英国とカナダは欧州再軍備計画の融資プログラム(1,500億ユーロ)への自国企業参加を望んでおり、英国は参加のための手数料交渉が決裂したが、カナダは1日「最終合意が成立した」「これは非常に大きな機会で大規模な民間投資を促進させるだろう」と発表した。
参考:Canada now in the ‘tent’ of EU’s loans-for-weapons programs
参考:Canada has reached deal to join EU’s flagship defence procurement program: McGuinty
英国とカナダに請求される手数料の違いは取引規模、すなわち防衛産業の規模の違いを反映しているのだろう
カナダのカーニー首相は6月「我々が冷戦時代から今日まで国際舞台で支配的な役割を果たしてきた米国と肩を並べてきたが、もはや米国の優位性は過去のものになった。現在の米国は覇権的地位を金銭獲得のため利用し始めており、米国市場へのアクセスに料金を課し、集団安全保障への相対的な貢献度も減らしつつある。世界は重大な転換点に差し掛かっており、カナダは自らの道を切り開く時が来た」と述べ、米防衛産業に偏っていた国防投資の分散化、加防衛産業の優先、EUが主導する欧州再軍備計画への参加など表明し、6月末にEUとの戦略的防衛・安全保障パートナーシップに署名した。

出典:EU
この協定の目的は「加盟国の再軍備を加速させる1,500億ユーロの融資プログラム(Security Action for Europe)」への加企業参加を切り開くことで、マクギンティ国防相は1日「カナダがSAFEに参加することで最終合意が成立した」「これによりカナダは弾薬、ミサイル、ドローン、砲兵システム、歩兵兵器などの分野でSAFEに参加できるようになる」「これはカナダにとって非常に大きな機会で大規模な民間投資を促進させるだろう」と発表したが、EU加盟国以外の国がSAFEにアクセスするには手数料が必要になる。
カナダ国営メディアのCBCは「SAFE参加の手数料はカナダ企業がどの程度の取引を見込んでいるかという推定に基づいている」「カナダ製装備や部品がSAFEの対象になるにはSAFEに資金を投資しなければならない」「カナダのSAFE参加に関する合意は成立しているものの手数料の金額については細部を詰めている段階だ」と報じ、マクギンティ国防相も「加盟国以外に参加が許されていないテントの中に入ることが許された」「その費用や割合についての詳細は現在詰めているところだ」と述べた。

出典:European Commission
同じようにSAFE参加に向けて交渉していた英国は手数料の金額(EUは英国が見込んでる取引規模に対して67.5億ユーロを要求)で交渉が決裂し、マクギンティ国防相の関係者は「カナダが支払う手数料の規模は数十億ドルではなく数百万ドル程度だ」と述べており、英国とカナダに請求される手数料の違いは取引規模、すなわち防衛産業の規模の違いを反映しているのだろう。
関連記事:カナダとEUが防衛協定に署名、不確実な米国依存を削減するための第一歩
関連記事:英国とEUが貿易・防衛関係の再編で合意、英国は漁業権で譲歩か
※アイキャッチ画像の出典:Canadian Army





















あのイギリスが参加しない、って時点でなんらかの地雷が埋まってる気がする……
単にブレグジットでの遺恨が原因なのでは…🙄
EUは、日本企業が苦渋を舐めてきましたし、アメリカ企業に制裁してきたくらいですからね。
英国に、手数料67.5億ユーロ『1兆2000億円以上(!)』要求したとは、かなりの金額だなあと。
日本の自動車産業・重工・鉄鋼・船舶・電力会社などが、散々いじめられてきた過去を考えれば、甘い話しばかりではないだろうなと思うわけですよ。
つーことはカナダ・パトロール・サブマリンはドイツの勝利が目前ってことっすかね
自国の弱者も救済する気がない奴らが、国家同士で結集したって何ら意味がない。団結できる訳がないから。連合内の弱いやつから締め上げれば瓦解していく。そして、欧州の国は個々でみれば碌な力はないロシア以外には。軍事費が問題なんじゃない。
『結束・団結』とスローガンを掲げて、誰がそれで利益得られるの?という話しですからね。
小国出身の代表・上層部が(政治的な)利益を得られたり、左翼思想・左翼政策を広めてきただけの話しで、仰る通り、末端に本当に利益あるのか疑問に感じています。
『環境政策』と言えば聞こえはよいが、特定団体に金を流して電気代暴騰として跳ね返ってきたり。
『不法移民保護』これも耳障りはいいですが、自国民の弱者救済を後回しにしたり、増税・治安悪化で跳ね返ってきましたからね…。
移民政策のすったもんだは、結局左翼同士の仲間割れな気がしています
労働者の人権保護 → 労働者がワガママになりすぎて企業が成り立たなくなる → 代わりに移民に働いてもらおう
という話です
そもそも冷戦終結後のドイツの急激な発展だって、東ドイツの優良な労働者を安月給で扱き使えてたから成立したのであって、その東ドイツの住民達がそれなりに歳と勤続年数を重ねて、自分達の貢献に相応の地位や権力を求めた瞬間、急激な移民政策ですからね
仰る通りかもしれませんね。
『働いていない人間』左翼の政策の中で、予算の分捕り合戦してるだけに見えるんですよね。
→不法移民受け入推進・年金生活者・生活保護の拡充
左翼の議論は『搾取優先』で、産業強化したり・真面目に働いてる労働者などを後回しにしているなと、日本でも感じる事が多々あります。
欧米の労働者は全般的に権利主張が強いのはたしかではあるけど国際競争力の低下はグローバル資本家の強欲のほうが寄与度が高い
個別ケースを眺めると大体が株主優先主義の短期利益重視や投資資金の出し惜しみが起点になってるから
あとドイツはヨーロッパの中では労使協調がかなり上手く行ってるほうで(労働者が相対的に大人しいというか冷静)史系の経済学ではライン型資本主義として英米のアングロサクソン資本主義と区別されてたりする
『サラリーマン経営者に余分な資金を預けるな』これは、研究結果として正しい面があります。
『本業と関係のない多角化』昭和の後期、日本企業でもよくあって、(選択と集中)平成に酷いリストラをやることになったのは有名かなと。
ウクライナのエネルゴアトムのように、国営企業ならば癒着も発生するわけですから、どういう制度設計にするのか難しい面はあるでしょうね。
(株主優先というよりも)経営者に無駄な金を持たせると、平成になっても、無謀な投資に走って損失を出し続けてきたというデータの裏付けもあるんですよね。
>日本企業の海外買収の成功率は1~2割、海外企業同士でも5割とされ、その多くが失敗の歴史だ。
(2018年8月30日 成功率はわずか2割 M&Aは失敗の歴史 日経)
経営者云々は置いといてM&Aは別の話だと思う
特に海外企業の買収は民族性や文化を捨象した経済学や経営学だけ勉強した人では絶対手に負えないやつだから
新規に入ってくる奴には優しく、出て行った奴には厳しくなんてヤクザな世界ではよく聞く話ですよね。
EUのマインドも本質的にはそう変わらないのかもしれません。
EUを去った英国に対して示した態度の通り、EU去ったら悲惨やでと脅しつけることでしかもはや保てない「結束」とやらということなのでしょう。
そもそも、仏独2国だけでもバッラバラですし。
それでもEUに入りたがる国はウクライナも含めてまだおりますが、未来は「やっててよかったEU式」といくのでしょうか、それとも…
そうは言ってもまだ中国や今のアメリカと比べて、理屈を通せばまだ話が通じる相手だから、こんだけグダグダだろうと一定の信用が置かれてるんじゃ。アルメニアもシリアも(アサド政権は倒れて良かったのは別の話として)あっさり見放すロシアなんて論外。
ロシアにだけ言及してますが、どこの大国でも手を引いたり取られたりした例は山程あるので。特にあの辺りは塗り替わりが激しい方ですし。
結局はグレート・ゲームですよ。
それ、ヤクザに限らずどの世界でもよくあることでは
金の話は大事だけど、国家の生存じゃなくて自国への利益供与が第一に来すぎてるんだよな
それが戦闘機開発とかにも影響がでてるわけだし、自国の利益が第一ならそもそもNATO軍として足並みも揃わんだろう
だから独裁国にいいようにやられるんだよ
独裁大国でも欧州国家群でも何処でも、敵は「枠組の外」だけにいるのではないですからね。
一例として、ウクライナの隣国にとっては、ロシアがウクライナを打倒して接近してくるのはよろしくないとしても、ウクライナに集積された軍事力が自国の脅威になってしまうのは同等以上によろしくないわけです。
互助グループは「自己利益よりまずグループ全体の利益を最大化して、その結果として自分の分け前が増える」ことを全体が目指さないと結局は奪い合いにしかならんのよね。
綺麗事でも理想論でもなく、生々しくて泥臭いタカハトゲームの利得の話として。
・EU名義の債券の発行により市場調達する資金を財源とし、最大1,500億ユーロの融資を一定の条件で加盟国に提供するもの。
・加盟国は今後、11月30日(過ぎた)までに融資の使途をまとめた欧州防衛産業投資計画を策定し、提出しなければならない。なお、融資は加盟国による同計画の履行状況に関する欧州委の審査を経て、実行される。
・融資の対象となるのは、原則として複数の加盟国や対象国が共同で実施する調達だが、迅速性の観点から2026年5月末までに締結した調達契約に限り、加盟国が単独で実施する調達も対象となる。
・融資を受けられるのは、加盟国のみだが、共通調達には加盟候補国、加盟申請国や、日本をはじめ、EUと安全保障・防衛パートナーシップを締結した国も参加可能。
・調達契約では、最終製品の部品の推定コストに対し、EU、EEA/EFTA加盟国(注)およびウクライナ以外の地域から供給される部品コストは、35%を超えてはならないなど、域内防衛産業の強化に向けた条件がある。
日本にメリットが生まれるケースは
・欧州兵器を購入する際、加盟国達と共同調達をすることで単価を下げることが可能(今運用中の欧州兵器はあったけ?これから買いたい欧州兵器あったけ?)
・欧州兵器に日本製部品が使われている場合
があるけど、莫大なメリットにはならなそう。加盟国たちが日本製兵器に興味を示し、日本が現地生産を許可すれば大きな利益になるだろうが、彼らが興味を示すものはあるだろうか?(艦艇はもしかしたら。ミサイル類は欧州内にもあるだろうし…)
(陸軍兵器は宇露戦争で宇に供与した国内兵器を補充する目的で活発に取引されてるが、海軍兵器は変わらずだからなぁ…)
韓国は現地生産で話を進めていると思うので、さらなる輸出促進が期待できるだろう。
イギリスは現地生産をしているなら利益になるけど、してないならメリットは日本と同程度。日本より地理的に近いからオファーされる機会は多いだろう。記事の最後を見る限り英国製兵器の需要は高かっただろうから、加盟できてたら大きな利益になっただろうが、加盟できなかったので、35%ルールを適用されるので現在・将来の現地生産の割合による。
イタリアのOTO76mm砲やF-16系列の増装(なおこれは調達時期の関係で複数国(アメリカやEU以外も含む))等々の小物や最近だとパトリアですかね>ヨーロッパ
あとライセンスなら120mm滑空砲がとりあえず浮かぶ
ほとんど小物で少量しか思いつかないですよね。
パトリア以外だと、次期ホバークラフトは英国製みたいな話を聞きますが、イギリスは加盟国じゃないですし。
日本の装備はほとんど国産か米国製しかないですし、現状喫緊で欲する欧州製のものがない気がします。
水子になったJNAAMがTR3未改修機でも使えてれば、ミーティア発展型の購入はあったのかもねえ。
オットーメララの砲とか小粒の部品レベルはあるかもしれないけど。
パトリアはラ国だけど、たぶん関係なさそう。
おっしゃる通り、ミーティアが進んでいたらあり得ましたが、終了しましたし。
独タウルスに川崎重工のエンジンをという話はあるようですが、これから次第。
欧州製HGVがないので、2025年度配備予定の島嶼防衛用高速滑空弾とかのライセンス生産とかないですかね。
あとは、中小艦艇とか。
何にしても、まず5類型撤廃しないと話が進まない気がします。
現状だと恩恵に預かれそうなのはエアバスと共同開発したBK117ヘリ(EC145、アメリカ軍ではUH-72ラコタ)くらいしか思いつきませんね。GCAPはまだまだ先、レールガンも独仏との技術協力レベルですし。
参加料だけ払ってカナダの会社は国内向けの生産しか契約を取れなかったらどうなるんだろうか。近いレベルの製品だったら欧州企業を採用させるだろうし。
カナダは少しばかり楽天的すぎるんじゃないかな
EUは結構自分勝手なところだから、痛い目合いそうな気がする
ほんそれ。比較的温厚なカナダが食い物にされる予感が強い。あからさまな割引手数料とか。というか参加だけで金取るものなのかと。
せやで、フォンデアライエンが悪魔のほほえみで迎え入れてくれるで