軍事的雑学

ロシア軍占領下の極限状態を追体験できるUkraine War Stories、日本語でプレー可能

ロシア軍占領下で暮らすウクライナの民間人として極限状態の生活を追体験できる「Ukraine War Stories」の体験版が公開中で、日本語もサポートされているため日本人でもホストメリ、ブチャ、マリウポリでの暮らしを体験できる。

参考:Гра в окупацію: в Україні створили онлайн-гру на виживання в Бучі, Маріуполі та Гостомелі
参考:Ukraine War Stories

恐らくロシア軍の虐殺行為を広く周知する趣旨のゲームで、体験版はもちろん正式版も無料でリリースされるらしい

キーウにある小さなゲーム会社「Starni Games」がロシア軍のウクライナ侵攻をテーマにした「Ukraine War Stories」を開発したと報じられており、プレーヤーはロシア軍占領下のホストメリ、ブチャ、マリウポリで暮らす民間人として極限状態の生活を追体験し、愛する家族と共に安息の地へ脱出すること目指す選択方式アドベンチャーゲームだ。

出典:Starni Games Ukraine War Stories

このゲームのシナリオは実際の出来事や目撃証言、ロシア軍占領下のブチャから家族とともに脱出を果たした開発チームの体験が反映されており、ホストメリ・シナリオのみがプレーできる体験版がSTEAMで公開されている。

10月に3つのシナリオがプレーできる正式版(無料)がリリースされる予定だが、本作は日本語もサポートされているため日本人でも簡単にホストメリ、ブチャ、マリウポリでの極限生活を追体験できる。

出典:Starni Games Ukraine War Stories

因みに管理人も体験版をプレーしてみたが、友人がロシア軍兵士に殺され絶望し「ホストメリと運命を共にする」というバッドエンドを迎え、愛する家族と共に安息の地へ脱出するのに失敗してしまった。

もしロシア軍占領下の生活に興味があれば是非試してほしい。

 

アイキャッチ画像の出典:Starni Games Ukraine War Stories

侵攻開始から200日が経過、ウクライナ軍は解放した領土の防衛に移行か前のページ

ウクライナ軍、ロシア軍占領下のヘルソン市まで約18kmの地点に到達次のページ

関連記事

  1. 軍事的雑学

    狙われれば最後? ロシア・台湾が開発した「極超音速」空対空ミサイルの実力

    現時点で「極超音速」の領域で作動する実用化された空対空ミサイルは、ロシ…

  2. 軍事的雑学

    世界一高価なインドの戦闘機「ラファール」、1機辺りの導入費用260億円超え

    2016年にインドとフランスの間で結ばれた契約に基づき、インドは36機…

  3. 軍事的雑学

    企画しては延期の繰り返し? 映画「トップガン」の続編を制作に34年もかかった理由

    いよいよ今年の夏、映画「トップガン マーヴェリック」が公開される予定だ…

  4. 軍事的雑学

    ロシア軍がザポリージャ原子力発電所を攻撃する理由、ウクライナ支援の中止を要求か?

    エスカレートするザポリージャ原子力発電所へのロシア軍による攻撃は「放射…

  5. 軍事的雑学

    ウクライナ軍が直面する砲弾不足の原因、問題は何処に潜んでいるのか

    ウクライナ軍の砲弾不足を解決する最も効果的な方法は「調達先を制限しない…

コメント

    • 名無し
    • 2022年 9月 12日

    リリースもタダってのはいいね。まぁ、値段つけて全部寄付ってのもいいとは思うけど。

    36
    • 美濃尾張をやろう
    • 2022年 9月 12日

    マゾゲー過ぎる…
    でも現実でこれ+拷問の苦痛を味わって死んだ人間もいるんだよな…

    40
      • バクー油田
      • 2022年 9月 12日

      これは社会的には非常に意義のあるゲームと思いますよ
      日本ではまず無防備都市宣言をした都市の議員や、憲法九条の会の人間にやってもらいたいですね。
      彼らが日本だけに軍事を捨てる事に執着する理由が、外国政府との共謀で外患誘致のための悪意ではなく、占領に対するイメージ不足や、太平洋戦争敗戦での連合軍による期限付きの占領方式が占領のスタンダードと思ってる事から来てるのであればこれで考えが変わるかもしれません。
      後は、ウクライナ国民の、特に占領された地域の人々に対する心のケアの意味もあるかもしれません。
      ゲームで再体験する事で戦後も少しずつ自分達に起こった悲劇的な現実を受け入れるプロセスとして利用価値があると思います。

      23
        • ブルーピーコック
        • 2022年 9月 13日

        自分はむしろ、そいつ等の支持者や賛同者にやってもらいたいですね。そういった思想を広める上層部やコア層の連中は間違いなく『分かっててやってる』と思うので。

        まあこれは偶像化による刷り込みなので、悪意に悪意で対抗する手段な辺り、やってることがエセ平和主義者どもと変わらんのですがね。

        20
    • ぺろリスト
    • 2022年 9月 12日

    これしっかり値段設定してウクライナに寄付のほうがいいような…

    24
      • 2022年 9月 14日

      それだと明確にウクライナの味方になる人しかやらないからね。
      目的が現地の広報なら、とにかく色んな人に知ってもらいたいって事で、無料の方がいいと判断したのでしょう。

      4
    •  
    • 2022年 9月 12日

    無料公開はすごい。

    16
    • あばばばば
    • 2022年 9月 12日

    プロパガンダもデジタルなRPGで最初から多国語対応で、世界中のどこからでもアクセスできてしまうと考えると、時代は変わったな

    31
    • zerotester
    • 2022年 9月 12日

    占領地での過酷な生活をシミュレートしたゲームとしてはThe War of Mineがあって名作ですが、これはビジュアルノベルですね。よりストーリー重視なのでしょう。あとでやってみようと思います。

    22
      • トーリスガーリン
      • 2022年 9月 12日

      あれは重いけど良くできたゲームでしたね…
      オススメです
      攻略wikiとか見無いでクリアまで頑張ってほしいね

      11
    • shkk
    • 2022年 9月 12日

    国際的な関心を集めるための宣伝の一環だから無料なんだろうな

    23
    • ミリオタの猫
    • 2022年 9月 12日

    無料リリースにしたのは、シナリオの内容が非常にハードであると容易に想像出来る上、ロシア軍の虐殺行為を広く周知する為の配慮であると思います。
    制作元は小さな会社との事なので、ここで知名度を上げて次作のスポンサーさんが付いてくれると良いですね。

    35
    • TA
    • 2022年 9月 12日

    サンキューゲイブ

    3
    • ミリゲーマー
    • 2022年 9月 12日

    Switchとps4しか持ってないんですよ…

    3
    • とり
    • 2022年 9月 12日

    寄付金に繋げてはという考え方もわかる。
    一方、製作者はあえて無料にしてでも惨状を広く訴えようとしているのだと思う。
    ゲームでお金をとらなくても、プレイする人が増えれば寄付金が増えるかもしれないし
    冬に向けてネックとなる支援国の厭戦ムードを緩和するかもしれない。

    27
    • Nao
    • 2022年 9月 12日

    この手のゲームならPCのスペック低くても大丈夫そうだな。
    有料でもいいのに無料か、その分UNITED24に募金でもしようかな。

    9
    • ブルーピーコック
    • 2022年 9月 12日

    これも情報戦の一形態なんだと思うと時代の変化を感じる。いやまあ時世に合わせたり、タイムリーな内容のゲームは今までも多く出てきたけどさ。

    6
    • 774545
    • 2022年 9月 12日

    App StoreやPlayストアにも出せないかな。
    色々な事情で厳しいかもしれないけどスマホで出来るようになったらSteamのみで出すよりも遥かに広まるはず。

    2
    • ネコ歩き
    • 2022年 9月 12日

    たしか日本のゲーム企業がウクライナのゲーム開発会社と提携してたかと。
    日本語をサポートしてるのはその関係かも。
    破壊された街の風景は実際の画像を加工したんでしょうかね。

    10
    • h4
    • 2022年 9月 12日

    制作者の実体験に基づく、というのが迫力がありすぎる
    steamはインディーズが多いため、翻訳はボランティアでやることも多いプラットフォームですね。

    11
    • 鼻毛
    • 2022年 9月 12日

    CODウクライナが出たら箸休めでこういう感じのパートもあるのかなって思いました

    1
    • 匿名さん
    • 2022年 9月 12日

    やっぱ露助ってオークってのはホントだわ。

    12
    • KNOB CREEK
    • 2022年 9月 12日

    プロパガンダも時代が変わったなと思うと同時に下手な脚色なぞせずともガチのバッドエンドが現実で起きてるという事実に戦慄するわ
    本当にクソだな露助の連中は(n回目)

    15
    • 匿名
    • 2022年 9月 13日

    ショッキングな内容のような気がするので自分はプレイしないけど、
    こういうゲームが公開されてウクライナで起こってる事が周知されることで寄付金増えるというのは間違いなくあると思う
    自分はこのサイトの存在を知らなかったら、遠い国で起きてる戦争のニュースとして見過ごして多分ウクライナに寄付してなかった
    管理人さん今後も情報楽しみにしてます

    6
    • AAA
    • 2022年 9月 13日

    無料なのはウクライナ政府の資金提供で作らせてる情報戦の一環だからなのかも

    4
    • 名無しさん
    • 2022年 9月 13日

    こういうのを記事にするのはどうだろう。普段からウクライナに加担してるのがみえみえだったとはいえあれほど中立的な視点を訴えてきた管理人らしくない記事ではないだろうか。戦争が終わり国際的に多数の国が参加して正式に戦争犯罪と検証されたわけでもないものを「実際の出来事や目撃証言によるロシア軍占領下の生活」と断定しゲーム化するのはよくない行為だと思う。ゲームをする際になんらかの否定できない証拠がそえられているのだろうか?100%嘘ではないと思うがこれはウクライナの情報戦の一環だ。管理人はゲーム配信サイトのsteamで慰安婦絡みのゲームが配信されたこととかを知っててこの記事を書いているとは思えない。こういうものを安易に広める前に自国が一方的な視点の下に他国民を虐殺したとされる体験ソフトが作られそれを外国のサイトが称賛し拡散した時のことを考えるべきだと思う。

    4
      • ミリ猫
      • 2022年 9月 13日

      80年近く前に起きた『とされる』出来事と、今現在リアルタイムで起きている出来事を同列に並べるのはいかがなものかと思います。

      ウクライナで起きている住民虐殺は、世界中のジャーナリスト、政治家、そして私を含めた一般市民も、動画や写真を通じたSNSでの証拠を人聞きでなく実際に見ています。

      管理人さんが中立じゃない、と苦情を呈されているようですが、このサイトは個人の趣味サイトであり、社会の木鐸を標榜するサンゴを大切にしなかった不動産会社ではありません。ましてや税金で賄われている公共サービスでもありません。

      ご自分の意見を拡散されたいのでしたら、このような場所でなく、ご自身でブログを立ち上げたほうがよろしいかと存じます。

      ちなみにウェンズディは開発元のお国でさえあまりの不人気ぶりに、開発中止になっています。
      詳しくは「韓国がファンディング投資で制作した歴史ゲーがSteamで販売中止に、約束された仕様追加などは行われず」というタイトルで検索してください。

      12
    • ミリ猫
    • 2022年 9月 13日

    ゲームではないのですが、現在のウクライナとロシアの状況
    の社会学的背後を描いたアニメが無料公開されています。
    音響効果だけのサイレントアニメなので、ロシア語やウクライナ語を理解する必要はありません。
    見終わった後に気が重くなる内容ですが6分で終わりますので、ぜひ視聴してみてください。

    リンク
    プーチンのファシスト政権が #ウクライナ と #ロシア の双方に与えた悲劇的な現実を描いた “Life & Death”(生と死)。

    ロシア社会における不平等については
    Kamil Galeevさんのこのスレッドに写真付きで詳しく説明されています。
    「なぜモスクワがその帝国を吸い尽くすのかがわかるだろう。養うのに金がかかりすぎるのだ。」

    リンク

    4
    • L
    • 2022年 9月 13日

    実体験ゲーといえばロシアでの陰鬱な生活を描いたSurvive In Russiaというゲームもあるよ。
    そりゃアルコールに溺れるわって感じ

    3
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  2. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  3. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  4. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  5. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
PAGE TOP