軍事的雑学

軍事的雑学|搭載出来るエンジンがない?トルコの第5世代戦闘機「TFX」開発に問題発生!

今回はトルコが開発している第5世代戦闘機TFXについてまとめていきます。

トルコが開発中の第5世代戦闘機TFXに問題発生

TFXとは、トルコ航空宇宙産業が、英国のBAEシステムズから技術支援を受け開発中の第5世代戦闘機。

トルコ空軍は、現在運用中のF-16C/D 245機をTFXで置き換えることを予定しています。さらに海外への輸出も考えているようです。

TFX:機体仕様
全長 19m
全幅 12m → 14m変更
翼面積 60㎡ → 70㎡変更
最大離陸重量 27,215 kg
エンジン 20,000lbf → 25,000lbfに変更×2基
最大速度 マッハ2.0
作戦半径 1100km → 900kmに変更
兵器搭載量 9トン

この仕様はWikipediaに掲載されている情報なんですが、中国の環球時報に、TFXのプロジェクターを撮影したような資料がアップされていました。その情報を加えるとこんな感じです。

参考:土耳其自研五代机性能数据修改 更接近F-22

機体サイズは全幅と翼面積が大きくなって、ほぼF-22に近くなりました。

F-22のP&W製F119-PW-100の推力は35,000lbf×2基。TFXは25,000lbf×2基。推力は落ちる感じ。

引用:TURKISH AEROSPACE トルコが開発中のTFX

ただ、エンジン関係で問題が発生したようです。

TFXのエンジンは、英国のロールス・ロイスがEJ200の技術を移転し、TFXのための新しいエンジンの研究・開発を進めていましたが知的財産権の問題が発生。

開発されたエンジンの知的財産権を全てトルコ側へ譲渡しろ言い始めたので、ロールス・ロイスがそれを拒否。

EJ200はユーロジェット・ターボが開発したエンジンで、その技術を譲渡することになれば、ユーロジェット・ターボに出資しているロールス・ロイス以外の企業が、文句を言ってくるのは火を見るよりも明らか。

出典:pixabay ユーロファイター・タイフーンに搭載されているEJ200エンジン

さらに、トルコとロールス・ロイスが問題解決のための話し合いを行っている最中、トルコ側が米国のGE社にF110の供給を打診しているとか、戦闘機エンジンを持つ他の企業とも交渉をしているという話がでて、怒ったロールス・ロイスがTFXのエンジン開発から撤退するようです。

すでにロールス・ロイスは、TFXのための人材を他の事業に配置転換を行ったと語っています。

現在、ロシアから地対空ミサイル「S-400」導入を巡って、米国やNATO諸国との関係が悪化しているので、西側諸国から戦闘機エンジンを購入してTFXに搭載するのは不可能だと思えます。

ロシアの軍需企業ロステックの子会社、「ユナイテッドエンジン」と言う会社が、TFXのエンジン開発について“技術提供が可能”だとアプローチを掛けています。トルコ側もこの選択肢を模索しているようで、水面下で交渉していることが確認されています。

TFXの開発・設計を支援するBAEシステムズは、現在まで離脱の動きはないですが、このままロシア企業によるTFX支援が続けば、トルコがBAEシステムズを追い出し、ロシア側の技術に乗り換える可能性が非常に高い。

 

本気でF-35を捨てる気なのか?それとも政治的な駆け引きなのか?

以前に、「軍事的雑学|米国がF-35の引き渡しを拒否する?トルコのS-400導入の本気度は?」と言う記事を書きましたが、トルコのS-400導入は中断されず順調に進行中です。

トルコはF-35の開発にも参加し、F-35Aを100機導入予定で、すでにF-35Aを受け取るため空軍の要員を米国に派遣し、トレーニングを受けている最中です。

出典:pixabay F-35

このまま行けば、本当に米国はF-35のトルコ引き渡しを拒否する構えで、トルコで生産されているF-35の部品製造の権利や、F-35に搭載されているエンジン“F135”を、オーバーホールする工場を作る話も流れそう。

本当にトルコは、これらの全てを捨てて、ロシア側に乗り換えるんでしょうか?

本気でよくわからない・・・ これが政治的な駆け引きなら心臓に悪すぎませんか?

 

※アイキャッチ画像の出典:public domain トルコ空軍のF-16C/D

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 3月 25日

    トルコはTF-Xに自前のAESAや炭素繊維を開発・使用するらしいけど順調に進んでいるのだろうか

    • 匿名
    • 2019年 3月 25日

    三菱にアルタイのディーゼル技術を移転しろって言って断られたたよな…?
    なんだろう?強欲なのかアホなのか…

    • 匿名
    • 2019年 3月 25日

    プライドが合理的選択を阻むことはあるが、トルコの場合はそれが強いかもね
    特に国防に関することだし、結局のところ孤独な国でどの国も自国を助けはしないと認識しているだろう
    こうなると逆に覚悟はある分、その時その時に利害が合致する相手と刹那的にでも組んで、プライドを守りつつ最大限の利益を得ようとするだろうね

    • 匿名
    • 2019年 3月 25日

    程々にしておかないと 結局は最初の条件の方が良かったって事になりかねない…

    • これって
    • 2019年 3月 26日

    欧州の朝鮮版の国ですね

    • 匿名
    • 2019年 3月 26日

    三菱重工のパワーパックと同じ事をロールスロイスのジェットエンジンにもやったか

    • 匿名
    • 2019年 3月 26日

    そもそも、トルコって金あるの?
    2023年の建国100周年に向けて大型事業をやりまくりなのよね。
    目標:世界第10位の経済規模及び輸出額5,000億ドル
    ボスポラス海峡に新しい橋を2つとトンネルを2つ(竣工済み)、イズミット湾横断橋(オスマン・ガーズィー橋、竣工済み)を始め多数の橋梁、全土への高速鉄道(2023年レベルでは首都カラカス~ボスポラス海峡)などなど、プランでは混雑してるボスポラス海峡回避の為の西側に大運河を建設ってのもある(どうなったんだろう?)

    • 匿名
    • 2019年 3月 31日

    これは日本が悪い

    • シリウス
    • 2019年 6月 27日

    機体とエンジンとミサイルとレーダーやソフトウェアをバラバラに調達って不可能でしょ
    ロシアのエンジンとミサイル搭載なら最初からロシア機体買った方が安いし高性能
    自国で開発出来ないくせに自国産戦闘機の開発とぶちあげ結局2級品のコピー機体になるのは目に見えてる
    やってる事が韓国と一緒で韓国の未来そのもの

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