衛艦「いなづま」のCIC(戦闘指揮所)

立入検査訓練に向かう護衛艦「いなづま」の隊員

海軍伝統、金曜日のカレー

 

スリランカに到着したインド太平洋方面派遣訓練部隊

10月1日、スリランカのコロンボ港に入港したインド太平洋方面派遣訓練部隊。入港後、ウルゲテナ西部管区司令官、ラナシンハ海軍司令官を表敬訪問。さらに護衛艦「かが」、護衛艦「いなづま」を一般公開し、地元の方々との交流を深める。

10月4日、コロンボ港を出港し、スリランカ海軍と共同訓練(捜索・救難訓練)を実施。スリランカ海軍からは、パトロール船「サガラ」が参加。

訓練後、次の訪問国、インドへ向かいます。

 

インドに到着したインド太平洋方面派遣訓練部隊

10月7日、インドのヴィシャカパトナム港に入港。

10月8日午前、東部海軍コマンド司令官をはじめインド海軍指揮官等に対する表敬訪問を行い、同日午後、東部海軍コマンド司令官及びインド海軍士官が、護衛艦「かが」を表敬訪問に訪れました。

10月9日、第4護衛隊群司令(福田海将補)主催の艦上レセプションを護衛艦「かが」で行い、印海軍 東部艦隊司令官(ディネシュ・クマール・トリパジ海軍少将)等を招待して親睦を深めました。

この艦内は、護衛艦「かが」ではなく、護衛艦「いなづま」のヘリ格納庫ではないかと・・・

10月12から15日まで、日印共同訓練(JIMEX2018)の洋上訓練が、ベンガル湾周辺海域で行われました。

インド海軍からは、シヴァリク級フリゲート「サヒャディ」、コーラ級コルベット「キルヒ」、ディーパク級補給艦「シャクティ」、あと1隻、おそらくシンドゥゴーシュ級潜水艦(キロ級潜水艦)が参加。

対潜戦・洋上給油含む、高度な戦術訓練が行われました。

おそらく、シンドゥゴーシュ級潜水艦(キロ級潜水艦)だと思う。

手前がシヴァリク級フリゲート「サヒャディ」、奥がコーラ級コルベット「キルヒ」

ディーパク級補給艦「シャクティ」

インド海軍のヘリSH-3“シーキング”が、護衛艦「かが」に着艦する様子。この機体は、米海軍や、日本でも過去に使用していた非常に懐かしい機体。

訓練後、インド太平洋方面派遣訓練部隊は、次の訪問国であるシンガポールへ向けて移動を開始。

 

シンガポールに到着したインド太平洋方面派遣訓練部隊

10月18日、インド太平洋方面派遣訓練部隊は、シンガポールのチャンギ港に入港。シンガポール海軍艦隊司令官へ表敬訪問を行い、シンガポール海軍将兵及び各国武官団が、護衛艦「かが」の見学に訪れました。

10月23日、チャンギ港を出港し、シンガポール海軍と親善訓練を実施。

シンガポール海軍からは、おそらくヴィクトリー級コルベット「ヴァリアント」が参加した模様。

訓練後、いよいよ日本への帰途につきます。

 

日本(沖縄)に到着したインド太平洋方面派遣訓練部隊

10月30日、沖縄県の勝連に入港。

これで、2ヶ月間に渡る「インド太平洋方面派遣訓練“ISEAD18”」の全行程が終了しました。

シンガポールから帰途途中、おそらく南シナ海海上で、米海軍のヘンリー・J・カイザー級給油艦「ペコス」から洋上給油を受けています。

訪問した国は、インド、インドネシア、シンガポール、スリランカ、フィリピンの5ヶ国、この期間に共同訓練を行った国は、米国、英国を入れて7ヶ国。

敢えて言えば訓練というよりは、海上自衛隊による親善外交の側面が強いインド太平洋方面派遣訓練。

それでも、交流した国々と親交が深められたのは間違いない。本当に海上自衛隊の皆様は、お疲れ様でした。

 

※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊

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